MEN‘S EX 6月号 連載 | ELEMENTS OF STYLE

MEN‘S EX 6月号 連載

 
MEN’S EX 6月号
 
 
 
 
今月号の特集はSHIRTS&JACKET。


GW後はクールビズが始まってスーツにタイドアップしなくてもいい会社も多いようなので、軽く着られるジャケットやシャツの需要は年々高まっているように感じます。


私は逆にネクタイができなくなるほど暑くなる前にタイドアップしておきたいので、最近はタイドアップが多いです。
 
 
ファッション業界の中にはクールビズに否定的な人も多いですが、私は真夏にタイドアップしてスーツを着るのはもはや難しい気象条件になっていると思っているので、真夏のクールビズ推奨派です。


なので、”GW明けすぐのクールビズは早すぎるけど、真夏のクールビズは賛成” というのが正直なところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここ数年人気が続いている金ボタンのブレザー。
 
 
私も春夏モノだけでトロピカルウールやリネン混やジャージのダブル、コットンのホップサックやデニムのシングル、ウールのピークドラペルと、5着ブレザーを持っています
 
 
そんなブレザー好きの私が、”ブレザーの変遷、そして今” というテーマでイラストレーターの綿谷画伯と座談会を行いました。
 
 
 

 

 
 
座談会の内容をもとに綿谷画伯が描いたイラストも必見です。


本誌の特集ページを是非ご覧ください。
 
 
特に我々世代にはとても懐かしい話が満載です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私の連載 ”中村達也の買い足しノート”

 

 

 
 
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今回のテーマは ”太めカーゴパンツ” です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
数年前に流行ったカーゴパンツですが、太めのシルエットになって今また流れが来ています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ご覧のように、今シーズンのバイイングを行った昨年の6月のイタリア出張でも多くのブランドが太めのカーゴを打ち出していました。
 
 
あえて ”太めカーゴ” と書いた理由は、数年前に流行ったスリムなカーゴはほとんどなく、各ブランドから打ち出されているのが明らかに太めのカーゴパンツであるからです。
 

実はこの太めのカーゴ、突然出て来た流れではなく、80年代にBEAMSのスタッフや渋谷あたりの洋服屋の人達の間で大流行していたアイテムでもあります。
 
 
私がBEAMSに入社した80年代中頃はフレンチアイビーの流れが来ていたので、BEAMSのスタッフの間でもジャケットに放出品の太いカーゴパンツにレザーシューズというスタイルがとても流行っていました。
 
 
カーゴパンツにホワイトバックスなどという今では考えられないような合わせもBEAMSっぽいと言われた時代です。


当時はアメカジ系のスタイリングにも放出品のカーゴパンツが取り入れられていた時代なので、ファッション感度の高い人たちにとってカーゴパンツだけでなく、ミリタリーウェアをコーディネートに取り入れるのは自然な流れでした。
 
 
昨今はPITTI UOMOの会場でもドレスとカジュアルをミックスするスタイリングをした人がかなり増えているので、そういう流れを見てもこのような ”本物っぽい?” カーゴパンツが注目されるのも容易に理解できます。
 
 
コーディネートはアメカジ的でもいいのですが、オトナの人達には誌面で紹介しているように綺麗目なアイテムと合わせるコーディネートをおすすめします。
 
 
特にジャケットとのコーディネートは80年代のフレンチアイビー風のコーディネートなので個人的にもおすすめです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
BEAMSのスタッフのコーディネートを少しお見せします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ご覧のように、特に新しいアイテムを揃える必要はなく、手持ちのアイテムと合わせることができます。


ミックステイストのスタイルは手持ちのアイテムと合わせることがポイントなので、太めのカーゴパンツを持っていればコーディネートの幅が広がると思います。
 
 
”こんな太いカーゴなんて穿けないよ” と言う方は少し太めというものも出てきているので、そのようなタイプを探してみるのもいいでしょう。
 
 
ただし、数年前に流行ったスリムなカーゴパンツは今の流れとは別ものなので、その点だけは注意してください。
 
 
この太めのカーゴパンツの流れは次の秋冬も継続しています。


そして、来年の春夏も継続するのは間違いないでしょう。
 

ご興味のある方は是非太めのカーゴパンツにトライしてみてください。


 
 
 
 
 
 
 
 
最近色々な方のSNSを見ていると、ステレオタイプのイタリアンスタイルに飽きて、イタリアのモノとアメリカや英国のモノやテイストを上手くミックスしてコーディネートしている方が増えているなと感じます。
 
 
最近イタリア人達と話をしても、やはりステレオタイプのイタリアンスタイルではなく、アメリカやフランスや英国のテイストを取り入れるスタイルに注目しているという人たちがとても増えています。
 
 
この流れは今後さらに加速しそうです。
 
 
”色々なモノを自由に取り入れて洋服を楽しむ”
 
 
令和はそんな時代になるのではないでしょうか。