卵を離乳食で進めるには
こんにちは。橋本です。
食物アレルギーが心配。でも、離乳食で卵を食べさせたい。
そういう場合は、どんな感じですすめればいいのか?
今日は、1つの例として、シンプルな方法をお話しますね。
まず、開始時期について。
アレルギーが心配なら、早くても生後10か月以降。
三回食になってから。
より心配なら、1歳を過ぎを目安に、体調のいいときを選んで始めてみましょう。
最初はなるべく、昼間に行うのがベストです。
強い症状が出たときに、病院で処置してもらいやすいからですね。
それから、食べさせるときには、いかにも
「チャレンジしてみるぞー、どうかなー」
という雰囲気は出さないでくださいね。
アレルギー症状は、精神的なもの、そのときの体調も大きく影響しますので。
いつも通りなるべく自然に、楽しい雰囲気で食べられるといいですね。
で、何から食べるか、ですが。
一般的に、黄身より白身のほうがアレルギーをおこす力が強いので、はじめは黄身からチャレンジします。
そして、加熱したものより、生の状態のほうがアレルギーをおこす力が強いので、しっかり固ゆでした黄身から。
しっかり固ゆでしたゆで卵を作るには、ゆで時間として12~15分が目安。
それ以上時間をかけると、黄身の周りが黒っぽくなってしまいます。
スタートは、しっかり固ゆでしたゆで卵の黄身。
量は少量から。
ニュアンスでいうと、「耳かき1杯程度」ぐらいから始めます。
お湯やだし汁でのばしてもOKです。
食べて症状が出なければ、日にちの間隔をあけて、次回は量を増やして食べさせます。
次回までの日にちの間隔は、3日~1週間が目安。
様子や都合をみながら、調整してくださいね。
症状があるか、ないか、怪しいなという場合は、次回も同量でチャレンジ。
ひどい症状が出た場合は、この先どう進めるかお医者さんとよく相談してくださいね。
段階的に量を増やしていって、黄身をクリアできれば次は、白身。
白身も同じように、症状が出ないかチェックしながら、量を増やしていきます。
そして、白身もクリアできれば、全卵を使ったもの。
手軽にできるものなら、炒り卵などで試します。
火加減も段階的に下げていって、半熟のものも食べられるようにしていきます。
これも、様子をみながら、ゆっくりですね。
実際の例をあげてみると、こんな感じです:
固ゆで卵の黄身 1/8個分(2.5g)
↓
固ゆで卵の黄身 1/4個分(5g)
↓
固ゆで卵の黄身 1/2個分(10g)
↓
固ゆで卵の白身 1/16個分(2.5g)
↓
固ゆで卵の白身 1/8個分(5g)
↓
固ゆで卵の白身 1/4個分(10g)
↓
固炒り卵 ひと口分(5g)
熱をしっかり通した全卵をクリアできれば、加工品、お菓子なども食べられるので、ひと安心です。
ひとまず、そこでひと区切り。
半熟や生卵などは、無理に急ぐ必要はないので、タイミングをみて、ゆっくり試してくださいね。
卵ボーロを使った方法。お焼きを使った方法。
工夫をすれば、方法は数限りなくありますが、今回はシンプルな方法を紹介しました。
アレルギーが心配。でも、離乳食で卵を食べさせたい。
そういう場合は、参考にしてみてくださいね。