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Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

…んっ、ネットが繋がらない?

あれこれ調べてみたら、ルーターのランプが全て消灯していたという…。

10年くらい頑張ってくれたもんね、お疲れ様でした!

 

って事で、PCはどうにか使えるものの、Wi-Fi発生装置(?)が死んでればスマホも使えないという認識なので、大急ぎでルーターを買いました。

ようこそ、バッファロー『WSR-1800AX4P』!

 

どれがいいかと物色しても、性能や値段に幅がありすぎて選択に迷いまくったんですがね。

訳のわからない数値や略語がツラツラと並べ立てられていますが、その辺はサッパリ分かんないので“新しめで安いバッファロー製品”を合言葉に↑を選んでみました。

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発売したのが2023年9月との事なので、1万円未満で買えたから良かった方なのかな。

ちなみに、色は白と黒の2種がありますよ。

 

1フレームの差で勝負が決まるようなネットゲームを遊んでいるわけでもないので、コレに変えてから通信環境が遥かに良くなった!と感じる事はありませんでした。

ロクに設定もしないし(それでも簡単に動いてくれる証左です)、Wi-Fiを発生してくれればいいやくらいにしか思ってないのでね(笑)。

スマホでYouTubeの動画を最高画質で見ると稀にフリーズする事があったけど、それが解消されたかも。

 

これまで使っていたルーターは外付けアンテナだったんですが、本品はアンテナ内蔵との事で電波が届く距離が短くなるかなとも思ったけど、やや遠くまで届くようになりました。

まぁ、前に使ってた製品は14年も前に発売したものですから、比較対象にするにはハンデがありすぎます(笑)。

 

Wi-Fi強度が2種類あるらしく、通信速度重視の5GHzと到達距離重視の2.4GHzの両方を切り替えられるようですが、まだ実験段階なので、体感どころか報告できるほど使い込めていません。

 

…以上、この製品のココがスゴイ!という紹介もできず、何の余韻もなく当記事は終了です(笑)。

 

ところで、オマケとしてLANケーブルが付属していますが、

こん~な短いの(40センチくらい)、どこに繋げるっちゅーねん…。

『さらば あぶない刑事』を観ました。

 

定年退職の日を間近に控えながらも、タカとユージは闘竜会の伊能を追い闇市場を襲撃する。しかし、何者かの妨害により伊能の逮捕は失敗してしまう。

その後、伊能は惨殺された姿で発見。捜査線上に浮かんだ日系人ガルシアと手下のカトウらを調査した結果、彼らはアメリカ最悪の犯罪組織BOBのメンバーだった。ガルシアは闘竜会のみならず、中国やロシアのマフィアらを傘下にした上で横浜をブラックマーケットの街にしようと企んでいるのだ。

ガルシアは計画の邪魔になるタカのみならず、タカと結婚の約束を交わしている夏海をも狙い……といったお話。

 

シリーズ第7弾の最終作。

…だったのは、つい最近までの話。“さらば”を冠した作品には必ず次作があるという映画あるあるですね。

それは一旦忘れて、一応、今作で最終作だったとしても、ブッチ・キャシディ&サンダンス・キッドを思い出すようなラストカットでは終わらず、シリーズ完結として壮大な大団円にならないのが『あぶデカ』らしいですね。『~フォーエヴァー THE MOVIE』の方がよっぽどそれっぽいけど、カラッとした終わり方の方がよく似合います。

 

これまでの最後の敵と言えば、後ろで指示を出すばかりのドカッと構える大親分がほとんどで、タカやユージとサシで勝負できるのは用心棒程度のキャラしかいませんでした。

今作の大ボスであるガルシアを演じるのは吉川晃司さんってんだから、これは簡単にやられなさそうな人を連れてきたなぁと(笑)。

そして予想(というか期待)通り対決するシーンもあり、まさかのバイク対決!

今、テレビドラマを含めた日本の映画の中でバイクを運転(しかもノーヘル)するのが許される俳優は舘ひろしさん、藤岡弘さん、そして吉川さんしかいないのか! 

 

舘さんと言えば、タカの婚約者=夏海が登場するのもトピックです。

結婚にまで行き付けるのはやっぱりタカなんだよね。ユージは軽い付き合いばかりを続けて、独身のまま一生を終えそうな感じ(笑)。

これまでもヒロインとイイ感じになりそうな事は多々あったけど、今作ほど親密になる事はありませんでした。

共に女好きの設定ではあるけど、安っぽい濡れ場どころかキスシーンの一つも見せないのが『あぶデカ』のいい所です。

夏海との最後の別れとしてキスとかあるのかなと思ったけど、そんなクッサい真似をさせなかったのは大正解。

ハッキリ言わずとも『あぶデカ』は男の子映画ですからね、セクシー要素で釣る事もできるけど、それをやらないあたりに矜持すら感じます。

 

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――と、このところ『あぶデカ』ばかりの当ブログでしたが、これにて全作を観終えたので、いつもながらのマイナー映画のつまんねー雑記に戻ります(笑)。

『蒼き流星SPTレイズナー』、25話まで観終えました。別名、第1部最終回ね。

▲中身はしっかししていると言え、相変わらず失笑してしまうレーベルよ…

 

グラドス軍との決戦に向け、エイジたちの後に世界各国の軍隊が続くシーンは、チト胸が熱くなります。

連合とか連邦といった地球丸ごと一つの戦力ではなく、各国が足並みを揃えて共通の敵を迎撃するために一つになった義勇軍というかね。

その戦力は戦闘機なんですが、この手のロボットモノに登場する(飛行)戦闘機って非力の象徴じゃないですか(笑)。この時点でどちらが勝利するかは分かりきっているものの、非力な者でも思いを同じくする有志が数多く集まればあるいは…?と、ちょっとした奇跡が起きそうな予感すら感じさせます。

米ソの対立関係から始まったお話の結実でもあるシーンですね。

 

2クール目の見どころの一つは、レイズナーに隠された秘密。

本編をあまり見ていない人でも、その名は知っているV-MAXですね。個人的には昭和の盗撮王として有名でした(さすがにネット上にも出てこない!)。

…それはさておき、本作はロボット描写が実にカッコ良い。作画的な話じゃないですよ(笑)。

後年、ロボットが乗り手の意思に反する行動を取る暴走や、通常能力の限界を突破してパワーアップする描写が多用されるようになりますが、その走りこそレイズナーです(『聖戦士ダンバイン』におけるハイパー化現象はチト違う気が)。

それまでのロボットは、あくまでパイロットに従順な手足の延長でしかありませんでしたが、レイズナー(というか多くのSPT)はパイロットとの意思が合致しないと本来の性能を発揮しないのがいいんです。「や、狙ってるのはそこじゃないっちゅーねん!」的なね。

 

いわゆるロボットアニメは、武装や技名を叫ぶ事で指令を与えたり、戦う相手と会話したりと、コクピット内で操縦者が喋るシーンが多いというか、不可欠に近い演出です(『装甲騎兵ボトムズ』はこれがないに等しい)。

それがリアルじゃないと言う人もいますが、そんな低次元なツッコミに対するアンサーが本作です。

SPTは操縦者とのやり取りが合意した上で行動に移るロボットで、無言でも動かない事はないんだろうけど、基本的に両者の対話は欠かせません。

これは車を運転する人なら分かるでしょうが、走行中にカーナビ等のモニターを見ながら車外を気にするのって実に難しい(つーか危険)じゃないですか。これが戦闘であれば尚の事。

戦闘中には副次的な行動を要する事も多々あるし、それを声で指令する。つまり操縦者がコクピット内でペラペラ喋っても不自然ではないという理由付けになっているんですよね。

令和の今に観てもその辺に新鮮さを感じるのは、それ故なのかな。

 

ところで、エイジってグラドス星では何をしていたんだろう?と。

家族4人で暮らしていた様子はありましたが、その他に関しては特に言及されていないんですよ。

軍人のゲイルを先輩と呼ぶあたり、軍(士官)学校からの関係で、キチンと軍に入隊する前からの知り合いだったんだろうと想像しています。軍に入隊してみて初めてグレスコの方針(?)に懐疑的になり、SPT諸々をガメて地球側に接触しようとしたんだろうなと。

…いい、いい、その辺を描いたエピソードゼロ=後付け商法なんて要らねぇから!

 

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俺ッチが買ったBlu-ray版は未だ取り扱いがないようなので、オススメできない…。

『まだまだあぶない刑事』を観ました。

 

韓国で潜入捜査官をしていたタカとユージが横浜に帰ってきた。

港署の面々との再会を果たす中、7年前に捕らえた尾藤が脱獄した報せを聞いたタカとユージは、若手刑事の水嶋と鹿沼と共に捜査に参加する事に。

手始めに、かつて尾藤と関連のあった西村の事情聴取をしている最中、西村は何者かに狙撃される。

その後、今や県警本部長に昇進した深町と再会したタカとユージ。韓国では核のブラックマーケットが急増中で、押収された小型核爆弾が日本に持ち込まれ、二人にはその横流しをしているという嫌疑が掛けられているという。

軟禁されながらも水嶋の機転で脱出したタカとユージは尾藤の追跡を続行。そんな二人の逮捕、もしくは射殺命令が下された透は……といったお話。

 

『あぶデカ』映画もいよいよ6作。
各作品に基本的に連続性はないけど、今作は僅かに前作の出来事(特にエンディング)を引き継いでいます。
そして今作のラストで臭わせるちょっとした衝撃……なんて誰も引っ掛かりませんよ(笑)。あの二人が殉職して終わるなんてエンディングは期待していないし、何より信じないでしょうしね。
今作あたりになると、これが最終作と意気込んで作っているんでしょうが、エンドクレジットの最後の1行は”TAKA & YUJI will return”くらいブチ上げたっていいんです!

1987年に始まった第1作から、2005年に公開された今作。
20年近くも経てば、色んな意味で第1作から継続できる要素は少なく、港署もずいぶん変わりました。
ただ、捜査課と少年課が同居しているのは相変わらずで、ここに港署最大の特徴、かつ伝統があります(笑)。
最大の変化は人事で、大真面目に考えれば、特に前作でくだらないオチャラケばっかやってた透が課長とかあり得なさすぎです。木の実ナナさん演じる松村課長が署長に昇進というのもチト納得しがたく、テレビ版ではほとんど出勤してなかったでしょ、アンタ(笑)。
薫に関しては課長になったところで、やっぱりあんな感じだから……どっちでもいいかな(笑)。

往年のベテランばかりでなく若手のキャラも登場。
水嶋と鹿沼という次世代のバディが2代目”あぶない刑事”を襲名するのかと思いきや、"危ない刑事"だったというね。
水嶋を演じるのは佐藤隆太さんで、イメージがガラッと変わった2008年の野球ドラマ以前の出演なので、いかにもルーキーって感じが初々しいです。
ガンマニアという設定の鹿沼は、銃器の描写にこだわりがある(ように見える)『あぶデカ』の世界と相性が良さそうだっただけに、今作限りの登場ってのが惜しいですね。

相変わらずの型破りな行動で上役を困らせるタカとユージ。
クビや逮捕をされそうになる事はよくあったけど、まさか今作では射殺も致し方なしという県警より遥か上層の、内閣情報調査室やら警察庁警備局やらの非情っぷりが恐ろしいですね。あわや透とも敵対関係になりそうだったし。
ただ、そんな一触即発なムードも気が付けばどこ吹く風なのがね…(笑)。

ラストでの爆弾の処理はお気楽で、やや失笑気味です。小型であっても核爆弾なんだぜ?
タカの人並外れた投擲力を以て、放射能が及ばない所までブン投げたんでしょう…。

二人が乗る車は『あぶデカ』の隠れた見どころ。
前作でのアルファロメオに続き、今作ではまたもマセラティに乗ってるのが違和感たっぷりでね。昇進した透や松村が乗るのならセーフだけど、犯人を追跡するための足代わりに使うには贅沢この上ないんじゃない(ユージの私物にも思えるけど)?
あの二人の使い方を考えれば、もう少し安めの国産車(できれば日産)でいいと思うんだよ。

 

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本体は完成したんだけど、そこに満足して燃え尽き症候群に陥り、武装関連は未だに放置なままの『HG M9Dファルケ』。

殊に武装類は形状が複雑なので合わせ目消しが大変、かつKPS材なので厄介なんだよね。毛羽立ちの嵐でイヤんなるのよ。

KPSを使うのは関節部だけにしてくれ! いや、しろ!

 

そうこう言いながら、塗装前の工作も剣=クリムゾンエッジを収める鞘の合わせ目を消して、よ~やく終了。

バンダイお家芸の面取りをなくすためエッジを立たせたんですが、これが今回の本題。

 

面取りをなくしてエッジを立たせるにはプラ板を貼ってゴリゴリ削るのが一般的ですが、範囲や面積が小さい時はパウダーに接着剤を混ぜてパテのように盛る方が能率的です。

そこでよく使われるのがタミヤの『イージーサンディング』や高圧ガス工業の『シアノン(DW)』。

プラモ製作系のブログ等を読むと、『イージーサンディング』の使い勝手が良いと絶賛されているんですが……個人的にはどうもイマイチでね。

相変わらず、他の人々が容易くできる事ができないのが当ブログの特色です(笑)。

 

一般的な瞬間接着剤よりは硬くならず、切削しやすいのは体感したんですが、そこに行き着くまでが難しくて。

パウダーを混ぜてパテっぽくするんですが、パウダーの分量次第で硬化時間が変わります(多く入れるほど早い)。

この硬化時間がスゲー早く感じるんですよ。

パウダーを少しづつ混ぜてもなかなか固まらないので、チビチビと量を増やしてみると今度はすぐ硬化してしまい、受け皿に出した分が一瞬でパーになるというね(笑)。

まぁまぁトロみはあるけど、合わせ目にまたがるモールドに流れてしまうくらいの粘度で、ジェルタイプと呼ぶには至らないくらい。

あと、パウダーを混ぜず単体で合わせ目消し用に使うと、けっこうヒケますね。

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これに対し『シアノン』の方は、ちょっと多めにパウダーを混ぜてもそこまで早く硬化はしないので、作業時間にゆとりを持てます。

元々、強度はさておき“瞬間接着剤”とは呼べないくらいに、ちっとも固まらないので硬化剤スプレーは必須ですがね。指にはすぐくっつくのに…。

 

パテ代わりに使える瞬着として有名なのは、ウェーブの『黒い瞬間接着剤(高粘度タイプ)』ですが、色が浮き上がってくる事があるので使わなくなりました。粘度も高いしパウダーを併用しなくて済むし、これが黒でなく白だったら最強なんだけどなぁ。

 

…って事で、流通量や入手性を考えると『イージーサンディング』を贔屓にしたいところ。

もう少し、慣れるまで使い込めるかなぁ…。

結局、映画版を先に観てしまったとは言え、遅ればせながら原作版『トラペジウム』も読みました。

映画公開のタイミングに合わせて色んな種類のカバーがあるようですが、俺ッチが買ったのは本来のものと映画の宣伝も兼ねたカバー2種類が付いたものです。

 

粗筋は映画版とほぼほぼ同じなので割愛ね。

だいぶ原作と違うなんて話を見知りしましたが、実際に読み終えてみれば、作品のテーマがズレるような変更は見受けられませんでした。

 

本作のお話をざっくり分けると、ゆうを始めとする“東西南北”メンバーやサブキャラの紹介→アイドル活動といった大まかな展開は同じながら、この比率がずいぶん変わるんですね。

原作はメンバーや登場キャラ紹介パートが長く、アイドル活動パートが短い。ようやくアイドル活動を始めたと思ったら、残りはあと2割くらいしかないという(笑)。

映画版はこの比率が5:5~6:4くらいだったように思えましたが、この変更は正解だと思います。ドラマとして盛り上がるのは後半=アイドルになってからですからね。

逆に、それぞれのキャラを深掘りして理解したいのであれば原作版がオススメです。

 

「初めてアイドルを見た時思ったの。人間って光るんだって。」

ゆうがアイドルを目指す行動原理であり、本作の随所にあるパワーワードの一つです。

光るというか輝きを放つ人間の力に魅力を感じ、ならば自分もとアイドルを目指すゆうですが、これがなかなかの野心家の上に打算家。

原作はゆうの一人称で進むので、小説の一人称システムとしてもゆうの内心=本音が多く綴られていますが、根性が腐っているとまでは言わないにしても、あんま可愛げはない子だよね(笑)。ちょっとドライで現実的な感じとか。

映画版の前半では、普段はそうでもないのに時々裏の顔の片鱗を見せる事がありますが、原作を読んでいればそれも腑に落ちます。やっぱり、こういう子なんだよねと。

黒ずんだ人が光ろうとする、おこがましい努力が歯痒いんです。

 

基本的に一人称システムで綴られていますが、ゆうがいない場所=ゆうが知り得ないエピソードがあるのはチト反則だったかな?

アイドルになってからの華鳥とくるみの会話とか、思い切ってカットしても良かったかもしれません。後のシーンで誰かに喋らせたりとかね。

 

大勢を護ったり救ったりしているのに自分の傍のたった一人にそれができず、悔悟の念に駆られると言った“森を見て木を見ていなかった”ヒーローを描いた作品は今やありふれています。戦士とか医者とかね。

これをアイドルに当てはめるアイデアが新鮮です。

 

芸能界において、特にアイドルって本音を隠さねばならない事が多い職種だと思うんですよ。

これに気付けないor受け入れられないドルオタはなかなか減りませんが、ゆうもその中の一人で、ステージ上でキラキラしている、仕事の真っ最中のアイドル(をやっている人間)しか見ていないんですよね。

アイドルに対する幻想が強すぎるというか、アイドルを演じている人のカメラやステージの外での姿を想像できなかったのが、ゆうの失敗です。

 

「『トラペジウム』の主人公がヤバい!www」「もしかしてホラー?www」とかみたいな冷やかしや揚げ足取りをよく見ますが(こういう風習に気持ち悪さも感じる)、確かに上澄みだけ見ればゆうは自分勝手な奴でしょうが、それだけアイドルに執着しているというか、そうまでして叶えたい夢なんですよ。

ただ、ゆうの場合は夢に一途になるあまり、脇目を振らなさすぎた。

夢に取り憑かれて、周りが見えなくなった子のお話でもあるんですよね。

 

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↑の文庫版は初めにカラーイラストが掲載されていて、そこから先の本編には挿絵が一切ないのが好印象です。

若い頃は挿絵がないのは不満でしたが、いい歳になってくると、読んでいるさ中に自分が思い描くイメージに水を差されるのが嫌だと感じるようになったのでね。

 

不満とまでは言わないけど、読んでいて違和感があるのが台詞の表現。

”「じゃあミルクティー一つ。」”

“「私も。」”

といったように、セリフの言い終わりに”。”=句点があるのがチト読みづらかったかな? この辺は出版社のルールに則っているんだろうけど、小説をよく読む人には慣れるまで時間が掛かりそうです。

 

ところで、プラモデルを少々嗜んでいる身として指摘というか、補足しておきたい点が一つ。

本作は架空の土地のお話で、ここでは現実世界で言うところのタミヤプラモデルファクトリーのようなお店が存在している……と思い込みましょう。

編集の人って、言葉遣いや文字の間違いを正すだけが仕事じゃないと思うんだよ…。

 

 

ところで、たまたま目に入ったんですが、

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ふざけすぎでしょ、コレ(笑)。高山一実さんと湊かなえさんに対して失礼という気持なんか1ミリもないよね。

道徳心を残したままできない商売なんだろうな、転売屋って。

もちろん買うなよ、☆1でもくれてやれ!

現実の男女の話なんか滅多にしない(どころか、ない)当ブログですが、ちょっと思う事があったので。

 

そのお店の店長さんとはよく話すんですが、このところ食欲はあるけど食べても戻しちゃうそうで、原因は明確な精神的ストレスだとの事。

そのストレスとは、奥さんが男と密会を重ねていた事を起因とする、いわゆる不倫に始まるものだそうです。

 

もはや定期的にすら感じる有名人の不倫が報道されるのを見知りするたびに、所詮は異世界の話だと絵空事のように捉えていましたが、まさか自分の周りの人が不倫に関係してしまったってんだから、やっぱり現実の世界の話だったんだなと(笑)。

…オメーだって遥か昔に似たような真似をされたおかげで歪んだ人格が形成されているじゃねぇか……ええ、俺ッチよ?

 

で、不倫相手を自宅に連れ込むような事が、実は1年くらい続いていたようで、怒りやショックというより生理的な嫌悪感から家に帰るのが嫌になったようです。自分が建てた(ばかりの)家で、奥さんが自分と面識のない男と過ごしていたと想像してしまえば、そりゃ胸クソ悪くもなるよね。空気すら吸いたくもなくなるよ。

その影響で拒食気味にもなってしまったんだとか。

 

店長さんはいつもポジティブ思考で、俺ッチよりもひと回り歳下ながら尊敬している人なんですよ。

そんな人がここまで心を壊されたのかと思うと、不倫パワー恐るべしです。

 

嫌な話ですが、ニュースとは良い報せよりも悪い報せが売れるものです。

特に有名人の不倫なんつったら、手っ取り早くヤフコメの反応を見る限り、麻薬や殺人よりも罪が重そうな糾弾っぷりで(笑)、

そんな野次馬のせいで干されたり辞職に追い込まれたりと、社会的に抹殺される人は少なくありません。そうならない人との差には不条理を感じるがね。

 

それを知っていながら、そうまでして不倫ってしたいものなのかね?と。

不倫の根っこにあるのは人を好きになる気持ちであり、それが底知れぬ力を持つものである事は分かるんだけどさ。

 

隠れた恋愛とも言える不倫の多くに付きまとうのは、嘘です。

そして不倫が発覚するのは、嘘に手を抜くからです。

不倫をしたいなら嘘に全力を尽くせよ、嘘についての卓越した技術がないなら最初からor早々に止めなよと思うんだよね。

個人的にはバレない嘘ならついてもいいと思っているけど、バレた時に取り繕うのって疲れる&みっともないじゃない? それがメンドくせーと感じる人はあまり嘘をつかないよね。

 

まぁ所詮は他人事と捉えていながらも、未成年の子供を持った親の不倫に関しては外野の立場であっても許せませんね。

見識も狭く意思表示もできない子供に対し、一方的に自分の都合を押し付けるなんてペットの扱いと同等でしょ。子供に失礼だと思う気持ちは持っていなきゃ

“今はそんな時代だから”の一言で片付けようとする日和見主義者が増えてるけど、どんな時代だって親がコロコロ変わるなんて異常なんだよ。

 

――と、雑感をウダウダ綴りましたが、数か月後に会う時の店長さんがどうなっている事やら。

本人のみならず、子供ちゃんのためにも良い選択肢を選んでくれればと願っています。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を観ました。

 

病院のベッドで今わの際にあるデイジーは、ベンジャミンとの思い出を振り返っていた。

赤ん坊として生まれたはずのベンジャミンは、まるで老人のような姿をしていたが、時の経過とともに若返ってゆく。

紆余曲折を経て愛し合うようになったベンジャミンとデイジー。歳を取るごとに若返る男と、歳を取るごとに老けていく女。二人の人生の行き着く先は……といった内容。

 

周知の通り、人間は赤子から始まり老人として死んでいきます。

そして老人になるほど身体機能は衰えていきます。体が不自由になったり物覚えが悪くなったりとかね。

できていた事ができなくなり、能力が低くなるという意味においては、人生の半分を過ぎれば幼児退行が始まっていると言ってもおかしくないわけです。

死に際から始まったベンジャミンも、考え方によっては普通の人間と同じような生き方をしているようなものですよね。

死に損ないの老人からスタートし、歳を取るごとに若返っていく男の物語と聞けば、どんなラストを迎えるかは容易に想像できますが、そこに行き着くまでの過程を見守る作品なのです。

 

映像特典はまだ見ていませんが、ど~せ全ての役をブラッド・ピットさんが演じているんでしょうね、特殊メイクやCGを駆使しながら。

けど、そんなムダの極みと思われるような事に全力の労力や技術、お金を投じるからこそ最強の説得力が生まれる。映画というフィクションだと分かっていても、あまりにウソ臭ければ興醒めしてしまいますからね。

何だかんだ言っても、アメリカ映画が世界最高のエンターテインメントになり得るのはそういう点、つまりお金と手間の掛け方なんじゃないかと思います。

 

全ての役をピットさんが演じているとすれば、これはベンジャミン・バトンというキャラのお話という体を取りながら、実はブラッド・ピット史とも呼べる作品かもしれません。

デイジーとの蜜月の頃を折り返し時代として、それより以前の、ジイさんの頃を演じていたピットさんは実際にこういう老け方をするのだろうかと、シミュレーション的な、未来予想をするかのような楽しみ方もできますね。

20~30年後に本作を見返した時、映画の中のピットさんが実物と変わらなければ、実に奥深い考証の下で作られた作品なんだなと感心する事でしょう。長生きしてでも確認したい!

 

これと逆に、今日まで長きに渡ってピットさんを見てきた人たちにとっては、現役時代以降のルックスに期待をしながら見てしまう事でしょう。本作は中盤以降が見どころ!とか言っちゃう人も多そうです。

どんどん若返っていくピットさんを見ながら、ブレイクのきっかけとなった『リバー・ランズ・スルー・イット』の頃の、ロバート・レッドフォードさんの再来とか言われていた時代を思い出すでしょう。懐かし~!

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何も起こらないけど(笑)、好きな作品です。ヒゲのないピットさんはつくづくカッコいいんだよ。

さらに遡って、コアな人はおそらく最古の主演作品『リック』の頃の姿まで見れる?と過剰な期待をしちゃうんだろうなぁ。

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コレね。

ベタな難病モノだけど、地味に良作なんですよ。

初めて陽の下に素顔を晒すシーンとか、どんなにイケメンを自称する男が見てもコレには勝てないでしょと思うような美しさがあったよなぁ。

 

本作の尺は167分。

2時間半超えとか長すぎだよ~と思いつつ観始めましたが、一種の伝記映画だから仕方ない(かも)。途中で休憩は挟みましたが…。

多くの人間の折り返し地点であろう40代の人には、色々と考えさせられる内容です。

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不老不死だの若返りだのは、この手のフィクションではありがちなシチュエーションですが、それらを自分のものにしたところで、それ相応の悩みや苦労はなくならない事を思い知らせてくれます。

ありのままの自分を受け入れる事が一番尊楽な生き方なんだろうけどね。

 

 

☆ 追記(24/06/21) ☆

もう5年も前に綴った当記事が、今になってドカンとアクセス数がハネて驚いています。

大して良い事も言えてないし、もしや問題発言でもしてたのかなと念入りに読み返したけど、いつもながらのしょーもない雑文です(笑)。

何かを目当てに辿り着いた方々には、ムダな時間を過ごさせちゃったかな…。

『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』を観ました。

 

ハグたんを連れてピクニックにやって来たはなたちの前に現れた怪物ミデン。はなたち5人はHugっと!プリキュアに変身、ミデンの攻撃が他のプリキュアたちが使う技である事に気付く。ミデンはプリキュアたちの記憶を吸い取り、自分の技にしているのだ。

その戦いの中、ふたりはプリキュアも駆けつけるが、はな=キュアエールとなぎさ=キュアブラックを残し、他のプリキュアミデンに記憶を吸い取られ子供の姿にされてしまう。これまで築いてきた自分との友情や思い出も忘れられ、ショックを受けるはなとなぎさ。

そしてミデンはプリキュアだけに飽き足らず、世界中の人々の記憶を奪おうとするが……といったお話。

 

歴代プリキュアが大集合するオールスターズ系の作品は鳴りを静め、直近の数作品とのコラボ程度に留まっていたプリキュア映画ですが、今作で数年ぶりにオールスターズ系が復活しました。

“オールスターズ”と銘打ってはいるものの、登場はしても無言のキャラが多い事に不満を感じる人も少なくなかったようですが、今作ではプリキュアが全員登場、かつ全員が喋るという触れ込みに目を疑ったものです。

そこからの、プリキュアがみんな子供の姿=ちびキャラになってしまうと知ってしまった時の悲しみと絶望感と言ったら…(笑)。

…が、そんな懸念も結局は無用であり、キチンと本来の姿で全員に台詞があるという(量に差はあるけど)、ちょっとした奇跡が起きてくれてカタルシスMAXです。

本作は2018年の作品だったから可能だったけど、今となっては実現しにくいんだろうなぁ。キュアホイップは座長だから望みはあるけど、キュアカスタードの登場に関してはずいぶん偉い人たちの判断が必要になるんだろうな…。

 

脚本は香村純子さん。

シリーズ全作に携わってもいないのに、オールスターズ系の作品の脚本を書くのってかなりの情報量(や取材)が必要だと想像します。

にもかかわらず、全てのプリキュアを喋らせるというムチャ振りにキチンと応えているのは驚きですね。各シリーズの重要なイベントを掻い摘んでいるだけでなく、そのキャラを象徴するような台詞を与えていてツボの突き方も上手い。

全声優を起用しておきながら、あんな赤ちゃん言葉を喋らせただけで終わらずに安心したよ(笑)。

スーパー戦隊シリーズにおいて、先輩戦隊を登場させた上で台詞を与えるのはいいけど、作品の主題歌の歌詞をまんま台詞として転用してしまうトンデモセンスの荒川稔久も見習おうな? とは言え、映画は総合芸術ですから、何も言わない脚本以外のスタッフにも問題があるんですが…。

 

プリキュア(に変身する女子)の記憶を吸い取ったミデンは、喋りやプリキュアの技を模倣します。

「この喋りは○○だ」とか「この技はキュア○○の技だ」とか、ちょっとしたプリキュアクイズにもなっているような感じです(笑)。

しかしまぁ、プリキュアパッションダイナマイトなんてマイナー技を出してくるとは、なかなかの強敵だよミデン君…。

 

ミデンと言えば、クライマックスの終盤でキュアエールとの会話=ミデンが身の上や犯行動機(?)を白状するシーンがありますが、チト複雑に思えます。

しっかり聞いていないと大人でも置いてけぼりを食らいそうになるんだから、子供はとっくにポカーンだよね(笑)。かくいう俺ッチも本当に理解できてるかどうか怪しいくらい。

これはテレビシリーズの最終ボスとの対決に良くある話で、決闘のさ中自分の主張をぶつけ合うんですが、言ってる内容がもはや哲学かと思うくらいに深い&重いんですよ。ちょっとした討論番組というか(笑)。

観終えた後で親子の共通の話題にできるくらいの、親が子供の疑問に答えられる程度の話にしてもらうのが理想なんですがね。

 

プリキュア映画で欠かせないのはミラクルライト。大ピンチに陥ったプリキュアを応援するためのアイテムです。

劇中、カメラ目線で「みんなが好きなプリキュアの名前を呼んで応援したってや~!」みたいな煽りが入りますが、ここで現役のちびっ子諸君に聞きたいのは、あれって本当にピカピカ光らせたり声援も送ってるんですかね? そろそろプリおじ歴も長くなってきた俺ッチですが、映画館で見るレベルにまで達する事はないと思うので…(笑)。

近頃では発声やら応援やらが可能な上映方式があるらしいけど、本作にもそういうのがあったのかな? もちろん、そんな地獄に身を投じるつもりもありませんが…。

 

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Blu-ray版はもちろんのごとく映像特典満載です。

 

にしても、この頃にもなるとCGの解像度も跳ね上がり、緻密で美しいビジュアルが続出します。50インチ以上のテレビで観るにはBlu-rayですら追い付かなさそうなくらいの画質です。

ともなれば、DVD程度の解像度では全然追い付かないし、そろそろDVDが淘汰されても仕方ない時代になってきているんじゃないかと。画質なんか気にしないであろう子供のためにわざわざDVDソフトを買うのであれば、配信で見ればいいのにと思うんだ。

『サイドウェイ』を観ました。

 

マイルスは1週間後に結婚式を控える親友ジャックと共に、カリフォルニアを回る男二人旅に出る。

ワイナリー巡りやゴルフ三昧の毎日を楽しむのが目的だったが、ジャックは独身最後の女狩りをしたいのが本音だ。

旅先で、マイルスとは既に顔馴染みの仲になっているマヤ、ジャックはワイナリーで働くシングルマザーのステファニーと仲を深める。ただ、未だ離婚のショックから立ち直れていないマイルスは、マヤに対してなかなか気持ちを打ち明けられない。

期限の1週間も終わりに近付く頃、二組のカップルは……といったお話。

 

男二人旅というワードがカッコ良く聞こえますが、フタを開けてみれば、ダメ中年の珍道中です。

ズバ抜けたワインの知識を持ちながら、小説がボツになりそうだったり離婚のショックが後を引いたりで、塞ぎ込んでばかりのマイルス。

俳優として人気ドラマに出演していながら今は仕事も激減、結婚式を間近に控えながらナンパの事しか頭にないジャック。

これだけの紹介だと目も当てられないオジサンたちですが、どうせ終盤では格好いい見せ場があるんだろう?と思いきや、最後までそんなシーンはありません(笑)。

どんな男もカッコ良いと思わせるものを何かしら持っているはずですが、それがない者も世の中にはいます。そんなカッコ悪さが愛おしく感じると同時に、無理してカッコ付けない生き方もそれなりに楽しいものだと感じさせる作品です。

 

そんなマイルスとジャックの関係性もいいんです。

お互いに対して文句を言ったりキレたりする事も多々あるけど、そこで終わり。後の関係性に変化を生じさせるような喧嘩もなければ、媚びるように許しを請う事もない、とっくにお互いを知り尽くした信頼関係が根っこにある証左です。この逆として、助言や激励するシーンとかでもね。

そういう関係にある者同士による男二人旅、ロマンがあるよね。

 

優しさからくるものでありながら繊細すぎて一歩を踏み出す勇気を出せないマイルスはさておいても、いい歳になって女性にガツガツしているジャックのカッコ悪さは擁護しにくいですね。実際にもいる(らしい)、30歳も過ぎてナンパ師とか気取ってるみっともない奴みたいで(笑)。

言葉巧みに近付いたんでしょうが、実はジャックは結婚を間近に控えている事を知ったステファニーの、情け容赦のない大逆襲が強烈です。あまりにも過激すぎて映しもしないくらい(笑)。

そんな仕打ちを受けながらも(自業自得ではあるんだけど)、病院で応急処置を受けた日の夜には別の女性をクドくジャックさん、前向きすぎるにもホドがあるというか、もはや尊敬できるくらいだよ…。

 

そんなステファニーを演じるサンドラ・オーさんについて。

「なぁ、サンドラ・オーってどんな人?」

「そうだなぁ、ガンダムSEEDのモブキャラを実写化したような顔立ちの人だよ」

あくまで俺ッチの第一印象ですが…。

 

ロードムービーってほどではないにしろ、ドライブシーンが多めとなれば車も陰の主役と言ってもいいでしょう。

そんな車とは、マイルスが所有&運転するサーブのC900です。

正直、あんまカッコ良くないです(笑)。

2004年の作品に対し、年式は1987年というんだから、けっこうな年季モノ。アメリカ映画の庶民が乗る車って年式が古いものが多いんだよね(10年未満でコロコロ車を替えられる日本がおかしいのかな)。

ジャックだけでなく、マヤやステファニーと4人でドライブするシーンもあるんですが、車にケチを付けたり笑ったりする人は誰もいないんですよね。自分が運転する車なんて80~100キロも出れば十分と考える俺ッチにとっては素敵な世界(笑)。

このサーブ900君、終盤では気の毒な姿になり果てるんですが、それでも元気に走ってくれる(動作に支障が出るシーンがない)んだから、かなりのタフネス車。マイルスの人とナリを表しているようで、良い演出にもなっています。

ラストの結婚式、駐車場でベンツやらBMWやらアウディといった高級車に囲まれても、堂々とこの車で出席するマイルスの胆力もなかなか(笑)。

余談ながら、近年『ドライブ・マイ・カー』に登場するのもサーブ900(こちらは屋根アリのクローズドタイプ)でしたが、少なからず本作の影響があるんでしょうか?

 

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Blu-ray版の映像特典はメイキングや未公開シーン集。

隠しコマンドで見れる、撮影資金の使い方を怪しんだ映画会社の人が現場を訪れるドキュメントが面白いです。