観た、『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア』 | Joon's blog

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『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』を観ました。

 

ハグたんを連れてピクニックにやって来たはなたちの前に現れた怪物ミデン。はなたち5人はHugっと!プリキュアに変身、ミデンの攻撃が他のプリキュアたちが使う技である事に気付く。ミデンはプリキュアたちの記憶を吸い取り、自分の技にしているのだ。

その戦いの中、ふたりはプリキュアも駆けつけるが、はな=キュアエールとなぎさ=キュアブラックを残し、他のプリキュアミデンに記憶を吸い取られ子供の姿にされてしまう。これまで築いてきた自分との友情や思い出も忘れられ、ショックを受けるはなとなぎさ。

そしてミデンはプリキュアだけに飽き足らず、世界中の人々の記憶を奪おうとするが……といったお話。

 

歴代プリキュアが大集合するオールスターズ系の作品は鳴りを静め、直近の数作品とのコラボ程度に留まっていたプリキュア映画ですが、今作で数年ぶりにオールスターズ系が復活しました。

“オールスターズ”と銘打ってはいるものの、登場はしても無言のキャラが多い事に不満を感じる人も少なくなかったようですが、今作ではプリキュアが全員登場、かつ全員が喋るという触れ込みに目を疑ったものです。

そこからの、プリキュアがみんな子供の姿=ちびキャラになってしまうと知ってしまった時の悲しみと絶望感と言ったら…(笑)。

…が、そんな懸念も結局は無用であり、キチンと本来の姿で全員に台詞があるという(量に差はあるけど)、ちょっとした奇跡が起きてくれてカタルシスMAXです。

本作は2018年の作品だったから可能だったけど、今となっては実現しにくいんだろうなぁ。キュアホイップは座長だから望みはあるけど、キュアカスタードの登場に関してはずいぶん偉い人たちの判断が必要になるんだろうな…。

 

脚本は香村純子さん。

シリーズ全作に携わってもいないのに、オールスターズ系の作品の脚本を書くのってかなりの情報量(や取材)が必要だと想像します。

にもかかわらず、全てのプリキュアを喋らせるというムチャ振りにキチンと応えているのは驚きですね。各シリーズの重要なイベントを掻い摘んでいるだけでなく、そのキャラを象徴するような台詞を与えていてツボの突き方も上手い。

全声優を起用しておきながら、あんな赤ちゃん言葉を喋らせただけで終わらずに安心したよ(笑)。

スーパー戦隊シリーズにおいて、先輩戦隊を登場させた上で台詞を与えるのはいいけど、作品の主題歌の歌詞をまんま台詞として転用してしまうトンデモセンスの荒川稔久も見習おうな? とは言え、映画は総合芸術ですから、何も言わない脚本以外のスタッフにも問題があるんですが…。

 

プリキュア(に変身する女子)の記憶を吸い取ったミデンは、喋りやプリキュアの技を模倣します。

「この喋りは○○だ」とか「この技はキュア○○の技だ」とか、ちょっとしたプリキュアクイズにもなっているような感じです(笑)。

しかしまぁ、プリキュアパッションダイナマイトなんてマイナー技を出してくるとは、なかなかの強敵だよミデン君…。

 

ミデンと言えば、クライマックスの終盤でキュアエールとの会話=ミデンが身の上や犯行動機(?)を白状するシーンがありますが、チト複雑に思えます。

しっかり聞いていないと大人でも置いてけぼりを食らいそうになるんだから、子供はとっくにポカーンだよね(笑)。かくいう俺ッチも本当に理解できてるかどうか怪しいくらい。

これはテレビシリーズの最終ボスとの対決に良くある話で、決闘のさ中自分の主張をぶつけ合うんですが、言ってる内容がもはや哲学かと思うくらいに深い&重いんですよ。ちょっとした討論番組というか(笑)。

観終えた後で親子の共通の話題にできるくらいの、親が子供の疑問に答えられる程度の話にしてもらうのが理想なんですがね。

 

プリキュア映画で欠かせないのはミラクルライト。大ピンチに陥ったプリキュアを応援するためのアイテムです。

劇中、カメラ目線で「みんなが好きなプリキュアの名前を呼んで応援したってや~!」みたいな煽りが入りますが、ここで現役のちびっ子諸君に聞きたいのは、あれって本当にピカピカ光らせたり声援も送ってるんですかね? そろそろプリおじ歴も長くなってきた俺ッチですが、映画館で見るレベルにまで達する事はないと思うので…(笑)。

近頃では発声やら応援やらが可能な上映方式があるらしいけど、本作にもそういうのがあったのかな? もちろん、そんな地獄に身を投じるつもりもありませんが…。

 

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Blu-ray版はもちろんのごとく映像特典満載です。

 

にしても、この頃にもなるとCGの解像度も跳ね上がり、緻密で美しいビジュアルが続出します。50インチ以上のテレビで観るにはBlu-rayですら追い付かなさそうなくらいの画質です。

ともなれば、DVD程度の解像度では全然追い付かないし、そろそろDVDが淘汰されても仕方ない時代になってきているんじゃないかと。画質なんか気にしないであろう子供のためにわざわざDVDソフトを買うのであれば、配信で見ればいいのにと思うんだ。