『さらば あぶない刑事』を観ました。
定年退職の日を間近に控えながらも、タカとユージは闘竜会の伊能を追い闇市場を襲撃する。しかし、何者かの妨害により伊能の逮捕には失敗してしまう。
その後、伊能は惨殺された姿で発見。捜査線上に浮かんだ日系人ガルシアと手下のカトウらを徴した結果、彼らはアメリカ最悪の犯罪組織BOBのメンバーだった。ガルシアは闘竜会のみならず、中国やロシアのマフィアらを傘下にした上で横浜をブラックマーケットの街にしようと企んでいるのだ。
ガルシアは計画の邪魔になるタカのみならず、タカと結婚の約束を交わしている夏海をも狙い……といったお話。
シリーズ第7弾の最終作。
…だったのは、つい最近までの話。“さらば”を冠した作品には必ず次作があるという映画あるあるですね。
それは一旦忘れて、一応、今作で最終作だったとしても、ブッチ・キャシディ&サダンス・キッドを思い出すようなラストカットでは終わらず、シリーズ完結として壮大な大団円にならないのが『あぶデカ』らしいですね。『~フォーエヴァー THE MOVIE』の方がよっぽどそれっぽいけど、カラッとした終わり方の方がよく似合います。
これまでの最後の敵と言えば、後ろで指示を出すばかりのドカッと構える大親分がほとんどで、タカやユージと対等に闘える人がほとんどいなかったという事です。
今作に登場するガルシアを演じるのは吉川晃司さんってんだから、これまた簡単にやられなさそうな人を連れてきたなぁと(笑)。
そして予想(というか期待)通り対決するシーンもあり、まさかのバイク対決!
今、テレビドラマを含めた日本の映画の中でバイクを運転(しかもノーヘル)するのが許される俳優は舘ひろしさん、藤岡弘さん、そして吉川さんしかいないのか!
舘さんと言えば、タカの婚約者=夏海が登場するのもトピックです。
結婚にまで行き付けるのはやっぱりタカなんだよね。ユージは軽い付き合いばかりを続けて、独身のまま一生を終えそうな感じ(笑)。
これまでもヒロインとイイ感じになりそうな事は多々あったけど、今作ほど親密になる事はありませんでした。
共に女好きの設定ではあるけど、安っぽい濡れ場どころかキスシーンの一つも見せないのが『あぶデカ』のいい所です。
夏海との最後の別れとしてキスとかあるのかなと思ったけど、そんなクッサい真似をさせなかったのは大正解。
ハッキリ言わずとも『あぶデカ』は男の子映画ですからね、セクシー要素で釣る事もできるけど、それをやらないあたりに矜持すら感じます。
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――と、このところ『あぶデカ』ばかりの当ブログでしたが、これにて全作を観終えたので、いつもながらのマイナー映画のつまんねー雑記に戻ります(笑)。