『蒼き流星SPTレイズナー』、25話まで観終えました。別名、第1部最終回ね。
▲中身はしっかししていると言え、相変わらず失笑してしまうレーベルよ…
グラドス軍との決戦に向け、エイジたちの後に世界各国の軍隊が続くシーンは、チト胸が熱くなります。
連合とか連邦といった地球丸ごと一つの戦力ではなく、各国が足並みを揃えて共通の敵を迎撃するために一つになった義勇軍というかね。
その戦力は戦闘機なんですが、この手のロボットモノに登場する(飛行)戦闘機って非力の象徴じゃないですか(笑)。この時点でどちらが勝利するかは分かりきっているものの、非力な者でも思いを同じくする有志が数多く集まればあるいは…?と、ちょっとした奇跡が起きそうな予感すら感じさせます。
米ソの対立関係から始まったお話の結実でもあるシーンですね。
2クール目の見どころの一つは、レイズナーに隠された秘密。
本編をあまり見ていない人でも、その名は知っているV-MAXですね。個人的には昭和の盗撮王として有名でした(さすがにネット上にも出てこない!)。
…それはさておき、本作はロボット描写が実にカッコ良い。作画的な話じゃないですよ(笑)。
後年、ロボットが乗り手の意思に反する行動を取る暴走や、通常能力の限界を突破してパワーアップする描写が多用されるようになりますが、その走りこそレイズナーです(『聖戦士ダンバイン』におけるハイパー化現象はチト違う気が)。
それまでのロボットは、あくまでパイロットに従順な手足の延長でしかありませんでしたが、レイズナー(というか多くのSPT)はパイロットとの意思が合致しないと本来の性能を発揮しないのがいいんです。「や、狙ってるのはそこじゃないっちゅーねん!」的なね。
いわゆるロボットアニメは、武装や技名を叫ぶ事で指令を与えたり、戦う相手と会話したりと、コクピット内で操縦者が喋るシーンが多いというか、不可欠に近い演出です(『装甲騎兵ボトムズ』はこれがないに等しい)。
それがリアルじゃないと言う人もいますが、そんな低次元なツッコミに対するアンサーが本作です。
SPTは操縦者とのやり取りが合意した上で行動に移るロボットで、無言でも動かない事はないんだろうけど、基本的に両者の対話は欠かせません。
これは車を運転する人なら分かるでしょうが、走行中にカーナビ等のモニターを見ながら車外を気にするのって実に難しい(つーか危険)じゃないですか。これが戦闘であれば尚の事。
戦闘中には副次的な行動を要する事も多々あるし、それを声で指令する。つまり操縦者がコクピット内でペラペラ喋っても不自然ではないという理由付けになっているんですよね。
令和の今に観てもその辺に新鮮さを感じるのは、それ故なのかな。
ところで、エイジってグラドス星では何をしていたんだろう?と。
家族4人で暮らしていた様子はありましたが、その他に関しては特に言及されていないんですよ。
軍人のゲイルを先輩と呼ぶあたり、軍(士官)学校からの関係で、キチンと軍に入隊する前からの知り合いだったんだろうと想像しています。軍に入隊してみて初めてグレスコの方針(?)に懐疑的になり、SPT諸々をガメて地球側に接触しようとしたんだろうなと。
…いい、いい、その辺を描いたエピソードゼロ=後付け商法なんて要らねぇから!
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俺ッチが買ったBlu-ray版は未だ取り扱いがないようなので、オススメできない…。