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Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

前にも少し綴った『EG νガンダム』、ずいぶんとスパンを空けつつノソノソと弄っています。

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↑思わず貼っちゃったけど、定価1100円以上では買っちゃイカンからね!って、最近はいよいよ見なくなってきたような…。

 

…で、そろそろ工作も終えて塗装フェーズに入りたいところですが、またアクシデント発生。

 

膝裏のパイプだかチューブだかの形状を、メッシュワイヤーに差し替えようと思ったんですね。

ヘタクソなりに組み付け具合もイイ感じにできたので、同じ仕様の色違い=オレンジを買ったところ…。

共にΦ1なんですが、

径がこんなにも違う! 何で? what?←あぶデカ風

 

俺ッチが持っていたホワイトはずいぶん昔に買ったもので、現在売っているものはそこから仕様を変更したようです(2018年以降?)。

変更になったのは芯材で、旧版は針金、新版は樹脂になっているんだとか。

それに伴って外径にも変化があり、”Φ1”と謳っている割に旧版の外径はΦ1.5弱くらいあったのに対し、新版はΦ1弱になっています。

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…って事で、ムダな買い物になっちゃったよね、やれやれ…。

編み込みでなくビニールチューブでもいいんだけど、Φ1.5って見当たらないんだよねぇ。

幸か不幸か、持ってるのはホワイトだから塗ってみる(というか染めてみる)かな…。

 

こういう所でつっかえてしまって、なかなか先に進まずにテンションがだんだん下がって行くというパターン……我ながらイヤなものですねぇ。

今日、初めての病院に行った時の話なんですがね。

そこはショッピングモール内にあるので10時にならないと中には入れないんですが、チト早く着いちゃったので、その病院に近そうだと思われる入り口を探していたところ、ただ1ヶ所、20人くらいの行列を発見。

得てして病院とは診察の開始時間前にスゲー行列を作るものですから、この辺なのかなと思いきや、見たところ30〜50代くらいの男しかいない。朝イチで病院に来るなんてジジババばっかりだから(笑)、何やら違和感が…。

 

そういえば、このショッピングモールにはオモチャ屋さんも入ってるし、土曜日の開店前という事で……ああ、なるほどと。

おそらく半分以上はガンプラ狙いなんだろうけど(第3土曜日なのでトミカかも?)、陽当たりもいい場所で汗をタラタラ流しながら開店時間を待つオジサンたちを見て、今やこうまでしないとガンプラが買えないのかと思うと軽く絶望すると同時に、心の中で冷笑すらしちゃったよね。

 

ついでに言えば、ガンダムベースあたりになると2時頃から並んでいる事もあるとか…。

2時頃に“人がいる”のではなく、既に“並んでいる”んでいるんだからね、どんだけ魂を懸けている人が多いんだよ。

 

行き付けだったお店でもガンプラの購入制限がどんどん厳しくなり、数種1点限りだったのが、とうとう1人1点になったようです。

別のお店でも人気のある新製品は抽選販売となり、客と店員の安全を考慮した上での判断との事ですが、この場合の“安全”とは何を指すんだろうね。暴徒のごとく、文字通りの争奪が行われてでもしているのかよと(笑)。

 

この辺、昨今の状況に色々と嫌気が差してガンプラを買わなくなった身としては、とっくに一喜一憂する事もなくなり、対岸の火事のごとく客観視していますが、客観視できるようになったおかげで、このところのオモチャブームが狂っている事に気付きます。

そもそも子供も連れていない大人たちがオモチャ屋で行列を作っている光景は異常、かつ不気味です。さらに言えば、いい大人がそんなみっともない姿を世に晒してまでド本気になっても、それでも買えない状況って一体何事?と。

そんな連中の対応に追われる近頃のオモチャ屋さんのストレスは尋常じゃないだろうなぁ。ガンダムベース店員の覆面インタビューでもあれば読んでみたいものです。

 

もう一つ思うのは、ああいう行列には子供の姿が皆無に等しくないですか?

近頃の子供ってプラモを含めたオモチャには興味ないのかなぁと。

仮に欲しいなーと思ったところで、値段は高いしオジサンに持ってかれちゃうし(笑)、色んな意味で“買えない”ならさっさと諦めて熱中できる何かを探すからなんじゃないかと思うんですよ。

昭和のガンプラブームの頃の競争相手って同年代や、歳上だったとしてもせいぜい”お兄さん”くらいの世代だったじゃないですか。それが今やオジサンどころかジイさんに近い大人が子供らと対等のテンションで欲しがってるんだからね、コワい時代になったものだよ。

 

…という事で、未だガンプラブームの熱気が冷める気配は感じないというお話でした。

新製品発表から買うまでの高揚感はとっくに失せた今、プラモは“作る”事こそが本分であると思い出しながら、地道に積みプラを崩していこうと思っています。

ただ、もうMGを作りたい熱はなくなったし、売っちゃおうっかな…。

 

 

にしても、ああやって並んでまで買う人の大半は新製品が欲しいんでしょうが、再販品を目当てとする人も少なくないようで、ツイッター(と頑なに呼ぶ)をチラ見したところではジム・スナイパーⅡ狙いの人が多いように見受けられました。

再販品で人気があるキットって全く読めないというかか、何でそんなモンが人気あるの?と思わせる事もしばしあります。ザクⅢなんか買ってもガッカリするよ(笑)?

そういうのを見てしまうと、別に売るつもりもないんだけど、袋を開けるのを躊躇ってしまう貧乏性よ。

赤バンダイである時点で、コロナ禍を機に味を占めた転売野郎ではないと見抜いてもらえれば幸いです。

また『ウエスト・サイド物語』を観ました。

 

前回の鑑賞記はコチラ

 

5分くらい何も起きないオープニングに始まり、152分と尺は割と長めですが、ほとんど眠くなる事もなく観終えられるんですよ。

ミュージカルの歌のシーンって独特のノリが寒く思える事も少なくないんだけど、キチンとお話の一部に見えるのは詞とダンスがマッチしているおかげなんでしょうね。

歌詞だけでなく、ダンスにも多分に意味を持たせた上で感情表現があるのが深いんですよ。中でも、遣り切れない怒りを爆発させたいのを抑えようとする『COOL』はいいですね。

 

しかしまぁ、ミュージカル部分がなければ本当に暗いお話です(笑)。割と人も死んじゃうしね。

自分らを取り巻く現状は厳しいけど、お互いの強い愛があればそれをも乗り越えられると信じるトニーとマリアですが、そんな無邪気が通用するほど現実は優しくない事を思い知らされます。厭世的というか、世の中に絶望しながらマリアの元を去るトニーが哀しくて哀しくて。

最後に希望の兆しがうっすら見える程度で。敵味方問わずハッピーで終わるキャラが皆無ってんだから救いのない話なのです。

 

相手が憎いなら殺してもいいのかと問うマリアの、悲しくも怒りに満ちた姿には胸が苦しくなります。

辛い状況の中でも明るく振る舞っていたものの、小さな幸せを失ってしまった彼女が、今後どんな生き方をするのかが気になりますね。

トニーを思いながら残りの人生を過ごす事はあっても、決して自殺はしないと想像しています。

 

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先日も綴った通り、現在『MONSTER』熱が再燃しているのでね。

この勢いに乗じて、そういえば欲しかったけど買うのを忘れていた『もうひとつのMONSTER』を、遅ればせながら買いました。

 

オーストリアの病院で職員3人が殺された。

犯人は”斧の殺人者”と呼ばれる連続殺人犯グスタフ・コットマンで、職員を斧で惨殺した後、謎の言葉を言い残し自殺した。

著者はこの地区で起きた二つの事件を思い出した上で、無関係に思えた両者には関連性があり、そこにコットマンも関与しているのではないかと仮定する。

そして、これらの事件に類似性のある前例とも言える、いまだ不明な点が多いドイツで起きたあの事件について再検証を始める……といった内容。

 

“もうひとつの”と言っても外伝どころか漫画ではなく、文字ばかりの解説、もしくは考察本です(ある意味で続編と言ってもいいかも)

いわゆる考察本と一線を画しているのは、とあるジャーナリストが関係者(=『MONSTER』の登場キャラ)へのインタビューを通して事件を振り返る、まるで実際に起きた出来事のように書かれている点です。もちろんこのジャーナリストは作品には未登場で、ヴェルナー・ヴェーバーという名前も架空の人物名でしょう。

随所にある写真はさておき、挿絵の一環としてインタビューを敢行した関係者のイラストがありますが、これは少々絵心のある著者によるスケッチで、画調から察するに、日本の漫画家ナオキ・ウラサワさんに大きな影響を受けているようです(笑)。

 

あたかも実際にあった事件を取材したかのような書き方は、言うならばフィクションドキュメントというか、フェイクノンフィクションってところでしょうかね。

何の先入観もない人が読んだら実際に起きた事件だと騙されてしまいそうな仕掛けに満ちた、“本著はフィクションで云々”といった文言も見当たらないあたり、実に洒落の利いた本なのです。

どうせ騙すなら、この事件を漫画化したのが『MONSTER』なんだぜ?くらい言っちゃってもいいかも(笑)

 

…とまぁ、まだ序盤の数ページしか読めていませんが、なかなか面白そうな内容です。何気に、もう20年も前に出ていた本だったんですね。

個人的に今でも待望している『MONSTER』の実写版は、これを基に作っても面白いかもしれません。これをアニメでやるのは寒すぎますから。

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『宇宙円盤大戦争』を観ました。

 

ヤーバン星の追撃を免れたデューク・フリードが、高性能円盤ガッタイガーと共に地球に辿り着いてから5年。

デュークが宇門大介として平和に暮らすある日、ヤーバンの円盤軍団が地球に飛来する。

それを指揮するのはヤーバン大王の娘であり、かつてデュークと幼馴染みだったテロンナ姫。地球への攻撃を止めさせるため、デュークはテロンナと会う事を決意する。

ガッタイガーを渡せば地球は攻撃しないというテロンナの言葉は信じたいデュークだが、ヤーバンの野望に手を貸すだけでなく、自分の正体も知られる事になってしまう……といったお話。

 

タイトルやデザインは違えど、お話としては『UFOロボ グレンダイザー』のお試し版とも言っていい、劇場オリジナル作品です。

もちろん周知度としては『~グレンダイザー』の方が遥かに上ですが、言い換えれば、『~グレンダイザー』は『宇宙円盤大戦争』のリブート作品でもあるんですよ(笑)。

先日、『グレンダイザーU』の放送が始まりましたが、単なる『~グレンダイザー』のリメイクではなく、おそらく本作のネタもブッ込んでくるでしょうから、一見しておくのもいいと思います。たった30分だし。

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たった30分、されど30分で、内容は実に濃密です。

おおよその状況説明は見せている上で人間ドラマもあるんだから、昨今は説明過多な作風が多いんだな感じさせます。

本作と同じものをリメイクしろと言われても、おそらく30分に収められないんじゃない?

 

昨今の洗練されたデザインのロボットに見慣れている、特に若い人の感性であれば、このジャケ写に映っている昭和ロボット群をダサいと一蹴してしまうんでしょうが、その中でもズバ抜けて壊滅的に思えるオンリーワンがあると思います。

個人差はあると思いますが……やっぱ左上の人、本作の主役ロボであるロボイザーが正解だよね(笑)。

昭和ロボだからと判官贔屓をしてやろうにも、お前だけは庇いきれないんだよ。昭和ロボのワースト1位は譲らせないぞ(ちなみに平成ロボのワースト1位は『機動戦士ガンダムSEED』のゾノ)。

そんな絶望すら感じるまでにダサいデザインのおかげで、メインのお客であるちびっ子に向けて見せるメカアクションシーンもあまり熱くなれません。

もしかしたら、コイツが『グレートマジンガー』の後番組で主役を張っていたかもしれないという、いわば歴史の分岐点があったのかと思うと、現代は意外と良い時代になっている事を思い知らされますね。

 

おそらく当時のアニメ、特にロボットアニメであれば皆無に等しかったんだろうけど、恋愛要素をかなり前面に押し出しているのが珍しい作品です。テロンナの、女としての嫉妬が悲劇を生み出すあたりとかね。

実は本作、ロボットアニメの皮を被ったメロドラマなんです。

 

そんなテロンナさん、前衛的すぎるメイクが怖くてね(笑)。我々地球人でいうところの目の白い部分=結膜が青い人種だからそう思えるんだろうけど(でもブラッキーの結膜は白い)。

そんなメイクはさておき、この頃のアニメ作品、かつ短編映画の割に衣装が多めな点にはこだわりを感じますね。デュークと会うのにわざわざ着替えているとか芸コマです。

キーパーソンであるテロンナに力を入れたがっていた様子が伺えますね。

 

『UFOロボ グレンダイザー』のデューク・フリード=宇門大介を知っている人であれば、本作における同名の人に、やや落胆するかもしれません。

『~グレンダイザー』では外見や言動に気品を感じさせましたが、本作のデュークはワイルド系。女子に向かってオカチメンコなんて言葉を使っちゃうようなガラッパチで、キミは本当に王子なの?と(出自を隠すための不本意な芝居なのかも)。

その女子=ひかるの方もこれに勝るとも劣らないジャジャ馬で、大介とは顔を合わせれば喧嘩するような仲。

そんなひかるが本心を見せるラストシーンにエンディング曲『もえる愛の星』が流れて……ええ、ええ、泣きましたよ(笑)。

 

この『もえる愛の星』という曲、アニメに限らず映画全般として捉えても秀逸な映画主題歌であると断言します。本作の魅力の半分はこの歌があってこそだと思うので(←主観が強すぎ)、オープニングをオミットしてこっちを2番まで流して欲しかったけどね。

個人的解釈として、1番は地球からの、2番はフリード星からの視点による歌詞に思えます。

あまり大勢には知られなくてもいい、ささきいさおさんの隠れた名曲です。

『MONSTER』を観ています。アニメ版の方ね。

 

優秀な脳外科医として順風満帆だったテンマの人生は、頭を撃たれた少年を救った事から狂い始める。

数年後、外科部長に昇進したテンマは、術後にようやく喋れるようになった患者の「モンスターが来る」という言葉が気にかかる。その後、病院から逃げ出した患者はテンマの目の前で殺されてしまう。

患者を殺した青年は、かつてテンマが救った少年ヨハンだった。

身の周りで多発する謎の殺人事件の犯人がヨハンである事を確信したテンマは、警察に容疑者として追われながら、彼を殺すための旅に出る……といったお話。

 

「浦沢直樹と言えば『MONSTER』が好きなんですよ」

「ええ~、『MASTERキートン』じゃないですか?」

「…何言ってんだ、『パイナップルARMY』に決まってんだろ!」

…といったセリフが飛び交う環境下に身を置いている俺ッチなんですがね、こういう会話において『YAWARA!』や『20世紀少年』が挙がる事は皆無という時点で、別名メンド臭い人たちですよ(笑)。

で、これを一例とするように、『MONSTER』って、世の中的に過小評価されているように感じるんですよ。

「『MONSTER』はオチがなぁ…」だの「途中までは良かったんだけどなぁ」なんて意見をよく見ますが、待て待て、『MONSTER』という一作品を森として見ても、木も見てみようよと。

俺ッチはアニメ版、かつ途中から入ったクチですが、1話単位であれば特にサスペンス要素が実に秀逸で、過剰にハラハラしながら観ていました。

 

ここで俺ッチと似たような楽しみ方を提唱するなら、途中から観始めるのがオススメです。

確か俺ッチが観始めたのは、テンマとニナが出会って間もないあたりで、その頃になるとヨハンはサッパリ姿を見せないじゃないですか(笑)。そのヨハンってのが気になって次回も見るというね。

数々の情報からイカレた凶悪犯という想像が固まって行き、そこで初めて登場したヨハンの姿を見た時はずいぶん衝撃的に感じたものです。

本作に興味があり、かつ未見の方はヨハンが初登場を済ませてから、アニメ版なら6とか7話くらいから観始めるといいかもしれません。

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…とは言え、アニメ版であっても、昨今の小僧どもにゃ全74話というハードルの高さに恐れをなすだろうがな(笑)! 

 

個人的に、原作者である浦沢直樹さんの絵柄は苦手で、アニメ版も浦沢さんの絵にかなり忠実ではあるんですが、それでも最終回まで観終えるどころか、原作を全巻揃えるくらいにハマッちゃったよね。

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たとえ絵柄は苦手でも、音や動きが加わった、何より映像としての演出のおかげでここまで没入させられるんだから、アニメの力は恐るべしです。

 

かなりの長編の割に世間では評価が高くないのであれば、アニメ版以上の展開は望めないだろうなぁ。

個人的には海外での実写映画化を今でも待っているものでね。

その際は、テンマだけは日本人キャストになるでしょうが、今の流れだと真田広之さんあたりが良さげですかね…?

『グレンダイザーU』が始まりました。

…が、作品に関する感想はほぼありませんので、他の方々のブログ等を回った方がいいですよー。

 

さっそく1話を観ましたが、令和でのリメイクともなればあんなものでしょうね。何しろまだ1話だし、可もなく不可もなくというか。

 

ただ、真っ先に思ったのはデザインとしてのキャラクターで、ヒーローが若いどころか幼く見えてしまうのが受け入れにくくてね。少年ではなく青年ではダメなのかよと。

あんなモヤシっ子みたいな体格も頼りなさげだし、もう少し逞しさみたいなものを表せないかなぁ

 

 

――それはさておき、グレンダイザーと来れば必ず名前が挙がるのは原作者の永井豪さん。

永井さんの作品を原作にした映像作品は星の数ほどありますが、それらの出来栄えに関しては玉石混交で、永井さん作品に限らず、もし”石”になってしまった際はスタッフがボロカスに言われるのは今や当たり前。

その多くは原作の表現や解釈を変更してしまった事に起因するらしいですが、今回の記事は原作改変について思う事を。

 

まず、俺ッチは原作改変に関しては肯定的なので、実写(映画)化決定の報を聞いた瞬間ヤフコメ(笑)とかに文句を書き込むのが習慣となっているような人は、この辺で読み終えた方がいいと思います。

 

どうして原作を改変した作品なんか許せるの?と訊かれれば、結果としてそっちの方が面白いからです。…いや、“面白いところもある”という言い方の方が相応しいかな? もちろん逆もあるけど。

むしろ、どうせ別媒体で一から作るのに、原作と全く同じにして何が面白いの?とすら感じるくらい。

 

ちょっと前、映像化において原作の改変とは、原作者の意思を大事にしていない証だとか何とかって話題が盛り上がりました。命を懸けて作品を守ったとか何とかっていうアレの件ね。

自分の作品に愛着を持つ作者は少なからずいると思いますが、映像化のオファーに対し、OKを出した時点で自分以外の人間の手が入る事を想像できないのは読みが浅いと感じます。

自分一人で作品をコントロールできる小説や漫画に対し、映画は膨大な数の人々が関わる分業ですから、作品を曲解している人の意思も少なからず紛れ込んでしまうのは仕方ないですしね。

それが嫌なら最初から安易にOKせず、目の前に積まれた大金も撥ね退けるべきなのです。

 

そこで永井豪さんの話になるんですが、永井さんは自分の作品が映像化される際は、原作は映画監督に嫁に出したと考えるようにしているようです。

さらに、今回の『グレンダイザーU』に関しても↑と同じように、好きなように作ってくれていいというスタンスだそうです。

この懐の深さ、さすがですよ。

長年に渡り身を置いているだけあって達観的というか、この手のエンタメ業を熟知しているというかね。

最低限の守るべき要望をいくつか出した後は専門家に任せて、原作者は客と一緒になって客観的に楽しむくらいでいいんじゃないかと思うんだよ。

 

原作が改変される事に嫌悪感を示す気持ちは分からなくもないけど、原作はたった一つである事は揺るがないんだから、所詮は二次創作とか余興と割り切れないものかね?と。

そっちの方が面白くてもつまんなくても、映像版ができたところで原作が消滅するわけでもないんだし。

 

まぁ、原作改変や実写化が悪だと声高に喚いてるのは、漫画&アニメバカが大半なんだろうと思ってますがね(笑)。今後も実写化の報せが聞こえる度に、いじましく例の件を持ち出すんだろうな、やれやれ。

つーか、“原作へのリスペクト”って具体的に何なのか教えておくれよ。

『蒼き流星SPTレイズナー』、26話から最終回まで観終えました。

▲相変わらずのトホホなレーベルには、もうツッコむのも疲れる…

 

本作の26話以降と言えば第2部(と便宜的に呼ぶ)たる地球編、またの名は世紀末救世主伝説編です(時代設定も1999年)。

“レイズナーの後半は北斗の拳”というツッコミはさんざん見聞きしていますが、キチンと観るのは今回が初めて。

で、観終えてみれば、意外にも第2部の方が面白く感じました

第1部では思いやりや優しさの権化というか、まるで絵に描いたような善人キャラだったエイジも、そんな青臭さが通用しない時代に生きる身として開き直っている事に時の流れを感じます。

グラドスとの最終決戦からデビッドたちと再会するまでの3年の間、一人称が“僕”から”俺”に代わるような出来事が多々あったんでしょうが、こういうのは個々の妄想に任せるのが正解です。まぁ、10年も待たずに主観たっぷりの漫画とか湧いてくるんだろうな…。

ところで第2部のエイジと言えばもはや、いわゆる“谷口キリコ”との区別が付きません(笑)。

 

確かにね、『北斗の拳』に似すぎるという指摘を否定はできませんが、実はレギュラーキャラが衣装を替えるだけでこの問題は解決するんですよ。最低でもエイジとル・カインのデザインを替えるだけで第2部の世界観の印象も変わると思います。

特にル・カインは、別に格闘術を嗜んでいるわけでもなし、あんなムキムキなデカキャラにデザインしたのは失敗です。「許さんぞ地球人……貴様らの血は何色だーっ!(クワッ)」とか、いつ言い出すかとヒヤヒヤしたよ(←言わない言わない)。

 

アンナの、「私はエイジを愛しているのよ!」にはやられましたね。

今回の最大に盛り上がる台詞を、安っぽく予告やオープニングの本編ダイジェストに使っちゃうんだから、今でいうネタバレ上等ですよ。未見の人は、こういう配慮なんて思いつかなかった時代の、所詮は昭和アニメだからとタカを括りながら本編を観るといいと思います。

…これ、知ってる人は何が言いたいのか分かってますよね?

余談ながら、『ウルトラマンティガ』でも似たような手法を使っていたのを思い出しました。

 

レイズナーはSPTとしての機能の他に、グラドス(星)の創世という大きな秘密も抱えています。厄介なものを持ち逃げしたんだから、そりゃエイジも苦労するよ(笑)。

そんな数多の秘密を明らかにできないままで終わるのは打ち切り作品の哀しさであり、我々としてもモヤッとします。

本作は全38話なんですが、37話の後に38話を観ると、理解はできるものの、話が飛躍しすぎている事に戸惑うでしょう。リアルタイムで見ていた人は、ひょっとして先週分を見逃したかな?と動揺しただろうなぁ(笑)。

 

――という事で、テレビ版は完走しました。

アニメ自体を見なくなってた当時の俺ッチだったら、どうって事のない作品だと思ってたかな?

冷静になって一歩引いた視点で、客観的に見れるような歳になってから観直すのも色々な発見があって面白かったです。

あとはOVA版を残すのみ!

 

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やっと取り扱いが始まったと思ったら……何だ、この足元を見すぎる値段(約2万円)は!

そこまで出すなら国内版を買う方が安心&安全だと思いますよ。

今さらながら、『EG νガンダム』をひっそり&ゆ~っくり進めています。

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このνガンダムに限らず、ガンダム系のEGブランドは良作が多いですね。

本来は初心者向け商品ですから、とりあえず形にする=パチ組みだけでも見栄えはかなりいいものの、フル塗装できる人には物足りないというか、欲が出てくるものです。

本気で作ろうと思うと、割とやるべき事が多いんですよね。

近頃のガンプラに顕著な、”肉抜きはあっても合わせ目は出すな”という設計方針(にしか思えない)の表れで、合わせ目消しよりも肉抜き対策に手間を取られる事にジレンマを感じます。

みっともない肉抜きには寛容だけど、目立ちにくくても合わせ目があるだけで青筋を立てるパチラーの審美眼が羨ましいよ。

 

って事で、目立ちにくいけど見えてしまうと気になってしまう、フロントアーマーのスリットの塞ぎ方を考えてみました。

フロントアーマーの内側に切り込みを入れて長めのランナータグをブッ挿す、以上です。

厚みが丁度いいので、ちゃんとフィットしますよ(文字の刻印は削らなきゃだけど)。

パチ組みで完結させる人は黒いランナーを探して見るといいかもですね……って、あたしゃ接着しちまったよ!

 

さ~て、あとは膝裏のパイプをどうにかすれば塗装に入れるかな?と言いたいけど、この暑さ、この湿気では…。