観てます、『MONSTER』 | Joon's blog

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『MONSTER』を観ています。アニメ版の方ね。

 

優秀な脳外科医として順風満帆だったテンマの人生は、頭を撃たれた少年を救った事から狂い始める。

数年後、外科部長に昇進したテンマは、術後にようやく喋れるようになった患者の「モンスターが来る」という言葉が気にかかる。その後、病院から逃げ出した患者はテンマの目の前で殺されてしまう。

患者を殺した青年は、かつてテンマが救った少年ヨハンだった。

身の周りで多発する謎の殺人事件の犯人がヨハンである事を確信したテンマは、警察に容疑者として追われながら、彼を殺すための旅に出る……といったお話。

 

「浦沢直樹と言えば『MONSTER』が好きなんですよ」

「ええ~、『MASTERキートン』じゃないですか?」

「…何言ってんだ、『パイナップルARMY』に決まってんだろ!」

…といったセリフが飛び交う環境下に身を置いている俺ッチなんですがね、こういう会話において『YAWARA!』や『20世紀少年』が挙がる事は皆無という時点で、別名メンド臭い人たちですよ(笑)。

で、これを一例とするように、『MONSTER』って、世の中的に過小評価されているように感じるんですよ。

「『MONSTER』はオチがなぁ…」だの「途中までは良かったんだけどなぁ」なんて意見をよく見ますが、待て待て、『MONSTER』という一作品を森として見ても、木も見てみようよと。

俺ッチはアニメ版、かつ途中から入ったクチですが、1話単位であれば特にサスペンス要素が実に秀逸で、過剰にハラハラしながら観ていました。

 

ここで俺ッチと似たような楽しみ方を提唱するなら、途中から観始めるのがオススメです。

確か俺ッチが観始めたのは、テンマとニナが出会って間もないあたりで、その頃になるとヨハンはサッパリ姿を見せないじゃないですか(笑)。そのヨハンってのが気になって次回も見るというね。

数々の情報からイカレた凶悪犯という想像が固まって行き、そこで初めて登場したヨハンの姿を見た時はずいぶん衝撃的に感じたものです。

本作に興味があり、かつ未見の方はヨハンが初登場を済ませてから、アニメ版なら6とか7話くらいから観始めるといいかもしれません。

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…とは言え、アニメ版であっても、昨今の小僧どもにゃ全74話というハードルの高さに恐れをなすだろうがな(笑)! 

 

個人的に、原作者である浦沢直樹さんの絵柄は苦手で、アニメ版も浦沢さんの絵にかなり忠実ではあるんですが、それでも最終回まで観終えるどころか、原作を全巻揃えるくらいにハマッちゃったよね。

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たとえ絵柄は苦手でも、音や動きが加わった、何より映像としての演出のおかげでここまで没入させられるんだから、アニメの力は恐るべしです。

 

かなりの長編の割に世間では評価が高くないのであれば、アニメ版以上の展開は望めないだろうなぁ。

個人的には海外での実写映画化を今でも待っているものでね。

その際は、テンマだけは日本人キャストになるでしょうが、今の流れだと真田広之さんあたりが良さげですかね…?