プラモの合わせ目消しの話。
合いの悪い、隙間の大きいパーツ同士を、パテのごとく埋めた上で接着もできる接着剤と言えば、
ウェーブ 黒い瞬間接着剤 (高粘度タイプ)
1,234円
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とか
瞬間接着剤シアノン DC-B 50g
1,286円
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と言った、いわゆる黒い瞬間接着剤=黒瞬が挙げられます。
粘度が高くトロみがあるし、硬化後の硬すぎない切削感も相まって常用しているユーザーも多いようです。
だが……そんなマジョリティと同じように扱えないのが当ブログの特色です(笑)。
確かに、合わせ目消しのための、隙間埋めや切削に関しては特に問題を感じません。
そんな整形を終え、いざサーフェイサー(塗装)をしてみると……
んっ…?
硬化した黒瞬の上から塗装をすると、黒瞬の黒が浮いてくるような感じ。そんな経験ありませんか?
↑はエアブラシによるサフ→塗膜は薄めですが、何回も重ね吹きをしてようやく見えなくなったくらい。
この後はグレー系で塗装するので、そこまで目立ちはしないだろうけど、これがもし白系だったらどうなっていたんだろうと、ややゾッとしました。
よそ様のブログ等を見ても、こういうケースがほとんど、否、皆無なのが不思議で不思議で。
その昔、プロモデラーの方に、黒瞬はサフを挟んでも塗装面に浮いてくるという話を聞きました。
当時はまぁまぁ黒瞬を使っていて、それでも特に不具合を感じなかったので、サフさえ吹いとけば問題ないんじゃない?と心の中で思ったものですが、餅に関する餅屋の意見は真に受けとくべきだったな、当時の俺ッチよ(笑)。
黒瞬を使った全ての箇所がこうなってしまったってワケではないんだけど、そんな事例を初めて、身をもって体感した出来事でした。
そこで勧められていたのは、黒ではなく、白のシアノン。
瞬間接着剤 シアノン DW
930円
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白であれば色が浮いてくる事はない、もしくは分からないくらいに目立たないようです。
実際にこっち=白瞬で、そんなアクシデントに見舞われた経験はまだありませんしね。
ただね~、黒と白では粘度や硬化時間に差があるんですよ。
・黒 → トロ~ッと粘度が高く、硬化が早い(あくまで白との対比ですが)
・白 → 粘度が低くシャバシャバ寸前で、硬化時間は遅っっそい。接着力も弱め?
これだけ読んでると、圧倒的に白がポンコツに見えますが、そこは硬化スプレーを吹いて形勢逆転。
例えばガンプラなら銃火器系に多いけど、基本的に左右真っ二つ割りで、モールドも多いじゃないですか? その合わせ目消しをする際、粘度が低い=サラサラ系だと、接着剤が流れすぎてモールドが潰れてしまうのが嫌なんですよ。
そういう場面で、トロみもあって切削もしやすい黒瞬が理想的なんですけど、そんな欠点があるのでは今後の使用を控えたくなってしまいます。
繰り言になりますが、多くの人ができる事ができない俺ッチですので、何かロクでもない使い方をしているのかもしれません。
差し支えなく使えている方々の意見や指摘を聞いてみたいなぁ。
似たような物として、
というのもありますが、おそらくこれに近い現象が起きそうな気がします。他のと同様、成分はシアノアクリレートとあるし。
グレーとかは形状確認しやすそうなので、一度は買ってみたいけど、やっぱ色によって性能差があるのかな?