観た、『チャーリーズ・エンジェル』 | Joon's blog

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どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

『チャーリーズ・エンジェル』を観ました。

 

謎の人物チャーリーの密命を受け、任務を遂行するナタリー、ディラン、アレックス。彼女らの名はチャーリーズ・エンジェル!

音声認識ソフト共々、開発者であるノックスが誘拐される。これらの奪回・救出を命じられた3人は、得意の変装でライバル会社に近付く。無事に任務を終えたかに思えたが、黒幕の正体を知り……といった内容。

 

本作って、娯楽としての映画の手本のような作品だと思うんです。

小気味良いアクション、シンプルなストーリー、美女のコスプレ(笑)と、映画の娯楽要素がギュウ詰めされているだけでなく、1時間半という気楽に映画を観るにはちょうどいい尺も魅力です(正確には98分ですが、エンドクレジットを除外すればそのくらい)。

本作が映画監督デビューとなったマックGさんは、ミュージックビデオの監督風情が云々と批判されていたようですが、その要素も取り込みつつ、娯楽映画としての機能を追求した作品になっているんですよね。

セクシー&バイオレンス描写を増やしたりドギツくすれば手っ取り早く注目は得られるけど、それは刹那的な話。本作にもそんな描写はありますが、目をそむけたくなるレベルではないと思います。

そういう意味では、まずはフラットな気分で、老若男女が楽しめる映画こそエンターテインメントの極みであり、本作もそんな作品なんじゃないかと思います。

 

本作の魅力の多くを占めるのは、やはりエンジェルの3人。

チャーミング&セクシーなルックスでありながら、バッタバッタと敵をブッ倒す意外性が痛快です。

変装術にも長けていて潜入捜査もお手の物との事ですが、正確には色仕掛けなんだけど、能率として考えれば、実は一番手っ取り早い手段なんですよね(笑)。

いわゆる“女の武器”を出し惜しみせずにフル活用しているんですから、男相手のミッション成功率は飛躍的に向上するよなぁ。

 

周知の通り、本作はかつてのテレビ版を劇場版に昇華したものです。

テレビ版はいくつかシリーズ(シーズン)が作られましたが、そのたびにエンジェルのメンバーが入れ替わっていたそうです。

チャーリー役(のジョン・フォーサイスさん)も、その声を通すスピーカー(同型を探し当てたとか)もテレビ版と同じ……であれば、本作は長きスパンを経て世に現れた、れっきとした続編なんだ!と解釈。

 

リブートやらリメイクやら、昨今の風潮であれば、チャーリーズ・エンジェル発足の背景からいちいち描き始めるんでしょうね。

やはり本作は続編扱いなのか、その辺をスパっとオミットしてますが、これが大正解。

チャーリーが何者なのか、その組織の規模の大きさはどれほどのものなのか、エンジェルたちがどうスカウトされたのかとか、やろうと思えば説明描写を加える事はできますが、ぶっちゃけ、どうでもいいじゃないですか(笑)。テレビ版であれば話数稼ぎにもできるんだろうけど。

ムダ情報をなくす事で尺の短縮を図ったのはナイス判断です。

 

そーいや、この手の事件でありながら、警察が登場しないのって意外ですねぇ。

 

今回買ったのはコレ。

2枚パックとの事ですが、1つのケースにディスクが2枚収納されているのではなく、単品販売分が2つセットになった状態です。前者だと、ジャケット裏の情報が2作品分として少なくなっちゃうので、この販売形態が良いですね。

これと、

これで、単品を2つ買うより安上がりなので、両作とも欲しい人には、2枚パック版がオススメですよ。

 

ところで、近々リブート版が公開されるようですね。

こっち版の、元気でテンションの高い3人を越えられるかどうかが評価のキモかもしれませんね。