滋賀県守山市より「屋根裏で走り回っているイタチの侵入口を突き止めて欲しい!」という切実な、お客様のご依頼事例のご紹介。

 


 

 

 

ブログ内容を紹介する福永健司

 

■ 今回の害獣再侵入事例

【被害場所】  滋賀県守山市 木造住宅2階建 築40年

【害獣の種類】 シベリアイタチ 食肉目イタチ科 学名:Mustela sibirica  

 

【関連法律】  鳥獣保護管理法

 【ご依頼内容】 以前からネズミは屋根裏を時々走っていたが、5年程前からイタチが屋根裏に侵入するようになった。個人で色々対処してみたが一時的に収まるだけで、今年はイタチの糞尿のニオイがきつくなってきたので複数の専門駆除業者に見積調査をしてもらったが費用は提示してくれるもののイタチの侵入口を突き止めてくれる業者が一社も無かったため不安で依頼しなかった。必ずイタチが屋根裏に入らないよう侵入口を見つけて欲しいということで、弊社・害獣駆除業者のアスワットへご依頼頂きました。

 

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早速伺い、聞き取り調査から。お客様の話をまとめると、以下の証言をお聞きすることが出来ました。

 

【証言①】 ほとんど同じ壁中から昇り降りしているような音がする。

【証言②】 たまに玄関前の道路を横切り側溝の中に入っていくイタチを複数の家族が目撃している。

【証言③】 屋根裏で小さな足音と大きな足音の複数の動物が追っかけあいをしている様子も何度かあった。

 
イタチ駆除調査の点検口
 
さて、それをもとに屋根裏を調査すると、お客様がおしゃる通り、糞の形状から「シベリアイタチ」「クマネズミ」が屋根裏に侵入していることがわかります。おそらく複数の動物が走り回っているというのは、イタチがネズミを捕食するために侵入し追っかけている様子ではないかと思います。
 
屋根裏のイタチとネズミの糞
 
さて、侵入害獣の特定が出来たところで次はお客様の最大の関心事、イタチはどこから屋根裏に侵入しているのか? イタチの侵入口特定のため、建物外部より調査です。
 
屋根上からイタチが入る侵入口が無いか慎重に調査しましたが侵入口どころかイタチの足跡など形跡が一切見当たりません。
 
こういうケースは床下換気口などの基礎廻りのすき間から侵入していることが多いことから、家の周りをグルっと一周まわって床下換気口のすき間やガス・水道、給湯器など家の内部に引き込まれている配管の周囲を綿密に調査しましたが特に大きく開いているすき間や穴は見当たらず・・・。
 
 
「う~ん、これは難しい」
 
一息入れて、お客様の聴き取り調査内容をもう一度思い出してみることに。
 
側溝にあるイタチの侵入口
 
証言2「たまに玄関前の道路を横切り、側溝の中に入っていくイタチを複数の家族が目撃している。」
ということから、玄関周辺をもう一度入念に調査。イタチが時々入っていく姿を目撃している側溝の暗渠(あんきょ)の中をのぞいてみると。
 
「ギョギョギョ!(さかなクン風に)」
 
暗渠(あんきょ)内、側溝の建物側壁面に謎の亀裂があり、内部が鍾乳洞のように深く奥の方までつながっている様子。
 
基礎の亀裂がイタチの侵入口に
 
もしかしたら、この亀裂が基礎をくぐり抜けて家の床下まで繋がっているのでは?と推測。
 
和室の畳を上げて床下を一部開口し、側溝亀裂面に一番近い床下基礎面まで入って調査してみると、床下地面が陥没したような穴を発見!
 
床下の陥没穴がイタチ侵入口になっていた。
 
外側の亀裂が床下の陥没穴までつながっているのかどうかを確かめるため、外側から調査用のワイヤーを挿入し、この穴から出てくればつながっていることが証明されるはず。
 
スタッフにゆっくり調査用ワイヤーを挿入してもらうと・・・
憶測通り、赤い調査用ワイヤーが陥没穴から出てきました。
 
イタチの侵入口調査ワイヤー
 
これで外部と床下はこのすき間を通じてつながっていることとなり、玄関付近の側溝の中に入っていく理由も納得です。
 
陥没穴付近の床下をもう少し調査してみると。
 
壁中の断熱材を落としながら登るイタチ
 
近くの壁中断熱材が掻き落とされた形跡があり、お客様が「イタチが昇り降りする壁中」がまさにその壁の中。
 
イタチの侵入経路
 
屋根裏からもう一度確認すると壁中から駆け上がってくる天井裏の場所のみ断熱材がズレて無い状態になっていることからも
 
側溝内の亀裂床下の陥没穴→断熱材を掻き落とした壁中→屋根裏
 
のイタチ侵入ルートで間違いないと特定。
 
お客様にその旨を説明すると「イタチってこんなところからも家の中に入って来るんですね!」と驚きの様子。後日、お見積書を提出させていただき、害獣防除施工依頼を快諾していただきました。侵入口見つけられてヨカッタ、ヨカッタ♪ほっ、と胸をなでおろすアスワットマスターの福永でした。
 
【まとめ】
関東では家屋内侵入害獣として馴染みがない動物ですが、西日本では家屋侵入害獣といえば「シベリアイタチ」というくらい圧倒的に被害件数が多い害獣として知られています。 しかしこのイタチの防除作業が大変。アライグマやハクビシン、テンなどはカラダが大きいため建物に侵入口も容易に見つけることが出来ますが、イタチは3センチ程の穴やすき間で建物内に侵入してくるんですから始末が悪い。今回ご紹介した侵入口も決してアライグマ、ハクビシン、テンなどが入れない地面の亀裂部からでもラクラク侵入してくるので、時間をかけて建物の隅々まで調査し、全てのイタチの侵入口を見つけ出さないと必ず再侵入されます。私たちの業界の中でも「イタチ防除を制する者は害獣防除を制する」とうい言葉があるほどです(笑)
 
 
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【害獣防除アドバイザ・福永健司の近況音沙箱】

 

金木犀の香り漂うころ、ひとつ歳を重ねる私ですが、最近、アスワット顧問、渡辺先生が会うたびに「自分の人生の終焉が近づいている」というようなことを言われる。いやぁ~それは違うでしょ!私とひとまわり以上歳は違えども、先生は京都市内の西山から東山まで徒歩で移動するくらいの健脚の持ち主ですよ。そんな体力や気力さえも持ち合わせていない私なんぞの方が先にくたばってしまうと自信アリアリですよ、渡辺先生(苦笑)

 

「生き死に」といえば、数年前に著書を読んで気になっていた京都市在住の猟師、千松信也さんのドキュメンタリー映画「僕は猟師になった」の上映が終わるということで仕事終わりに急いで観に行った。詳しい評論は後日このブログで紹介するとして、感想をひとことで言うならば、「大好きな動物たちと真剣に向き合うための彼なりの生き方」をあらわした映画だと解釈した。他方、では自分の仕事において動物と真剣に向き合うこととはどういうこと何だろうか?そんな思いが頭の中をぐるぐる、結論が出ることはなかったなぁ。。。

 

仕事はアスワット本社だけでもおかげさまで施工・見積調査含め、10件強のお客様にお待ちいただいている状態で、大阪支社に至っては本社同様な上に、施工が困難な大型案件も複数あり悪戦苦闘しながら頑張ってくれている。感謝です!

とにかく健康第一、!スタッフ全員、健康を保ちながら忙しい神無月を乗り切りたいと思う今日この頃。

 

ダイヤオレンジ害獣駆除業者・アスワット 福永健司の自己紹介!
ダイヤオレンジアスワット代表・福長健司のメディア出演履歴

 


 

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