イタチらしき動物が天井裏を
走っているが侵入口がわからない。
住宅内に侵入する
住環境害獣(以下:住環獣)の対策は
全ての侵入口の封鎖しかありません。
その中で最も難しいのは
西日本に生息する
シベリアイタチ(以下:イタチ)で
封鎖の対象となる穴や隙間の
大きさは3cm以上。
日本の住宅では
四季を通じて快適かつ
住宅が長く使えるよう
床下や屋根裏に多くの
通風口などを設けていますが、
ひとつ間違えば
その通風の良さが住環獣の
侵入口になるケースもあります。
今回は
見えにくい床下換気口付近から
イタチが侵入していた事例のご紹介。
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今回の害獣侵入事例
お客様より聞き取り調査とその推測
お伺いしてお客様からお話を聞くことで
以下の3点が推測されます。
聞き取り①とその推測
2階では足音は聞いたことがなく、
1階も庭側のリビングの天井裏しか
ほとんど聞いたことがない。
侵入口は1階の屋根より
下にある可能性が高い。
聞き取り②とその推測
いつもパタパタ走りまわっている。
住環獣の生息地域からすれば
「イタチ」 「テン」「ハクビシン」
「アライグマ」「ネズミ」はいますが、
すばしっこく走りまわっている
ということから「ネズミ」か
「イタチ」「テン」に絞られる。
※「ハクビシン」「アライグマ」は
ゆっくり天井裏を歩くイメージ
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聞き取り③とその推測
庭でよくイタチらしき動物を見かける。
庭近くに
害獣の侵入口がある可能性もある。

そんなことを頭の中に
インプットしながら調査開始
中天井ある
痕跡を点検口から確認
先ずは中天井(1階と2階の間)
にある住環獣の痕跡を調べるために
浴室脱衣場にある点検口から
調査いたしましたが、
動物の形跡はほとんど
見つかりませんでした。
特に
点検口は音がしている場所とは
対面にあることと、
軽量鉄骨造特有のH鋼にて
細かく天井裏が仕切られているため
移動ルートが限られ
あまり広域に走り回らない
ことが原因と思われます。
次は床下収納庫開口
より床下を調査
床下には
湿気防止の防湿シートが
敷き詰められていて
その上に小動物の足跡が
多数ついていました。
この足跡はイタチですね。
建物内の調査結果をもとに
外から基礎回りを調査
室内からの痕跡調査結果をもとに
屋外からイタチをよく見かけるという
お庭の床下換気口付近を調べると、
やっぱり!
イタチの侵入口がありました。
基礎の上部にある水切りで
施工した後は答え合わせ!
施工は
アスワットのノウハウによって
建物内にイタチがいないことを
確認したあと侵入口の封鎖し、
念のため侵入口が
あっているのかどうか
侵入口特定試薬を使用して観察。
イタチが入れないため、
床下換気口付近にウロウロした形跡が
多数ついていたので答え合わせは正解!
完全防除となりました。
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記事のまとめ
冒頭でご紹介した通り
住環獣の中で
カラダの小さいイタチは、
3cmの穴や隙間があれば
建物内に侵入できますが、
日本の住宅には彼らが容易に
侵入出来る侵入口が数多くある
可能性が高い構造ともいえます。
今回の事例はイタチの侵入口の
定番ともいえる箇所ですが、
いっけん正面や上から確認するだけでは
見えないため見逃してしまうことも。
なので
イタチが床下換気口から床下に
侵入することができる
隙間がないか確認する場合は、
必ず下からしっかり
目視で確認することが大切です!
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