「鹿の王」上下を読了しました。

3~4日の夜だけで読めるほど、全体的にはサラッと読めました。

下巻の途中までは、もの凄く入り込んでどんどん読めましたが、

最後の方は若干こねくり回しすぎの印象もありました。

しかし、本当に面白かったですよ!!


さて、その文中に「人間の体も、森や国のようなものだ」という内容が何度が出てきます。

非常に共感出来ました。

人間はいくつもの細菌や細胞から成り立っています。

その細菌や細胞には、様々な特徴や重要な役割があります。

体にいい細菌もいれば、悪いのもいる。

最近同士でも相性のいいもの、悪いもの、細胞にも、

人間が生きるために必要な機能を司るための役割がある。

でも、そのそれぞれがあるからこそ、良いものだけでなく、悪いのもの含めて、

全てがあるからこそ、人間は生きられる…生きさせられてるのであろう。


森にとっての木や葉、草や根、水や生物、

国にとっての人間や人種、森や水、国土、

それが、人間にとっての細菌や細胞にあたるんだろうと。

その通りですね。

恐らく、地球も、宇宙も同じ考え方ができるのでしょう。


そして、会社もそうなんだろうなと思いました。

会社にとっての、社員(部署)、お客様、取引先、店舗(事務所)、

事務機器、キャッシュ等が、人間にとっての細菌や細胞にあたるのかもなと。


そのように考えると、全てそうなんだな、と。

それは、世の中の摂理ひとつなのかなとも思う。


これだけではありませんが、良い意味でいろんなことを考え、思い出させてくれる本、

「鹿の王」はそんな本だと思いました。