皆さま、おばんです!

 

地元の仙台から鉄道を使って新潟方面に行く際、

米坂線の快速「べにばな号」をよく利用するのですが、

通るたびにすごく気になっていた駅があったのですよ。

e09178/快速べにばな

大きな木造駅舎や転車台の他、

すぐ裏手には大きな工場までありますの。

駅&工場ファンの自分にとっては最高のロケーションじゃないですか!

 

ところがなかなか下車するタイミングが無く…

昨年のことですけど、ようやく駅の外に出ることができました。

米坂線・小国駅

米坂線・小国(おぐに)駅です!

そうそう、この駅舎を見たかったのよね。

 

小国駅は山形県と新潟県の県境にある駅です。

米坂線内の主要駅でして、

今泉駅と共に同線では数少ない直営駅のひとつでした。

米坂線・小国駅

 

ここで気になったのが外からじゃ入り難そうな2基の電話ボックス。

駅舎に埋め込まれていて

どうやって電話ボックスに入るのか疑問でしたけど…

米坂線・小国駅

あらま、中から入れるようになってたんだ!

最近は携帯電話の普及で電話ボックス自体を見る機会が減りましたけど、

これでは安易に撤去出来なさそうですね。

相変わらず、どうでもいいことばかり気になってましたわ。

 

それではさっそく駅舎のチェックを開始します。

巨大な2階建の駅舎ですけど、階上は職員さんの宿直室があるとのこと。

冬季の除雪作業員さんの詰め所としても活躍中だそうですよ。

米坂線・小国駅

 

この駅舎は昭和19年に建立されたモノですけど…

小国駅の開業年は確か昭和10年だったはず。

米坂線・小国駅

…となると初代駅舎はわずか9年で姿を消したことになるわけですけど、

戦災?ごく普通に建て替え?その理由が気になりますね。

 

先にも書きました通り小国駅は直営駅で、出札窓口も絶賛営業中でした。

米坂線・小国駅

 

ここでの見ものは待合室にあるクマさんです。

プーさんとかくまモンみたいにカワイイのではなくリアルなヤツ。

いわゆる剥製ってヤツですよ。

米坂線・小国駅

 

小国駅の西側には平成7年に廃止された玉川口駅の廃駅跡がありますけど、

まるで「春先は俺様に出会うから廃駅巡りなんかすんなよ」

と言ってそうですね。

米坂線・小国駅

 

森の中でクマさんに出会うのは嫌なので春先は行きませんけど、

米坂線でこのカーブ(玉川口駅の分岐器跡です)を見るたび、

いつか訪れたいと思ってた場所でした。

e09117/青春18きっぷ旅

ここには今でも廃ホームが残っているらしいですぜ。

 

お次はホームをチェック。

小国駅は相対式&島式ホームを持つ複合2面3線構造です。

米坂線・小国駅

 

2つのホームは跨線橋で繋がってましたよ。

米坂線・小国駅

 

さてさて、前々からここで下車したいと思ってた理由ですけど、

広い構内からこんなモノが見れちゃうからでしたの。

米坂線・小国駅

 

まずは構内の西側にある転車台です。

線路は固定されてるっぽいですけど今でも動くのかしら?

米坂線・小国駅

小国駅は昭和10年に開業してから

米坂線が全線開通するまでのわずか1年間だけですけど、

終着駅だった時代がありました。

転車台はおそらくはその名残かと思いますけど…

大型の転車台ではないので

除雪車の方向転換に使われていたのかもしれません。

 

そしてもうひとつがこちらです。

駅の日本重化学工業の小国事業所があり、

今でも盛況中の工場の様子をホームから眺めることが出来るのですよ。

米坂線・小国駅

工場萌えな方ならこれ、堪らない光景でしょう!

 

駅のそばにあることからもわかる通り、

国鉄時代は駅から工場まで貨物専用線が伸びてました。

こちらが当時の航空写真、昭和52年に撮影されたモノです。

米坂線・小国駅

数本の側線が工場まで伸びているのがわかりますかね?

こんな天国のような光景が、かつてはここでの日常だったのです。

貨物列車の仕業は無くなっちゃいましたけど、

工場が見れるだけでもありがたと思うのは自分だけ?

最近は街中から工場が姿を消すケースが増えましたからね。

 

こうして構内の様子を満喫した後は

再び駅前広場にやって来ました。

米坂線・小国駅

 

近隣の観光御案内のパネルを見ます。

米坂線・小国駅

山々の起伏が激しすぎて観光地に向かう気力が失せてしまった自分。

「小デブは坂道が苦手」これは定説です。

 

そんな自分でも、小国駅を訪れた時は必ず立ち寄る場所がありましたの。

以前にもブログで何度か書いてますので

ご存知の方もいるかもしれませんが…

 

小国駅のすぐそばを小国街道(国道113号線)が伸びてまして、

米坂線の列車の車窓からも見える位置に

これが鎮座しているのですよ。

e06066/出張

3軸貨車・タサ1の廃タンクでした!

付近ではワムハチのダルマをいっぱい見ることが出来ますけど、

こいつには敵わないでしょう。

ちなみにタサ1とは、大正~昭和初期に製造された古典タンク車でした。

 

自分が一番最後に見た時は白塗りになってましたけど、

現在はどうなってるのかしら?

まるで何度も小国駅に来ているようなことを書いてますが、

実は列車での下車が「一度っきり」ってなだけで、

車では何度も訪れてたのですよね。

だって自分、小国駅が大好きなんですもん。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

米坂線

 

↑(米沢駅)

南米沢駅(平成24年11月3日)

西米沢駅(平成28年3月21日)

成島駅(平成28年3月21日)

中郡駅(平成28年3月21日)

羽前小松駅(平成28年3月21日)

犬川駅

今泉駅(平成25年11月24日)

萩生駅

羽前椿駅

手ノ子駅(平成26年6月7日)

羽前沼沢駅(平成24年7月13日)

伊佐領駅(平成26年6月7日)

羽前松岡駅(平成26年6月7日)

小国駅(平成28年3月21日)

越後金丸駅(平成26年6月7日)

越後片貝駅(平成26年6月7日)

越後下関駅(平成26年6月7日)

越後大島駅(平成26年6月7日)

↓(坂町駅)

 

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