皆さま、おばんです!
今日も快速列車の乗車記です。
その昔、東北・上越新幹線が開通する以前の話ですが、
仙台駅と新潟駅を米坂線経由で結ぶ、
「あさひ」と呼ばれる急行列車がありました。
この列車、上越新幹線に列車名を譲った昭和57年に
「べにばな」という名称に改められたのですが、
その後は運行区間を新潟駅‐山形駅発着へ、
更には米沢駅発着の快速列車に格下げされながらも
現在でも1日1往復が運行されているのですよ。
以前は仙台駅から発着していた列車ですので、
個人的にも大変興味があったのですよね。
先週末、機会があって快速「べにばな」に乗車することが出来ました。
まずはこちら、快速「べにばな」が発車する新潟駅3番線ホームです。
先に書きました快速「あがの」 と同様に、
新津運輸区のキハ110・キハE120によって運行されますが、
こちらは2両編成のようですよ。
この日はキハ110+キハE120による編成。
本当は乗り心地が良いキハ110に乗車したかったのですけど、
発車7分前に新潟駅に着いたら、両車ともほぼ満席でしたの。
新潟駅‐坂町駅間は、
羽越本線の快速列車として機能しているから混んでいるのでしょうかね?
ギリギリでしたけど、その後なんとかキハE120の窓際席をゲット。
8時43分、新潟駅を発車すると羽越本線を経由して坂町駅に向かいます。
この間は特急「いなほ」と同じ停車駅で、
所要時間も「いなほ」の39分間に対し45分間と、
特急列車と比べても、なんら遜色のない走りを見せてくれるのですよ。
坂町駅で5分間停車後、列車はゆっくりと米坂線に入線するのですが、
とても快速列車とは思えぬ走りっぷりですが…
愛称名が付く理由を問てみたい。
坂町駅でお客さんが降りると思いましたが、甘かった。
トレッキング客に歴史探訪のお客様、18きっぱーなお方と、
相変わらず車内は乗客でごった返してましたわ。
米坂線の魅力と言えば、沿線に続く荒川の豊かな景観です。
こちらは越後金丸駅 周辺で見ることが出来る、荒川の畔です。
越後金丸駅を過ぎたらここにも注目ですよ。
かつて小国駅との間に玉川口駅(平成7年廃止)があったのですが、
その遺構であるY字分岐跡のカーブが
今でもはっきりと残っているのでした。
それにしても、こんな山奥に駅があったとは…
玉川口駅が現役だった頃に下車してみたかったです。
10時10分に小国駅に到着、ここで4分間ほど停車します。
この時間じゃジュースは買いに行けませんので、
その後も順調に米坂線の各駅を停車し続け、
山形鉄道フラワー長井線との合流地点である
旧・白川信号場 を過ぎれば、間もなく今泉駅です。
11時2分に今泉駅を出発するとフラワー長井線と再び離別、
この先は米沢市内の近郊区間に突入します。
ここまで来れば、終着の米沢駅まではもうすぐですよ。
先に書きました通り、快速「べにばな」は
新潟駅‐坂町駅の羽越本線区間は
特急列車並みの所要時間で走り抜けるのですが、
その先の、米坂駅までの米坂線区間は各駅停車で進みます。
ちなみに快速「べにばな」の
米坂線(坂町駅‐米沢駅間)を踏破する所要時間は1時間58分で、
一般的な各駅停車の所要時間とまったく変わりませんでした。
特段、指定席車が連結されている訳でもなく、
なぜこの列車に名称が付いているのか全く理解できないのですが、
今年の3月に消えた五能線の快速「深浦」 の件もありますので、
取りあえずはいつまでも、この名称のままで走り続けて欲しいですね。
それにしても、「べにばな」や「あがの」、
「くびき野」「おはよう信越」「らくらくトレイン信越」…
これだけ多くの快速列車が乗れる新潟地区が本当に羨ましい限りですよ。