皆さま、こんにちは!
今更ですけど自分、駅が大好きで、
機会さえあれば駅巡りを楽しんでおりました。
中でも、誰もいない無人駅に出くわすと
とっても幸せな気分になれちゃいますのよ。
最近は秘境駅ブームのせいか、こんな機会も減ってきましたが。
6月に旅した際に立ち寄った留萌本線の駅で、
留萌本線・峠下(とうげした)駅です!
何が嬉しいかって、見て下さいよ!
無人駅なのにこんなデッカな駅舎が残っているんです。
平成5年に刊行された小学館「全線各駅停車 北海道630駅」によれば、
平成4年集計の峠下駅の乗降客数は4人らしい。
その時点では駅前に数軒の民家があったそうですから、
今はもっと少ないのかもしれませんね。
いわゆる「秘境駅」としても知られている峠下駅でした。
そんな峠下駅に駅舎が残る理由ですが、
平成10年まで行われていたタブレット閉塞のために
それにしても、駅舎正面に貼られているJRマークの
コレジャナイ感がハンパないっすね。
青函連絡船の煙突に貼り付けられていたJRマークみたい。
これはこれで、峠下駅の萌え要素のひとつでした。
当然ながら、中には誰もおりませんでした。
こんな時はついつい、大声で歌を歌いたくなります。
ファンでもないのに、なぜかKANさんの「愛は勝つ」を歌う自分。
駅舎内は適度にエコーがかかって気持よく歌えるんですよね。
荷物の受け渡し窓口の跡が今でも残っておりました。
峠下駅の荷物の取り扱いが終了したのは昭和59年。
大便器は、和式の上に便器を乗っけて無理やり様式にしたタイプ。
JRの駅でこのタイプは珍しいかも。
常駐していた駅員さん、和式は苦手だったのかしら?
どこでもありそうなすりガラスも、峠下駅にあると
フランス・シャルトル大聖堂のステンドグラスのように
峠下駅のは相対式ホーム2面2線構造で、
駅舎のには西側には昭和52年まで使用されていた
貨物ホームの跡が残っておりました。
駅舎の隣にあるのは除雪機の格納庫のようですね。
これってたしか、ロータリー除雪車が吐き出した雪が
駅の構造物に当たらぬよう配慮された配置でしたよね?
自分はそのように記憶しておりましたが。
幌糠駅の部分がシール貼りになっているのは、
平成18年までは増毛駅側に東幌糠駅があったから。
なお、留萌本線の中心駅・留萌駅を除いては、
峠下駅は同線内で唯一の列車交換が可能な駅でした。
峠下駅の開業年は明治43年で、駅舎はおそらくは
その当時から使用されているモノだと思いますけど、
この駅構造が幸いして、今まで駅舎の解体が免れたのでしょうね。
それにしても、こんな駅をいっ時でも独り占め出来るとか、
何かと幸せすぎた6月の北海道旅でした。
なお、峠下駅は冬場は保線作業員さんの詰所になるそうで、
ひとカラは出来ませんので念のため。
訪問駅リスト(JR線)
留萌本線
↑(深川駅方面)
北一已駅(平成27年6月4日)
峠下駅(平成27年6月4日)