CAVE OF OUTLAWS

ピートは仲間と列車強盗をして銀行の金を奪った後、15年間服役し出所した。まだ金は、当時逃げ込んだ洞窟の中にあり、ビート自身も場所を知らない。
ピートは銀行のエージェントと一緒に洞窟の中を探すが発見できない。
しかし鉱山業者のベンも金を狙っているようであり、ビートは手下に襲われたりする。また当地で新聞を発行していたエドも金を狙っていたようであるが、行方不明になっている。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作:1951年、脚本:エリザベス・ウィルソン、監督:ウィリアム・キャッスル


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)
 ピート・カーヴァー(ラス・タムブリン → マクドナルド・ケリー)
 ドブス(エドガー・ブキャナン) 銀行のエージェント(←補足を参照)
 エド・トレント(-) クラリオン紙の発行者
 エリザベス・トレント(アレクシス・スミス) エドの妻
 クーリー(Houseley Stevenson) クラリオン紙発行の手伝い
 ベン・クロス(ヴィクター・ジョリイ) 鉱山業者
 ガース(ヒュー・オブライアン) ベンの手下
 保安官(ヒュー・サンダース)
 医師(レイモンド・ボンド)

◆ 補足

邦題は「消えた黄金」だが実際に消えたのは金(かね)。だがストーリーには影響しない。

本作は、場面が省略されていると思われる個所がいくつかある。確認はできなかったが「小説の原作があるのでは?」と思われる。

ドブスは何者か?これが分からないと本作は理解できない。私が持っているDVDの字幕では説明されておらず、英語のセリフは全部確認したわけではないが、ここでも説明されていないようである。ドブスは金を盗まれた「Wells Fargo」という金融機関の人物(あるいはエージェント)である。ドブスのセリフから推測できる。注、Wells Fargoは実在の金融機関らしい。

最後の方で発見されるバッグに「Wells Fargo」の文字がある。

強盗は四人と書いたが、セリフとかで確認できるわけではない。私が画面を見て数えた。二人が死亡し、一人(ピート)が逮捕されているので、もう一人はどうした?しかしもう一人射殺されていたが、画面に表示されてないとも考えられる。

しかしバッグは射殺された犯人もビートも持っていなかったので、もう一人いたと考えるのが自然である。

金が入ったバッグは発見されるが、エドの死体は発見されない。死んでいないのならば、バッグを残したままエドが立ち去るのは変。
 


■ あらすじ

1880年、アリゾナ、列車強盗。Wells Fargo銀行の金が奪われた。強盗の四人は犯行後、馬に乗って逃走し、追跡隊が追いかけた。

犯人たちは巨大な洞窟に逃げ込んだ。それを掴んだ追跡隊も中に入り、二人を射殺し、一人を捕らえた。少年であった。ピート・カーヴァー。金の行方は不明のまま。

ピートは15年間服役し出てきた。町の人々は、ビートが強盗事件の関係者であることを知っておりピートに注目する。ビートはまだ金を手に入れてないにもかかわらず、いろいろな店で掛けで金を使った。

ピートは二人の男に襲われたが男たちはビートが金を持っていないので立ち去った。

ピートはエリザベス・トレントという女性と知り合った。以前に夫のエドと「クラリオン」という新聞を発行していたが、一年前にエドが行方不明になり、発行は中断していた。エドが出かけた次の日に馬だけが帰ってきた。

ピートとエリザベスはクラリオン紙を再発行することで合意し、以前に発行を手伝っていたクーリーという老人も加わって、作業を開始した。

ベン・クロスという鉱山業者がいる。当地の商店に金を貸しており、ビートの掛けは結局ベンへの借金となっている。

それと重要情報。ベンはエリザベスにぞっこんでしつこくアプローチしている。エリザベスは必死で、そのアプローチを防いでいる。

ピートとドブスは例の洞窟に(何度か)金を探しに行くが、ビートも場所は知らない。クーリーはエリザベスに「ビートを信用するな」と忠告している。

ドブスと洞窟に入った時に、誰かにつけられた。二人で挟んで、脅した。ベンの手下のガース。ガースは「エドは金を探して発見した。ベンに後ろから撃たれて、穴に落下した。しかし下に下りてみると、エドの死体はなかった。金のバッグもなかった」。

二人はガースに「そのことを法廷で証言しろ」と脅した。二人はガースが言っていた穴を探した。「エドは死なずに別の出口から出たのでは?」と推察。

突然ドブスが下に滑り落ちた。足を骨折。そこには「Wells Fargo」のバッグがあった。とりあえずバッグは放っておいて、ドブスを外にだそうとする。ここで先ほどのガースが反撃してきたので反撃した。ガースが死亡。「証人を殺してしまった」。

ビートはドブスをエリザベスの家に運んだ。二人は迷った上でエリザベスにエドが死んだことを話した。誰に殺されたかもと伝えた。

クラリオン紙に「ベン・クロスを殺人容疑で告訴」と掲載された。ベンが怒ってビートとベンが決闘することになった。

(ドブスの治療をした)医者を立会人にして決闘。背中合わせに立って、それぞれ10歩進み振り返って引き金。一回目は二人とも当たらず。二回目はビートの拳銃は不発で、ベンの弾はビートの左肩に命中。不発なのでビートにもう一度引き金を引く権利があるが中止となった。

ビートは医者に弾を取り出してもらった。「この弾は特殊な弾だ。純粋な銅」と弾を見つめた。

ビートは、左腕を吊ったままで洞窟に出かけた。ドブスも足が悪い状態で一緒にきた。クーリーに話を聞いたエリザベスも追いかけた。

ビートとドブスはバックのところにきてバッグを拾い上げた。ビートはそこで弾丸を見つけた。エドを撃った弾である。「これをを探しに来たんだ」。注、本当にエドを撃った弾であるかは疑問があるが、ビートが喜んでいるので、そうしよう。

自分の左肩の弾丸と比べた。エドとビートを撃った弾が一致した。「君の証言と、この弾でヤツを刑務所に入れることができる」。ここでエドとドブスは別れて進む。

さてエリザベスも洞窟に入ってきている。そしてベンも洞窟にいる。ベンとエリザベスがぱったり出会う。

注、ここでベンの手下二人が現れてビートが対決する場面がある。結局手下はピートにやられる。

ビートがベンとエリザベスに出会った。ベンはエリザベスを盾にしてビートに拳銃を構えた。しかし現れたドブスに撃たれた。

ドブスは「まさか報奨金が盗んだ本人に与えられるとは」と言った。注、Wells Fargoからは、本件の金を発見した者に懸賞金が与えられることになっている。

三人は抱き合って洞窟の外に出た。
 


■ 出演作

◆ マクドナルド・ケリー
(1949)テキサス決死隊/Streets of Laredo
(1954)マラガ/MALAGA
(1956)オドンゴ/odongo
(1952)妻の親友/My Wife's Best Friend
(1950)銅の谷/Copper Canyon

◆ エドガー・ブキャナン
(1951)狙われた駅馬車/Rawhide
(1941)掠奪の町/TEXAS
(1953)シェーン/開拓農家と牧場主+殺し屋の対決/Shane
(1947)大草原/The Sea of Grass
(1949)ウォーキング・ヒルズの黄金伝説/The Walking Hills
(1947)身代わり殺人計画/Framed

アレクシス・スミス
(1948)/白衣の女/THE WOMAN IN WHITE
(1950)モンタナ/Montana
(1950)鉄路の弾痕/Wyoming Mail
(1952)黒い街:ターニングポイント/The Turning Point
(1953)ネヴァダ非常線/Split Second
(1951)消えた黄金/CAVE OF OUTLAWS
(1947)二番目の妻/The Two Mrs. Carrolls