■ Private Number
エレンはウィンフィールド家のメイドとなった。息子のリチャードと結婚した。
使用人のロクストンに良からぬ噂を立てられてエレンは農場に転職した。妊娠しており出産した。
ウィンフィールド家から結婚解消の訴訟を起こされ、さらにロクストンの陰謀で偽証がなされた。
リチャードもエレンを疑ったが弁護士が偽証に反証した。リチャードは裁判を撤回させた。


製作年:1936、監督:Roy Del Ruth、脚本:Cleves Kinkead、William M. Conselman、Gene Markey


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 エレン・ニール(ロレッタ・ヤング)

 ウィンフィールド氏(?)
 マギー・ウィンフィールド(マージョリー・ゲイトソン) 夫人
 リチャード・ウィンフィールド(ロバート・テイラー) 息子
 トーマス・ロクストン(ベイジル・ラスボーン) 使用人
 グレイシー(パッツィ・ケリー) 使用人
 スマイリー・ワトソン(ジョー・E・ルイス) グレイシーの恋人

 サム・スタップ(ジョン・ミルジャン) スマイリーの知人、弁護士
 ジェームス・コークレイ(モンロー・オーズリー)

1936年の映画にしては画像が非常にはっきりしている。暗い場面でも顔はきちんと映されている。

原題の「Private Number」意味が分からなかった。「愛の花篭」も意味不明。
 


■ あらすじ

◆ エレンはメイドになった

エレン・ニールは学校を卒業したが仕事が見つからず、ニューヨークに出てメイドの仕事を探した。

ウィンフィールド家の屋敷を訪問して執事のトーマス・ロクストンと面接した。エレンはロクストンに悪印象を抱いたので断ったが、メイドのグレイシーに説得されて雇われることになった。

しばらくしてウィンフィールド夫人に認められて夫人の専属となった。

◆ 違法賭博

ウィンフィールド家の息子リチャードが大学の夏休みで戻って来た。

一方、グレイシーと恋人のスマイリーはエレンを誘って出かけた。エレンに友達を紹介するつもり。

しかしその場で騒動が発生し、エレンはジェームス・コークレイという男性に連れられて外に出た。

コークレイの家に行ったが、そこでは違法賭博が行われていた。警察が踏み込んできてエレンは逮捕された。

やむなくロクストンに電話をした。彼は下心もあって保釈金を支払い、エレンは保釈された。

◆ リチャードとエレンは結婚した

大学の夏休みで息子のリチャードが戻って来た。

一家はメイン州に旅行に出かけた。エレンも一緒。ここでリチャードに婚約者がいることが判明した。

だがリチャードはエレンに優しくした。リチャードの好意は明らかであったが、エレンは自分は使用人なので信じることができなかった。

ここでロクストンはエレンに言い寄って来た。エレンは拒否。

さらにリチャードとの仲は進展して二人は結婚した。しかし二人だけの秘密である。

リチャードは大学に戻った。

使用人仲間では「エレンが妊娠」と言う噂が立った。エレンは認識もしてないし言ってもいないので根拠はない。ロクストンはその噂を主人に伝えた。

この騒動でウィンフィールド氏はエレンを解雇しようとするが夫人は反対した。

さらにロクストンは、賭博の件でエレンが逮捕されたこともばらした。

◆ エレンは姿を消した

エレンはでていくことにした。ウィンフィールド家から金を示されたが受け取らなかった。

医者に行ってみると自分が妊娠していることが判明した。

リチャードは姿を消したエレンを探した。

エレンは農場に仕事を得て、そこで出産した。

◆ 裁判

しかしウィンフィールド家から手紙が届けられた。結婚解消の訴訟を起こすとのこと。

(グレイシーの恋人の)スマイリーの知人サム・スタップが弁護をしてくれることになった。

ウィンフィールド氏はロクストンの入知恵でコークレイを証人に立てた。そしてコークレイは偽証をした。リチャードも騙されてエレンを疑った。

だがスタップがその証言を覆した。これを見てリチャードは裁判を取り下げるようにと父親に要求した。

リチャードはエレンと和解した。
 


■ 出演作

◆ ロレッタ・ヤング
(1934)濁流/Born to Be Bad
(1941)シャイアンからきた女/The Lady from Cheyenne
(1951)Cause for Alarm
(1952)沈黙の声、サイレント・ヴォイス/The Silent Voice/Paula
(1953)木曜日の呪い/It Happens Every Thursday
(1936)ラモーナ/Ramona

◆ ロバート・テイラー
(1940)哀愁/Waterloo Bridge
(1951)クォ・ヴァディス/Quo Vadis
(1954)王家の谷/Valley of the Kings
(1946)底流/Undercurrent
(1947)高い壁/High Wall

◆ ベイジル・ラスボーン
(1935)海賊ブラッド/Captain Blood
(1938)ロビンフッドの冒険/The Adventures of Robin Hood
(1944)情炎の海/Frenchman's Creek
(1935)嵐の三色旗/二都物語/A Tale of Two Cities
(1938)マルコ・ポーロの冒険/The Adventures Of Marco Polo