なれのはて
なれのはてAmazon(アマゾン)(あらすじ)※Amazonより第170回直木賞候補作!一枚の不思議な「絵」から始まる運命のミステリ。生きるために描く。それが誰かの生きる意味になる。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員・守谷京斗は、異動先で出会った吾妻李久美から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受ける。しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わからない。二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた業に繋がっていた。1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。芸術が招いた、意図しない悲劇。暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。戦争、家族、仕事、芸術…すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」◇◆第170回直木賞候補作である。あもる一人直木賞(第170回)選考会の様子はこちら・・『あもる一人直木賞(第170回)選考会ースタートー』光の速さで日々が過ぎていく。あまりに速い時の流れにめまいがしそう。クラァ〜。そんなこんなで呑気にクラァ〜とかしてる間に直木賞候補作が発表されました。後ろの…ameblo.jp『あもる一人直木賞(第170回)選考会ー途中経過1ー』ふぅ・・ふぅ・・。なんとか間に合った(まだ何も記事書いてないけど)。・・って毎回言ってる私って一体なんなん!?1ヶ月もあるのに毎回毎回ギリギリって!!!とさ…ameblo.jp『あもる一人直木賞(第170回)選考会ー途中経過2ー』急げや急げ!でももう読み終わってるから、あとは受賞作を決断して(単独受賞かW受賞か。。)、書くだけ・・そう決めて書くだけ・・・それが難しいんじゃ!→前回ま…ameblo.jp『あもる一人直木賞(第170回)選考会ー結果発表・総括ー』こんな日に残業とかありえないんですけどー!仕事中に色々練ろうと思ったのに(その時点で見通しが甘すぎる)何もできず今に至る・・急げー!!!とはいえなんとか駆け…ameblo.jp『3試合連続ホ・・ホームラン速報。』こ・・これはいよいよ本物なのでは?!自分で自分が信じられない!!!第170回直木賞は万城目学さんと河﨑秋子さん 加藤シゲアキさんは受賞を逃がす第170回芥川…ameblo.jp『本物の直木賞選考会(第170回)ー結果・講評ー』前々回1000年に1度の奇跡を起こし、それをあっという間に500年に1度にまで縮めた前回、そしてとうとうこのたび250年に1度に縮んでしまいました。こうなって…ameblo.jpあもる一人直木賞選考会ではなななななな、なんと3位!!!いや、嘘やん!って思ったでしょ!?私も思った(笑)私の中では宮内さんの方が上なの。全然上なの!確かに上なんだけど!でも直木賞受賞そのものについて冷静に考えた時、一般的にはシゲアキ(呼び捨て笑)の方が受け入れられるし、きっと評価は高くなりそうと私は思った。宮内さんが万人受けするタイプじゃないのがいけないんだ〜。それはともかく、読み始めた時、自分の目を疑った。いや、これ本当に本人が書いてる?って。今までのデキとまるで違うじゃん!ちょっとどうしちゃった!?と混乱しましたな。正直今までの候補作は、いやいやいやまるで土俵に上がってないじゃん。というものだったのだが(なのに伊集院氏や北方のオジキが妙に推すからますます私の反感を買う)、推すなら今でしょ!!!ってそういう時に限ってオジキは引退し、伊集院氏は亡くなっているという不運よ。前に書いたかどうか忘れたが、シゲアキは自分の知っている世界(芸能界とか)を描いた方がいい、とずっと思っていたのだがとうとう私のいうことを聞いてくれました!←ナニサマ?シゲアキがマスコミ世界を書いてきましたよ〜。いや〜私の思った通りであった。今までと全く違う読み応え!みんなが知らないマスコミの裏側!本当はもっと色々と闇深いところもあってむしろ全く違う部分もあるのだろうが、よくぞここまで書いてくれました。舞台は架空のテレビ会社であったが勝手に日テレを想像して読んでました笑そんなマスコミとジャーナリストの揉め事にちょっとミステリを絡ませながら、第二次世界大戦まで絡ませてくるとか、やるやないか!!!いや〜本当に本人が書いているのだとしたら(まだ疑ってる笑)、こんなにも上手くなるもん?と本気で驚き、感心した。ただ!すごくよくできているし、読ませるし、いい作品ではあるのだが、途中から飽きちゃったのも事実。おそらくその原因はずっと同じ圧だから。押したり引いたりがない。常に一定の圧が読者にかけ続けられる。ずっと高いテンションで事件が描かれ、同じ筆圧でず〜っと読まされる身にもなってくれい。抜け感が全くないのもなかなか読みづらいものなのだなあ。スッカスカでも読むにたえないが、ギッチギチに詰まっていても読みづらい。そしてグイグイ押して来られるうちに、え〜っとなんで今こうなってるんだっけ?と迷子になり、主人公たちが何を追いかけているかわからなくなってくる、という悪循環。あと登場人物がとにかく多くて色々な人からの視点やそこからも色々なタネを撒いて話を膨らませているのだが、膨らんだ話の大きさと割に合わない無駄な種まきも見受けられた。人物の登場のさせ方がちょっと無駄遣い。本物の選考委員の林真理子は講評の壇上で「(加藤について)非常に成長があるという意見が多数寄せられましたが、少し登場人物が多くつめ込み過ぎだったのではないかという意見もございました。」と言っており、登場人物が多いことと、内容が詰め込みすぎである、と私と同じ指摘をしておりました。あと一番ムム?と思ったのは主要人物の兄弟間の憎悪がイマイチピンとこなかった。そんなに揉めること?的な・・兄から弟への嫌悪もわからないし、わりとちゃんと書いていた弟から兄への憎悪もイマイチ。頭では分かるのだが、殺人がからむとなると・・え~そこまで~?と。まあ憎しみなんてどこから湧いてくるかわからないもんですが、それでもねえ・・。この作品が今回の候補作の中で一番長編だと思う(ざっと厚さを眺めると)。長さを全く感じさせなかった!と言ってあげたいのだが、ほんとごめん、長かった〜笑とはいえ、すごく良かったのも事実です。いや〜人間って成長するんだなあ。初めて直木賞選考会の土俵に上がってきた、という感じ。今までの箸にも棒にもかからない感じはなんだったん?ちょっと候補に挙げるのが早すぎたんだと思う。それくらい文学界・出版界が切羽詰まってきているのかもしれん。直木賞関連でこんな記事が↓直木賞逃したNEWS加藤シゲアキさん「母の故郷の秋田、なんでこんなに知られていない」【読売新聞】 第170回直木賞の選考会が17日行われ、作家でアイドルグループ「NEWS」のメンバー、加藤シゲアキさん(36)が秋田を舞台に描いた小説「なれのはて」(講談社)は惜しくも受賞を逃した。加藤さんは昨年12月、読売新聞の取材www.yomiuri.co.jp意外と地方の被害って知られてないんだよね(広島・長崎の原爆は別)。私の地元岡山も「岡山大空襲」もあれば「水島空襲」もあるが、知られてないもんね。(あ、でも数年前の朝ドラ「カムカム・・・」で描かれたか。)ちなみにジブリの高畑勲監督は9歳のときに岡山大空襲罹災。このときの記憶がのちの「火垂るの墓」の劇中の空襲の描写に活かされたそうです。知られていないことを世に知らしめる、これも作家さんの大事な仕事の1つだよな~。ある事件や人物について、時代小説・近代小説、フィクション・ノンフィクションに関わらず色々な形で表現するって大事な表現方法だと思う。それを彼はやってのけた。それだけでもすごいと思うのに、小説としてちゃんと読むに耐える、直木賞選考の土俵に上がりうる作品を書いたのだ。ハートは十分、あとは押し引きの技術やとにかく量を書いていけば、ひょっとするとひょっとするのかもしれない。彼の作品が好みかどうかと言われれば私はそうでもないのだが、それとこれとは別だしね。