肥える耳とマッチョな手。 | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

2023年の大晦日に母お手製のおせち強奪のため、妹の家に行き、その際ミニコンサートを開いた話を書いた。

 

私はシューマンのソナタ第2番第1楽章を弾いたのだが、半年前にモネ先生に内緒でこの曲を人前で演奏し、この本番約2週間ほど前に妹の家で同じ曲を弾いたことがあった。

 

↓モネ先生に内緒の出演(笑)

 

 

そしてこの大晦日に再びこの曲を披露したところ

 

妹「前もこの曲弾いたよね?音が柔らかくなってる。半年前は音が硬かった気がする。」

 

と言うではありませんか!!

 

そうなのだ。

実はこの数ヶ月で急に音が変わったの。

理由は不明。

 

↓音が良くなった話

 

 

うちの妹、ピアノ上級者のあもちゃんと違って(※但し当社比)ピアノを早々にやめてほとんど弾けないし、音楽についてもど素人だが、姪っ子の通うスパルタピアノ教室で上級の子供たちや大人たちの演奏を死ぬほど聞いてきたせいなのであろう、耳がすげーよくなってる!!と驚いた。

 

思えば汗かき夫だって、私がピアノを再開した当初は聞いてるだけのただの同居人が、今やアドバイス(しかも的確)をくれる耳の肥えた立派な同居人である。

 

そして元日のこと。

たまたまテレビをつけたらNHKでブーニンの特集を放送していた。

 

 

ブーニンの奥様が日本人であることは知っていたのだが、お姿を拝見するのは初めてでそれはそれは可愛らしい奥様だった。

それはともかく二人の馴れ初めの話に大爆笑した私と汗かき夫。

 

ブーニンが日本の音大に特別講師として招かれた際、その通訳をしたのが今の奥様なのだそう。それがもうひどい通訳だったらしく(※ブーニンがそう言っとった!)

 

「ff(フォルテッシモ=極めて強く)」を「フォルテを二つください」と訳したそうです。

 

私&汗「うーん、確かにそりゃひでぇ笑」

 

それを照れながら奥様は

「あの時は本当に音楽に関して無知でしたから・・><」

と言い訳しておりました。

 

そんなffもわからなかったような奥様が、いま私の目の前の箱の中でブーニンの演奏にアドバイスをしているではありませんか!

しかもそのアドバイスはちゃんとしたもので、ブーニンも奥様のアドバイスにしっかり耳を傾けている。

彼の演奏の良し悪しも、コンディションも聞き分けられるようになっている奥様。

これが昔フォルテッシモをフォルテ2つ!とか言った人と同一人物とか信じられる?

 

人間って幾つになっても体も心も変わるし、変えられるものなのだ。

目覚ましい進化を遂げる3人のど素人(言い方〜)を前に、私はそう確信した。

 

そしてこの歳にしてなんと私の体にも変化があった。太ったわけではない。

 

実はこの1ヶ月間シューマンを弾き込んだ(モネ先生による千本ノック)ことで手の形が急激に変わったの。

指の間や手の横に筋肉モ〜リモリ。

こっわ!!!!

人間ってこんな短期間で進化(?)するもん?

・・・贅肉じゃないと信じたい笑

 

↓反田さん命名の筋肉たち〜

 

私の手にうっすらモリモリついた筋肉は、反田さん命名の「リスト筋」と「ラフマニノフ筋」であった。

そうでなくても男みたいだった手がますますゴツくなってきた。

こっわ!・・でもウフフと毎日手の筋肉を眺める私。

筋肉に話しかけるマッチョの気持ちがちょっとわかる今日この頃であった。