8月18日(木)17時から、衆議院第一議員会館でのエネシフジャパン第12回勉強会へ参加。


●エネシフジャパン
http://www.sustena.org/eneshif/

冒頭に、青山学院大小島敏郎教授より、「エネシフジャパン勉強会のこれまでの成果と今後の

活動の提案」がされ、活動の第一段階を「チェルノブイリから25年」にあたる4.26原発震災の

勉強会をステップに浜岡原発が停止されたことに置き、


第二段階を国会議員の署名とロビー活動を通じて、200名を越える超党派の署名を実現し、

孫正義、管直人を迎えての6.15再生可能エネルギー法案集会を通じて、再生可能エネルギー

法案が可決される局面であることとした。


第三段階は7月13日の菅総理の記者会見を始め、8月5日の「日本再生のための戦略に向けて」

と8月15日「原子力安全庁を環境省の外局に」の両閣議決定に求めた。


こうした流れに乗って、菅総理の退陣が明らかになる中で、原発に頼らない日本、石油石炭

天然ガスに頼らないエネシフジャパンの活動を、後戻りさせることなく、さらに前進させていくため

のアクションプランの提案があり、本日の討論テーマの設定がなされた。



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メインゲストである福山官房副長官は、再生エネルギ―法案は政策の萌芽であり、エネルギー

政策は国民のライフスタイルに関わるもので、これからタブー視されたことも自由に論議が交

わされていくと、やや遠慮された言い回しで挨拶されたが、


阿部知子(社民党)さんから震災後、メディアにたたかれ、民主党内にも支えられない中で、菅

総理のところへ連日のようにメールを発信、また直接訪れるなど危機感を共有してきた経緯の

紹介や、ベントの処置により、格納容器の爆発が避けられたのは官邸の対応のお陰との発言に、

意を強くされたのか、震災後数日の緊迫した状況を率直に語られながら、メディアを通じての

デマ情報の指摘や、官邸にも現場の情報が上ってこない実情を口にされた。



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進行役の小島教授が持ち上げる、東京新聞原発報道。特報室デスクの野呂法夫(写真後姿)

さんが発言。3.11以前から原子力政策の見直しを散発的であったが掲載してきており、

3.11以降は炉心溶融については二百数十本に亘って記事にしてきたことをまずアピールされ

「脱原発依存」への賛否は、内戦の様相を呈していると断言された。


また、記者クラブ、経産省、学者、東電等の「原子力村」の頑迷さや、政治部記者の怨念、政局

発想の強さが、正しい情報を国民に伝えていない元凶と指弾し、脱原発への国民の潮目は変わ

ってきているが政治家は変わっていないことを強調された。



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見城美枝子さんは、マスコミの報道については、電力会社がスポンサーである点が大きいと

述べられた上で、水素爆発した際のNHKんも報道でも、BBCその他の外国の報道機関が

デザスターとしているにも関わらず、「白い煙が上がりました」的な報道に終始していたと日本

のメディアの危機感の無さ振りを批判されました。



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「原発国民投票」を唱える今井一(ジャーナリスト)は、福山さんにもその決断を求めました。


http://www.magazine9.jp/other/imai/



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脱原発のアイドルとして、注目されている藤波心さんもスペシャルゲストとして参加。


●藤波心

http://www.magazine9.jp/other/imai/

http://ameblo.jp/cocoro2008/entrylist.html




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ラジオの仕事で遅れてきた、加藤登紀子さん。

終始、福山副長官に噛みつきました。


除染したものの行き場も決定できずに、「政治家はいい人で、それなりに考えを持っているの

だが選挙区への配慮で口ごもっている人もいる。」との福山発言に対し、時には発言を封じて

自説を主張するお登紀さん。


今日は、感想を述べて終わるのではなく、問題点を確認し、圧力をかける場だとの理解から

エネシフトウといった「党」形式ではない、民族戦線や国民協議会といった実践する組織を

作ることの必要性を主張された。


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開始時間を間違えて、遅れて参加された宮台真司首都大教授



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福島の子どもたちの即時疎開や緊急避難を精力的に求める活動を進める満田夏花(FOE

ジャパン)さんは、政府の被害も小さく見せかける手法を避難した上で、泊原発の再開を、住民

説明会を開くこともなく、委員会も15分で終わるといった事態を糾弾された。


また、今から、被曝を回避するために福島県での県民健康調査をするなどという対応にも

重ねて避難された。



宮台さんは、事前にレジメを提出されており、主張ポイントは、エネルギ―シフトとは、

単に「電源の選択」の問題ではなく、「社会選択」の問題とされる。


■なすべき社会選択

「システム依存社会」から「共同体自治の社会」へ! グローバル化対応のラストチャンス

■あるべき共同体自治

「任せて文句を言う」から「引き受けて考える」へ! 政治文化の改変

「空気に縛られる」から「知識を尊重する」へ! 心の習慣の改変

「行政に従って褒美を貰う」から「善いことをすると儲かる」へ! 政策的誘導の改変

「不可視のシステムの依存」から「自分達で操縦できる自立」へ! 生活世界の改変

「ライフスタイル個人趣味追求の自由」から「ソーシャルスタイル敢えてする自己拘束」へ!自己概念の改変

「便利と快適」から「幸福と尊厳」へ! 最終目標の改変



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宮台さんの主張ポイントが、決してこの勉強会の総意ではない。ある面では野次のようでも

あり、不規則発言でもある。


この会に参集している人々の大半が、いわゆる文化的進歩人風である。そうした人々を知っ

てか知らずか、「政治的」であるより、「文化的」であれとおっしゃっているように、私には聞こえる。


だから、政府の評価なぞは求めないから、事実だけを公開しろと言う。後は自分達で判断する

のだと。


小島教授の、エネシフトジャパンの活動が第三段階に達しているとの総括も、この間の活動

実態を承知しているわけでもないので、軽々に申し述べるわけにもいかないが、自己中の

牽強付会的であるとの誹りは免れないように思えるのだ。


エネシフトジャパンの呼びかけ人の一覧を拝見しても、ある括りができ、「環境派」の面々が

名を連ねてはいらっしゃるとは思うし、何らかのお友達関係が形成されているのかもしれない。


開催時間の違いもあってか、政府交渉などの院内集会に参加されにきている人々とは、別の

印象を受けたが、底流に感じられるのは「緑の党」的な趣と言えるかもしれない。


また、院内集会の仲立ちをしているのが福島事務所であり、今回の勉強会は阿部知子さんと

聞く。共に社民党議員の仕切りだが、お二人の色に違いが、若干とも反映せれているのかと

邪推をしてみた。


3.11以降の政治風景として、今日のような勉強会の流れが広がることを期待する気持ちは

変わるものではない。揺るぎなく期待したいと思う。