団塊のマーケッターのブログ

故あって両国に立ち寄り、連れとイタ飯屋でランチをした後、ひとり東京スカイツリーへ

向かった。


大江戸線の両国駅からではなく半蔵門線の押上駅から乗れば、田園都市線青葉台駅

へは直通で行けるという判断からだった。それに東京スカイツリーがすぐそばに位置し

ていると見えたことも、お気楽にさせたのだが意外と道のりは遠かったのが実感だ。


下町の町工場が続く街並みをすり抜けながら業平橋へ到着。見下ろす川沿いの公園が

草花に彩られ5月の季節を宣言している趣にしばし注視。




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人びとが列をなし、一方ではひとびとがせわしなく行きかう。

開業前の風情と全く違う動きが、周辺をそして自身を高揚させる。



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すみだ水族館の表示が鮮明に見えるハナミ坂方面から、TVキャラクターのショップが

集積しているWest Yardの4階から入り、EVで3階へ降り、ソラマチタベテラスを経由して

再び、4階へ。East Yardのジャパンスーベニアを潜りながら、途中のエスカレーターで下の階へ。


余りの人ごみに辟易して、ショップを一店一店回遊するのを断念し、当初の目的であった

押上駅方面へ向かう。



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単に、人ごみにまぎれながら人をかき分け前に進み、ショップの賑わいと、施設の雰囲気、

そして訪れている人びとの風体に目をやるだけだ。


お台場のショッピングアーケードへ初めて訪れたときと同じような印象を抱きながら、

観光客目当てのスーベニア商業施設であることを追認するのだった。


あのサバンサ・タバサでさえ土産物用にスィ―ツのコ―ナ―を、ファッション雑貨売場の

一角に通路に沿って割いていた。



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渋谷のヒカリエの感度とは違う、観光客にターゲットを置いていることは手に取るように

解るのだが、簡単な飲食を体験消費することには納得できても、やや高めのファッションを

買い求めようとする購買動機については理解がいかない。


ソラマチまで辿り着くのに、いささか疲れてしまったためかショップを回遊する持久力も

失せ、そこそこにして退散した。


但し、商業施設として集客力を高めるためには単独であるよりも、マルチコンプレックス型

である方が分がいいのは至極当然である。東京スカイツリーフィバーは当面続くであろう

からナショナルチェーンの店は、チェーンの中でも成績のいい部類になることは自明だ。


ところで、ヒカリエに東急百貨店、、ソラマチには東武百貨店が新業態と名を打って出店

している。ヒカリエの中の東急百貨店は、店舗編集や商品編集にそれなりのトライを感じたが、

新業態とする百貨店の範囲が何処までなのか区別ができなかったし、東武百貨店は、

単なる土産物屋だろうと店の前を通り過ぎてしまった。後で見たパンフには、新業態と記さ

れていた。次の機会に検証してみたいと思う。


日経新聞朝刊によると、スカイツリー(312点)の収益モデルは、初年度の収入を201億円

と見込み、東京ソラマチ、水族館、オフィスの賃料収入、を95億、ツリー本体では電波塔と

しての施設利用料が30億前後、入場料収入を70億円台と見込んでいるそうだ。人件費、

広告宣伝費等費用を引くと8億円の営業利益が出ると踏んでいるようである。


東武鉄道によると東京スカイツリーと東京ソラマチを合わせた年間入場者を3200万人と見込

み、東京ディズニーランドより700万人多いそうだ。


確かに世界一高いテレビ塔だ。「世界一」の物体の動員力は国内にとどまらず、世界の人々

を招き呼ぶだろう。当日も、外国人観光客と思しきカップルやグループが目に付いた。


新しい施設は、東京デズニ―ランドを除いて、ややもすると開業時がピークで、その後集客が

減少していくのが常だが、東京スカイツリーには、ツリー本体はもとより周辺施設が進化・拡大

しながら発展するのを願うばかりだ。


東京スカイツリーには「下町の太陽」として、いつまでも輝き続けてもらいと思う。