金環日食を観ることなど眼中になかった私は、いつものように早朝に目が覚めたものの
二度寝を決め込んで、7時半ごろは布団の中であった。
金環日食フィバーはテレビのニュースによってであった。家内は直接目にしたらしく、逆に
金環日食網膜症を心配して、どこの眼科医院へ行くべきか思案をしている。
テレビ画面を通じて見た金環日食の美しさに、いまさらながら25年振りのチャンスを逸した
ことに後悔するのだった。
今朝のNHKニュースでは、前日の全国的な金環日食フィバーの取材に余念がない。一方
では観察で目に異常を感じたら眼科に受診を勧めるなどのアナウンスが繰り返されている。
金環日食フィバーの次は、東京スカイツリーのオープニング取材。他局へチャンネルを変
えてもNHK同様に、金環日食フィバーの次は東京スカイツリー一辺倒となっている。
東京スカイツリーに並ぶ人、抽選で入場券を得た人、周辺の商店街、飲食店の動静に
スポットを当てた取材により、歴史的な一日をドラマチック仕立で放映している。
16年前に、当事者として迎えた「新宿タイムズスクエア」の開店が思い起こされる。当時も
連日メデアの取り上げが盛んで、新規開店する百貨店の裏側を取り上げたテレビの番組が
食品を担当する部長を涙と笑いありのドラマ仕立てで放映されたことがあった。このテレビ
手法は、今ではよく目にするが、素人でも役者顔負けの演技が求められるのだ。
パブリシテ―効果としては絶大なものがあると実感する。
金環日食フィバー、東京スカイツリーのオープニングフィバーの取材にはメデアも生き生き
しているように映るが、その背後で何かが隠され隠ぺいされていなければ良いのにと、若干
へその曲がっている私は、そう思わざるを得ない。
ここで、今までに撮った東京スカイツリーのスナップをオープン当日の記念に掲載しておき
たいと思う。