あかねトンボのブログ -3ページ目

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14Aug
- 波及する感性
  勝手な思い込みで危うく見逃すところだった甲斐荘楠音の回顧展美人画でしょ・・？あまり興味ないかもって思っていたのに家族が買ってきた展覧会カタログを見ていたら絶対見に行きたい！に変わったw写実的とはちょっと違う人物の体温や着物の質感、衣擦れの音それらが伝わってくるような美人画。芝居も好み、女形として舞台に立つこともあって自ら様々なポーズで写真を撮ったり同じポーズのモデルを繰り返しデッサンしていたり俳優の様々な表情を捉えた写真のスクラッチブックがたくさん残されていたり人物の美しいポーズや表情への探求心が怖いほど伝わってくる。その後、彼は日本画の世界から映画の世界へ転身し着物に関する知識も高かったこともあり、時代劇の風俗考証や衣裳もデザインしていて、アカデミー賞にノミネートされている。これら衣裳がとてもオシャレ！彼の美的感覚や感性が日本画だけでなく舞台衣裳にも生かされていたことがわかる。こだわりや探求心って一つのことに集中して深堀するものだけど深堀していくうちに視野も広がり相乗効果で感性がさらに磨かれて他分野へも波及している。二刀流の良さはそういうところにあるのかも。-------------------------------展覧会の場所は東京駅ステーションギャラリー東京駅の復元工事で保存された赤レンガや創建時の建材も見られる。山の日だけど海に飛び込みたくなるような夏の雲お盆休みで人も少なくなって道路はガラガラストレスのないドライブが気持ち良かった！-------------------------------土曜日のTEPPEN2023芸能界ピアノ頂上決戦リアタイはできなかったのでTVerで見た。演奏に正確な順位がつけられるものでもないし、バラエティー番組なのでいかに盛り上げるかが大事。人の評価ってその人のそれまでの経験からの刷り込みによるところが大きいと思う。だから感じ方は人それぞれ。国際的なピアノコンクールのコンテスタントも実際に審査員の先生にレッスンをお願いしたり、その年の審判の方向性、解釈に対する見解やどの程度個性を出すべきかなどをしっかりリサーチして臨む。だから1位の演奏者が何を弾いても1番というわけでもない。それはみんな理解しているけど話題性があってお仕事に繋げやすいから賞を取りに行くのだ。そう冷静に考えていてもやっぱり応援している人に優勝してほしいもの。決勝戦で弾いていたMONGOL800の小さな恋のうたの原曲はシンプルだけど心に響く歌詞をちょっとだみ声で歌い上げる所が好き。この素朴で人間味溢れる曲を選択したことに正直なところ驚いた。【ピアノ】小さな恋のうた - MONGOL800 (TEPPEN2023 決勝Ver.)【よみぃ】TEPPEN2023夏に出場した際の決勝ラウンドで弾いたアレンジです。本戦動画より少し高音質、画角も違うVer.になります。Arrangement & Playing : YomiiI'm Pianist,Composer,Japanese Drum Master,AI Ensemble System Advis...www.youtube.comでも、聴いてみるとTEPPEN用に派手めのアレンジ？だけど、彼は歌詞を忠実に表現したピアノ曲を作曲している。一般受けと自己表現のギリギリを責めたなｗ音楽プロデューサである審判委員長からもらった満点は、彼の作曲レベルの高さとそれを表現できる演奏能力の両方に対するものだと思った。曲を聴き始めるとショートムービーが脳内に流れてきて、そして一話が完結する感じ。こういうのを聴くとせっかちな私は、映画音楽とかBGMも作って欲しいなあ・・と思ってしまう。なんだったら、ご自身でメガホン持って撮影もお願いしたいww持って生まれた恵まれた感性を持前の探求心でどんどん世の中に波及させて欲しいのだ。失敗しても若いから何度でもやり直せる。今回は、リスナー個人の好みやら彼の信者からの評価ではない、業界の方々からのアドバイスがもらえたし放送後に登録者数が増えたのは彼の演奏に初めて出会い、優勝こそしなかったけどもっと聴きたいと思った人が多くいたということ。そういう意味では優勝できなかったけど（←しつこい）出場したことで活躍の場が広がりそう。
09Aug
- ほどほどに・・
  我が家はコロナ渦から基本的にリモートで仕事をしていて、運動する時間を作らないと運動不足になる。iphoneのフィットネスによると、近所の買い物だと3000歩以下。夫は日が傾く頃、近くの緑道を5キロくらい走りに行くけどその時間は色々とやらなくてはならないし・・運動不足をどう解消すべきか考えて結局、ピラティスを再開することにした。筋肉を鍛えるというよりも自分の体の見えない所に意識を向けることで客観的に自分の状態を把握したり生活の中で体をバランスよく動かす所が気に入っている。-------------------------寝ている時間が多くなった我が家の老犬（↓）陰陽マークみたいw後ろ脚が弱って認知症も進み、ゆっくりしか歩けない。それでも家の前を散歩しているとご近所の方々から「よく頑張って偉いね！私もがんばろうっと！」とお声をかけていただける。でも・・いくら良かれと思ったことでもやり過ぎは禁物散歩といってもほんの気分転換程度にしている。-------------------------先日、ふと目に付いたNHK交響楽団首席フルート奏者で桐朋の教授の方のpost（↓）この方の発信の趣旨とはちょっと違ってしまうがクラシック音楽を聴いてこなかった方々がホールへもっと来てもらうには2番なんだろうな。最近は話題性ある演出や表現容姿や学歴わかりやすい曲を集めたセトリそういうもので顧客開拓をしているようだ。しかし、やり過ぎは本質的なことを見失ってしまう本当にクラシック音楽を聴いて欲しいという目的を持っているならばの話だけど。夏に計画された野外クラシックコンサートが開催一か月前に撤回された。「例年なら暑さも和らぐ時期だから・・」という理由がなんだか白々しく聞こえてしまう。ヨーロッパじゃないのだから・・高温多湿の環境は聴衆も辛いだろうし楽器にも悪いことくらいわかっていたはず。この時期でないと人気ピアニストたちが集まれなかったからなのでは？と疑いたくなる。広がれば浅くなるものだ。このチケットはもともと購入していなかったけど生演奏を聴きたいファンとしてはがっつりエンタメの演奏をする場所なのかがっつり自己表現をする場所なのか演奏者自身が意識して活動してほしい。やり過ぎなイベント会社に頼らずに。-------------------------暑いときこそ鰻！ということで週末は鰻を食べてきた。いつも行くお店には、ひつまぶしがないので初めてのひつまぶし。カリカリっと焼いてあって、タレもいつものお味と違う。これも美味しい！お店はビルの38階にあって眺めもいい。雲ひとつないカンカン照りが続いていたから午前中に雨が降ったこの日は久しぶりの雲の観察が楽しかった！東京タワーの左の高いビルは11月開業の麻布台ヒルズ。あべのハルカスを抜く高さで、オフィスは海外企業が半数を占めるそうだ。まわりに果樹園を作ったり、緑地面積を広くとるそうだがそれはいいとして・・東京の人口はまだ増えるの・・？ほどほどにしませんか？
31Jul
- ほめるって難しい
  またまた一周遅れになってしまうが、男性の髭脱毛についてのYoutube動画から思い出したことがある。動画の中で、自身を指さし「変わったところわかる？」と後輩ピアニストに聞いているシーン。痛い思いまでしたその成果を彼女に気付かれたいけど、なかなか気付かれない。髭ではないけど、私も気付けなかった経験がある。3年ぶりに会った友人（女性）に「元気だった？」という挨拶もそこそこに「私、変わった？」と顔を指さして聞かれた。彼女はもともと美人さんであり、お化粧もおしゃれも品良くまとめた美意識の高い人だ。そもそも、私くらいの年頃になると「変わった」という言葉は、老けたとか、太ったとかマイナスの意味になることの方が多い。だからどこか具体的にほめるべきなんだろうけど・・正直、返答に困った。必死に頭を回転させて「全然変わらないわよ！昔のままよ！」と言ってみた。これが今の私たちにとって一番の「ほめ言葉」だと思ったから。それでも「そう？変わったと思わない？」と言ってくるから「ぜーんぜん！変わらないわよ！」と力を込めて言ってしまった。後で聞いたら、彼女はエステに通っていたそうだ。きっとお化粧ののりが良くなったと実感したのだろうけど、それは他人にはわからないよね・・相手が異性だったりするとどこそこが「変わった」という事実より「気付かれる」ことが嬉しいのではないかな。-------------------------ロンドンのVidal Sassoonで70年代風のベルボトムスタイルのいかにもな美容師さんにお任せでカットしてもらったことがある。そしたら若いころのオードリーヘップバーンのようなベリーショートにされた。ちょっと切りすぎ？と思ったけど、友人に「ソフィストケートしたわね！」と言われて嬉しくなった。そして、家で夫の反応を楽しみにしてたら・・なんと、帰宅してドアを開け、私を見るなり慌ててドアを閉めようとした。家を間違えたと思ったそうだ（イギリスの家は外見が同じなので）私も意外な反応にびっくりwこれって「気付いた」のか「気付かなかった」のか・・どっちだろう？-------------------------ほめるって難しい。「褒める」は目下の人を評価するニュアンスがあって「誉める」は才能を多くの人から評価されるというニュアンスがある。そもそも、目上の人をほめることはしないと思う。対等の関係を崩さないためには相手を評価するのではなくて相手を受け入れることなのかな。先の「ソフィストケート」という言葉なかなかいいほめ言葉だなと思う。-------------------------週末は4年ぶりの隅田川の花火だった。かなりの人出が予想されるので、涼しい部屋でテレビ鑑賞することにした。すると外から花火の音。ドーンとお腹に響く音ではないけど、夏の風情があっていい。この日は他に2か所で花火大会があったからどの花火の音かわからない。距離からすると隅田川だと思うけど。私にとって、隅田川の花火といえば屋形船。川面に映る花火と屋形船の景色が美しい。この景色がまた見られたことに幸せを感じる。今回は行ってないので過去の隅田川花火の動画からのスクショ（↓）-------------------------この暑さで一番元気なのは百日紅かなお花が少なくなる季節にありがとう！
24Jul
- 知らなかった事　知りたい事
  今日は涼しいな、と思って気温を見ると29度29度で過ごしやすいと思うほど感覚がマヒしているらしい。梅雨らしい日が続かないまま梅雨明けとなった。カンカン照りだけど、この時期には珍しく、秋か？と思うほどのさわやかな風が吹く。高温より湿気が苦手な私には嬉しいけど、少し不気味でもある。先週は線状降水帯の発生で各地に豪雨をもたらし災害を引き起こした。災害が起こるたび、自然の脅威に対するヒトの脆さや弱さを感じざるを得ない。一刻も早く被害にあわれた地域の復旧が進むことを願うとともに私にできることはなんだろう・・と考える。-------------------------先日、北極域の調査観測についてのニュースを見た。この地域で起こっている環境の変化が異常気象の原因の一つであるようだがつまり、まだまだわからないことが多いということだ。ヒトの力を過信しないこと弱さを認めて謙虚であることそこから本当の強さが生まれるこのことを肝に銘じておきたい。-------------------------ヒトは自分が思うほど有能ではなくて頭の回転スピード＜SNSで発信するスピードそして間違える生き物。誰かの発信を瞬時に理解でき様々な立場に置かれている人々すべてに配慮した的確なメッセージを返すなんて素晴らしいことをやってのけるヒトはまずいないのだ。SNS上で見かけるコメントでサムネだけしか見てないのかな？配信者はこんな事は言ってないのでは？実際に観ないで他人からの話をそのまま信じてる？などと感じることがある。このプログもどんな立場の方がどんな想いで読むかわからないのだということを肝に銘じておかなくてはならない。-------------------------子どもの頃から父親に「相手の良い所を見つけなさい」と言われてきた。他と比べたり、粗を探すのは簡単だけど、良い点を見つけるには学びが必要。「無知の知」を知るために勉強をするのだ、とも教えられた。自分がわかってないことを自覚することで、自分の正しさを主張せず、相手を尊重できると。ただやみくもに相手を信じるというのでもないし、初めから拒絶することでもない。好奇心を持ち続けていれば、必要に応じて変化していくことができるということ。今になって思うと、この言葉で心が軽くなって救われたことが多かった。生きている時にもっと感謝を伝えたかった。-------------------------買い物のついでに「ソール・ライターの原点」に行ってきた。ソール・ライターの展覧会は2回行ったけど、今回はまた新たな発見があった。（展示物すべて写真ＯＫ）今回の展覧会ではプロジェクションでスライドショーを鑑賞できた。彼にとって、彼のカラー写真は壁面に投影するなど光を通した状態で見るスライドらしい。アトリエの壁に投影していたそうだ。アトリエの再現（↓）光を通して鑑賞すると、彼の光や色への感性がさらに際立って美しい！観光名所ではない、日常の風景を彼のセンスのフィルターを通した構図や色。カッコイイ！もう一つ、今回知ったのは彼は絵も描いていて、ピエール・ボナールを賞賛していたということ。私はボナールの絵も好きで実はボナールとソール・ライターの眼差や色の感性が似ていると思っていたのだ。季節外れの雨とか雪とかの風景ですが・・↓ソール・ライター　「薄紅色の傘」ピエール・ボナール　「小さな洗濯女」ボナールは浮世絵に影響された時期があった。これも私が好きな浮世絵（↓）川瀬巴水「東京二十景　芝　増上寺」傘を持っているのが同じといえばそうなんだけど、何か用事があって足元が悪いけど急がなきゃならないそんな日常のよくある景色に愛おしさや美しさを感じる審美眼は文化の違いを超えて同じなんだなと、温かい気持ちになる。-------------------------ふと外を見ると、夕方なのに強い日差し。当分暑さが続くと思われます。皆さまくれぐれもおいといください。
17Jul
- 翻弄されたけどw
  天邪鬼なのかな流行に乗るのはなんとなくイヤバージョンアップはバグがわかってからアルバム予約は曲を聴いてから…こんな性格だからコンサートチケットが取れないなんて事は多々あるでも、それはそれで「あーご縁がなかったのね」と、すぐ諦める。だけど今回は（私としたことがw）まんまと翻弄されてしまったのである。フォローしているプロガーさんから千野哲太さんのことを知りいつか彼のソプラノサックスの生演奏を！とずっと思っていた。だけど、この性格なので何度もチャンスを逃していてその度に「あーご縁がなかったのね」と、おとなしくyoutubeを聴いていた。路上ライブの動画は演奏もテロップもいい♪感動のあまり叫んでしまうほどの演奏｜突然プロが「瞳をとじて」演奏したら｜STREET SAX PERFORMANCE◆【予約受付中】2023夏、Zeppツアー開催決定（イープラス）https://eplus.jp/sf/word/0000155814◆最新アルバムのご購入はこちらhttps://tettachino.base.shop◆自己紹介動画https://www.youtube.com/watch?time_conti...youtu.beそうしたら、Twitterで「夏の大冒険ツアー」のお知らせがきた。しかも、行きやすい所で！でも、あっという間に「東京会場は満席です」と。あーやっぱりダメかと諦めていたら「満席はウソです」はぁ？と混乱してたら翌日には本当に満席になったらしい。で、諦めていたらどこかの駐車場らしき所で撮った暑そうな動画がアップされた。涼しい部屋で見てるのに見ているのが苦痛に感じるほど暑そうなご様子で追加公演を告知された。動画見てるだけでほんと暑苦しくて我慢できず即刻予約してしまった。作戦なのかどうかわからないけど、これは千野さんの勝ち。このツアーは新アルバムの発売記念という事でオリジナル曲の演奏がメインジュンヨシハラさんやちゃんだいさんのギターも良かった！暑くて頭がボーとしているところにお酒も入って21/16拍子からの15/8拍子の手拍子の練習もさせられたけどww楽しかった♪生サックスは期待通り魅了されてのせられて新しいアルバムも買ってしまったww今度はストリートで演奏されている曲やクラシックも聴きたいなあ。こちらもお気に入り↓バッハのシャコンヌ　J.S.Bach / Chaconne from Partita No.2 for solo violin in D minor, BWV1004 Sax edition◆【予約受付中】2023夏、Zeppツアー開催決定（イープラス）https://eplus.jp/sf/word/0000155814◆最新アルバムのご購入はこちらhttps://tettachino.base.shop◆自己紹介動画https://www.youtube.com/watch?time_conti...youtu.be----------------この連休も経験した事ない気温で暑かった‥暑い日が続いていても虫は逞しいなあ‥人類が滅亡しても生き残れそうだ子供の頃は、虫取り少女だったので捕まえたり、育てるのは平気だけど食べるのはダメ。息子の一人暮らしの冷蔵庫から昆虫食が出てきたときはゾッとした。昆虫ミックスと書いてある袋にコオロギとか色々入ってた。（←ちゃんと見られない）自動販売機で買って2匹程食べて満足したらしい。食べてみたいと思うところが私には理解できない‥
10Jul
- 変わらないもの
  七夕は過ぎてしまったけど場所によっては旧暦だからいいかな・・私のお願いごとは親友に会いたい彼女とは大学で初めて出会って、それから青春を共に過ごしてきた。社会人になってからも職場が近くて残業して20時過ぎから一緒に飲みに行ったり、仕事に遊びに、全力で取り組んできた仲間2人とも元気だったなとつくづく思う。彼女はとても聡明でチャーミングで学生時代からモテた。外資系の職場で日本に赴任した米国人と出会って結婚して渡米してからも大学院で勉強して再就職した。日本を離れてかれこれ20年以上その間会えたのはたった3回だけど、ホリデーはどこで何して過ごしたとか職場の話とか、ずっとメールで話をしてきた。そんな彼女が今、病気で苦しんでいる。今すぐに私が会いに行けたとしても単なる自己満足になってしまうかな。いや自己満足にすらならないかもしれない。七夕伝説は織女と牽牛が1年に1度会える1年後に再会できるとはいえお別れの辛さも毎回味わうわけでそれも切ない。----------------先日、その彼女から化学療法の合間に行った博物館の写真が送られてきた。その博物館にあるプラネタリウムに寄付をしたら、椅子に名前入りの金のプレートを付けてもらえたそうだ。写真に写っていた金のプレートには彼女の名前とともに、カールセーガンの言葉が記されてた。カールセーガンは、私が高校生の時に著書を読んで感動し、進路に影響を与えた人。彼女も彼から影響を受けていたことを今さら知った。こんなことも知らなかったのだ。というのもショックだったしなぜその言葉を選んだのかそれを思うと涙がでてくる。そして心がざわざわしてじっとしていられない気持ちになる。----------------自分自身も、自分を取り巻く状況も変化していく。それはわかっている。変わっていくものばかりを目にするから変わらないものたとえば星とか空とかそういうものを見ると心が落ち着く。気づくとiPhoneの中は空の写真でいっぱい。スーパームーンの映像がきれいだったから先月のThe GuardianのYoutubeチャンネルからスクショ（↓）でも、実は宇宙も変化している。変わらないものは全てが変化していくという法則なのだ。だからいつかわからないけどこの状況も待っていればやがて変化していくはず。今、私ができることはその時まで静かに、心を整えておくこと。久しぶりに聴いてみた（↓）変わらないものProvided to YouTube by PONY CANYON変わらないもの · 奥華子ガーネット℗ Pony Canyon Inc.Released on: 2007-09-19Composer: Hanako OkuAuto-generated by YouTube.www.youtube.com8月発売の「YOMII×ANIME HITSONG」に入っているそうでどんなアレンジでどんなリズムを刻んでくるのか楽しみ。---------------梅雨の季節は梅の木にカイガラムシが毎年発生してその度に薬で駆除している。今年の梅雨はジメジメが少ないせいか害虫駆除の薬を使用せずに梅の実を収穫できた。といっても木が小さめで数が少ないから甘露煮にした。白あんが残っていたので梅大福に。写真撮っても真っ白で中身がわからないけどwwお味は予想どおりにできました。
03Jul
- 暑いけど至福の時間
  去年の今頃だったかなNHK Eテレで「ウィーンフィルatサグラダファミリア」が放送された。たまたまテレビをつけたらちょうどブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」を演奏していて指揮はティーレマンだった。演奏についてはティーレマンが汗びっしょりウィンナホルンを見られて嬉しい教会は残響が長くて録音が大変だろうな・・ざっとそんな感想だったけどサグラダファミリアに「ロマンティック」はぴったり！と放送にくぎ付けになった。もともとブルックナーが教会のオルガニストだったということもあるのだろう。そしてガウディとブルックナーは同じ時代を生きている。でも、なによりもこの放送で私が心奪われたのは演奏中に映されたサグラダファミリアの映像。なんて美しい教会！録画すべきだった・・と後悔した。スペインでは友人にサグラダファミリアへ行くことを強く勧められたにも関わらず当時アルハンブラ宮殿に憧れていた私はグラナダ、コルドバへ行くことを優先したため結局行く時間が取れなかった。その時はそれで満足した旅だったけどこの放送を見た時やっぱり行くべきだった・・とさらに後悔した。-------------------------日曜日は東京国立近代美術館で開催中の「ガウディとサグラダファミリア展」へ行ってきた。実物は見られないから混まないでしょう？と思ったのは大きな間違いで入場制限をするほど多くの人で賑わっていた。撮影OKの場所でスペインは約800年もの間イスラム教とキリスト教が共生している。だから、ガウディは熱心なカトリック教徒であるが、イスラム建築は異国のものというより自国のものだったのだろう。長い間アルハンブラ宮殿を研究対象としていたそうだ。・・ということはまずアルハンブラ宮殿を見に行った私は間違ってはいなかったわけだwwwガウディの言葉「創造は、人を介して途絶えることなく続くが、人は創造しない。人は発見し、その発見から出発する」この言葉のとおり、ガウディは学生時代は、図書館にこもって歴史に残る建築を独学で研究したそうで、その頃のノートや絵が多く残されていた。建築家となってからは自然を鋭く観察して研究をし、建築の発想源とした。さらに自然のなかに発見される幾何学を建築に応用し、放物線など曲面を使ったガウディ独特の建築が生まれた。ガウディの作品からは力強い「生命力」を感じる。サグラダファミリアはあらゆる人種、生き物全てを受け入れる大らかさがあって「生きること」を賛美する場所だと思った。いつか一度は訪れてみたい。-------------------------この日は雲一つないスコーンと抜けるような青空だった。気温も30度越えの暑さ。勇気が要ったけど近くの北の丸公園を散歩してみたらさすがに人はいないwwでも高い木々が枝を伸ばして木陰をつくっていて思いかけず風が涼しくて気持ち良かった。まさに都会のオアシス。暑いけど木陰で食べるかき氷とか雪景色を見ながら暖かい部屋で食べるアイスクリームとかそんな至福の時間に近いものがあったww（←わかってくれる人いるかな？）-------------------------ブルックナーの交響曲第4番に話は戻るがティーレマン指揮ウィーンフィルのアルバムを聴いた。かっこいい第一楽章のホルンソロが、（ウィーンの？）森へと誘う。品のある音色だから家でお気に入りのお茶を入れスピーカーから空気を伝ってくる音で聴くと心地よい。これぞ至福の時間。
26Jun
- 梅雨の中休みですが
  一昨年からかな？梅雨の雨の降り方が変化したと感じる。梅雨といえばアジサイにカタツムリにシトシト雨でムシムシ・・だったけど最近は雨がザーっと激しく降ってその後はカラッと晴れて風が爽やか～まるで南国のスコールみたい。昨日は外からギャーギャーという鳴き声がしてあー彼らがやってきたなと窓の外を見るとやっぱりワカケホンセイインコだまるで南国にいる気分になる。隣の家のビワを食べにきたのだ。私が小学生の頃、「インコが飛んでいるのを見た！」という噂がちらほらあって「だれかが飼っているインコを逃がしちゃったのかな」と話してたものだ。それが今では野生化してすっかり東京の生活に適応している。群れで飛んでいたり、公園の桜の花（蜜？）や庭の果物を食べているのを見かける。このあたりで今の時期によく見かける鳥たちムクドリ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ・・ともうまく共存しているみたい。（カラスは知らないけど。）今は巣立ち時期。まだ上手く飛べないのか子スズメがピーピー草むらで鳴いてた。餌をねだってるのかな？鳴き声が切ないよ・・・-------------------------暑いけど風が爽やか～なんて言ったけど・・撤廃します・・やっぱり、この数日はとくに蒸し暑い！日曜日はとっても暑い中ランチはあえてメキシカンでテラス席で食べたらムード満点だったwKITADE　TACOSにて-------------------------朝日新聞の「折々のことば」が気になったので↓折々のことば　鷲田清一両極端なものが一人の人間から出てくるという事実に救われる人もいるんじゃないかと思うヨシタケシンスケ自分が何者かは自分にも謎。だから子どもが笑って喜ぶ本だけでなく、「ダークなもの」も描きたいとイラストレータ・絵本作家は言う。「”理解できる、理解できない”の外側にある何か」をちゃんと面白がれるのが子供。その彼らを「キョトン」とさせたいと。（「飛ぶ教室」春号から）↑子どもって純粋な好奇心、探求心があるから目が輝いてる。自分が理解できるから受け入れるとか、理解できないから拒絶するなんて考えないからだからこそどんどんスポンジみたいに色んな事吸収していけるのかなと思う。大人になってもそういうものを持ち続けている人の仕事って面白い。日曜日に「生放送　案件のピアノを壊しかけた件」youtube配信を聴いた彼もそういう人の一人かも。案件の新しいピアノでの演奏だったが、メーカー側も彼が面白がっていじくりまわして演奏し新な楽しみを発見してくれるだろうと期待して貸し出すのだと思う。手元が映るカメラに切り替えてしっかりメーカー名を出してちゃんとお仕事してるww怒りからの演奏ということだったけど怒りの理由はともかく強い打鍵は鍵盤が重いってこともあったのかな？とにかく、十八番である一人合奏やってくれて楽しかった！やっぱり、音を創る人なんだな・・と改めて思う。-------------------------芸術って自分と向き合って新たなものを創っていく仕事。いろんな自分と向き合う必要があって時にはそれがとても辛く感じることもあるだろう最近のピアノブームはそこにアイドル文化が入ったからだから良いこともあるけどだけど悩ましいのだ。
23Jun
- 6月23日に寄せて
  今日は沖縄戦の戦没者を悼む「慰霊の日」沖縄戦では民間人を巻き添えにした地上戦が繰り広げられ、多くの人が犠牲となった。戦没者追悼式の前日の昨日、ニュースキャスターが「戦争マラリア」について取材していた。「戦争マラリア」を知らない人が意外に多くて驚いた。------------------戦時中、八重山諸島は米軍の上陸こそなかったけど激しい空爆を受けていた。そこで日本軍は石垣島や波照間島の島民を西表島へ強制疎開させた。島民の間では、西表島はマラリア発生地域であることが古くから知られており、山に近寄らないように生活していた。しかし、日本軍によって住民は強制的に山岳地帯へ疎開させられ、多くの人々がマラリアに罹患して命を落とした。八重山諸島では戦闘行為による犠牲者よりもマラリアによる犠牲者が上回るのである。戦後、GHQによる空からの薬の散布、住民への予防投薬などによりマラリアは撲滅した。------------------私は若い頃、八重山の海に魅了され何度も訪れていた西表島の民宿のおばーからこの話を聞いた。そして「ここは海よりも山の方が危険な生物が多いから、山へ行かないように」と教わった。夜、友人たちと真っ暗な桟橋でごろんと仰向けになって「こんなに沢山の星が輝いて見えるのは、戦時中に山で多くの人が犠牲になったからかな・・」と、満天の星を見ながらそんな話をしていた。穏やかな波音しか聞こえない世界だったけど突然、ぎゃあ！と叫び声。びっくりして飛び起きたらなんと友人の頭の上に大人の握りこぶしより大きいヤドカリがいた。頭の横に懐中電灯を置いていたから、その光につられて来たらしい。「お化けじゃなくて良かった！」と笑いあって・・楽しい日々だった。平和になって良かったな　と思っていた。------------------戦後、日本は平和になったと思ったけど沖縄にはずっと米軍基地があり最近は八重山諸島に水上艦艇が多数配備されているようだ。もっと多くの人に離島で起きていることを海を隔てた遠くの地のことではなく自分のこととして関心を払ってほしい。同じ過ちを繰り返さないために。「このまま永遠に夕凪を　」という願いが叶いますように。THE BOOM - 島唄 (オリジナル・ヴァージョン)SMDR公式HP「otonano」にて定期公開：映像プレイリスト「極！音楽映像万博」第７弾、“BEST OF CLIMAX！”ラインナップ映像www.youtube.com▼本日限定！ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう
19Jun
- 文化は成るもの
  梅雨の中休み、夏のような日差しの中でお出かけ。玄関先に咲くキンバイカの白い花と水玉のような蕾は、爽やかな気分にして送り出してくれる。田沼武能さんの写真展「人間讃歌」を見に行った。東京都写真美術館東京都写真美術館topmuseum.jp終戦後の下町で生きる子供達世界各地の文化とそこで生きる子供たち武蔵野の自然と人々の暮らしの三部構成で田沼さんの作品が展示されていた。どの写真からも田沼さんの人間への温かいまなざしが伝わってくる。特に印象深かったのは、終戦直後の街角で、米軍兵の靴磨きをする親と、すぐ横の手すりに紐で繋がれている子供の写真。今だったら虐待とみなされる光景である。日本が貧しくてみんな生きる事に必死だった時代、生きるために働いている親には子供の面倒を見てくれる人も場所もなかったのだろう。子供は繋がれたまま道路わきに溜まった泥水で遊んでいる。貧しい終戦後の下町でも、世界各地の国々でも子供達が自分の境遇に屈することなく真っすぐな眼差しで希望をもって生きようとする姿があった。下町の生まれの田沼さんにとっての武蔵野の景色は、日本の原風景「ふるさと」で、この風景を残したいと思って撮り続けていたそうだ。「関東には公家文化とは違う独自の野武士文化があり、農作業やお祭りなど昔から続く人の繋がりなど、自然と生活が密着した豊かな風土。行く度に安らぎを覚える」と写真集に書かれていた。日本が豊かになって生活が変化しようとも、人間に寄り添う自然がいまも残っていて素敵なところである。------------------------------この写真展を見て、文化人類学者の川田順造さんが「文化は在るものでなく、成るもの」と作曲家の武満徹さんとの往復書簡「音・ことば・人間」で書かれていたことを思い出した。上辺だけまねて同じことをやっているだけでは文化は成りえないどんな形であろうと各人が個性的に生きる中で文化は成るとも書かれていて、深く深く共感した。人間同士、異なる文化や価値観を受け入れ、そのすべてに共感することは不可能かもしれない。でも、各自の個性を認め、たえず創造的であることで文化ができていく。未来に向けてゆっくりと時間をかけて・・そして、そういう文化に触れた時に感動する。他から文化的な憧れのような何かをポンと持ってきて早く追いつけと言わんばかりに速攻でまねてそして上手くいかないことや問題が起きて責任をなすりつけあって騒ぐ・・最近、こういう事多いかな。SNS、音楽、マイナンバーカード・・マイナンバーカードは、ヨーロッパではすでにIT化され他のサービスに紐づけられているから、日本も急げっていうことらしいけど、ヨーロッパは戦前から国民をナンバリングしていて、番号で情報処理する文化がすでにあった。人種差別に利用された暗い歴史もあるが（おかげで）情報処理技術は進化した。一方で日本でナンバリングしたのはつい最近のこと。根がしっかりしてなくて立派な木に成長するわけない。------------------------------ブドウの葉が好きで、特に夕日にあたるブドウの葉を裏から眺めるのが好きw私と同じように、ここが気に入っているらしいシジュウカラが（多分同じ子）夕方になるとやってきて、風に吹かれブランコみたいに揺れながら夕日見てる。このブドウは巨峰。残念ながら実がなったことがないww子供が小さいころ巨峰が大好きだった。食べた巨峰の種を育てれば思う存分食べられると思ってたくさん植えたけど、育ったのはたった1粒だけ。どうやら背丈を伸ばしすぎたらしく、10年以上経った今でも花が咲かない。そもそも巨峰は難しくて、しっかり根を生やして幹を太くしてから伸ばさないといけないそうだ。2階まで伸びているから、とりあえず今は日よけとして役立っている。ブドウの葉の料理というものがあるらしい。実は食べられないから、葉っぱを食べてみようかな。
13Jun
- 緑のオアシス
  予定よりも早く仕事が済んだ平日。雨も上がったことだし、そろそろ花菖蒲が見ごろかも・・と明治神宮御苑の菖蒲田に寄ってみた。念のため、混雑を避けて参宮橋口から入ってみると門衛さん以外誰もいない・・雨あがりの芝からうっすら立ち上る霧の香り生き生きと輝くグリーンが美しいひろーい緑の空間を独り占めして暫く楽しんだ。思い切り深呼吸して・・気持ちがいい！でも杜へ入ると一転、あたりが暗くなって雑木林の奥深くへと引き寄せられて遠くへ連れていかれそうでちょっと怖くなった。足早に歩いてしばらくしたら鳥居と人影が見えてきたからホッと一安心。境内は海外からの観光客が多かった。ご神木や社殿の前で楽しそうにポーズをとって写真を撮ってる人々一人だったせいか、撮って欲しいと2回も頼まれたw日本人にはちょっと抵抗があっても、宗教や文化が違うから仕方ないかな。私もヨーロッパの聖堂やモスクの写真を撮ったし・・お互い様。御苑の菖蒲田は見ごろを迎えてた。菖蒲の名所は多いけど、私はここの菖蒲田がとくに好きで、雨が降ると見に来たくなる。森の中の谷間に楚々と咲く景色がいい。甘くやさしい香りがふわっと漂ってくる。現在も、加藤清正が見つけたと言われる「清正井」から湧き出る水で育つ。そのせいか、花の色が清らかで美しい。菖蒲って葉がツンと真っすぐして勢いがあるけど、花びらはふんわり柔らかくて優しいから、雨に打たれるとしんなり。もとは昭憲皇太后のために植えられた菖蒲だそうだが、花の手入れをしてくださる方々のお陰で今も楽しませてもらえることに感謝。私が行った日も3人の職人さんが作業をされてた。お疲れ様です。------------------------明治神宮の杜は、照葉樹が主木。造園にあたって、当時の大隈重信首相は荘厳な杉並木を希望したが、林学の専門家たちが100年先を見越して照葉樹にすべきと大反対した。そのかいあって、燃えやすい針葉樹でなかったから戦時中は延焼せずにすみ、木々が大きく育ち、絶滅危惧種を含む多くの生物が報告される杜になった。今の政府はどうなんだろう。・・イエスマンばかり集めてないだろうか。------------------------神宮外苑の再開発について坂本龍一さんが再考の手紙を都知事に送ってくれたおかげで大きな話題になった。私はもちろん反対。集客の必要性が本当にあるのだろうか・・あなたの声がチカラになります神宮外苑1000本の樹木を切らないで～再開発計画は見直しを！www.change.org伐採後に新たな樹木を植えると言っても、子供とどんぐり拾いをした木々や大好きな枝垂桜も伐採されてしまうのだ。広々とした空を望む貴重な緑のオアシスだったのにその緑の空間とともに、心地よいのどかな時間が奪われてしまうのは悲しい。いったいだれのための再開発なんだろう・・と思う。
08Jun
- 6月8日に寄せて
  6月8日は世界海洋デー今年のテーマはTides are Changing（潮の流れは変わっている）----------------------また行きたい海はいつまでも見ていたい景色でずっと守りたい景色----------------------日本の南の島の海域は世界でもサンゴの種類が豊富な海海の生態系はサンゴがベースでサンゴに守られ稚魚は育っていく。でも、サンゴは海水温が2度上昇すると死滅してしまう繊細な生き物だからサンゴが豊富な海は自然の奇跡（台風が来る前で透明度悪い・・）（子育て中。近寄るな！って怒ってる）----------------------そして、海と森はつながってる森が育てた栄養豊富な湧き水が川となって海へ運ばれるつまり海の生き物を森が育てているということ。----------------------地球の水の循環・命の循環がずっと続きますように海を眺めながら聴いてた曲Enya - Orinoco Flow (Official 4K Music Video)Listen to The Very Best of Enya now: https://lnk.to/VeryBestOfEnyaIDFollow Enya on:http://enya.com/https://www.facebook.com/officialenya/https://twitter.com/...www.youtube.comEnya - Watermark (Official Video)The official video for Enya - WatermarkSubscribe for more content from Enya: https://www.youtube.com/channel/UCNIl... Follow Enya:Instagram - https://www.in...www.youtube.com▼本日限定！ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう
06Jun
- 創作の楽しみ
  突然・・暫く遠ざかっていた和菓子作りを再開したくなった。和菓子は季節を感じて表現できるのが楽しい。ただ20年近く作ってなかったので色々忘れているし、道具もほとんど残ってない。果たしてできるのか・・今回は、手忙豆の白あんだけ作り、こしあんは購入して、すぐに手に入るものだけで作ることにした。入念に準備したつもりだったけど。。結果は失敗。お目汚しですが今後のため・・（↓）失敗だったこと→寒天は水が出やすいことを忘れてた。家で咲いたアジサイの色が雨のたびに変化していく様を表したかった。でも写真撮っている間にどんどん水が出てきてしまい、これではまるで水中花だww次はああしよう・・こうしたい・・色々な欲が出てきてやっぱり道具が欲しくなる。合羽橋へ行ってこようかな・・--------------------------自分ひとりの時間があるとき、まず何をするか・・好きな音楽聴いてゆっくりお茶を飲みたいが、私の場合、ここで創作意欲がわく時は大概心身ともに調子がいいとき。創作活動を楽しむことって芸術だけでなくて、農業とか料理も含めて人間の本能なのかなって思う。（←あくまでも私の考え。ダイビングをしては、あーやっぱり生き物は海から来たんだわ！と感激する単純人間なので）--------------------------上記に関連して・・最近のAIの話題で思うこと、AIで人間の創作活動が衰退するのでは？仕事がなくなるのでは？という声を聞くが、必ずしもそうとは思わない。AIはあくまでも便利なツールの一つだし、人間が持つ創作意欲はなくならないと考えるから。今のところ、AIは統計的な手法で作画、作曲をしているけどそれはAIが自ら感動して何かを表現したいと感じて創作したわけではない。だけど、仕事が奪われるという危機感に対して、とくに教師は一方的に教科書や先生の教えをまるごと信じさせ、覚えさせるのではなく、子供達の好奇心を大事にしたり、興味を起こして、自ら学んでいくことの大切さを伝えないと、仕事が奪われてしまうこともあり得るかな、と思った。--------------------------お口直しに美味しいケーキの写真（↓）少し前のことになるけど、友人と行った麻布十番のJURI'S TEA ROOMのアフタヌーンティー店主のお父様のお話が楽しくて（＆長くて）アイスクリームが溶けちゃったwwでも、一つ一つ丁寧に作られていて美味しかった！私はスコーンにはクロテットクリームは必須と思っているけど、（もちろん、ここはクロテットクリームがでてきます）このスコーンはそのままでもすごーく美味しかった。お父様曰く、こだわりのスコーンだそう（本場より美味しかった・・）友人と「本当の豊かさって物質的な豊かさではないよねー」みたいな話をしながら贅沢なお菓子を食すという矛盾・・これも人間ならではなのだww
29May
- 紅色のアンブレラ
  今年は早くもルバーブが手に入った！去年は発育が遅れて夏頃まで見なかったけど、今年は順調そうだ。スーパーに並ぶとお値段が高くなるので、数年前から栽培を始めた八ヶ岳の麓で買ってくる。ルバーブは赤色と緑色の2種類あって、どちらもあんずのようなお味が美味しいけど、ジャムにした時にきれいだから赤を買うことにしている。これは（↓）去年友人への手土産用に作ったもの---------------------------雨が降り出す前に・・南桂子さんの銅版画展に行ってきた。銅版画だけど、ふわっとやさしくて物語が聞こえてくるような絵淡い色彩の果てしなくて寂しげな背景に、お城のような建物や木や鳥ポツンと存在する「紅」が小さな幸せを感じさせてくれる。一方で、描かれている女の子はジッとこちらを見つめてくる。まるで私の正直な気持ちを問われているようだ。彼女の生い立ちを知ると、この女の子はご本人なのかなと思う。南桂子について【ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション（浜口陽三の美術館）】銅版画家の浜口陽三の美術館、ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクションの公式サイトです。展覧会、銅版画教室、イベント、併設のカフェの情報を掲載しています。www.yamasa.com版画なので実物を見て紙の風合いも感じてほしい。---------------------------天気予報を見ると、まるで梅雨に入ったかのように傘マークが続いてた。例年のような蒸し暑さはないけれど。あー雨が続くのか・・と思った時は、大好きなソール・ライターの写真集で紅色の傘が見たくなる。大胆な構図でドラマチックになった日常の風景というより、「あれっ？」と思わず見返す光景にドラマがある。街の音、人の声まで聞こえてくるようだ。雨の中、傘さして出掛けるのも悪くないね。---------------------------暗くなってきてカーテンを閉めようと思ったら火星が輝いてた。暫くこの光景は見れないから貼っておこう。
22May
- 春から夏へ　移ろう季節
  G7広島サミットの映像にくぎ付けになった週末。広島で、G7各国首脳とゼレンスキー大統領が小さな丸テーブルを囲み、ひざを突き合わせて話をしている映像は歴史の教科書に載るレベルの光景であった。一方で虚しさも感じる。核にまつわる理想と現実はきっとこの先も平行線のままであり世界は深く分断され、恐ろしいウエポンが開発されるのだろう。映像で見たものはもしかして、ドラマかな・・現実は、すでに侵攻から2回目の春が過ぎようとしている。-----------------------------春から夏へ季節の移ろいは自然が教えてくれる山アジサイが色付いた。この山アジサイは、最初は赤だったはず。土を変えてないから、酸性になってるのかな？明るい所の方が色が映えるけど山アジサイは木漏れ日に咲くイメージなのでそのまま撮ってみた（↓）そして、この時期の大好物！魚屋さんでちょうどいい大きさ、こだわりの10センチの小アジを見つけると必ず買ってくる。南蛮漬けにして、食べてはもうすぐ夏だなって思う。-----------------------------先週の朝日新聞「折々のことば」がとても刺さったので、もとの本を購入して読んでみた。アフリカのサバンナで暮らす無文字文化のモシ族には「音楽」という言葉がない。音にまつわる言葉としては「コエガ」と「ブーレ」がある。彼らはサバンナの暮らしで聞こえる様々な音、動物の鳴き声、人間の声の歌、太鼓・・などから、メッセージとそうでないものを聞き分ける。「太鼓ことば」があり、祭りや儀式などでメッセージとして聞こえるものは「コエガ」で、なんだかわからない音は「ブーレ」動物の鳴き声は、普段は「ブーレ」だけど、人が来たことを知らせるための鳴き声は「コエガ」になる。西洋音楽を聞いてもらったら、モーツアルトであろうがバッハであろうが、ピアノであろうがバイオリンであろうが、これまで西洋音楽を聴いたことのない彼らにとっては「ブーレ」だったそうだ。楽器であろうが動物の鳴き声であろうが「コエガ」か「ブーレ」でわけるところがおもしろい。生活環境が見方や考え方に影響することや、「言葉」が持つ「意味」の曖昧さを改めて考えさせられた。この本は作曲家の武満氏と文化人類学者の川田氏の往復書簡。川田氏のサバンナで生きるモシ族の話から武満氏のクラシック音楽や文化に関する返信も興味深い。機会があったら書こうと思う。
15May
- 信念とかこだわりとか
  スッキリしないお天気だった週末はミハイル・プレトニョフ指揮のラフマニノフ曲を聴きに行った。生誕150年を迎え、今年はラフマニノフ作品のコンサートが目白押し。ラフマニノフはロシア革命で祖国を離れ、ロシアの土を再び踏むことなく生涯を終えたピアニストで作曲家。ラフマニノフと同じロシア人のミハイル・プレトニョフ氏ロシアがウクライナに侵攻した年に祖国を離れスロヴァキアで「ラフマニノフ国際管弦楽団」を立ち上げた。「音楽という普遍的な言語を通じ、平和を鼓舞する」というコンセプトで。こんな政情だからこそプレトニョフ氏が指揮するラフマニノフ作品を聴きたかった。今回は東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で初期作品である　幻想曲「岩」ロシアの政情不安を避け移住したドイツで作曲した「死の島」それから8年後、アメリカに移住し最後の作品となった「交響的舞曲」初期の作品である「岩」はチャイコフスキーか？と思うほど似ていたが「死の島」や「交響的舞曲」は「生と死」がテーマにあり、濃厚で深く、ロシア文学のように、息の長い旋律でゆっくり展開していく。プレトニョフ氏のタクトはふわっと空気をかき混ぜて、そっと風をおこしてまるで魔法をかけているようだった。「死の島」の時はゆらゆらと島に近づくように体をゆっくり左右にゆらしてやさしく船を漕いでいるみたい。厳かで暗い音で始まるけど、私は「怖さ」よりもなんだったらこのまま召されてもいいかなって思うほどのぬくもりも感じた。会場は当日券が学生半額だったこともあってか高校生、大学生も多かった。外国人、ロシア系と思われる方々も鑑賞していて様々な人が集っていた。言葉、文化、年代を超えて共感しあえるのだから音楽で壁を越えられないものか・・---------------------------------音楽ライターの高坂はる香さんの記事が最近のお気に入り。馴染みのインド料理のお店が同じだったwwことはさておき、彼女は、コンクールのレポートやインタビュー記事を書いてる方なのだが、インドのスラム街の研究もしてらしてクラシック音楽とインドから何かを生み出そうとしているそうだ。先月のイスラエルのルービンシュタインコンクールの記事ではコンクールのレポートだけでなくホールの壁を隔てた、すぐ外で行われていた大規模なデモについても言及されていた。クラシック音楽と人々の暮らしや政治が壁一つで隔てられている現状。これはイスラエルだけの話ではないのかもしれない。---------------------------------1週遅れだけど、この（↓）動画についても少しだけ書こうかな。【検証】酷評された“素人”の曲でもプロが編曲すれば名曲に変貌するんか？【よみぃ×オーケストラコラボ】神奈川フィルハーモニー管弦楽団の皆さん、有難うございました！曲名は決まってません◆よみぃオフィシャルサイト　動画撮影裏話なども掲載中！https://yomii-piano.com/◆Twitter・Instagramもフォローよろしくお願いします！↓https://twitter.com/431tvhttps:...www.youtube.com彼はYoutuberとして一般の人々とクラシック音楽界隈の人々の壁をなくしたいということも活動の一つなのかな、と思う。私が彼の動画を初めて観たのは19年の春ごろで、ちょうど、コンクールのための演奏（聴く側）に飽きてきたころだった。審査員をしているような先生方の演奏をコピーして訓練するのではなく、（クラシックではないけども）自分の耳で聴いて感じたことを自由に表現するスタイルが衝撃的だった。そして、音を聴いていて、音楽を聴いていなかった自分に気づかされた。チャンネルに登場する画面の中のよみぃは好奇心旺盛で楽しいことを見つけるとビューっと飛んで行って即実行。それを撮影してプロデュースするもう一人のよみいがクールに人間の理不尽さに焦点を当てて動画を作成する。彼が多才であるからこそ成立するチャンネルだろう。この動画（↑）で彼が作曲した曲は、とくに終盤が彼らしくて好きだ。疾走感があって、楽しいこと見つけて追いかけていく感じがいい。そしてちょっとスノッブな雰囲気の（に見える）演奏者がアニメの早送りみたいに弦を激しく動かしている画にツボってしまったwwなんだかんだ肩書をふりかざしても結局は彼のペースにもっていかれているのだ。作曲者自身がこだわりの編曲をしたものをぜひとも聴きたいがこんなことを周りがごちょごちょ言っている間にもう次の楽しそうなことを見つけてダッシュしてそう。---------------------------------スッキリしない天気だったから雨滴がついたバラを撮りたくて頑張ってみた（↓）まわりのお宅で咲いているバラより地味なんだけどローズヒップを実らせてくれるし、光の加減で少し色が変わる花びらが愛おしい。
08May
- 音楽のビュッフェ
  4年ぶりのラフォルジュルネ東京が開催された。私も久しぶりのラフォルジュルネ・・8年ぶりかな？今回はベートーヴェンがテーマということで聴きたいプログラムが沢山あったけど3枚だけチケットが取れた。1枚目は福間洸太郎さんの幻想曲＆幻想曲ソナタベートーヴェンの幻想曲と幻想曲ソナタにスクリャービンの幻想曲ソナタをあててくるところ、福間さんらしい！色彩ある演奏にイマジネーションが掻き立てられ、いろんな景色を見せてもらった。フランス本場のラフォルジュルネにも出演されたそうだけど彼の演奏がフランスで高く評価されていることに大きく納得。2枚目はアンヌ・ケフェレックさんのバガテルとハンソン四重奏団とのピアノ協奏曲第4番（ピアノと弦楽5重奏版）今回一番お会いしたかったアンヌ・ケフェレックさんアンヌさんを知ったのは10年以上前のこのラフォルジュルネだった。当時、たまたま当日チケットが購入でき、初めて演奏を聴いた私は大感激した。赤い（トマト色、いわゆるフランスの赤色）ひざ下丈のドレスを着て颯爽と登場された姿が目に焼き付いている。可愛らしさ、力強さ、清々しさ・・色々な表情の演奏にすっかり魅了された。演奏後、偶然にも会場で友人（ピアニスト）にばったり会った。なんと、アンヌさんは彼女のフランス留学時代の恩師だったのだ。感激している私に「可愛らしく見えるでしょ？でもレッスンはすごーく厳しいのよ！」と言ってた。わかる気がするwwwアンヌさんはおいくつになられるのだろう。今回は深緑色に黒の刺繍が入ったシックなドレスで登場。バガテル良かった！優しくて美しい・・四重奏団の方々を従えて演奏されたピアノ協奏曲4番は先生と生徒という感じだったけどwww3枚目はヨアキム・ホースレイカルテット今回初めて聴くのでとても楽しみにしてた。とってもとっても楽しみに待ってたけど・・彼らはかなり遅れて登場してきた。「ベートーヴェンがキューバで育っていたら？」というコンセプトでエアキム・ホースレイが作曲してピアノ演奏しカルテットだけどピアノ以外はコントラバスにパーカッション2人でほぼ即興。そしてピアノにマイクが2本あり、ミキシング入っていたからクラシックだけを聴いていた人は音にびっくりしたんじゃないかな？最初の2曲くらいは・・ん？・・もしかして力入ってない？あれれ？選ぶプログラム間違えたかな？とちょっと後悔し始めた・・でも中盤でパーカッションに煽られて手拍子しているうちにだんだん聴衆もキューバのリズムに体がなじんできて・・そしたら舞台の彼らもノッてきたのがわかった。終盤になると聴衆と舞台が一体となって大盛り上がり！時間を忘れアンコールも長々やってノリノリ！とにかく楽しかった！Joachim Horsley - Beethoven In Havana (7th Symph., mv. 2 Rumba) [OFFICIAL]Album: https://lacafe.lnk.to/JoachimHorsleyViaHavana Website : https://www.joachimhorsley.com/ Instagram : https://www.instagram.com/joachimhorsley/Facebook ...www.youtube.comJoachim Horsley - Mountain King Cha Cha (Grieg, Cuban Style) ft. The Hollywood Chamber OrchestraThis is "In the Hall of the Mountain King" from Peer Gynt Suite No. 1 by Edvard Grieg in a Cuban "Cha Cha Cha" Style. Arranged by Joachim Horsley.Filmed at E...www.youtube.com日本の音楽文化との違いをとっても感じたプログラムだった。チケット代を払っているからにはそれなりの演奏をすべきと考える人が多いと思うけど、南米の音楽の文化は違うんだなあ・・聴衆が演奏者をのせて、お互いが一体となった時に即興が冴えてくる。そして、その要になるのが「リズム」で特にラテンだと「3-2」のリズムなのだ。また音楽の新しい楽しみを知ることができた！まだまだ私の感性も衰えてないぞ！？----------------------------------今回のホール名にわざわざ名前がついてたけど（↓）どうやらベートーヴェンって病気になる前はイケイケだったらしい・・・ノリが良くていたずら好きだったろうな、と思っていたけど。----------------------------------ラフォルジュルネは一つのプログラムが1時間程度でチケット代も低めだからいくつも演奏を楽しめるのがいいところ。また、これに連動して丸の内ミュージックフェスもやっているから丸の内全体が音楽の街になっている。仲通りをぶらぶらしたり、オープンカフェで休んでいるとオフィスビルのロビーから生演奏が聴こえてくる。音楽のビュッフェをつまみ食いして、色々なお味を楽しむ感じ。興味がわいたら立ち止まって聴けばいいし、聴きたくなければ黙って立ち去ればいい。・・・ストリートピアノ、Youtube動画もそう。聴くのも聴かないのも自由。新たな出会いや発見の場にもなる。そしてそれは平和だからできるのだ。海の向こうでは戦争や政治的なことで自由に音楽を聴けない地域がある。貧困のせいでクラシック音楽に触れる機会がない人々もいる。このことを書きだすと長くなるので・・今日はこれで終わり・・
01May
- 風景の中の音
  レモンの木に沢山花がついた。今年は豊作だといいなあ。外にいて眺めていると、いろんな音が聞こえる・・でも、風景の一部になっていてさほど気にならない。風景の一部となっている音や生活の音と「騒音」の境ってあるようでないような・・その聞いた人の受け取り方にもよるのかな。ストリートピアノ撤去の話から「公共の場でピアノの音は騒音なのか」ということが話題になっていた。ピアノの音と言えば、我が家は音を発する側だったのでご近所さんに会う度に、ご迷惑おかけしてますと謝っていた。「クラシック音楽は好きだから、タダで聞かせてもらってお礼を言いたいくらいよ」とみなさん言って下さり、本当にありがたかった。一歩家を出れば公共の場所。人それぞれ嗜好の違いがあって難しい問題だけどストリートピアノに関して言えば設置する側が事前に住民と十分議論しておけば感情的に多少違ったのではないかと思った。そしてルールに頼るのではなくてお互いに配慮しあって楽しめると素敵だな今回のストピの騒音の話ではストピ動画を挙げるユーチューバのことまで話が及んだ。今回Y氏の動画やコメントなどを見ていると日本は特に芸術において、個人が収入を得ることに厳しい人が多いと感じる。会社が儲かることに対しては甘いのである。ストピの人気からピアノ界隈に人気が集まりコンサートが多数開催され、チケットが高額になっているのにも関わらず。私利私欲で音楽をやってはいけないのか？自分の才能を生かして収入を得ることが何で悪いのだろう・・これは日本特有の横並び主義からくるものなのか、それとも単なる妬みなのかなストピはホールでのコンサートでは味わえない「偶然の出会い」や即興演奏の楽しみがある。海外のストピのようでなくてもいい。日本らしいストピ文化が浸透していけばいいと思う。そして風景の一部になれたらいいんじゃないかな。------------------------------------マティス展に行ってきた。窓のある室内の絵や色鮮やかな切り絵のデザインなどマティスは大好きな画家の一人。（撮影OKの場所で↓）展覧会に来ると、彼は最初からこの画風だったわけでなく緻密な絵や簡素化した絵であったり、彫刻であったり、様々な実験をしてきたことがわかる。その時どんなことを考えて何を目指していたのか、それをたどっていくのも面白い。会場の最後に晩年のマティスがデザインをした、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の映像を見るエリアがあった。（東京都美術館HPより↓）「神を信じる人も信じない人もここにくれば心が軽くなる場所」にしたかったそうだ。ヨーロッパでよく見る絢爛豪華で威圧的な礼拝堂ではない。ふわっと雲の上にいるような気持ちになれそうな礼拝堂だった。人間のもつ様々な感情からふっと離れ一瞬でもそれらを忘れさせてくれるようなそんな音楽や美術がいいな。
24Apr
- 絶妙なバランス
  気が付かないうちにメダカが卵を産んでいた。いつもは出産に備えてホテイ草を入れるのだがその前に水草に産み付けてあった。外に出しっぱなしの甕の中でメダカを買い始めて20年くらいかな。最初は水が安定しなくて失敗してた。ところが、子供が小学生の頃、三鷹方面を流れる野川でメダカを採ってきて正体不明の生物と一緒にジャバっと入れたら甕の水が落ち着いた。それから現在まで代替わりしつつ泳いでる。川の水の成分は人間がまだ発見していないものも含まれているだろうから、何が良かったのかはわからない。おそらく、水の中で正体不明の生物同士が食べたり食べられたりして絶妙なバランスが保たれているのだろう。自然のバランス能力はすばらしい。--------------------------------週末は深大寺公園でお散歩。朝は気温が低くてちょっと躊躇したけど公園近くで深大寺そばを食べていたらだんだん日差しが強くなってきた。緑の中のお散歩が気持ち良くて来てよかった！藤がちょうど見ごろ。ツツジとシャクナゲはそろそろ終わりかな。藤の淡い紫に品のある香りツツジの鮮やかな色に甘い香り新緑は輝いている。よく街路樹にあるユリノキだけどじっくり観察してみると、なかなか個性的な葉だ。生き物同士絶妙なバランスを保ちながら創られる芸術品は、どんな技術を駆使しても敵わない。「豊かさ」ってなんだろう？ってふと思う。五感いっぱい刺激を受けてこの時間そのものが「豊かさ」なのかも。--------------------------------このところの寒暖差と気圧の変化で疲れがとれないと感じている方が多いようだ。そういう時は体を軽く動かすのが良いが、体操は体の末端からやるといいらしい。（元バレエリーナーの方に教えてもらった）柔軟体操まではやらなくても、起きる前に末端をマッサージをすると気持ちいい。まず、指先を一本づつグリグリともむ、それから指と指の間を一本づつ開くそしてつけねから指を前後に曲げる最後に手をにぎって手首を前後に曲げる。これを両手、両足やるとちょっとすっきりする。（その方はそれから柔軟体操を始めるそうだ）私はさらにミントのお茶を飲む。ミントは雑草みたいに繁殖力旺盛だから鉢に植えていておくと毎年春になると茂ってくる。お茶にするときは2，3種類のミントを茎ごとブツブツ切ってきてポットに生のまま入れてお湯を注ぐだけで、簡単。スッとする香りとほんのりとした甘さがいい。どんどん生えてくるからコスパもよいww
17Apr
- ゴーリーの絵本
  2年ほど前、たまたま寄った近所の本屋さんでエドワード・ゴーリーの特集コーナーを見つけた。彼の絵に見覚えはあったけど絵本を手にするのはその時が初めてだった。絵本にしては暗い感じだなと思いつつもどんなお話なんだろうと気になり何冊か手にとってみたこれが絵本？でもどこか惹かれるものがあって「金箔のコウモリ」という、ダイアナ・アダムスをイメージしたと思われるバレリーナのお話を買ってきた。主人公は子供のころから練習してどさまわりして・・単調で退屈な生活が続く日々それからどんどん注目され大役に抜擢され名声を博していくけど・・それでも変わらず単調で退屈な生活が続き・・・そしてとうとうこの上ない名誉が与えられるその時・・・バサッと幕を下ろされてしまう。こちらの期待に最後まで応えてくれない。何度も何度も読み返してもわずかな希望を持って絵を眺めまわしてもバン！とシャットアウトされてしまう。絵本ってきれいな絵や夢のあるストーリーで希望を与えてくれるもの、舞台の役者は夢を見させてくれるものというこちら側の勝手な期待はいとも簡単に打ち砕かれる。エドワード・ゴーリーの絵本は子供にも容赦ない。行いの良い子供にも素行の悪い子供にも不幸が訪れれば不幸になる。信心深く良い行いをすれば幸せになるということはない。うわべの賛辞や上品さを打ち砕く現代社会のドライなおとぎ話なのだ。そんなことを思って、この絵本のことはしばらく忘れていたのだが「エドワード・ゴーリーを巡る旅」展が松濤美術館で開催されていることを知って早速行ってきた。まず、エドワード・ゴーリーってどんな人？というのが一番興味があるところ。子供のころは幅広く源氏物語まで読んだ読書家だったそうだ。早熟で飛び級を繰り返し、絵の学校は半年だけで絵に関してはほとんど独学らしい。展示されていた13歳の時に描いた絵は、すでにその後の作品の方向性がうかがえるものだった。ハーバード大で仏文を専攻していたらしいけど、作品にフランス文学の影響は感じない。それよりも、子供時代の家庭環境の影響が大きいのかな。生活に困らなかったけど、家庭は複雑だったみたいで、それが彼の死生観に影響したのかなと感じた。会場にはゴーリーが絵とお話を手掛けた本とその挿絵、舞台や衣装デザインなどの展示もあった。象が好きで晩年は象を主体とした版画を作り続けていたそうだ。実は私も象好きでつい先日も象コレクション（高価なものはないけど）に新しいメンバーが加わったww最近、本屋が少なくなってきているけど、本屋をあてもなくうろうろする時間が好きだ。思いがけない出会いがあるから、本屋は楽しい。効率優先、レスポンスの速さを優先するのではなく、じっくり考えていくことを大切にする社会であってほしいな。象を見ていているとそんなことを感じるのである。