去年の今頃だったかな
NHK Eテレで「ウィーンフィルatサグラダファミリア」が放送された。
たまたまテレビをつけたら
ちょうどブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」を演奏していて
指揮はティーレマンだった。
演奏については
ティーレマンが汗びっしょり
ウィンナホルンを見られて嬉しい
教会は残響が長くて録音が大変だろうな
・・
ざっとそんな感想だったけど
サグラダファミリアに「ロマンティック」はぴったり!と放送にくぎ付けになった。
もともとブルックナーが教会のオルガニストだったということもあるのだろう。
そしてガウディとブルックナーは同じ時代を生きている。
でも、なによりもこの放送で私が心奪われたのは
演奏中に映されたサグラダファミリアの映像。
なんて美しい教会!
録画すべきだった・・と後悔した。
スペインでは
友人にサグラダファミリアへ行くことを強く勧められたにも関わらず
当時アルハンブラ宮殿に憧れていた私は
グラナダ、コルドバへ行くことを優先したため
結局行く時間が取れなかった。
その時はそれで満足した旅だったけど
この放送を見た時
やっぱり行くべきだった・・
とさらに後悔した。
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日曜日は
東京国立近代美術館で開催中の
「ガウディとサグラダファミリア展」へ行ってきた。
実物は見られないから混まないでしょう?
と思ったのは大きな間違いで
入場制限をするほど多くの人で賑わっていた。
スペインは約800年もの間イスラム教とキリスト教が共生している。
だから、ガウディは熱心なカトリック教徒であるが、イスラム建築は異国のものというより自国のものだったのだろう。
長い間アルハンブラ宮殿を研究対象としていたそうだ。
・・ということは
まずアルハンブラ宮殿を見に行った私は間違ってはいなかったわけだwww
ガウディの言葉
「創造は、人を介して途絶えることなく続くが、人は創造しない。人は発見し、その発見から出発する」
この言葉のとおり、
ガウディは学生時代は、図書館にこもって歴史に残る建築を独学で研究したそうで、その頃のノートや絵が多く残されていた。
建築家となってからは自然を鋭く観察して研究をし、建築の発想源とした。
さらに自然のなかに発見される幾何学を建築に応用し、放物線など曲面を使ったガウディ独特の建築が生まれた。
ガウディの作品からは力強い「生命力」を感じる。
サグラダファミリアはあらゆる人種、生き物全てを受け入れる大らかさがあって
「生きること」を賛美する場所だと思った。
いつか一度は訪れてみたい。
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この日は雲一つないスコーンと抜けるような青空だった。
気温も30度越えの暑さ。
勇気が要ったけど
近くの北の丸公園を散歩してみたら
さすがに人はいないww
でも
高い木々が枝を伸ばして木陰をつくっていて
思いかけず風が涼しくて
気持ち良かった。
まさに都会のオアシス。
暑いけど木陰で食べるかき氷とか
雪景色を見ながら暖かい部屋で食べるアイスクリームとか
そんな至福の時間に近いものがあったww
(←わかってくれる人いるかな?)
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ブルックナーの交響曲第4番に話は戻るが
ティーレマン指揮ウィーンフィルのアルバムを聴いた。
かっこいい第一楽章のホルンソロが、(ウィーンの?)森へと誘う。
品のある音色だから
家でお気に入りのお茶を入れ
スピーカーから空気を伝ってくる音で聴くと心地よい。
これぞ至福の時間。