予定よりも早く仕事が済んだ平日。
雨も上がったことだし、そろそろ花菖蒲が見ごろかも・・と
明治神宮御苑の菖蒲田に寄ってみた。
念のため、混雑を避けて参宮橋口から入ってみると
門衛さん以外誰もいない・・
雨あがりの芝からうっすら立ち上る霧の香り
生き生きと輝くグリーンが美しい
ひろーい緑の空間を独り占めして暫く楽しんだ。
思い切り深呼吸して・・気持ちがいい!
でも杜へ入ると一転、あたりが暗くなって
雑木林の奥深くへと引き寄せられて
遠くへ連れていかれそうで
ちょっと怖くなった。
足早に歩いて
しばらくしたら鳥居と人影が見えてきたからホッと一安心。
境内は海外からの観光客が多かった。
ご神木や社殿の前で楽しそうにポーズをとって写真を撮ってる人々
一人だったせいか、撮って欲しいと2回も頼まれたw
日本人にはちょっと抵抗があっても、宗教や文化が違うから仕方ないかな。
私もヨーロッパの聖堂やモスクの写真を撮ったし・・お互い様。
御苑の菖蒲田は見ごろを迎えてた。
菖蒲の名所は多いけど、
私はここの菖蒲田がとくに好きで、雨が降ると見に来たくなる。
森の中の谷間に楚々と咲く景色がいい。
甘くやさしい香りがふわっと漂ってくる。
現在も、加藤清正が見つけたと言われる「清正井」から湧き出る水で育つ。
そのせいか、花の色が清らかで美しい。
菖蒲って葉がツンと真っすぐして勢いがあるけど、
花びらはふんわり柔らかくて優しいから、雨に打たれるとしんなり。
もとは昭憲皇太后のために植えられた菖蒲だそうだが、花の手入れをしてくださる方々のお陰で今も楽しませてもらえることに感謝。
私が行った日も3人の職人さんが作業をされてた。
お疲れ様です。
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明治神宮の杜は、照葉樹が主木。
造園にあたって、当時の大隈重信首相は荘厳な杉並木を希望したが、林学の専門家たちが100年先を見越して照葉樹にすべきと大反対した。
そのかいあって、
燃えやすい針葉樹でなかったから戦時中は延焼せずにすみ、
木々が大きく育ち、絶滅危惧種を含む多くの生物が報告される杜になった。
今の政府はどうなんだろう。
・・イエスマンばかり集めてないだろうか。
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神宮外苑の再開発について
坂本龍一さんが再考の手紙を都知事に送ってくれたおかげで大きな話題になった。
私はもちろん反対。
集客の必要性が本当にあるのだろうか・・
伐採後に新たな樹木を植えると言っても、
子供とどんぐり拾いをした木々や
大好きな枝垂桜も伐採されてしまうのだ。
広々とした空を望む貴重な緑のオアシスだったのに
その緑の空間とともに、心地よいのどかな時間が奪われてしまうのは悲しい。
いったいだれのための再開発なんだろう・・と思う。