日本の国歌、君が代について
普段はほとんど考えることはありませんし、
むしろ、「君が代」について書いたりすると
「右翼!」とか言われそうで
あまり積極的には語りたがらない自分がいます。
でも、先日
松本道弘先生のすごすぎる「君が代・超訳」に触れて
いろいろと思ったことがありました。
君が代にも出てくる「さざれ石」の前で。
松本道弘先生が君が代超訳を披露した
京都ロケの記事はこちらをどうぞ。
君が代の初出は、『古今和歌集』です。
なんと、905年。
少なくとも1000年の歴史がある歌なんですね。
日本語は、
ことばのひとつひとつに
いろんな意味が込められた言葉です。
「君が代」というのは、
「天皇の治世」という意味も当然あります。
でも、
NEXT TRIBE(ネクトラ)の講師である
小名木善行先生いわく、
君が代が庶民に広まるなかで
他の意味も含まれるようになりました。
小名木先生によると、「きみ」の
・「き」は男性
・「み」は女性
を意味するそうです。
だから
・イザナ「キ(ギ)」
・イザナ「ミ」
だし、
・お「き」な=翁
・お「み」な=嫗、女(「おみな」が転じて「おんな」)
です。
人の名前でも、
「はるき」さんは男性で、「はるみ」さんは女性です。
「なおき」さんは男性で、「なおみ」さんは女性ですね。
つまり、君が代というのは
「き(男)」と「み(女)」の世ということであり、
あなたと私、君と僕の世ということです。
それが「千代に八千代に」なので、
男女二人が未来永劫続くようにということで、
なんと、
結婚式でよく歌われたおめでたい歌だったそうです。
君が代を結婚式で歌って
新郎新婦の永遠の幸せと繁栄を願っていたなんて、
すごく意外じゃないですか?
そして、古事記によると、
日本を生んだ神様は、
イザナギとイザナミの夫婦神です。
そして、イザナギとイザナミは
日本の最高神である
天照大御神を生んだ神様でもあります。
だから、日本を作った夫婦の歌ということで
日本の国歌になっているというわけですね。
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の巌となりて
こけのむすまで
↓
男と女の世(日本)が
何千年も、未来永劫続きますように。
小さな石が集まって大きな岩となって、
苔が生えるまで。
・・・なんと美しいんでしょう
と、思いませんか?
ちなみに、この話は
小名木先生の本に書いてあります。
私は、ネクトラ合宿で小名木先生にお会いしたとき
私がこの本をいかに大好きかを
小名木先生御本人に熱弁してしまいました(笑)
外国人に
「日本の国歌って、どんな意味の歌なの?」
って聞かれたとき、
過去のわたしがそう思っていたように
「天皇礼賛の帝国主義的な国歌だよ」
なんて残念な答え方をして
せっかく日本に興味を持ってくれた外国人に対して
日本を下げてしまうのでは、もったいなさすぎます。
これまでの教育や刷り込みの受け売りではなく
ちゃんと自分で考えよう。
自分にとっての「答え」を見つけよう。
自分の国のことをきちんと学び、
きちんと自分の言葉で誇りを持って語れる。
そんな人を増やしていけたらなと思います。
英語を学ぶわたしたちの務めとして、
自分の国のことをよく知って
堂々と説明できる教養ある人間になりましょう!
そんな仲間が増えていったら、
日本はきっと良くなると思います。