わたしたちって、英語を勉強するなかで
海外の人と接する機会があったり
外国に住んだりすることがあると、
自分が日本人であることを
より強く意識するようになると思いませんか?
日本人に囲まれて日本に住んでいたら
考えもしないようなことを
外国人に質問されて、
「自分って日本のことを何も知らないなぁ」
と自分の無知に愕然としたり、
「何で日本ってこうなんだろう?」
って疑問に感じることが多いと思います。
わたしにとっては、
国歌「君が代」も、その一つでした。
君が代については、
こちらの記事をぜひ先に読んでみてください。
「日本の国歌って、どんな意味の歌なの?」
そう、留学先のフランスで聞かれて、
「うーん・・・
天皇の世が長く続くように・・・?」
と、しどろもどろで答えた
20代のあの日。
たいした意味もない
なよなよしたかっこ悪い国歌だなぁ、って
バカなわたしは思っていました。
それに比べたら、
アメリカとかフランス
とかの国歌って
力強くてかっこいいなぁ、と。
そして、
「天皇の世が長く続くように」って、
また日本が戦争の時みたいに
天皇バンザイの帝国主義に戻る歌だから
良くない!
そう、思いこんでいました。
でも、英語を学びながら
日本の文化や歴史も学びなおす過程で
新しい考え方もたくさん教えてもらいました。
たとえば、
「君が代は軍国主義の象徴!」
って、わたしは学校教育で思い込まされていたけど、
実際、他の国の国歌には
戦いで自由や正義を勝ち取った祖国を
誇りにしている歌詞が多いんですよね。
松本道弘先生は、
「bloodyな歌詞が多い」
とおっしゃっていました。
(bloody:血なまぐさい)
たとえば、
外国の国歌の歌詞ってどんなのかというと。
どうでしょう?
日本人が聞いたらドキドキする
キーワードが散りばめられてますよね。
フランス国歌なんか、
血がドバドバですからね
でも、こういう歌詞になったのには
もちろん事情があるし、
それがいいとか悪いとかじゃないんですよ。
この国歌が成立したのは、フランス革命の時です。
それまでの絶対君主制に苦しんでいた市民を立ち上がらせ
兵士を鼓舞して革命を成功させるために、
こういう刺激的な歌詞が必要だったわけです。
なお、現在は
「さすがにこの歌詞はアレだから、
もっと平和的な歌詞に書き換えようよ」
という動きがフランス国内でもあるそうですが、
実現には至っていないようです。
これとくらべて、
「君が代は 千代に八千代に
さざれ石の巌となりて
苔のむすまで」
って、
どこが軍国主義の危険な国歌?
っていうね。
思い込みって、怖いですねぇ・・・
夫のマイクは、
「君が代の歌詞を見て、
外国人として、何が第一印象で思い浮かぶ?」
って聞かれて、なんて答えたと思います?
「Nature!」
です。
天皇でも、軍国主義でもなく。
日本人は、古来から
自然の中の八百万の神とともに生きてきて
自然が特に身近にあり、
和歌でも自然や季節を表現豊かに描いてきまいた。
なので、「自然」というマイクの印象は、
わたしにとってはすごくしっくりきました。
この動画↓
前の記事を読んでいただいて、
「君が代にネガティブなイメージを持ってましたが
そんな意味があったんですね」
というご感想のメールを
たくさんいただきました。
その記事はこちらっ↓
これからも、幼い頃からの刷り込みや思い込みに気づき
日本の良さ・美しさを再発見する日本人が
増えていったらいいなと思っています!