わたしが会社員時代に、
通訳翻訳者として勤めていた会社の
英語ペラペラの日本人社長。
普通にアメリカ人副社長ともやり合える
高い英語コミュニケーション能力をお持ちでしたが、
英語が本職ではないので、たびたび
ちょっとした出来事がありました。
そんな思い出話の続き。
これまでの社長との思い出話は、こちら。
↓
ある日、一般市民の方たちに
会社の施設を公開するイベントがあり、
一般の方がたくさんいらっしゃったんですね。
私は、アメリカ人部長の通訳として
部長と一緒に、来場者をお迎えしていました。
すると、イベントの様子を見回っていた社長が
部長のところにやってきて、
英語でうれしそうにこう話しかけました。
「来場者数が、もう500人もいるらしいよ」
部長はその人数には
あまり興味はなさそうでしたが、(笑)
社長がうれしそうなので
にこやかにこう返事をしました。
「Oh, that's quite a few!」
すると、社長はムッとして、
こう答えました。
「It's not "few"!」
("few" じゃない!)
アメリカ人部長は、苦笑い。
「I didn't mean that.
"Quite a few" means "a lot."」
(「少ない」って言ったんじゃありません。
"quite a few"って、「たくさん」って意味なんですよ)
でも、
社長は信じません。
「またまた~!冗談でしょ?
"quite a few"って"very few"って意味でしょ?
You are joking!」
このアメリカ人部長、
典型的な陽気なアメリカ人で
よくジョークや皮肉を言う人でした。
だから社長は、からかわれていると思った様子。
部長は、笑いながら否定しました。
「No, I'm not joking!」
すると、社長は
わたしに同意を求めてきました。
「ねえ。"quite a few"って
『すごく少ない』って意味でしょ?」
わたしは、
正直に答えました。
「いえ、『多い』っていう意味なんです」
「またまた~!
エバンスさんまで僕をからかわないでよ!」
「いえ、ほんとなんです・・・」
「え~、ほんと~?」
そう、首をかしげながら、
納得いかない様子で
社長は去っていきましたとさ。
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