前職の、英語がペラペラで
通訳の英語もきっちりチェックしているけど
ちょっと抜けてる社長の思い出話の続き。
前回の社長の話はこちらから。
↓
ある時、社長の作成した日本語原稿を
私が翻訳して提出しました。
すると、しばらくして、
社長から電話がかかってきました。
「この翻訳の、
『○○の規定を順守すること』
っていうところなんだけどね。
この『順守』、つまり、
きっちり守るという言葉に対して、
observeっていう言葉は、
ちょっと弱すぎるんじゃないかなぁ~。
『観察する』じゃあ、全然強制力がないからねぇ。
直してくれる?」
わたしは、
「かしこまりました。すぐに直します」
と答えました。
が・・・
observe =(規則を)守る
っていう意味なんですよねぇ・・・
社長の頭の中では
observeと言ったら「観察する」しかない様子。
英文校正担当のアメリカ人の同僚と相談し、
社長がお気に召さないのならばと、
ただ社長のご機嫌を損ねないためだけに
"uphold"という単語に変更して提出しました。
どっちでも意味は同じです。
高い英語力をお持ちであっても、
社長は語学が本職ではないので、
こういうことが、たびたびありました。
まあ、それだけ
わたしの英語力が信頼されてなかったって
ことなんですけどね。
信頼される優れた通訳者、翻訳者だったら
「彼女がこう言ってるんだから
それで正しいに違いない」
って任せてもらえたでしょう。
あるいは最低でも
「自分はobserveは
『観察する』としか思ってなかったけど
もしかしたら他の意味があるのかもしれない」
って、自分で辞書を引いてくれるくらいの
信頼を得ることができたらよかったのですが、
完全に力不足でしたね・・・
そんな「英語は単なるツール」な社長の話、次回に続く。
社長シリーズ第3弾!
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