【夕顔302-3】古文単語「あやし」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔302-3】古文単語「あやし」

朝晩だいぶ寒くなってきましたが、体調崩してないですか?

明日は週始めの月曜日☆

体をリセットしておきましょうね♪

 

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【現代語】のイメージで覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

大徳たち知らあやし思ひ落としけり

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――

■【大徳(だいとこ)】…修行を積んだ高僧

■【たち】…複数を示す接尾語

■【も】…列挙の係助詞

■【と】…引用の格助詞

■【は】…提示の係助詞

■【知ら】…ラ行四段動詞「知る」未然形

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

■【に】…順接の接続助詞

■【あやし】…不思議だ

■【と】…引用の格助詞

■【思ひ】…ハ行四段動詞「思ふ」の連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【落とし】…サ行四段動詞「落とす」連用形

■【けり】…過去の助動詞「けり」の終止形

  アップ

今回は「ぬにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

―――――――――――――
☆ 本日の古文単語「あやし ☆

―――――――――――――

大徳たちも、誰とは知らぬに、あやしと思ひて、皆、涙落としけり。

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。

 

1.みっともないとは思いながら

 

2.けしからんと思いつつ

 

3.ひどく悲しく思いながらも

 

4.不思議に思いながらも

 

5.妙なことだと思いつつ

 

照れ  チュー  びっくり

 

このような語句の説明問題は

大学入試で、しょっちゅう出題されますよね~

ねー

 

 

基本的にぱっと見、

重要古語である「あやし」の識別ですね。

  

【あやし(奇し・怪し)

【形容詞:シク活用】

①理解できない。不思議である。神秘的である

②異常である。変だ。妙だ

③不都合である。けしからんことだ

 

【あやし(賤し)

【形容詞:シク活用】

①身分がいやしい。下賤である

②そまつで見苦しい。みっともない

 

  ※『全訳古語例解辞典(小学館)』より

 

 

「あやし」には、

「奇(怪)し」「賤し」とがありますが、

 

今回の文脈からは、

「賤し」は関係なさそうですね;;

 

 

 

1.みっともない(△)とは思いながら

 

2.けしからん(△)と思いつつ

 

3.ひどく悲しく(×)思いながらも

 

4.不思議に(○)思いながらも

 

5.妙なことだ(○)と思いつつ

 

う…;;

これ以上、しぼれないぉ;;

びっくり

 

 

 

 

では次に、接続助詞「て」について、見てみましょう。

   下矢印   下矢印

【て

【接続助詞】

①(並列の関係)~て

②(連用修飾の関係)~の状態で

③(条件接続の関係)~ので。~のに

  ※『全訳古語例解辞典(小学館)』より

 

 

接続助詞、つまり、あとの文脈とのつながりを考えて、

 

4.不思議に思いながらも

 

5.妙なことだと思いつつ

   矢印

この2つの選択肢をじっくり吟味しましょう。

ウインク

 

 

大徳たちは、「あやし」とは思いながらも、

 

 

皆、涙を流したわけですからね。

滝汗

 

 

 

 

 

【解答】…

   

 

 

【夕顔(第6章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

大徳たち知らあやし思ひ落としけり


 

過去記事リンク

大徳(だいとこ)

は(係助詞)

ぬ(「ず」「ぬ」の識別)

ず(助動詞)

に(助詞)

あやし

と(格助詞)

て(接続助詞)

けり(助動詞)

 

ーーーーーーーーーーー

→今回のイラスト訳はこちら

→今回のイラスト解釈はこちら