【夕顔297-2】古文常識「大徳」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔297-2】古文常識「大徳」

センター試験まであと93日☆

このイラスト解釈では、毎回1問ずつ、

古文の問題を載せています。チャレンジしてみてねっ!

源氏物語イラスト解釈ラブラブ

 

【これまでのあらすじ】

天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。

ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は急死してしまいます。部下の惟光(これみつ)に後始末を命じ、光源氏は憔悴しきって内裏にも出仕できず、惟光と夕顔の葬儀へと出向きます。

 

【今回の源氏物語】

この尼君の子なる大徳の声尊くて、経うち読みたるに、涙の残りなく思さる。

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 ☆ 古文オリジナル問題~古文常識「大徳」 ☆

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この尼君の子なる大徳の声尊くて、経うち読みたるに、涙の残りなく思さる。

 

問)傍線部の説明として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。

 

1.寺の尼僧の子供はまだ小さく、葬儀のことも分からずにただ泣いている声がかわいいということ。

 

2.寺の尼僧の子供で、いちばん小さい小僧の声ばかりが尊く響いて聞こえ、他の人は静かであること。

 

3.かの光源氏の乳母だった尼君の息子、惟光の兄姉である大徳という高僧の誦経の声がけだかいこと。

 

4.かの光源氏の乳母だった尼君の子である惟光が大徳代わりを果たしており、誦経が朗々と響いていること。

 

5.惟光一家は仏教徒であるので、尼君の子である大徳が夕顔の法要をしており、その誦経の声がけだかいこと。

 

照れ  チュー  びっくり

 

古文の解釈問題は、

 

・傍線部の古語文法事項を、文脈に即して読み取る

・傍線部の古語を、古文常識をふまえて説明する

 

 

この2つが大事なんです。

 

 

高校の授業では、

古語文法の理解だけで終わってしまう場合が多いですが、

 

上の2点をふまえていないと、

どんなに勉強しても、得点率は上がりませんよ;;

(((((゚Д゚ ;))))

 

 

 

【大徳(だいとこ・だいとく)

【名詞】

①修行を積んだ高徳の僧
②一般に、僧

 

 ※Weblio古語辞典 より

  

 

 

…えっ?

「大徳」って、人の名前じゃなかったの?

(;゚;∀;゚;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          ※NHKチコちゃんより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【解答】…

 

 

 

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