【夕顔302-2】国公二次の文法的説明☆
センター試験まであと83日☆
このイラスト解釈では、毎回1問ずつ、
古文の問題を載せています。チャレンジしてみてねっ!
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、五条にひっそり住まう夕顔の君に恋をし、彼女を廃院に誘いますが、夕顔は急死してしまいます。部下の惟光(これみつ)に後始末を命じ、光源氏は憔悴しきって内裏にも出仕できず、惟光と共に夕顔の葬儀へと出向きます。
【今回の源氏物語】
大徳たちも、誰とは知らぬに、あやしと思ひて、皆、涙落としけり。
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☆ 古文オリジナル問題~2010年千葉大学仕様~ ☆
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大徳たちも、誰とは知らぬに、あやしと思ひて、皆、涙落としけり。
問)傍線部を、例にならって文法的に説明しなさい。
(例)けり=過去の助動詞「けり」の終止形
国公立大学の二次試験では、
偏差値レベルの高い大学ほど、
● 現代語訳しなさい。
● 指示内容を説明しなさい。
● どういうことか、分かりやすく説明しなさい。
などといった問題が多く出題されます。
この手の問題は、イラスト訳でイメージをつけながら
古文を読む訓練を積み重ねていき、
志望大学の過去問に即した演習を何度も解いて
練習していくことで、できるようになります。
ところが、
千葉大学や京都教育大学、お茶の水女子大学などでは、
上のような文法説明の単独問題も
よく出題されるんですよ!
「文法的に説明せよ」と問われたら、
品詞によって、解答のしかたが多少異なります。
*活用語の場合は、必ず基本形や活用形までを答えます。活用しない語の場合は、品詞を中心にその語が何か分かるよう説明します。助詞は、さまざまな種類があるので、種類や用法も含めて説明しましょう。
◇ 用言(動詞・形容詞・形容動詞)の場合
①品詞
②活用の種類
③基本形
④活用形
EX : ガ行上二段活用動詞「過ぐ」の未然形
◇助動詞の場合
①品詞
②文法的意味
③基本形
④活用形
EX : 受身の助動詞「る」の已然形
◆助詞の場合
①助詞の種類
②用法
EX : 願望の終助詞「なむ」
【解答】
打消の助動詞「ず」の連体形