【夕顔288-3】古文単語「やつれ」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔288-3】古文単語「やつれ」

古文単語は、覚えれば覚えるほど偏差値は上がります☆

このブログで、毎日1つでも多く、覚えていきましょう♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【丸覚え】して覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

このごろ御やつれまうけたまへる狩の御装束着替へなど出でたまふ

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【このごろ】…最近

■【の】…連体修飾格の格助詞

■【御やつれ】…人目を盗んだお姿

※【御―】…尊敬の接頭語

※【やつれ】…目立たない状態になること。みすぼらしくすること

■【に】…原因の格助詞

■【まうけ】…カ行下二段動詞「まうく」連用形

※【まうく】…準備する

■【たまへる】…~ていらっしゃった

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

※【る】…完了の助動詞「り」連体形

■【狩の御装束】…(光源氏の)狩衣

※【狩装束(かりさうぞく)】…狩衣(かりぎぬ)

※【御―】…尊敬の接頭語

■【着替へ】…着替えること

■【など】…婉曲の副助詞

■【し】…サ変動詞「す」連用形

■【て】…単純接続の接続助詞

■【出(い)で】…ダ行下二段動詞「出づ」連用形

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

  アップ

今回は「たまへる」にも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「やつれ」 ☆

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このごろの御やつれにまうけたまへる、狩の御装束着替へなどして出でたまふ。

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。

 

1.最近夕顔の宿に通うためにあつらえた、身分を低く見せる、光源氏の狩衣

 

2.近年の体の不調のために準備した、狩りをするための光源氏の平服

 

3.このごろおやつれになった夕顔のためにこしらえた、身分の高い女性のための装束

 

4.このたびの夕顔の死に対して、病気がちになってしまった光源氏のための狩衣

 

5.ここ数日の光源氏の不調のために準備した、宮中へ参内するための御装束

 

照れ  チュー  びっくり

 

「やつれ」っていうと、

現代語では、弱々しくて痩せていくイメージがありますよね。

 

 

ですが、古文では、

そのような限定的なイメージではありません。

   下矢印     下矢印

【やつれ(窶れ)

【名詞】

①容色が衰えること。みすぼらしくなること。また、そのようす

②(人目をくらますため)目立たない状態になること。みすぼらしくすること。また、そのようす・姿

 

 ※Weblio古語辞典より

   

もちろん、今の「やつれる」という語義もありますが、

 

古文常識でよく問題になるのが、

②の意味のほうです。

ガーン

 

 

病気がちで体が弱って…

というのではなく、

 

身分の高い人が、身分をいつわって

身分に合わない衣装を着ること

 

これが「やつれ」の古文常識です。

(ㆁωㆁ*)

 

 

たんにゴロで丸暗記するのではなく、

イメージとして、丸暗記しましょう!

ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

 

 

 

 

 

 

【解答】…

   

 

 

【夕顔(第6章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

このごろ御やつれまうけたまへる狩の御装束着替へなど出でたまふ


 

過去記事リンク

の(格助詞)

おほん(御)

やつす・やつる

に(助詞)

まうけ

たまへり

装束(さうぞく)

し(識別)

す(サ変動詞)

て(接続助詞)

いづ(出づ)

たまふ

 

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→今回のイラスト訳はこちら

→今回のイラスト解釈はこちら