源氏物語イラスト訳【夕顔288】このごろの
このごろの御やつれにまうけたまへる、狩の御装束着替へなどして出でたまふ。
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【源氏物語イラスト訳】
このごろの御やつれに
訳)最近の人目を盗んだお姿のために
まうけたまへる、狩の御装束
訳)作っていらっしゃった、狩衣のご衣装に
着替へなどして出でたまふ。
訳)着替えなどして出かけなさる。
【古文】
このごろの御やつれにまうけたまへる、狩の御装束着替へなどして出でたまふ。
【訳】
最近の人目を盗んだお姿のために作っていらっしゃった、狩衣のご衣装に着替えなどして出かけなさる。
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■【このごろ】
■【の】
■【御やつれ】
※【御―】
※【やつれ】
■【に】
■【まうけ】
※【まうく】
■【たまへる】
※【たまふ】
※【る】
■【狩の御装束】
※【狩装束(かりさうぞく)】
※【御―】
■【着替へ】
■【など】
■【し】
■【て】
■【出(い)で】
■【たまふ】
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☆本日の『源氏物語』☆
「このごろの御やつれ」とは、
光源氏が、夕顔邸にお忍びで逢いに行く時の
変装スタイルですね。
「狩衣」というのは、
貴族の男性が、普段着として着る装束で、
光源氏などの身分の高い貴人は、「直衣(のうし)」のほうを平常服としています。
だから、「御やつれ」なんですね。