いろいろな試行錯誤の末、2024年4月に、やっとひとまず完成したFXの取引手法、こと、俺の「勝利の方程式」。
5月冒頭の介入でひまわり(ループイフダン)のリスク管理を調整し、
もともと6月に計画していたペソスワ・リラスワ・ランドスワのLightFX、インヴァスト(トライオート)、GMOクリックでの再チャレンジの結果を受けての調整と、
6月冒頭のメキシコ大統領選の結果からのペソ大暴落で大きな含み損が出来たことの反省として、FX関連本を追加的に何冊か読んで勉強したこと
を踏まえて、6月第4週開始時点での、俺の「勝利の方程式」の内容を再確認してみた。
1 裁量取引のPCの取引ツール(UI): LightFX! ラブ!
(注:この項には、LightFX(トレイダーズ証券)のオリジナルUIをTradingViewと勘違いするという致命的な誤りがあったので、内容を大幅に修正しています。)
まず、裁量取引で使う取引ツールというか、UIは、私にとっては、LightFX(というかみんなのFXも共通なのでトレイダーズ証券)のオリジナルUIの一択。
修正前の記事では、LightFXやみんなのFXのアドバンスドトレーダーのオリジナルUIとTradingViewを混同していましたが、右上にTradingViewボタンがあるので、押してみたら、全然使いにくくて別物だと気づきました。
正直、私は、このアドバンスドトレーダーのオリジナルUIを使って、LightFXで散々いろんな裁量取引の手法を試験運用したので、すっかりこれに慣れてしまって、裁量取引では他の取引画面で取引できない体になってしまいました。
具体的な使い方としては、立ち上げたらまず、画面のカスタマイズで、挿入画像にあるように注文系・取引建玉情報系の画面を左側上から真ん中下に向かってカスケードに流して、右側には大きくオリジナルUIのチャート画面を広げます。
チャート画面のメインは、当然ローソク足で、そこに移動平均線とボリンジャーバンドを重ね、下にMACDを参考程度に表示させます。
さらに、挿入画面で分かる通り、この画面で、注文結果をチャート画面に表示させると、あら不思議、ローソク足を左右に水平に横切る新規注文と決済注文のラインが美しく表示されます。
これができると、自分的には丸っきりサイバーパンクのネットダイブをやっている気分になれて、本当に気持ちよく取引できます。
そうやって気持ちよく取引できると、この6月みたいにペソ大暴落で大きな含み損をかかえ、強制ロスカットの危険性を避けるためのレバレッジ下げのためにやむを得ず泣く泣く自主的損切りをしても、その後、気持ち的に折れることなくコツコツ頑張れて、気が付いたらトータルではちゃんとかなりの利益を確保できます。
それどころか、市場がほぼ通常の動きをして、介入も予想外の大暴落もなければ、びっくりするくらい稼ぐことだって可能です。
ちなみに、TradingViewもよく使えない私ですが、TradingViewと並んでメジャーなMT4(というか本当はこっちの方がガチ勢にはメジャーなのかも?)は、私は、全く使えません。
もしかしたら、無理すれば使えないこともないかも知れませんが、その場合は、多分、効率がガタ落ちで、ストレスも無限大になりそうで、使うメリットを見出せません。
さらに、TradingViewやMT4ではない、各社独自の(トレイダーズ証券を除く)UIについても、MT4と同じように(多分、MT4をベンチマークしているからではないかと思われますが)、使うにあたって、私にはストレスがかかりすぎるので、諦めました。
ちなみに、実際に試した会社としては、楽天FX、SBIFXトレード、外為ドットコム(外為オンラインではない)、GMOクリックの4社ですが、あくまで好みの問題ですが、私には無理でした。
DMMFXは、トレイダーズ証券のUIに近いUIのようですので、そのうち試してみたいと思います。
でも、GMOクリックを使ってストレスがたまったので、しばらくはする気はないですが。
2 自動取引: FX証券会社用意のリピート型の自動取引
次に、自動取引についてですが、人によっては裁量だけで自動取引はしないという人も居ますが、私はガンガン使います。
現在は、マネスク(トラリピ)、ひまわり(ループイフダン)、インヴァスト(トライオート)の3社を使ってますが、7月には4社目としてブロードネット(トラッキングトレード)を試す予定です。
だって、いちいち個別の発注をしなくても、勝手に適当に儲けてくれるって、楽ちんじゃないですか。
自動取引には、勿論、FX証券会社が用意したリピート型の自動取引を使います。
リピート型以外の、例えばAIタイプやセレクトタイプは、中のロジックが良くわからないので、大事なところでの挙動が読めず、大けがをすることを身をもって知ったので、使いません。
また、FX証券会社以外の自動取引ツールであるEAも使いません。
そもそもそのプラットフォームであるMT4が使えないし、仮に使えても中のロジックが良くわからないEAを使う気にはなれないと思います。
それで「実際のところどうなのよ?」と聞かれれば、「設定次第でボロ儲けです。でも、設定が悪ければ損もします。」という当たり前の回答になります。
例えば、儲けた例としては、2024年4月のマネスク(トラリピ)があります。
この月は、ちょっとリスクを多めにとって発注量を増やしたので、それが当たって、日によってデコボコはありますが、トータルで大儲けしました。
逆に損をした例としては、2024年5月のひまわり(ループイフダン)があります。
この時は、リスク管理が甘い設定だったため、5月冒頭の介入で強制損切りを大量に発生させてしまい、月間通算でも赤字を出しています。
勿論、自動取引が月間通算で赤字なんてことは、私にとっては非常に珍しく、自動取引3社が本格稼働して以降では、この設定のこの月だけです。
いずれにせよ、FX証券会社のお仕着せの自動取引でも、正しく設定すれば(そのためにも自動取引のロジックが分かっていることが重要)、トータルでは圧倒的に儲かるので、私にとって、しないという選択肢はないでしょう。
3 通貨ペア: 円とのペアのみで、最高11通貨ペア!
次は、取引通貨ペアについてです。
一つの通貨ペアを極める、あるいは通貨ペアの数をある程度絞って集中的に取引するという方もいらっしゃいますが、私は、円とのペアのみで、最大11通貨ペアを取引しています。
一番多いのは、裁量取引をしているLightFXで、円とのペアで、ドル、ユーロ、英ポンド、カナダドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルの先進国6通貨、メキシコペソ、トルコリラ、南アランド、チェコクローナの新興国4通貨に加えて、6月半ばからは先進国通貨としてスイスフランも始めて、合計11通貨ペアです。
この挿入画面は、2024年5月のLightFXでの裁量取引の通貨ペア別利益ですが、10通貨全てで利益を上げているのが分かると思います。(スイスフランは、6月半ばから取引を追加なので、この表にはまだ入っていない。)
自動取引では、マネスク(トラリピ)で、つい先日まで、先進6か国とメキシコペソと南アランドの8通貨を取引していました。
だた、既に南アランドからは撤退し、メキシコペソも近々撤退するつもりですので、そうなると6通貨ペアになります。
下の挿入画面は、そのマネスク(トラリピ)の2024年5月の通貨ペア別利益です。
リスク分散して、特定の通貨ペアにあまり偏らずに利益を上げています。
同じく自動取引のひまわり(ループイフダン)では、ドル、ユーロ、英ポンド、オーストラリアと円のペアの4通貨ペア。
さらに、インヴァスト(トライオート)では、ドル、英ポンド、カナダドル、オーストラリアドルの先進国4通貨ペアと、メキシコペソ、トルコリラ、南アランドの新興国3通貨ペアを取引しています。
そして、下の挿入画面(2024年5月のインヴァスト(トライオート)での通貨ペア別利益)に見るように思いのほか好調なので、さらに取引通貨を追加する予定です。
では、なぜ、こんなに多くの通貨ペアで取引するのか。
それは、多くの通貨ペアを対象にしていると、全通貨で全くの無風ということが無くて、どんなに静かな時でも、何かの通貨でなんやかんかと取引できて、多少は儲けになるからです。
これが、一通貨ペアに絞っていると、動かなかったり、逆方向に動いたりすると、なすすべもないので、リスク分散の観点からも良いことだと思ってます。
他方で、こんなに取引通貨ペアが多いと、集中力が分散して困らないのかという問題もあります。
この点については、集中力を維持するために、対円とのペアに絞っていて、しかも円評価で80円くらいから200円までの先進国通貨と、4円から9円ぐらいまでの新興国通貨に限ることで、情報処理の負担を減らしています。
つまり、表記が1.XXXXとか0.XXXXとかになる、ドルと先進国通貨のペアとかは、見ただけで直感的にぱっと市場の状況が把握できないので、やりません。
私の場合、こういう表記だとその意味を理解するのに、しっかり考えないといけないので、頭も時間も使いすぎて、すぐに疲れてしまうのです。
なお、リスクを減らすため、三大陸制覇のように価格変動の小さい隣国同士のペアを勧める向き(公式も含めて)もありますが、私は、価格が変動して取引が生じてこそ利益が出るというFX取引の性質上、効率が悪すぎると思っているので、その意味からもやるつもりはありません。
4 相場状況: 裁量取引は、原則、レンジ相場と暴落時。トレンド相場はしない。
自動取引は、全般。
私が、裁量取引でポジションを設定するのは、レンジ相場と暴落時です。
この場合のレンジ相場には、いわゆる本当の意味での真横のレンジ相場だけでなく、トレンド相場の場合であっても、トレンドラインの下側のアウトラインで押し目買いして、トレンドラインの上側のアウトラインで利確売りするという、トレンドラインを上下に挟んだレンジを想定できる場合も含まれます。
逆に、裁量取引では、「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」の著者が推奨するようなレンジブレークで新たなポジションを設定するようなことは、しません。
なぜなら、単純に、私の反射神経では、そんなにタイミングよく反応できるとは思えないからです。
そして、裁量取引で大儲けできるのは、暴落時。
ただし、ちゃんとリスク管理ができていればということになりますが、暴落時にある程度下がったら、押し目買いからどんどんナンピンして戻りを待つという戦略は、非常に確実な戦略だと思っています。(ただし、トルコリラは除く。ギャンブルに近くなります。それでもやるけど。)
なお、この戦略は、儲けが大きくなる代わりに、リスクも大きめなので推奨しない人も多いです。ですから、やるなら自己責任でお願いします。(もちろん、この取引に限らず、全部の取引がそうですが。)
次に、自動取引では、相場の状況に関係なく、設定に従って、淡々と利益を積み上げていきますので、価格が動きさえすれば、レンジ相場とかトレンド相場とかに余り関係なく儲かります。
この点、巷では(公式のマニュアルでも)、自動取引はトレンド相場に弱いとされていますが、逆に、私は、人間の反射神経では対応できない速度で取引できる自動取引の方が反射神経が要求されるトレンド相場に向いていると思っています。
さらに、マネスク(トラリピ)のトレール機能があれば大きく利益は膨らみますし、トレール機能が無くても、ひまわり(ループイフダン)のようにレンジの概念がないためどこまでも価格に追従していく場合にも、かなりの利益が確保できると思います。
5 取引方向: 原則、クロス円の買いだけ。売りはしない。
これは、6の時間軸、7のスワップと16の収支記録と密接に関係するのですが、私の利益の内訳をざっくり見ると、売買差益2に加えてスワップが1のるという形になっています。
これは、つまり、今と同じような時間軸で取引したら、通常、買いから入ればスワップが上乗せされて3の利益が上がるところ、売りから入ればスワップが引かれて1の利益しか上がらないことを意味しています。
つまり、今の私の裁量取引(自動取引も)の時間軸を変えないのであれば、売りから入るのは、効率の面からも、リスクの観点からも、理屈に合わないということになります。
「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」の著者の人たちが、売りの方が好きとか言ってられるのは、多分、私と違って、時間軸が短く、日跨ぎのスワップを引かれない取引をしているからだと思います。
6 時間軸: 基本はスイングトレードで、デイトレードでもOK
私の建玉について、厳密に平均保有時間を計算したわけではないですが(やろうと思えばできるけど、エクセルでそれを計算するのは手間すぎる)、スワップのもらい具合から推測すれば、多分、1週間前後になるような気がしています。
つまり、私の取引スタイルは、「基本はスイングトレードで、デイトレードでもOK」みたいな感じで、建玉を握ったまま日を跨ぐことを嫌わないどころか、むしろスワップを貰えるのでそれを基本にした感じでしょうか。
何度も引き合いに出してあれですが、「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」の著者の人たちが、原則、日を跨がない感じなのとは対照的です。
彼らは、あえて言えば、スキャルピング寄りのデイトレードのイメージです。
私も、一応、スキャルピング寄りのデイトレードも試してはみたものの、相場の動きが早すぎて、私の反射神経ではちょっとついていけなくて、難しかったです。
7 スワップ: スワップは補助的に利益率に見込む。メインにはしない。
基本はスイングトレードでデイトレードでもOKだと、どうしてもスワップが発生します。しかも、既に説明した通り、私の場合だと、売買差益の半分くらいの額になります。
このぐらい大きいと、取引全体の利益率を計算するのに、しっかりスワップも見込むべきです。
他方で、ペソスワ、リラスワに代表されるスワップ狙いを中心にするのは、どうか。
残念ながら、私にはスワップ狙いに必要なバイ&ホールドを維持する忍耐力が足りません。しかも、スワップ狙いに走ると、どうしても保有するポジションが大きくなりがちで、価格変動による含み損を抱えるリスクが高くなる気がします。
なので、あくまで補助的にスワップを狙っていくことにします。
8 順張りか逆張りか: 原則、押し目買いの逆張り。
4のレンジ相場を主戦場とし、5の買いから入るという私の手法を素直に行えば、長いトレンドへの順張りにしつつ、短期の動きに対しては押し目買いの逆張りになります。
これも、ブレークアウトした後の高いところで高く買い、又は安ところで安く売って、そこからトレンドに乗って大きく稼ぐという「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」とは、真逆の戦略ということになります。
いや、でも、ほんと、高いところで買い、安ところで売るって、このブレークアウト戦略は、素人的考えではすごく無理がある気がして、私にはできません。
9 ポジション設定の取引の種類: 原則、IFD。
これまで説明してきたことからすれば、当然ですが、IFDの買いのポジションから入ります。
これは、新規の買いポジションは成行で作れという、「チャートリーディング」とは、真逆の戦略です。
この成行で新規を建てるのも、思わぬところで、スプレッドが勝手に開いていたりして、大けがしそうな気がして私には無理です。
10 ナンピン: ナンピンは、する。それも、複数段見込む!
私は、原則、ナンピンします。
それも最初から、複数段することを見込んでいます。
この発想の大本には、リピート型の自動取引を手動で可能な限りまねることにあります。
ただし、自動取引みたいに段数を100本とか細かくするわけにはいかないので、ざっくり段数を減らして、一段当たりのロットを調整して、効率よく稼ぐことを目指しています。
そのため、1の挿入画像にある先進国通貨の英ポンドでは、ナンピンの段を4段(トータルで5段)にして、一注文一ロットを基本として発注しています。
他の先進国通貨も同様のイメージで、トータルで4段または5段となるよう注文してます。
他方、新興国通貨の場合は、さらに自動取引に似せて、下の挿入画像のように、一段20万ロットで10段以上の段を作っています(最大Lightの限界の25段)。
こんな風に多数の段を手動で作るのはかなり手間に見えますが、TradingViewを使えばそれほど手間はかからず、苦になるというほでもありません。
しかし、同じことをGMOクリックでしようとすると、死ぬほど面倒くさいうえに、GMOクリックから、スキャルピングの疑いありという警告メールをもらったり、実際に新規注文や決済注文を停止されたりして、フラストレーションをためることになります。
ちなみに、ある本では、こういう設定の仕方を自動トラップメソッドと名付けてましたが、どう見ても手動なうえに、本物の自動取引とも紛らわしいので、自分では手動イフダンリピートと勝手に呼んでます。
これも、ナンピンはするべきではないという「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」の教えに反しています。
11 損切り: 原則、しない。例外:強制ロスカットを避けるため。
自主的な損切りについては、原則、しません。
むしろ、10のナンピンで、最終的な決済の際には利益が出るようにします。
例外は、口座全体で強制ロスカットの危険が生じたときで、レバレッジ調整のため、やむを得ず嫌々ながら自主的損切りをすることがあります。
そういうときは、心で泣いています。
自動取引については、損切り機能は設定でオフにしています。
ひまわり(ループイフダン)には、損切りオフの設定がないので、段数を余裕を見て多くして、万が一にも損切りされないように調整しました。
また、これらは、やはり、損切りは早めに機械的に行うべきという「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」の教えに反しています。
12 買い乗せ・売り下がり: 原則、裁量取引ではしない。
自動取引では、おまかせ。
私は、裁量取引では、全くタイミングがつかめないので、いわゆる買い乗せ・売り下がりは、しません。相場の動きが速すぎて、単純についていけない。
自頭取引については、設定に従って、粛々と勝手にする分にはおまかせです。
この手法は、「チャートリーディング」では推奨されていましたが、著者が元本物のプロだったせいか、素人に難しいことを期待しすぎな気がします。
13 手法へのこだわり: 原則、ない。儲かるなら、それが正義。
負け続けても、自分で決めた一つの手法に拘って、他の手法に浮気するべきではないという人を、ときどき、Xで見かけます。
その人が、それに拘るのを止めるつもりはありませんが、それが格言風の言葉で他人にまで推奨できる客観的に正しい態度かというと、私はかなり疑問を持っています。
というのも、今現在、私がたどり着いた手法は、私が最初からこれがいいと決め打ちしたものではなく、多くの本を読んで、その中の手法で理解できるものを片っ端から実際に試して、自分でも上手にできると思っただけでなく、数字の形で結果を出して生き残った手法だからです。
これは、もし、私が読んだ最初の本に書いてある方法に固執して、他の方を試さなかったら、今の取引手法に辿り着けていないことを意味しています。
実際、ペソスワやリラスワとか、「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」に書いてある手法のように、明らかに一部の人や著者にとっては紛れもなく勝利の方程式であるにもかかわらず、私には実行するのが、性格的にも能力的にも難しい手法というのは、現実にあります。
もし、たまたま、そういう手法を最初に自分の手法に決めてしまったら、どんなにそれに拘っても、実行するだけでフラストレーションがたまる上に、結果もついてこないという最悪の状況が用意に想像できます。
だから、実際に自分が勝っているのであれば、その手法に拘るべきですが、勝ててない手法に拘るのは時間の無駄だと思います。
さらに、現に勝っている手法があっても、もっと効率よく勝てる手法が他にもあるかもしれません。
だから、勝っている手法を捨てる必要は全然ありませんが、というか、維持したまま、新しい手法を小さく試してみて、常にその有効性を検証し、良ければ入れ替えるというのが、長期的に見て利益率を上げていく方法ではないかと思います。
14 テクニカル分析: 比較的簡単なチャート分析だけ。
難しいことはしない(できない)。
これは、私が読んだほとんどの本に共通でしたが、テクニカル分析は、比較的基本的なチャート分析にとどめ、それ以外のテクニカル分析も余り難しいことには手を広げず、ある程度絞ってするのが、精神的にも効率的にも良いのではないかと思います。
15 リスク管理: 最悪の想定で、強制ロスカットされないレバレッジ。
リスク管理は、非常に大事なことですが、それぞれの取引手法によって、どうやってリスクを管理するかの考え方が大きく異なるところだと思います。
私の裁量取引は、ざっくり言えば、リピート型自動取引の注文を、メリハリをつけて簡易的に再現したものなので、リスク管理もそれに準じた考えでやっています。
つまり、一番深いナンピンの取引まで成立したと仮定した際に必要な証拠金と、それまで累積する含み損を足した上で、強制ロスカットまで多少の余裕がある水準の注文ということになります。
なお、一通貨ペアではなく多数通貨ペアで取引しているので、各通貨ペアの相関が1より小さいことも考慮に入れると、「多少の余裕」をそれほど大きくする必要はないということが言えます。
16 収支記録: 売買損益とスワップ益の区別をつけて、毎日と月末に締める。
収支記録については、私は、参考1と2のように、日締めと月締めをきちんとしています。余裕がある時や、必要に応じて週締めもしています。
それをしないと、自分の成績も新たな手法も、数字に基づいて、正しく評価することができないからです。
とはいえ、収支記録をつけるかどうかも、最後は自分次第です。
【参考1】日締めの例
6/21FX締め=ペソ上げで最高累積利益更新!
含込累積利益 ¥18,558,928(前日比+¥1,998,360)
当日実現損益 ¥378,360 順調!
内売買 ¥265,801(自動3社¥180,781)
内スワップ ¥112,559(自動3社¥95,219)
6月実現損益 ¥2,934,368(内スワップ¥1,033,978)
含込損益 ¥1,389,368 100万円超の黒転!
【参考2】月締めの例
5月 売買損益¥2,094,156 スワップ¥950,068 計¥3,044,224
当年累積実現損益¥16,433,810(うちスワップ\4,460,726)
含み込み累積損益【¥17,169,560】
4月 売買損益¥7,654,908 スワップ¥1,107,448 計¥8,762,356
当年累積実現損益¥13,389,586(うちスワップ¥3,510,658)
含み込み累積損益【¥13,670,336】
3月 売買損益¥1,618,958 スワップ¥1,176,419 計¥2,795,377
当年累積実現損益¥4,627,230(うちスワップ¥2,403,210)
含み込み累積損益【¥5,705,980】
以上が、現在の俺の「勝利の方程式」です。
当然ですが、これは、他のやり方を否定したり、間違っているとか言っているわけではありません。
あくまで、たまたま、現時点で、私には合っているやり方というだけに過ぎません。新たな手法を試してみた結果、来月には、大きく変更されている可能性があることも強調しておきます。
また、実際、違う方法で利益を出している人はたくさん居ます。例えば、
・私の師匠のように、ペソ円一筋スワップ一本で余裕でFIREできている人
・インターネット上にはリラスワ無限貯金箱で大儲けをしている人
・「15分足デイトレード」「鉄壁」「チャートリーディング」のように、ブレーク相場狙い、ナンピンなしのような、私とは真逆の方針で利益を出してFX取引法に関する本まで書いている人
も居ることを、再度、指摘しておきます。
さらに、俺の「勝利の方程式」を真似したからと言って、必ずしも利益が出るわけではありません。
神は細部に宿るというように、利益を出すためには、自分なりの方針を決めることも大事ですが、それを上手に現実に落とし込むことも同じように大事です。
FXの目的は儲けることですから、どんな手法であれ、結果的に儲けることができれば、その手法はその人にとって正しい手法だと思います。
この記事は、あくまで、皆さんが、自分なりの正しい手法を見つけるための単なる参考に過ぎません。(というか、それはこの記事のおまけの効用でしかありません。この記事の本当の目的は、私が自分の手法がどうなっているのかを、他人に説明できる形で、自分なりにしっかり確認することにこそあります。)
以上
(注) この手法ですが、自分でも言っているように、翌月の7月の大失敗で、大修正を強いられました。
勿論、翌月7月10日までの実績が示すように、この手法が通用するどころか、大活躍できる相場環境というのはあるのですが、その環境に過剰に適応した手法は、その環境が変わるとなすすべもなく負けるというのも事実でした。
それに、私の判断ミスが加わり、大変ひどい結果になってしまいました。