[訂正]外交の中立性 衆院選を控えて
自民党の総裁選に勝利した石破茂氏は首相就任後ただちに衆院解散・総選挙を決めた。27日の投票日まで一週間を切った段階だが、投票用紙がまだ届いていないとSNSに投稿する人もいる。それでも、野党第一党の立憲民主党が新代表に野田佳彦元首相を選んだこともあって、国民に信任を問うのは早ければ早いほどいいと石破政権は判断したようだ。 岸田前政権の支持率は低成長や低賃金上昇、インフレ高騰、統一教会との関係や裏金問題によって低下し続け、ついには退陣に追い込まれた。 衆院選では、立憲民主党の野田代表は消費税減税や共産党との連立体制入りに消極的であるなど対抗馬としての訴求力に乏しい。一方、これまで自民党総裁選に何度も出馬したものの党内で十分な支持を得られなかった末に今回ようやくトップの座を得た石破氏だが、総選挙に踏み切った背景には、既存与党の強みを活かしつつ競争相手に準備する余地を与えないためにもなるべく早く勝負に出た方が良いとの考えがあるのかもしれない。ただ今回の判断が裏目に出れば逆風が強まる懸念もある。 総裁選中に米ハドソン研究所から発表された石破氏の論文では、持論であるアジア版NATO(北大西洋条約機構)構想や日米地位協定の見直しなどが明らかになった。コロンビア大学の名誉教授で日本の政治に詳しいジェラルド・カーティス氏は9日の日経新聞のインタビューで、「石破氏の言葉は、普天間基地の唐突な移設案や東アジア共同体の構想で米国を怒らせた鳩山由紀夫元首相と不気味なほど重なる」とし、閣僚人事が期待外れであることや衆院選の結果次第では石破政権が短命に終わる可能性にも言及した。 衆院選まであと数日となったが、大手メディアでは与党の過半数割れなど石破政権の苦戦ぶりを描く論調、支持調査が多い。米国のトランプ前大統領と昵懇だった安倍元首相、バイデン大統領との良好な関係を前面に押し出した岸田前首相とは一線を画す印象のある石破氏に対するマスコミの取り扱いは、鳩山元首相に対するものと同様に冷ややかな感がある。海外では今週、ロシアのカザンでBRICS首脳会議が開かれている。ウクライナ戦争をきっかけに日本や欧米でロシアのメディアが遮断されていることもあって、日本をはじめ西側の主要メディアはこのイベントについてほとんど取り上げていない。イギリスのメディアではこのイベントについて「BRICS」という文言を用いないよう指示が出ている、という説もある。しかし西側諸国以外では今年最大の国際政治イベントと位置付けられることの多いこのサミットでは、第二次世界大戦後の世界の経済的仕組みを構築するために米ドルを基軸通貨とすべく設けられた1940年代のブレトン・ウッズ体制を引き合いに出し、脱米ドル化を中心とした決済システムを含めて新たな経済的仕組みが取り上げられる見込みであり、今後の世界経済を占う上で無視できない内容となる可能性がある。 今や世界の成長の大部分を担い、経済生産においてG7諸国を上回るBRICSや、これへの参加を望むグローバルサウスの数十カ国の動向をフォローしないことは、世界経済における大きなすう勢を無視することに等しい。 日本は、いわゆる「失われた30年」との因果関係を追求するという意味でも、中国が最大の貿易相手国となった段階でこうした多極化時代との距離感を吟味すべきだったのかもしれない。ただ現行の政治、外交、メディアの状況下でこれが可能だったのかは疑わしい。 こうした背景の中、今回の総選挙にからんで日米地位協定の見直しという観点に触れているのが石破氏とれいわ新選組だ。東京都の比例代表候補としてれいわ新選組から出馬した伊勢崎賢治氏は、防衛のスペシャリストとして政治家を対象に日米地位協定に関する勉強会を実施した人物だが、選挙演説ではその参加者がれいわ新選組の代表、山本太郎氏および自民党の石破氏、中谷元氏だけだったことを明らかにしている。ただそれは両氏が党内野党の立場だった時のことで、政権としてこの立場を堅持できる余地が自民党内にあるなら状況はここまで悪くはなっていないだろう、と同氏は付け加えている。 来月5日には米大統領選が行われる。以前は接戦が伝えられていたものの、ここにきてCBSやフォックスニュースなど大手メディアのインタビューでハリス氏の大統領候補としての素養に疑問が生じたこともあって、トランプ氏にとって事前には圧倒的に不利と見られていた2016年を再現する形で勝利するシナリオが現実味を帯びている。複数の暗殺未遂が大統領に返り咲くことを望まない意向を反映していると見られるトランプ氏だが、最近の支持率調査は追い風となっている。 トランプ氏は、自分は大統領任期中に戦争が起きなかった唯一の大統領だと主張しており、NATOについても米国に依存するばかりの欧州との関係を見直すべきとの持論を展開するなど、エスタブリッシュメントに多くの頭痛の種をもたらした。それでも、政治におけるカネの力が最も強まる感のある米国だけに、トランプ氏が大統領の座に返り咲いたとしても有力支持者の意向が反映される部分は大きくなることは避けられないだろう。 民主党、共和党ともに最大の支持者がイスラエルとつながっている状況を考慮すると、ハリス氏、トランプ氏のいずれが勝利しても米国の中東に関するスタンスが大きく変わる可能性は低い。 それでも、最近のブルームバーグのインタビューにおいて安倍元首相と貿易不均衡について話したエピソードを披露したことが象徴するように、トランプ政権の元では日米関係も従来とは大きく変化することが想定される。こうした変化に対応する上でも、日本にとって対米関係を引き続き重視しつつも世界の動きを注視し、自国の位置づけを確立する取り組みが急務となっている。[訂正]10段落目の「来月8日」と「来月5日」に訂正します。参照:NDB Can Offer ‘Tremendous Opportunities’ for BRICS EconomiesHow AIPAC shapes unconditional US support for Israel | The StreamFull Donald Trump Interview With Bloomberg on Economic Plans, Tariffs, Immigration and the FedCan BRICS offer a counterbalance to the existing world order? | Inside StoryDollar’s Diktat Will Prove Its Downfall Once Emerging Powers Unite – Analystこの男本物です!れいわ新選組防衛のスペシャリスト【伊勢崎賢治 れいわ新選組 日本 国会 消費税 インボイス 石破 高市早苗 小泉 岸田 石丸 選挙 中国 増税 財務省 】RFK Jr Changes Mind And Urges Even Safe State Voters To Vote Trump - YouTubeCan Americans Agree on How to Settle the Ukraine War?Trump Makes ACTUAL SENSE Talking About Iran! - YouTubeUkraine & Israel On the Path to Defeat - John Mearsheimer, Alexander Mercouris & Glenn Diesen