体内に水分がたまる痰飲と乾燥が起こっている燥とは正反対の概念です。

しかし、意外とこの両者は合併していることが多いです。

具体例としては、足の浮腫と口の乾燥・胃内停水とアトピー性皮膚炎(皮膚の乾燥)・メニエール病(内リンパ水腫)と結膜炎(目の乾燥)などが挙げられます。

便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群は現代医学的には自律神経の失調ととらえられますが、

東洋医学的には痰飲と燥の合併としてとらえることも出来ます。

この様な場合は利水作用を期待し、肺経・脾経を中心に治療を行なっております。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

5/11~5/12に全日本鍼灸学会愛知大会に参加しました。

最も印象的だったのは美容鍼灸についてです。

美容クリニックの医師によるしわ・たるみ・むくみのメカニズムの説明は興味深いものがありました。

顔面部への施術による有害事象(内出血・火傷など)については印象が強かったです。

内出血による訴訟の事例報告がありました。、

特に気をつけなくてはいけないのは眼窩内刺鍼と顔面部の鍼通電で、どちらも内出血しやすいとのことです。

また、下関穴への深刺は顔面神経を、太陽穴への深刺は浅側頭動脈を損傷する可能性があるとのことです。

美容鍼をする前に美容外科でシリコンや金の糸を入れている場合、トラブルが発生しやすいので要注意とのことです。

金の糸が入っているところに電気をかけると発熱し、火傷の原因になるとのことです。

美容鍼灸を行なうに当たっては、美容外科の知識・有害事象対策は不可欠と痛感しました。

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このメールマガジンを読んでいる鍼灸師の先生・学生の方は「理想の鍼灸師」について考えたことがありますか?

一般に「鍼灸師が考える理想の鍼灸師」と「患者さんが感じる理想の鍼灸師」には違いがあるのではないかと思っております。

「鍼灸師が考える理想の鍼灸師」は有名な病院・研究所に勤務する、有名な先生に師事する、学位を持っているなどではないでしょうか。

「患者さんが感じる理想の鍼灸師」は治す力がある、大切にしてもらえる、相談に乗ってもらえる、専門性があるなどではないでしょうか。

両方兼ね備えていれば鬼に金棒です。

私が目指していること、そしてセミナー受講生の方になって欲しい「理想の鍼灸師」はプライマリーケア力(種々の疾患に対応できる)があり、さらに専門性がある鍼灸師です。

自分がなりたい理想を持つだけではなく、患者さんが求めている理想(ニーズ)に応えられる鍼灸師をめざしてお互いに頑張りましょう。

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Q.瘀血証には色々な診断ポイントがありますが、すべてそろわなければ瘀血証とは言えないのでしょうか?

A.すべてそろわなくても瘀血証といえることはあります。

診断ポイントの多さと瘀血証の重症度はある程度相関していると考えられます。

私は紫舌・後頭部の後半・眼の下のクマを頭蓋内の瘀血、

小腹硬満・少腹急結・臍傍の圧痛・腰仙部の硬結を骨盤内の瘀血、

胸脇苦満・期門及び膈兪の圧痛硬結を胸郭内の瘀血として部位別の治療を行なっております。

また、全体的に皮膚の色がどす黒い場合は瘀血証の程度が強いことが多いと思います。

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前回のメールマガジンでお伝えした様に、フレイル(高齢者の虚弱で要介護になる前段階の状態)と認知症は密接な関係があります。

更にうつ状態もフレイルと関連していることが調査によって判明しています。

虚弱高齢者ではうつ状態に伴い、食欲不振や不眠が出現しています。

不眠の原因として夜間頻尿が挙げられます。

したがって鍼灸では食欲不振・頻尿・不眠の治療を行なうことにより、状態の軽減を図ることが可能となります。

東洋医学的には脾虚証・腎虚証・陰虚火旺などの病証が考えられます。

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305回でお伝えしたように、高齢者の虚弱状態で要介護になる前段階であるフレイルの定義は1.体重減少、2.疲労感、3.活動量の低下、4.緩慢さ(歩行速度の低下)、5.虚弱(握力低下)の5つの項目について3つ以上当てはまるものです。

ブラジルの調査ではフレイルと認知機能低下(MMSEで評価)は有意に相関しているとのことです(384名の調査)。

また、韓国の調査では認知機能低下があるとフレイルが男性で1.81倍、女性で1.69倍起こり易いと報告しています(10,388人の調査)。

フレイルと認知機能障害の共通の因子としては、インスリン抵抗性・動脈硬化・脳白質病変・炎症などが挙げられています。

したがって糖尿病・動脈硬化の予防が重要と考えられます。

東洋医学的には脾虚証・腎虚証・瘀血証が関与しているのではないかと考えています。

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306回で筋肉量が減少したり、筋力低下が起こるサルコペニアについてお伝えしました。

筋肉減少・筋力低下に肥満が合わさったものが「サルコペニックオベシティ」です。

いわゆる「水太りタイプ」です。

筋肉減少・筋力低下の原因として、運動不足・インスリン抵抗性・慢性炎症などが挙げられています。

サルコペニックオベシティの方の身体所見を診るのは難しいです。

脂肪が厚いため筋緊張が非常にわかりにくくなっています。

また、変形性膝関節症など荷重が増悪因子である疾患の治りは一般の方に比べると劣ります。

私はこの病態に対し、痰飲の治療を中心に行なっております。

また、サルコペニックオベシティでは転倒のリスクが高いとの報告がありますのでそのリスク管理も重要と思います。

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カヘキシアとは慢性疾患が原因で筋肉が減少するものです。

原因疾患としては、癌・慢性肝疾患・膠原病・慢性感染症(結核など)・慢性呼吸器疾患・慢性心不全・慢性腎障害・炎症性腸疾患などが挙げられます。

筋肉が減少する機序としては炎症性サイトカインの分泌・代謝の亢進・インスリン抵抗性などが挙げられています。

306回で筋力低下・筋肉減少が起こるサルコペニアを取り上げました。

単純に食欲が低下して食事の摂取量が低下して起こると考えられます。

カヘキシアとは慢性疾患が原因で筋肉が減少するものです。

カヘキシアに対しては原因疾患を治療するとともに、鍼灸では脾胃の力を高める・虚熱の改善・瘀血証の改善などが重要と考えています。

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私が良く使う言葉に「直後効果を出す。」というものがあります。

治療では常に直後効果を出すように意識しています。

有名な施設であれば別ですが、一般の鍼灸院ではすぐに治療効果が出ないと患者さんが脱落してしまう可能性が大きいです。

それではどのようにして直後効果が出たのか判定するのでしょうか?

1つは患者さんの自覚症状(痛み・こり・しびれなど)です。

もう1つは他覚的所見です。

この他覚的所見をいかに取るのかが重要です。

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良くある質問に「鍼と灸をどのように使い分けますか?」というものがあります。

良くある質問第1回でもこの質問を取り上げました。

その時の答えとしては「寒証であれば灸中心、熱証であれば鍼中心に治療をします。寒熱挟雑であれば鍼・灸両方使います。」というものでした。

しかし最近は、寒熱挟雑に対し灸を使わないことは結構あります。

関節リウマチ・片頭痛・更年期障害など施灸によって増悪する場合が相当します。

この様な場合には鍼で補瀉を行なっております。

施灸をすることで炎症性のサイトカインが分泌されることが分かっておりますが、それが炎症性の
疾患を増悪させる可能性があるのかもしれません。

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