身体のコンディションが良い人は鍼灸治療の反応が良い傾向があります。
1.普段食べているものが添加物の少ないもので、栄養のバランスが取れている。
2.運動をコンスタントに、無理ない程度にしている。
3.糖尿病・肥満などがない。
4.重症の虚証ではない。
5.慢性の感染症になっていない(例えば呼吸器の感染など)。
6.手術をしていない。
7.アライメントに問題がない。
「手術をしていない」についてですが、整形外科疾患の場合、手術で固定されたりして治療効果が発揮されない場合があります。
手術をしたからと言って特に問題のないものもあります。
アライメント異常ではO脚・関節の拘縮などが挙げられ、治療効果が出にくかったり、改善に時間がかかる場合もあります。
1~7の条件が多いほど鍼灸治療が効きやすいと思います。
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*五枢会治療セミナー
2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。
興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。
http://5su.muto-shinkyu.com/
明けましておめでとうございます。
今年も読者の皆様に鍼灸治療のメールマガジンをお届けしていきます。
何かのヒントになれば幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
昨年の暮れは難易度の高い患者さんを中心に書きました。
今年の初めは治療効果が出やすい患者さんを中心に書いていきます。
まず軽い虚証の方は効果が出やすいです。
施灸を中心に、脾・腎を補う治療を行なっていきます。
治療により筋肉の弾力性がアップすると、腰痛などの疼痛性疾患や肩こりなども軽減していきます。
また、精神的にくよくよしたり、悩みやすい傾向も改善されることが少なくありません。
脾が整うと、食欲・消化吸収力・便通などを中心に全体的に状態が良くなるので、別人のように元気になることもあります。
施灸中心の治療は失敗が少ないのでお勧めです。
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肥満傾向が強い患者さんは難易度が高いです。
まず、反応点が分かりにくいです。
脂肪・浮腫により背甲診が困難になっています。
治療継続して浮腫が軽減したら、脊柱起立筋の緊張が浮き上がってくることもしばしばあります。
また変形性膝関節症など体重負荷が疾患の増悪因子となっている場合は肥満が改善しないと治りが悪くなってしまいます。
肥満の方では更に運動が嫌いな方の比率が高いように思います。
肥満と症状が直接関連していない場合は良いのですが、変形性膝関節症など直接関連している場合には痰飲の治療を合わせていきます。
耳鍼による過剰な食欲を抑える治療を加えても良いです。
これらの治療と運動が出来ればかなり良い方向に行くと思います。
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難易度の高い患者第1回で虚実挾雑を取り上げましたが、今回は寒熱挾雑です。
1人の患者さんの中に寒証と熱証が混在するケースです。
いわゆる「冷えのぼせ」が典型例です。
冷えの症状には灸を行ないますが、足やお腹の冷えが強いからと言って温補法をやり過ぎるとのぼせ症状が強くなってしまいます。
施灸をする場合は加減することにより悪化を防ぎます。
熱の症状に対しては鍼を行ないます。
刺鍼によって清涼感を出していきます。
寒熱挾雑で根底に瘀血証や痰飲が存在する場合は、これらの治療も合わせていくことが重要です。
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前回難易度の高い場合として虚実挾雑を挙げました。
次に挙げるのが、超虚証です。
超虚証の特徴として以下の事が挙げられます。
1)非常に疲れやすい(外出しただけでぐったり疲れ、入浴が出来なくなることもある。)
2)鍼灸の刺激量が少しでも多いとぐったりしてしまう。
3)治療効果が出にくい。
した がって幾ら効果的な取穴をしても、さほど変化が出ないことがあります。
この様な場合には以下の様な対策をとっています。
1)補脾・補腎の治療を中心に行なう。
2)自宅施灸をしていただく。
3)漢方薬を併用する。
特に基礎疾患がなくても超虚証の場合は予想以上に治療に時間がかかる場合もあります。
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超高齢社会になり、認知症患者の増加が社会問題になっています。
最近の研究で歩行機能と認知機能が相関していることが確かめられています。
高齢者特有の歩行状態の特徴は、歩幅が狭い・蹴り出しが弱い・股関節が屈曲している・膝が屈曲しているなどが挙げられます。
歩行自体が脳の血流を促進する効果があると考えられていますが、高齢者特有の歩行では脳の血流が促進することが難しいと思います。
高齢者特有の歩行は股関節・膝関節の可動域制限・内反足などを含む下肢のアライメント異常から起こります。
鍼灸治療で改善できる可逆性のある状態です。
私はパーキンソン病の患者さんの治療を通じて高齢者特有の歩行状態を改善する治療を開発して来ました。
12/15(日)に初公開します。
興味がある先生・学生の方はセミナーを行ないますのでぜひ参加して技術をマスターして下さい。
早期割引は11/24(日)までです。
詳しくは下のページで確認して下さい。
http://muto-shinkyu.biz/lp/kashia/
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*五枢会治療セミナー
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治療の難易度の高い患者さんのパターンを幾つか紹介していきます。
今回は虚実挾雑の患者さんです。
体力的には虚証で、病気の勢いは強い状況となっています。
癌・自己免疫疾患・難病などで多く見られます。
病気を治すには瀉法が重要になります。
しかし、体力が低下していますので以下の様な工夫が必要です。
1)補法を併用する。
2)排便・利尿などによる瀉法を利用し、瀉法による刺激量を減らす。
3)全体的に刺激量は少なめにする。
重症の患者さんは症状が多い場合も良くあります。
その時に取穴数が多過ぎると効果が落ちることがあります。
排便・利尿などの生理的に行なわれる瀉法をうまく利用することにより、鍼の刺激を少なくしていきます。
取穴を少なくするため、1つの経穴で複数の作用をもたらせるよう工夫します。
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*五枢会治療セミナー
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治療中の患者さんに比較的良く遭遇するものに上熱下寒があります。
いわゆる「冷えのぼせ」です。
冷えに着目して温灸などをやり過ぎると、のぼせの症状が強くなり、かえって調子悪くなることがあります。
代表的疾患として更年期障害が挙げられますが、それ以外でも頭痛・耳鳴・不眠など上衝傾向と関連している場合に出現しています。
また、下肢の冷えは血管運動神経失調(肝の病証)だけではなく、痰飲に伴って出現している場合も多いです。
したがって上衝を改善する治療-気を下げる治療-下肢の肝経の要穴を用いたり、痰飲を改善する治療-利尿・不感蒸泄を促進する治療を行ないます。
下肢に温補法を行なっても構いませんが、透熱灸位にした方が良いです。
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* 五枢会治療セミナー
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うつ病というと中高年~老年がかかる病気というイメージがあります。
しかし、子供のうつ病も意外とあります。
不登校の子供の中にはうつ病がかなりの数であると言われています。
大人のうつ病と子供のうつ病では症状が異なりますので御注意下さい。
大人のうつ病では「憂うつ気分」が主症状ですが、子供では「イライラ・怒りっぽい」が主症状です。
大人のうつ病では「不眠」が出現しますが、子供では「過眠」です。
大人のうつ病では「食欲不振」が出現しますが、子供では「過食」です。
一般に大人のうつ病では抗うつ薬を処方されますが、24歳以下の人が抗うつ薬を服用すると自殺に関連する行動が増加することが明らかになっているのでお勧めしません。
鍼灸治療は大人と同じ、腎経・督脈を中心とした治療を行なっています。
子供の場合は年齢や体質に合わせて刺激量を調整することが重要です。
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患者さんの中には常用していると問題のある薬を服用している方がいらっしゃいます。
具体的にはリタリン(構造が覚醒剤と類似)・オピオイド(麻薬性鎮痛薬)・抗不安薬・睡眠薬・副腎皮質ホルモンなどです。
問題のある薬とは、依存性が強い・副作用が強い・中止すると強いリバウンドが起こるなどが挙げられます。
NSAIDS(非ステロイド抗炎症薬)はオピオイド(麻薬性鎮痛薬)に比べれば問題は少ないものの、胃腸障害・出血傾向は出やすいので多用は避けるべきです。
疾患では、ADHD(リタリン)、頭痛・生理痛をはじめとする疼痛性疾患(オピオイド・NSAIDS)、不安症(抗不安薬)、不眠症(睡眠薬)、アトピー性皮膚炎・関節リウマチ・膠原病・気管支喘息(副腎皮質ホルモン)が挙げられます。
患者さんの中には、薬の副作用による症状を訴えている場合があります。
患者さんが服用している薬をチェックし、副作用による症状はないのかを確認します。
薬の中止・変更は鍼灸師が行うのではなく、別の医師(漢方薬などを処方している医師など)が望ましいでしょう。
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