肥満の治療

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肥満による健康への問題は糖尿病・高血圧・心臓病などの内科疾患のみならず、変形性膝関節症などの整形外科疾患にも影響を与えています。

以前は肥満の方に食事を減らす・食事の内容を変えるように言ったりしていましたが、その程度で改善することは難しいと感じています。

肥満を改善するのに有名な治療として耳鍼があります。

確かに耳鍼をすると食欲が減少する方は多いです。

しかし、食欲が減っても以前と同じくらい食べてしまうという方も結構多いです。

最近は痰飲を改善する治療を取り入れて、効果が出て来ています。

患者さんからは、「油だけでなく水も関係あったのですね。」とか、「むくみが取れて、顔が小さくなってびっくりしました。」などと感想をいただいています。

他にも取り組もうとしていることがあります。

もし結果が出たら報告します。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

 

 

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全日本鍼灸学会に参加して

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今年の全日本鍼灸学会学術大会は6月10日・11日に東京大学で開催されました。

その中で印象に残ったのはパーキンソン病の治療についてです。

明治国際医療大学の福田晋平先生は歩行障害に対し頭皮鍼療法、筋強剛に対し運動鍼、振戦や前傾姿勢にはパルスなどを行なって治療されているとのことで、大変参考になりました。

パーキンソン病の治療で有名なM先生は、パーキンソン病は交感神経優位であると断言していらっしゃいましたが、そこに疑問を感じました。

私自身、実際の治療で副交感神経優位を改善する治療で、フローズンゲイト(すくみ足)と筋固縮を何度も改善させています。

また、他の鍼灸師の中にもM先生のおっしゃる通りに交感神経優位状態を改善する治療を行なったら悪化したと報告している人もいらっしゃいます。

気管支喘息=副交感神経優位、高血圧=交感神経優位のように単純に分けられない病態なのかもしれません。

パーキンソン病については新しい情報があればまた報告します。

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スポーツ障害の本治法

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患者さんでゴルフ・テニスなどのスポーツをしていて、腰・首・肘などに複数の痛みを訴えていたり、なかなか筋力がつかない方を診たことはないでしょうか?

この様な方にそれぞれの治療(テニス肘・腰痛など)を行なってもなかなか改善しない場合も多いと思います。

こういうケースは脾虚証であることが多いと思います。

典型的な場合は胃もたれ・食欲不振・下痢などの症状を訴えますが、軽症ではあまり自覚症状がないことも多いです。

筋肉の栄養・弾力性の低下があれば脾虚証と考えて良いと思います。

また脾虚証の場合、痰飲を伴っていることも多いです。

脾虚証の治療だけで改善しない場合は痰飲の治療も必要です。

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肩こりを感じて鍼灸院にかかる患者さんでは、他に問題があることが結構あると思います。

1つ目として、頭痛を合併している場合があります。

長年の頭痛持ちで、肩こりが強くなると頭痛が出現すると自覚している方もいらっしゃいます。

緊張型頭痛だけではなく片頭痛でも肩のこりが強いタイプがおります。


2つ目は頚部の疾患の存在です。

変形性脊椎症・頚椎椎間板ヘルニアなどに伴い、肩のこりも出現しているタイプです。

頚部理学テスト・画像診断などで確認して下さい。


3つ目は精神神経科に関連するコリです。

うつ病などに合併しており、頑固で局所治療でなかなか改善しないコリです。

うつ病かどうかはっきりしない場合は簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)などで確認をして下さい。


最近パソコンの長時間作業に伴う肩こりも増えて来ています。

以前は裁縫・手芸による肩こりが多かったのですが、最近は減少しており、時代の流れを感じてい
ます(専業主婦の減少と関連しているのでしょうか)。

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よくある質問(35)

テーマ:

セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:治療中の患者さんの症状が強く、器質的疾患が疑われる場合で、どの診療科を受診していただいたら良いか分からない時はどうしますか?

回答:良くある例として、めまいと手足のしびれがあげられます。

めまいでは耳鼻科・神経内科・精神科・循環器内科などの診療科が対象になります。

手足のしびれでは神経内科・整形外科・循環器内科・精神科などの診療科が対象になります。

その様な場合は総合診療科の受診を勧めます。

総合診療科ではプライマリーケア医がその場で処置をしたり、専門医を紹介したりしています。

余談ですが、プライマリーケア医が登場する前は、プライマリーケア医が鍼灸師の立場を脅かすのではないかという危惧もありましたが、それは杞憂でした。

重大かつ紛らわしい疾患のルールアウトはかなり大変で鍼灸を行なう余裕はないようです。

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よくある質問(34)

テーマ:

セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:患者さんから、どの治療法(手術・薬物療法・保存療法)を選択したら良いかどうか

相談されることがあります。どう対処したら良いでしょうか ?

回答:まず、その疾患の手術・薬物療法・保存療法についてそれぞれ調べます。

次に鍼灸単独で改善するかどうかを調べます。

保存療法には鍼灸以外にどんな方法があるのか、鍼灸治療と併用することで効果が改善するのかも調べます。

鍼灸に漢方薬を併用することで効果が高まるケースは少なくありません。


薬物療法の効果と副作用について調べます。

薬物療法では以前は効果が期待できなかった疾患に有効な治療法が開発されていることがあります(C型肝炎の治療など)。

薬物療法で重大な副作用がある場合はむしろ手術の方が良いこともあります。


手術では成功した時に期待できること・身体に対する侵襲度・リスクについて調べます。

手術法は日進月歩で進化しており、身体への侵襲度が低く、効果的な方法が開発されている場合もありますので、古い情報で判断することのない様にしたいものです(脳動脈瘤に対するカテーテル治療法など)。


これらを総合してどの治療法が良いのか考えていきます。

また脊柱管狭窄症の様に手術の時期が遅れると症状の改善が期待できなくなる場合もありますので注意が必要です。

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よくある質問(33)

テーマ:

セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:鍼灸師自身が気を付けることは他に何がありますか?

回答:注意深さです。

胸背部への深刺は気胸・心タンポナーデ(心臓と心外膜の間に血液や心嚢液が貯留するもので、死に至る場合もある)を引き起こすことがあるので注意が必要です。

鍼の抜き忘れ・治療部位を左右逆に間違えるなどのうっかりミスは患者さんの信頼を損ないかねません。

鍼灸師を含めた治療家の中には大言壮語(私はどんな病気でも治すなど)をして患者さんを魅了(?)する人がいます。

本当に名人であるならばそれでも通用するかもしれませんが、治療効果が出せない場合は信用を失うことになりかねません。

鍼灸の適応・限界をきちんと伝えることも重要だと思います。

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よくある質問(32)

テーマ:

質問:鍼灸の適応症の増加についてお話し下さい。

回答:前回医学の進歩によって鍼灸の適応疾患が減少するお話をしました。

しかし、逆に鍼灸の適応症が出現する場合もあります。

これには大きく2つのパターンがあります。

1つ目は以前あまり話題にならなかった疾患が徐々に増えて来て、しかも現代医学では全く治療法がなかったり、効果が充分ではないというもので、化学物質過敏症などが相当します。

2つ目は以前から効果があったけれどもはっきり適応症になっていなかった領域がはっきりしてきたもので、不妊症・美容鍼灸などが相当します。

この様な疾患が増えると鍼灸がこれからも発展することが期待できます。

ある程度治療が出来るようになっても常にアンテナをはり、新しい治療を導入できるようにしておくことも重要です。

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よくある質問(31)

テーマ:

セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:鍼灸師自身が気を付けることは他に何がありますか?

回答:学校で勉強した知識が永遠に使えると過信しないことです。

10年、20年たつと今までと全く医学の常識が変わることがあります。

私が体験したことで言いますと、胃潰瘍と手術の話が典型的です。

以前胃潰瘍は精神ストレスと胃酸過多が原因と教わりました。

そのため、鍼灸治療を受けている方も結構いらっしゃいました。

その後1983年にピロリ菌が発見され、ピロリ菌の除菌治療が開始されました。

現在胃潰瘍で鍼灸を受けている人はかなり減ったと思います。


腹腔鏡の手術が日本で初めて行われたのは1990年です。

それ以前は手術をした後体調不良(自律神経失調症)を起こす人が少なくなかったため、手術を避けて鍼灸にかかっている人がかなりいました。

特に高齢者の場合は手術により体力が低下するため手術を避けていました。

しかし、最近は術野が狭くなり、体への侵襲が少なくなったためか、術後体調不良になる人は高齢者も含めて少なくなったと思います。

今回は鍼灸の適応症の減少についてお伝えしました。

次回は鍼灸の適応症の増加についてお伝えします。

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よくある質問(30)

テーマ:

セミナー中に良く質問される内容とその回答をお伝えします。

質問:鍼灸師自身が気を付けることは他に何がありますか?

回答:前回自分自身の健康管理が重要とお伝えしましたが、その健康管理で得られた経験を患者さんに伝えることは、更に価値があります。

ある症状に対しどんな治療が有効であったのか、どんな食物が効果的だったのかなど本で読んだ知識ではなく、実体験に基づいた情報をどれだけ持っているかです。

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