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前々回でフレイルを、前回でサルコペニアを取り上げました。

もう1つ似たものとしてロコモティブシンドロームがあります。

ロコモティブシンドロームの定義は「運動器の障害によって、介護・介助が必要な状態になっていたり、そうなるリスクが高くなっていたりする状態」です。

運動器を構成するものとして、骨・軟骨・椎間板・筋肉・神経系が挙げられます。

具体的にロコモティブシンドロームの原因となる疾患としては、変形性膝関節症・変形性股関節症・変形性脊椎症・骨粗鬆症・骨折などが挙げられます。

したがって鍼灸治療で上記疾患を改善することが出来るのであればロコモティブシンドロームの改善につながります。

ロコモティブシンドロームの患者さんの中にはフレイル・サルコペニアを呈している虚弱な方と、元来体力がある方もいらっしゃいます。

その疾患に合った治療に加えて全体治療も必要です。

瘀血証・痰飲の治療や、虚証タイプでは脾・腎を補う様な治療が必要です。

更に筋肉のトレーニングを合わせていくことが重要と思われます。

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*五枢会治療セミナー

2011年から再現性の高い治療・有効率の高い治療をマニュアル化し、治療セミナーを行なっています。

興味がある先生・学生の方は下のホームページをご覧になって下さい。

http://5su.muto-shinkyu.com/

*メールマガジン鍼灸雑記帳のバックナンバー

このメールマガジンのバックナンバーは五枢会ブログで見ることが出来ます。

http://ameblo.jp/5su/

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2回前にフレイルについてお伝えしました。

フレイルを一言で言うと、「高齢者の虚弱で、介護になる前段階の状態」となります。

フレイルに似た概念としてサルコペニアというものもあります。

サルコペニアとは「加齢に伴う筋肉量と筋力の低下」と定義されています。

フレイルにも筋力の低下が含まれていますが、筋肉量や筋肉の質の低下は含まれていません。

またサルコペニアには疲労感や認知機能の低下は含まれていません。

両方の共通の症状としては、筋力の低下・歩行速度の低下・バランスの低下が挙げられます。

この様にフレイルとサルコペニアは概念が重なり合っており、フレイルは全体のエネルギーを重視し、サルコペニアは筋肉を重視しているところが異なっております。

東洋医学的にはサルコペニアは脾と関連、フレイルは脾だけではなく腎と関連していると考えられます。

鍼灸治療で脾・腎を補う事により、フレイル・サルコペニアの予防が出来るのではないかと考えています。

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患者さんへの質問の仕方によって、得られる情報がかなり違ってくることがあります。

質問法にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがあります。

オープンクエスチョンは「最近調子はいかがですか?」など相手が自由に答える形式の質問です。

クローズドクエスチョンは「前屈姿勢で腰痛は出現しますか?」など二者択一を含め回答範囲が限られている質問形式です。

こちらの質問に対し、どんどん関係ない話を長々とする人(女性に多い)にはクローズドクエスチョンを中心に質問します。

オープンクエスチョンだと収拾がつかなくなります。

自分からあまり話をしない人にはクローズドクエスチョンにオープンクエスチョンを加えていきます。

そうすると、以外な事実が判明することがあります。

男性に多いパターンですが、主訴以外に症状があるのに言わず、ポロッと判明することがあります。

また、「○○はないですよね?」などと相手に答えを誘導するような質問の仕方は避けた方が良いです。

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現在通院中の患者さんについてフレイルの実態を調べています。

フレイルとは高齢者において虚弱で、介護状態になる前段階の状態と考えられています。

フレイルの定義としてFiredは、1.体重減少、2.疲労感、3.活動量の低下、4.緩慢さ(歩行速度の低下)、5.虚弱(握力低下)の5つの項目について3つ以上当てはまるものをフレイル・1~2つ当てはまるものをプレフレイルとしています。

我国の修正案では、1.体重減少(2~3㎏/6ヶ月)2.疲労感、3.活動量低下、4.歩行速度低下(1.0m/秒未満)、5.筋力低下(握力-男性26㎏未満、女性18㎏未満)の5つの項目で3つ以上当てはまるものをフレイル・1~2つ当てはまるものをプレフレイルとしています。

65才以上の方を治療した結果、フレイル・プレフレイル・正常にかかわらず、歩行速度とバランス感覚の改善が見られています。

鍼灸治療をした後、元気になった・体が軽くなったという感想は多いと思います。

その感覚の根拠としてフレイルの定義に含まれている項目も改善しているとしたら、とても鍼灸が価値の高いものになると思います。

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頭痛というと上衝がメインととらえがちです。

気が上に上がって下がりにくい状態です。

しかしそれだけではないと考えられる症例が最近2例ありましたのでお伝えします。

症例1 53才女性

5才から頭痛(鈍痛)が出現している。

尿の出が悪くなると、頭痛・嘔吐が出現する。

また、雨天の時にも出現しやすい。

五苓散(利尿作用のある漢方薬)を服用すると頭痛・嘔吐が改善する。


症例2 36才女性

16才から頭痛(拍動性)が出現するようになる。

月経前後・排卵時に出現しやすい。

頭痛が出現した時に頻尿が起こると痛みが改善する。

この2例から考えられることは痰飲の関与です。

単独の証で考えて治療しても治りが悪い場合は、複合した証であることが結構あります。

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関節リウマチが改善するポイントの1つが「便秘の改善」であるとのことを以前メールマガジンで書いたと思います。

今回はもう1つの要素をお伝えします。

60才女性

20年前に関節リウマチと強皮症を発症しており、免疫抑制剤を中心とした治療を受けています。

初診時寒冷・雨天で痛みが強くなると訴えており、関節周囲の浮腫が著明でした。

最初瘀血証改善の治療が中心でしたが、途中から痰飲の要素も強いと考え治療を行なって来ました。

痰飲の治療を加えてから関節周囲の浮腫が軽減し、寒冷・雨天の影響を受けにくくなってきました。

この患者さんは昨年秋にハワイに旅行に行きました。

温暖で湿気が少ない環境でリウマチが改善するのか検証したいとのことでした。

実際ハワイに行ってきた後は関節周囲の浮腫が軽減し、体調が良いとのことでした。

このことで痰飲の要素が大きいことを痛感した次第です。

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患者さんの中には、「この症状が辛い、この症状も・・・・。」と多くの症状を執拗に訴える方がいらっしゃると思います。

この様な方は一般的に「自律神経失調症」とか「更年期障害」などと診断を受けていたり、本人もその様に思っているようです。

しかし、このような方は「神経症性障害」の中の「不安障害」や「身体表現障害(心気症)」に相当することがほとんどです。

不安感をやわらげるGABAが減少していることにより、中枢神経系の活動亢進が出現しています。

この様な方に対しては、不安感をやわらげる対応が必要です。

重大な疾患ではない事、鍼灸治療で改善することなどを保証していきます。

また、精神的緊張から身体にも筋緊張が多く出現していますので、身体の緊張を緩和することにより精神の緊張を緩和することを行なっていきます。

もっと深く勉強し、治療を習得したい方はアドバンスセミナーの精神疾患で講義と実技指導をしておりますので受講をお勧めします。

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精神科医によると、最近子供のうつ病が増えているということです。

子供のうつ病は大人と症状が異なるので発見しにくいのが特徴です。

大人のうつ病では、

・気分が滅入る

・意欲が低下する

・不眠症

・食欲不振

などがメインの症状です。

子供のうつ病では

・イライラする

・朝起きられない

・不登校

・頭痛や腹痛を訴える

などがメインの症状です。

したがって大人のうつ病の症状から判断すると見抜けなくなります。

大人では自分でストレスを解消したり、ストレスを回避したりすることがある程度可能です。

また、変えることが出来なくてもストレスを言語化して何とかしのいでいます。

(お酒を飲んで愚痴を言うなど。)

しかし、子供の場合は親や学校などの環境を自分で変えることが難しいです。

また、ストレスを言語化する能力が低いためストレスがたまりやすいと言えます。

うつ病の原因は様々でしょうが、学校と塾で頑張り過ぎている子供に対しては、もう少し遊ぶ(自然の中で)ことを提案しております。

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2017年からここ最近までパーキンソン病の方を20例程度診ています。

教科書的な所見である、筋固縮・すくみ足・無動・震戦・突進現象・姿勢反射障害以外に共通した

特徴的な所見が見られています。

1.顔の前方への突き出し

2.首下がり

3.肩の内旋傾向

4.前傾姿勢

5.股関節屈曲拘縮

6.脊椎の側方偏位

7.扁平足

これらの所見は一部を除き、健常者における姿勢不良と重なる面があります。

前傾前屈姿勢が起こる機序としてドーパミンの減少であるとの研究報告があります(自治医科大学準教授・藤本健一先生)。

また、パーキンソン病の治療薬であるドーパミンアゴニストも姿勢異常の原因であることもあるとのことです。

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歩幅が狭いと認知症になるリスクが高いことが研究で明らかにされています。

東京都健康長寿医療センター研究所の谷口優氏らが行なった、群馬県内の特定健診受診者1686人を対象とした調査では、「歩幅が狭いグループ」は「歩幅が広いグループ」より、認知機能の低下が生じるリスクが2.8倍高かったということです。

鍼灸治療を行なうと歩幅が大きくなる方がいらっしゃいます。

パーキンソン病で治療中の方で歩幅の狭い方や変形性膝関節症で屈曲制限・屈曲拘縮がある方などです。

パーキンソン病ではレビー小体認知症との関連が密接であることが分かっており、パーキンソン病の方の認知症予防にも鍼灸が貢献できる可能性があります。

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