40代女性、鍼灸師。

腱鞘炎による手指の痛み・背部痛(自発痛)・肩関節痛を訴えて治療中であった。

背部痛は慢性膵炎由来と医師から診断を受けていた。

背部痛に対しては胃の六つ灸(膈兪・肝兪・脾兪)の施灸が有効であった。

したがって胃の六つ灸を助手の鍼灸師にも毎日してもらっていた。

しばらくたつと水疱が出来、大きな痂疲が形成された。

「助手は施灸が下手だから火傷になった。」とのこと。

しばらく様子を見ていたが、改善しないため皮膚科を受診。天疱瘡の診断が下った。


天疱瘡の患者の皮膚は圧迫・摩擦などの刺激により水疱を形成し、破れるとびらんや痂疲を形成します。

以前別の患者さんも天疱瘡になりましたが、皮膚科医から「鍼灸治療はやめなさい。」と言われたとのことでした。

この症例の様に施灸をした後火傷の症状がなかなか治らない場合は天疱瘡の可能性を考えなければいけないと痛感しました。

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