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日々の臨床で、このような経験に悩んだことはありませんか? 
知識も経験もあるはずなのに効果に差が出てしまう。
そこで見落とされがちなのが「寒熱の判定と調整」です。
臨床において、寒熱の調整は最も大切と言っても過言ではありません。

結論からお伝えすると、基本原理は「冷え(虚血)には灸」「熱(炎症)には鍼」です。
•    冷え(虚血)の状態: 局所の血流障害や機能低下が起きているため、温熱刺激(灸)によって温調・補血を図り、循環を促進させることが最優先となります。
•    熱(炎症)の状態: 局所で炎症反応や過剰な緊張・充血が起きているため、瀉法や鎮痛・消炎を目的とした刺鍼(鍼)によって熱を放散・清熱させる必要があります。
この寒熱の調整が的確にうまくいった場合、患者さんの症状は劇的に改善します。
長年続いていた痛みや不調が、その場で嘘のように軽くなることも珍しくありません。

しかし、問題は「寒熱の調整を誤ったとき」です。 
例えば、熱(炎症)が燃え上がっている部位に安易にお灸を据えてしまったり、著しい冷え(虚血)に対して適切な温熱を加えずに強い刺激の鍼だけを施したりすると、かえって炎症を増悪させたり、予備力を奪って症状を悪化させてしまうことがあります。
自律神経系や難病・重症例の患者さんほど、上半身に熱があり下半身が冷えている「寒熱錯雑」の状態に陥りやすいため、正しい鑑別が治療結果を決定づけます。

「自分の寒熱診断が本当に合っているのか自信がない」 「複雑に入り組んだ寒熱錯雑の状態を、一目で見極める鑑別法を身につけたい」
そう感じている先生のために、当会では寒熱の正確な診断と、直後効果を出すための実践技術を学べるセミナーを開催しております。
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▼各セミナーの詳細はこちら
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日々の臨床で、こんな壁にぶつかることはありませんか?
「舌診・脈診・腹診を丁寧に行ったのに、いまいち診断の確信が持てない…」 「主訴部位をしっかり治療しているのに、なかなか直後効果が出ない…」

四診を駆使して患者さんに向き合うほど、得られる情報が多くなり「どの臓腑・経絡が本当の根本原因なのか」と迷いが生じてしまうのは、決して珍しいことではありません。
実は、四診で判断が割れる時や診断に迷った時にこそ、最も確実で嘘をつかない指標となるのが「背部(頚部・腰仙部を含む)の反応点」です。
四診のなかでも、なぜ背部・頚部・腰仙部の反応点を観察・触察することがこれほど重要なのでしょうか。

理由は大きく分けて3つあります。
① 自律神経系と内臓(五臓六腑)の異常がダイレクトに現れる
背部や頚部、腰仙部には、五臓六腑の反応点である背部輸穴や華佗夾脊穴、自律神経系と密接に関わるポイントが集中的に存在します。 舌診や脈診で確証が持てない時でも、背部を丁寧に触察していくと、特定の高さに「局所的な筋緊張」「凹み(陥下)」「皮膚の冷えや熱感」「圧痛」といった明瞭な異変として身体からのSOSが現れます。

② 脊柱アライメントの乱れと神経ストレスの「原点」がわかる
腰痛や坐骨神経痛などの腰下肢症状、あるいは肩こり・首痛や手足のしびれといった整形外科的疾患はもちろん、自律神経失調症や慢性内科疾患に至るまで、その多くは脊柱アライメントの不整や脊柱起立筋群のアンバランスを背景に持っています。 頚部から腰仙部までを含めた脊柱全体の反応点を捉えることで、「単なる局所の痛み」ではなく「どこで歪みや神経ストレスが生じているか」という病態の全体像が一目で立体的に浮かび上がってきます。

③ 「直後効果」を出すための確実な取穴ポイントが見つかる
診断がブレる原因は、単に知識不足だからではありません。効果的な「反応の出ている生の経穴(異常部位)」を捉えきれていないことにあります。 背部・頚部・腰仙部の反応点を的確に捉え、適切な刺激やアライメント修正を加えることで、その場で関節可動域が広がったり、筋緊張が解けたりと、再現性の高い「直後効果」を生み出すことが可能になります。
舌診・脈診・腹診という伝統的な四診に「背部・頚部・腰仙部の反応点観察」と「的確なアライメント評価」を組み合わせることで、先生の臨床における診断の軸は決してブレなくなります。

五枢会では、知識だけで終わらせず、臨床で即座に結果を出し、再現性の高い「確固たる診断力・治療力」を身につけるためのセミナーを開催しています。
•「診断や取穴にいつも迷いが生じてしまう」
•「主訴部位への施術だけでなく、根本原因にアプローチしたい」
•「直後に変化が出る再現性の高い技術を習得したい」
とお悩みの先生は、ぜひ当会のセミナーでその技術と臨床変化をご体感ください。
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こんにちは。 自由が丘ムトウ針灸院、院長の武藤由香子です。 
皆様は、「鍼灸院に行くのは、腰や肩が我慢できないほど痛くなってから」 「病気と診断されてから受けるもの」と思っていませんか?

実は、東洋医学において鍼灸が最も得意とし、真価を発揮するのは **「病気になる前の段階」**なのです。 
東洋医学には**「未病治(みびょうち)」**という言葉があります。
「未病」とは、「本格的な病気(検査で明確な異常が出る状態)には 至っていないけれど、体調不良や違和感のサインが出ている状態」を指します。
今回は、なぜ症状が重くなる前、あるいは病名がつく前の「未病」の タイミングで鍼灸を受けることが正解なのかについてお伝えいたします。
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 ■ 1. 病院の検査で「異常なし」の段階こそ、改善の絶好チャンス!
「病院で検査をしても『問題ありません、加齢のせいです』と言われたけれど、 つらい症状がある……」 当院にもこのようなお悩みで来院される方がとても多くいらっしゃいます。
現代医学の検査(血液検査や画像診断など)は、細胞や組織そのものが 壊れている「器質的疾患(がん、骨折、重度の潰瘍など)」を発見するのが得意です。
一方で、組織は破壊されていないけれど、働きが低下したり自律神経・血流が 乱れている「機能的失調」は検査に映りにくいのです。
この「機能的失調=未病」の段階は、言い換えれば **「壊れてはいないため、元の健康な状態に最も戻しやすい時期」**です。
この時期を放置すると、やがて本格的な器質的病気へと進行してしまいます。 だからこそ、検査で異常がない段階でのケアが重要なのです。
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■ 2. 鍼灸が「病気前」に効くメカニズム 
鍼灸治療を行うと、以下のような変化が身体に起こります:
 ① **自律神経と血流の調整** 緊張した筋肉を緩め、全身の血流を改善して自律神経のバランスを整えます。
② **自然治癒力・免疫力の向上** 
お灸や鍼刺激によって白血球の働きを高め、体が自ら修復する力を後押しします。
③ **内臓機能(特に脾・胃)の活性化** 東洋医学でいう「脾虚(ひきょ:消化吸収力の低下)」を改善し、 エネルギー(気・血)を生み出す力を補います。
病気が進行してから治療を始めると、回復までに多くの時間と通院回数が 必要になります。
しかし、「なんだか最近疲れやすい」「胃がもたれる」「首コリが取れない」 といった初期のサインでお手入れを始めれば、短期間で効率よく 元の元気を素早く取り戻すことができます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
 ■ 自宅でできる!未病を防ぐ3つの健康法 
ご自宅でも毎日少しずつ「未病治」に取り組むことで、 病気にならない身体を作ることができます。 
【ツボ刺激(お灸)】
 ★ **足三里(あしさんり)** ・位置:ひざの皿の下から指幅4本分下、すねの外側の凹んだところ。 ・効果:胃腸の働きを高め、全身の免疫力・エネルギーをアップさせる 「養生のツボ」です。松尾芭蕉も旅の途中に据えていたことで有名です。 ・方法:せんねん灸を1日1回据えるのがおすすめです。 (※食欲が増すツボでもあるため、ダイエット中の方は控えめに) 

【食養生(食事)】 ★ **食べ過ぎを防ぎ、胃腸をいたわる** 
満腹になるまで食べ過ぎると、消化のために全身の血流が消化器に集中し、 筋肉が弛緩して肩こりや倦怠感の原因(脾虚)となります。 
腹八分目を心がけ、発酵食品(味噌、納豆など)を日常に取り入れましょう。

【体操・ストレッチ】 ★ **背骨と股関節をほぐす軽運動** 
・毎日、朝や入浴後にゆっくりとした深呼吸をしながら背筋を伸ばし、 股関節や肩まわりをほぐすストレッチを行ってください。 ・姿勢を整えることで気のめぐりが良くなり、自律神経が安定します。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 
ご自身の身体が出している「小さなサイン」を見逃さず、 定期的なメンテナンスとセルフケアで、病気を未然に防ぎ健やかな毎日を過ごしましょう。
 ご不安な点やご家族のお身体のお悩みなどがございましたら、 いつでも気軽にご相談くださいね。
 今日から少しずつ、未来の健康への投資を始めてみましょう! 
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 **自由が丘ムトウ針灸院** 院長:武藤 由香子 
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-13-14 自由が丘スカイビル703 
TEL:03-6421-4117 
ホームページ:http://muto-shinkyu.com/ 
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こんにちは。五枢会の武藤由香子です。

臨床を行っていると、このような場面に遭遇することはありませんか?
「教科書通りに診察し、効果的なはずの治療をしたのに、患者さんの症状がまったく変化しない…」 「前回と同じ施術をしたのに、今回はなぜか効果が出ない…」
どれほど臨床経験を積んだ鍼灸師であっても、治療効果が思うように上がらず、「次の一手をどう打つべきか」と悩む瞬間は必ず訪れます。

そのような場合、まずは刺激量の調整をしてみます。
しかし、それで効かない場合は、「症状がどこから来ているのかをもう一度捉え直し、アプローチそのものをガラリと変えること」です。

効果が出なかった時、「この症状は本当にその部位の問題なのか?」と視点を切り替えることで、臨床の壁を破ることができます。
今回は、アプローチを変えることで劇的に改善した2つの臨床例をご紹介します。

【事例1】足のしびれ:腰椎へのアプローチで不変 → 梨状筋への切り替えで改善
腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が疑われ、下肢のしびれを訴える患者さんに対し、腰椎のアライメント調整や腰部への刺鍼を行っても症状が全く変わらないケースがありました。

理学テストを行ったところ、Kボンネットテスト陽性でした。
この場合、しびれの原因は腰椎ではなく「梨状筋による坐骨神経の圧迫(梨状筋症候群)」である可能性あります。
実際に腰部から梨状筋・殿部へのアプローチへと切り替えたところ、長年続いていた足のしびれがその場で大幅に改善しました。画像診断や従来の病名にとらわれず、解剖学的な神経走行や理学テストから原因部位を再評価することが重要です。

【事例2】殿部痛:坐骨神経へのアプローチで不変 → 股関節の治療で改善
殿部痛(お尻の痛み)に対して、坐骨神経の走行に沿った刺鍼や腰殿部への治療を続けても変化が出ないケースも少なくありません。

この場合、痛みの真の原因が股関節の機能障害(支持力低下・可動域制限・血流障害)から来ていることがあります。
坐骨神経へのアプローチから「股関節の治療」へと切り替えたことで、殿部への過剰な負担が抜け、急速に症状が改善へと向かいました。痛む部位そのものではなく、「股関節」という隣接関節の動態に着目することがブレイクスルーの鍵となります。

このように、臨床で結果が出ない時に「どこから症状が来ているのか」を多角的に捉え直し、アプローチを変える引き出し(診断力・臨床力)を持つことが重要です。

五枢会の公式YouTubeチャンネル「鍼灸臨床チャンネル」では、こうした臨床の現場で役立つ実践的な知識や、治療穴の探し方、視点の切り替え方などを分かりやすく解説動画でお届けしています。
ぜひチャンネル登録をして日々の臨床にお役立てください!

▼ 【YouTube】五枢会 鍼灸臨床チャンネルはこちら 
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五枢会 代表/自由が丘ムトウ針灸院 院長 武藤 由香子
 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-13-14 自由が丘スカイビル703
 公式HP: https://5su.muto-shinkyu.com/ 

こんにちは。
日々の臨床の中で、ふとこんな疑問を感じることはありませんか?
「同じ経穴を使っているのに、なぜ治療効果に差が出るのだろう?」 「教科書通りにアプローチしているのに、なぜ思うような結果が出ないのだろう?」
一生懸命に知識を深め、技術を磨いている先生ほど、こうした臨床の「壁」や「迷い」に直面することがあるのではないでしょうか。
単に知識や手技の数を増やすだけでは、突き抜けられない瞬間があります。実は、安定して高い治療効果を出し続ける鍼灸師には、共通して大切にしている「本質的な原則」が存在します。

今回は、現場で成果を出し続け、患者さんから深く信頼されるために欠かせない「鍼灸治療において最も大切な3つのこと」を整理してお伝えします。ご自身の臨床と照らし合わせながら、ぜひチェックしてみてください。
【鍼灸治療における大切なこと3選】
1. 診断の前の「施術者自身の状態(エネルギー)」を整える
施術者自身に疲労や邪気が溜まり、感覚が鈍っていると、取穴や診断に迷いが生じてしまいます。判断がブレる原因は知識不足ではなく、施術者の状態にあることも少なくありません。まずは施術者自身の状態をクリアに保つことが、すべての診断・治療の土台となります。
2. 直後効果(その場での変化)を追求する
可動域の改善や筋緊張の緩和など、治療直後に「客観的な変化」を体感してもらうことが、患者さんとの強い信頼関係を生みます。直後効果を安定して出せるようになると、治療の軸がブレなくなり、リピート率や満足度も大きく高まります。
3. 「痛む部位」だけに囚われず、アライメント全体を評価する
腰痛や関節痛であっても、局所だけの問題ではなく、脊柱や足部などの全体的なアライメント異常が根本の原因になっているケースが非常に多く存在します。アライメント全体を整える視点を持つことで、難症例や慢性疾患への対応力が高まります。

いかがでしたでしょうか。 これら3つの原則を意識するだけでも、日々の視点や臨床での判断スピードは大きく変わってきます。

【YouTubeのご案内】
YouTube「鍼灸臨床チャンネル」では、臨床の現場で役立つ実践的なテクニックや疑問の解決法を毎週わかりやすく解説しています。ぜひ日々の勉強や臨床の振り返りにご活用ください。
▼ YouTubeチャンネルの視聴・チャンネル登録はこちら https://www.youtube.com/@五枢会鍼灸

【編集後記】
臨床で壁にぶつかったとき、新しい手技を探すことも大切ですが、基本となる「見立て」や「手の感覚」に立ち返ることが何よりの解決策になることがあります。
今回ご紹介した3つのポイントやYouTube動画の内容が、先生の本日の施術におけるヒントとなれば幸いです。
先生の臨床がより楽しく、そして確固たる結果につながることを心より応援しております。


五枢会 代表 武藤由香子

日々の臨床で、患者さんを治療していてこのような経験はありませんか?

・的確な経穴を選んだはずなのに、患者さんの症状に変化が出ない
・しっかり効かせようと刺激を入れたら、治療後に「体がだるくなった」「どっと疲れた」と言われてしまった
・患者さんの体格や体質によって、どれくらいの強さ・量で施術すべきか判断に迷う

経穴の選定には自信があっても、「どのくらいの刺激量(ドーゼ)を与えるべきか」という匙加減に悩む鍼灸師の先生は非常に多くいらっしゃいます。

治療効果が出ない原因を「取穴のズレ」と考えてしまいがちですが、実は「刺激量の設定ミス」であるケースが少なくありません。
刺激量に関する臨床の悩みは、大きく分けて次の2つのパターンに集約されます。

刺激量が少ないパターン(効果が出ない)
いくら病証に合った適切な経穴を選んでいても、刺激量が不足していると身体の反応を引き出すことができず、「変化なし」という結果に終わってしまいます。
特に、体格が良い方や、慢性化して反応が鈍くなっている患者さんの場合、軽い刺激だけでは十分な治療効果が得られません。

刺激量が多いパターン(治療後に疲労感が出現する)
逆に、「なんとか結果を出そう」として太い鍼を使ったり、置鍼時間を長くしたり、刺激を強めすぎたりするとどうなるでしょうか。
特に過敏な体質の方や、エネルギーの不足している「虚証」の患者さんに対して強い刺激を与えると、治療後に強い疲労感や重だるさ、あるいは過剰反応が出現してしまいます。

つまり、臨床で再現性のある結果を出し続けるためには、単に「効果のある経穴」を知るだけでなく、患者さんの状態に合わせて「適切な刺激量を見極め、調整する技術」が不可欠なのです。

刺激量を調整する要素としては、以下のようなポイントが挙げられます。

・鍼の太さ(号数)と刺入深度
・手技による響かせ方や置鍼時間
・灸の壮数や熱感の与え方
・刺激を受け入れやすくする「前処理(百会への刺鍼など)」の活用

「刺激不足なのか」「刺激過多なのか」、そして「その患者さんにとっての最適な刺激量はどこなのか」。
これらを正しく評価し、コントロールできるようになると、治療直後の効果や再現性は飛躍的に向上します。

治療効果を高めるための具体的な臨床ポイントや、治りにくい患者さんへの対応法については、YouTubeでも分かりやすく動画で解説しています。

「臨床の現場で役立つ情報を学びたい」
「疑問を解消して治療の精度を上げたい」

という先生は、ぜひ動画をチェックしてみてください。

▼ YouTube「鍼灸臨床チャンネル」はこちら
https://www.youtube.com/@五枢会鍼灸

定期的に最新情報を配信しておりますので、ぜひチャンネル登録をして日々の臨床にお役立てください。

【編集後記】

患者さん一人ひとりに合わせた「オーダーメイドの刺激量」を提供できるようになると、施術直後の変化や患者さんの満足度が格段に変わります。

「効かない」と「効きすぎた(消耗させた)」の間にある絶妙な境界線を見極めて、ぜひ明日からの臨床に活かしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

五枢会代表
武藤由香子

臨床の中で、「お尻が痛い」「太ももの裏がしびれる」と訴える患者さんに遭遇することは非常に多いと思います。 

その際、反射的に「坐骨神経痛だろう」と判断してアプローチを始めてしまい、思うように効果が出なかったという経験はありませんか?
実は、殿部周辺の痛みには非常によく似た部位に現れる「まぎらわしい症状」がいくつも隠れています。

痛む場所が似ているからこそ、原因を丁寧に見極めないと取穴の軸がブレてしまい、治療効果が安定しなくなってしまいます。

今回は、「まぎらわしい症状(3)殿部の痛み」として、特に臨床で混同しやすい3つの病態、鑑別するための理学テスト、そしてそれぞれの鍼灸治療アプローチを整理してみます。


◆ 痛みの部位が酷似する3つの原因・鑑別テスト・鍼灸治療
患者さんが「このあたりが痛い」と指さす場所が同じであっても、その背景にある原因は全く異なります。それぞれの病態に合わせた理学テストと選穴を組み合わせることで、再現性の高い治療が可能になります。
1.    坐骨神経痛
o    背景:腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、主に腰椎レベルでの神経根圧迫や牽引ストレスによって、殿部から下肢にかけて痛みやしびれが生じるタイプです。
o    鑑別テスト:SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)
o    鍼灸治療:坐骨神経圧痛点へのアプローチ

2.    股関節痛
o    背景:変形性股関節症など、股関節自体の病変やアライメントの不整、股関節の伸展制限によって、殿部や鼠径部に痛みが波及するタイプです。
o    鑑別テスト:パトリックテスト、エリーテスト
o    鍼灸治療:外志室、大腰筋を狙った衝門へのアプローチ

3.    梨状筋由来の痛み
o    背景:骨盤帯の歪みや筋緊張のアンバランスにより、梨状筋が過度に緊張して局所の痛みをもたらしたり、そこを通過する坐骨神経を絞扼したりするタイプです。
o    鑑別テスト:K-ボンネットテスト
o    鍼灸治療:胞肓、秩辺、環跳へのアプローチ

◆ なぜ鑑別と適切な選穴が必要なのか?
これらはすべて、主訴となる痛みの部位が非常によく似ています。そのため、患者さんの「お尻が痛い」という言葉だけに頼ると、誤った見立てをしてしまうリスクがあります。
理学テストを用いて坐骨神経痛なのか、股関節の機能障害なのか、あるいは梨状筋による絞扼なのかを的確に見極める必要があります。 

 【(YouTubeライブ配信案内)】
このように、臨床の現場で迷いがちな症状の具体的な見極め方や日々の評価法について、映像を交えてわかりやすくお伝えしています。
毎週木曜日 朝7:00からYouTubeでのライブ配信を行っておりますので、ぜひ日々の臨床のヒントにお役立てください。
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 ■ YouTubeライブ配信のお知らせ 
毎週木曜日 朝7:00〜 配信をしています。
日常の臨床ですぐに役立つ情報のほか、 実技のヒントや一歩踏み込んだ評価の考え方を リアルタイムでお届けしています。
朝のひとときに、 「臨床の軸」を整える時間としてご活用ください。
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こんにちは。
五枢会の武藤です。

「咳が出る」と聞くと、まず呼吸器の問題を考える方が多いと思います。

もちろん、咳の多くは風邪をはじめとする呼吸器疾患で見られます。
特に咳が長引く場合には、喘息や咳喘息なども考える必要があります。

しかし、咳の原因は呼吸器だけとは限りません。

例えば、逆流性食道炎(胃食道逆流症)でも咳が出ることがあります。

そのため、咳を治療する際に大切なのは、

「咳に効く経穴はどこか?」

と考える前に、

「なぜ、この患者さんは咳をしているのか?」

を見極めることです。

■ 同じ「咳」でも原因が違えば治療も変わる

咳という症状だけを見て治療穴を選ぶと、十分な効果が得られないことがあります。

まず、

・風邪などの呼吸器疾患による咳なのか
・喘息など気道の問題による咳なのか
・逆流性食道炎による咳なのか

原因を考えることが重要です。

問診では、咳が出る時間帯や状況にも注目します。

・風邪の後から咳が続いている
・夜間や早朝に咳が出やすい
・運動や冷気で咳が出る
・食後や横になった時に咳が出る
・胸やけや酸っぱいものが上がってくる感じがある

このような情報が、原因を見極めるヒントになります。

■ 呼吸器症状による咳

風邪や喘息など、呼吸器症状として咳が出ている場合には、私は尺沢・照海などを中心に治療します。

尺沢は肺経の合水穴であり、咳をはじめとする呼吸器症状に用いる重要な経穴です。

また、照海も咽喉部や呼吸器症状に応用できる経穴です。

呼吸器由来の咳では、咳だけを見るのではなく、

・痰の有無
・痰の性状
・呼吸の状態
・咽喉部の違和感
・胸部症状

なども確認しながら治療を組み立てます。

■ 逆流性食道炎による咳

一方、逆流性食道炎(胃食道逆流症)による咳では、呼吸器を中心とした治療だけでは十分な効果が得られないことがあります。

この場合、私は「降濁作用の低下」ととらえて治療します。

本来、下方へ降りるべきものが十分に降りず、上逆することで、咳などの症状が現れていると考えます。

治療では、

・内関
・公孫

を中心に用います。

内関と公孫は、胸部から心窩部にかけての症状に応用しやすい組み合わせです。

食後や臥位で咳が悪化する場合、胸やけや呑酸などを伴う場合には、呼吸器だけでなく逆流性食道炎の可能性も考える必要があります。

■ 症状ではなく「原因」を治療する

「咳」という一つの症状でも、その背景にある原因は同じではありません。

呼吸器症状による咳であれば、
尺沢・照海などを中心に治療する。

逆流性食道炎による咳であれば、
降濁作用の低下ととらえ、内関・公孫などを中心に治療する。

このように、同じ症状であっても原因によって治療法は変わります。

鍼灸臨床では、

「この症状には、このツボ」

という単純な対応だけでは、治りにくい症例があります。

大切なのは、

「この症状は、どこから来ているのか?」

を考えることです。

症状の原因を見極め、それに合わせて治療を組み立てる。

これが、治療効果を高めるための重要なポイントだと思います。
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五枢会代表
武藤由香子
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臨床では「めまい」を訴える患者さんに遭遇する機会は少なくありません。
しかし、「めまい」という症状だけを見て治療を行ってしまうと、思うような治療効果が得られないことがあります。
その理由は、めまいにはさまざまな原因があり、原因によって治療法が異なるからです。
まず重要なのは、「この患者さんのめまいは何が原因なのか」を見極めることです。

代表的な原因としては、
・内耳疾患によるめまい
・自律神経(神経調節性)によるめまい
・頚部筋の緊張によるめまい
・心因性によるめまい

などが挙げられます。
もちろん、これらが単独で存在するとは限らず、複数の要因が重なっている症例も少なくありません。
東洋医学的に診ると、めまいの患者さんでは痰飲を認めることが非常に多くあります。
水分代謝が低下して余分な水分が停滞すると、頭重感や浮動感、ふらつきなどの症状が現れやすくなります。
そのため、痰飲に対する治療は、めまい治療の基本となることが多くあります。

また、臨床では頚部、特に頸板状筋の筋緊張が著しく亢進している患者さんを数多く経験します。
頸板状筋の過緊張は頚部の血流や固有感覚入力に影響を与え、めまいを誘発あるいは増悪させる要因になることがあります。
そのため、この筋緊張を改善することも重要な治療ポイントになります。

一方、自律神経(神経調節性)が関与していると考えられるめまいでは、私は洞刺を用いています。
自律神経機能を調整することで、めまいだけでなく、ふらつきや頭重感、全身の不調が改善する症例も少なくありません。

このように
・痰飲の治療
・頚部、特に頸板状筋の筋緊張の改善
・自律神経(神経調節性)のめまいに対する洞刺
を病態に応じて組み合わせながら治療を行っています。

めまいでは、「何が原因でめまいが起きているのか」を考えながら治療を組み立てることが重要です。
原因を見極め、病態に応じた治療を行うことで、治療効果は大きく変わってきます。
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毎週木曜日朝、配信をしています。
明日7月9日(木)AM7:00より
YouTubeライブ配信を行います。
今回のテーマは「紛らわしい症状(1)めまい」です。
めまいは様々な原因で起こります。 内耳・自律神経・頸部の筋緊張・心因性など。 これらの原因にアプローチすることで症状の改善が期待できます。
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▼ 視聴はこちら
https://youtube.com/live/KmQXLHJDasA?feature=share
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五枢会代表
武藤由香子
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こんにちは。
五枢会の武藤由香子です。

鍼灸治療では、患者さんが訴える症状だけに目を向けるのではなく、その症状がどの病証から生じているのかを考えることが非常に重要です。
もちろん、症状に対する局所治療は必要です。
しかし、症状だけを追いかける治療では、一時的に改善しても、なかなか快方へ向かわない患者さんを経験することがあります。
その理由は、症状を引き起こしている根本の病証が改善していないためです。

例えば、肩こりや姿勢性腰痛の患者さんでは、根底に脾虚証が存在していることが少なくありません。
肩や腰の筋肉だけを治療すると、その場では筋緊張が緩和し症状が軽減します。
しかし、筋肉を支える力そのものが低下した脾虚証が改善していなければ、再び肩こりや腰痛を繰り返してしまいます。
そこで、局所治療に加えて脾虚証の治療を行うことで、症状の改善だけでなく、身体全体が快方へ向かいやすくなります。

では反対に、脾虚証だけを治療すれば良いのでしょうか。
確かに、体質は徐々に改善していきます。
しかし、患者さんが最も困っている肩こりや腰痛が十分に改善しなければ、「この治療は効かない」と感じてしまい、途中で治療を中止してしまう可能性があります。

つまり、
・症状に対する治療
・症状の原因となっている病証の治療
この両方を行うことが、患者さんの満足度を高め、より良い治療結果につながります。

そのためには、「この症状はどの病証と関連しているのか」を正確に判断する力が必要です。
その判定は、一つの所見だけではなく、
・脈診
・舌診
・腹診
・その他の症状
これらを総合的に評価して行います。
症状だけを見る治療から一歩進み、「症状と病証を関連付けて考える」ことができるようになると、臨床力は大きく向上します。
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五枢会代表
武藤由香子
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