今回は「治りにくい患者さんの対処法(3)」として、“過敏な患者さん”についてお伝えします。
鍼灸臨床では、刺激に対して非常に敏感な患者さんがいます。
通常の刺激でも、
・痛みを強く感じる
・だるさが強く出る
・刺激後に疲労感が出る
このようなケースでは、刺激量の設定が非常に重要になります。
過敏な患者さんの場合、基本は軽刺激で対応します。

しかし、ここで難しい問題があります。
軽刺激で症状が軽減すれば良いのですが、軽刺激だけでは変化が出にくい場合があります。
すると患者さんから、
「効果がなかった」
と判断されてしまうことがあります。
特に、症状が強い患者さんほど“変化”を求めて来院されるため、刺激を弱くし過ぎると、今度は治療効果を実感してもらえなくなることがあります。

そこで私がよく行っているのが、“刺激を受け入れやすくする前処理”です。
お勧めの方法は、あらかじめ百会に刺鍼しておく方法です。
百会は交感神経優位の状態を改善させたり、鎮痛効果をもたらします。
このように「どこに刺すか」だけでなく、
“どう刺激を受け入れやすくするか”
も非常に重要です。

また一般的に、体格が良い患者さんは刺激量が少ないと効果が出にくい傾向があります。
つまり、本来は刺激量を増やした方が良いタイプなのに、刺激に過敏である場合、治療はさらに難しくなります。
刺激を強くすると過敏反応が出やすく、逆に刺激を弱くすると効果が出にくいからです。

そのため、
・過敏なのか
・刺激不足なのか
・どの程度の刺激量が最適なのか
これを見極めることが重要になります。
刺激量の調整ができるようになると、治療効果・再現性は大きく向上します。
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【5/31(日)脳神経鍼灸ワンデイセミナー開催】
日時:2026年5月31日(日)9:00~12:00
会場:東京都目黒区自由が丘
<内容>
・脳神経鍼灸のコンセプトとメリット
・脳神経鍼灸の鍼灸治療
・頭痛
・めまい
・起立性調節障害
*即効性・直後効果が得られる治療をお伝えします。

詳細は以下のページをご覧下さい。
https://muto-shinkyu.biz/lp/202605oneday/
皆様のご参加をお待ちしております。

こんにちは。
五枢会の武藤由香子です。
今回は
「治りにくい患者さんの対処法(2)」
についてお伝えします。
前回は複合病証についてお話しましたが、今回は「寒熱夾雑(かんねつきょうざつ)」についてです。

寒熱夾雑とは、
「冷え」と「熱」が同時に存在している状態です。
このタイプの患者さんは非常に治療が難しく、臨床でも悩まされることが多いです。
例えば、
・手足は冷える
・お腹も冷えている
・しかし顔はのぼせる
・炎症や熱感がある
・イライラや不眠がある
このような状態です。
更年期障害や関節リウマチなどの自己免疫疾患では、寒熱夾雑がよく見られます。

冷えが強い場合は施灸を中心に行うことが多いですが、ここで注意が必要です。
施灸部位が多過ぎたり、
熱量が強過ぎたりすると、
今度は熱症状が悪化してしまいます。
・のぼせ
・ほてり
・炎症
・イライラ
・不眠
などが強くなることがあります。

逆に、熱症状を取ろうとして清熱の治療ばかり行うと、今度は冷えが改善しにくくなります。
つまり、
「冷えを取れば熱が悪化する」
「熱を取れば冷えが悪化する」
という難しい状態になっているわけです。

このような寒熱夾雑の患者さんでは、
鍼と灸のバランスを考慮することが非常に重要です。
特に注意して頂きたいのが、
「灸のやり過ぎ」です。
冷えている患者さんを見ると、つい灸を増やしたくなります。
しかし、寒熱夾雑の患者さんでは、灸の刺激量が多過ぎることで状態を悪化させてしまう場合があります。

私はこのようなケースでは、
・熱を上げ過ぎない範囲で施灸する
・上熱下寒を改善する
・上衝を改善する
などを組み合わせながら治療しています。

これらの方法は脳神経系の疾患でも応用可能です。
特に頭痛では寒熱の調整が重要です。
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【脳神経鍼灸ワンデイセミナーのお知らせ】
==============
5/31(日)に
「脳神経鍼灸ワンデイセミナー」
を開催します。
日時
2026年5月31日(日)
9:00〜12:00
会場
東京都目黒区自由が丘
【内容】
・脳神経鍼灸のコンセプトとメリット
・脳神経鍼灸の鍼灸治療
・頭痛
・めまい
・起立性調節障害
*即効性・直後効果が得られる治療をお伝えします。
詳細は以下のページをご覧下さい。
https://muto-shinkyu.biz/lp/202605oneday/
皆様のご参加をお待ちしております。
五枢会
武藤由香子
 

「この患者さん、なかなか改善しない…」
そのような経験はないでしょうか?

その原因の1つとして「複合した病証」が考えられます。

例えば、

・脾虚証
・腎虚証
・瘀血証
・痰飲

これらが複数重なっている状態です。

このような場合、
1つの病証だけを治療しても改善が見られないことが少なくありません。

例えば、脾虚証だけを改善しても、瘀血証や痰飲が強く残っていれば症状は改善しにくいです。

逆に、複数の病証を適切に組み合わせて治療すると、今まで変化しなかった患者さんが改善し始めることがあります。

では、それぞれの病証を簡単に説明します。

【脾虚証】
胃腸の働きが低下し、エネルギー不足になっている状態です。
倦怠感、食欲低下、浮腫、筋の弾力性低下などが特徴です。

【腎虚証】
老化・慢性疲労・生命力低下に関係する病証です。
足腰の弱り、冷え、頻尿、物忘れなどが見られます。

【瘀血証】
血流障害の状態です。
慢性的な痛み、便秘、しびれ、色素沈着、婦人科疾患などに関係します。

【痰飲】
水分代謝異常の状態です。
めまい、吐き気、浮腫、痰などに関与します。

また、重要なのは「主訴と関連した病証」を治療することです。

例えば、めまいの患者さんで痰飲が強ければ、痰飲へのアプローチが重要になります。

疲労感が強い場合は脾虚証・腎虚証、
慢性的な痛みやしびれでは瘀血証など、
主訴と病証を結びつけて考えることが必要です。

特に、

・精神疾患
・気管支喘息
・自己免疫疾患
・難病

などは、複数の病証が重なっていることが非常に多いです。

そのため、
単純な1つの病証だけの治療では限界があります。

複合した病証をどのように整理し、
どの順番で治療するか。

これが治療効果を大きく左右します。

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【お知らせ】

5/31(日)に
「脳神経鍼灸ワンデイセミナー」を開催します。

日時
2026年5月31日(日)
9:00~12:00

会場
東京都目黒区自由が丘

【内容】
・脳神経鍼灸のコンセプトとメリット
・脳神経鍼灸の鍼灸治療
<頭痛・めまい・起立性調節障害>

*即効性・直後効果が得られる治療をお伝えします。

▼詳細はこちら
https://muto-shinkyu.biz/lp/202605oneday/

・再現性のある治療を身につけたい先生
・頭痛やめまいを得意にしたい先生
・臨床の精度を高めたい先生

におすすめです。

臨床を行っていると、
「同じような治療をしているのに効果が違う」
という経験はないでしょうか。
この差を生む原因は、実はシンプルです。

治療効果は主に以下の3つで決まります。
①治療手段
②刺激量
③鍼の方向

この3つを適切に使い分けることで、
直後効果・再現性は大きく変わります。

まず①治療手段です。
鍼を使うのか、お灸を使うのか。
また、鍼の場合はパルスを行うのかどうか。
例えば、
痛みや炎症がある場合は鍼、
元気不足や筋力低下の場合はお灸を用います。
これを逆にしてしまうと、
治療効果は一気に低下します。
また、鎮痛作用を高めたい場合は
パルスが非常に有効です。

次に②刺激量です。
刺激量が不足していると、
いくら良いポイントを使っても効果が出ません。
刺激量を高める方法としては、
・鍼を太くする
・お灸の壮数を増やす
といった調整が必要です。
「効かない」のではなく、
「刺激が足りない」だけというケースは非常に多いです。

そして③鍼の方向です。
これは見落とされがちですが、
非常に重要な要素です。
鍼はどの方向に向けるかによって
効果が大きく変わります。
基本は
「症状のある部位に向ける」ことです。
この意識があるかどうかで、
同じ経穴でも結果が変わります。
この3つを適切に組み合わせることで、
治療効果は飛躍的に高まります。

逆に言えば、
どれか1つでもズレていると
結果は安定しません。
ぜひ臨床にこれらの3つの相曽を取り入れてみて下さい。
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【セミナーのご案内】
5月10日(日)より
整形外科攻略セミナー(全8回)を開講します。
本セミナーでは、
整形外科疾患を中心に講義と実技を行い、
・直後効果を出す技術
・再現性のある治療法
を体系的に習得していただきます。
「結果が出る治療」を身につけたい先生は
ぜひご参加ください。
▼詳細はこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/2097416.html
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こんにちは。
五枢会代表・自由が丘ムトウ針灸院院長の武藤由香子です。
あなたは、こんな悩みを感じたことはありませんか。
・患者さんが継続して来院しない
・症状は改善しているのにリピートにつながらない
・「この先生にずっと診てもらいたい」と思われていない気がする
実は、これらの問題は「かかりつけ鍼灸師」という視点があるかどうかで大きく変わります。
――――――――――――――――――――――
■かかりつけ鍼灸師とは何か
かかりつけ鍼灸師とは、単に症状を取るだけの存在ではありません。
1)よくある疾患・症状に対応できる
2)食事や運動などの生活指導ができる
3)必要に応じて医療機関の受診を勧められる
つまり、患者さんの健康をトータルでサポートできる存在です。
このポジションを確立すると、患者さんは「困ったらまず相談する相手」としてあなたを選び続けます。
――――――――――――――――――――――
■選ばれ続けるための重要ポイント
最も重要なのは、「慢性疾患に対応できること」です。
慢性症状は長く続くため、改善できれば長期的な信頼関係につながります。
逆にここに対応できないと、患者さんは別の治療院へ流れてしまいます。
――――――――――――――――――――――
■かかりつけ鍼灸師になるために必要なこと
1)よくある疾患・症状の治療をマスターする
2)食事療法・運動療法の知識を身につける
3)地域の医療機関との連携を意識する
この3つが揃うことで、「安心して任せられる鍼灸師」になります。
――――――――――――――――――――――
■今回のセミナーでお伝えする内容
今回のワンデイセミナーでは、かかりつけ鍼灸師になるための実践的な内容をお伝えします。
特に重要な慢性症状として、
・眼精疲労
・便秘
・生理痛
この3つを取り上げ、
・どのように鍼灸治療を行うのか
・どのような生活指導をするのか
・どのタイミングで医療機関を勧めるのか
を具体的に解説します。
日常臨床でそのまま使える内容です。
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■セミナー詳細
セミナータイトル
かかりつけ鍼灸師になる!
日時
2026年4月29日(水・祝)
9:00~12:00
会場
自由が丘ムトウ針灸院
東京都目黒区自由が丘
講師
武藤由香子
五枢会代表
自由が丘ムトウ針灸院院長
参加費
5,500円(税込)
※4月19日(日)「達人シリーズ開講!診断力・治療力を磨く」にもお申し込みの場合
11,000円 → 9,900円(税込)
詳細は以下のページをご覧下さい。
https://muto-shinkyu.biz/lp/20260429oneday/
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■最後に
これからの時代は、「一回で終わる治療」ではなく、「長く信頼される関係」が求められます。
その中心となるのが、かかりつけ鍼灸師です。
患者さんに選ばれ続ける鍼灸師になるための第一歩として、ぜひこのセミナーをご活用ください。
――――――――――――――――――――――
 

こんにちは。
五枢会代表・自由が丘ムトウ針灸院の武藤由香子です。
パーキンソン病の患者さんを診ていて、
このように感じたことはありませんか?
・思うように改善が出ない
・症状が多く、どこから手をつけて良いか分からない
・薬物療法に頼るしかないのではないかと感じる

パーキンソン病は進行性の疾患であり、
現代医学では「症状をコントロールする」ことが中心となります。
しかし、臨床の現場では
鍼灸によって“変化”を出せるポイントが数多く存在します。
________________________________________
■私が行っているパーキンソン病の鍼灸治療
当院では主に以下の4つのポイントに対してアプローチしています。
① 筋緊張(筋固縮)の緩和
筋緊張が強くなると関節の可動域が低下し、
動きそのものが制限されてしまいます。
鍼灸によって筋緊張を緩和することで、
関節の動きがスムーズになり、
「動ける感覚」を取り戻すことができます。
________________________________________
② 歩行の改善(足部・バランス)
パーキンソン病では歩幅の減少やすくみ足などが見られます。
当院では
・扁平足の調整
・バランス機能の改善
この2つを組み合わせることで、
歩行状態の改善を図っています。
________________________________________
③ 手の巧緻動作の改善
ボタンを留める、字を書くなどの細かい動作は、
関節・腱の状態に大きく影響を受けます。
これらを調整することで、
日常生活動作(ADL)の質を高めることが可能です。
________________________________________
④ 口腔機能(嚥下・構音)の改善
パーキンソン病では
・滑舌が悪くなる
・飲み込みにくくなる(嚥下障害)
といった症状も多く見られます。
これらに対しては、
舌・咽頭周囲の機能改善を目的とした治療を行います。
________________________________________
■重要なのは「全体を診る視点」
パーキンソン病は
一つの症状だけを改善しても十分ではありません。
・筋固縮
・歩行障害
・巧緻動作障害
・口腔機能低下
これらを“統合的に捉え”、
適切にアプローチすることで、
はじめて患者さんに変化が現れます。
________________________________________
■この技術を体系的に学びませんか?
今回、パーキンソン病の鍼灸治療を
体系的に学べるセミナーを開催します。
【セミナー2】
パーキンソン病の鍼灸治療
開催日:2026年4月12日(日)9:00~15:00
内容:
・パーキンソン病の概念・現代医学的治療
・鍼灸治療
(筋固縮・歩行状態・手指の動き・口腔機能の改善技術を完全習得)
会場:東京都目黒区自由が丘
▼詳細はこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/1832204.html
________________________________________
■脳神経疾患に強い鍼灸師になるために
さらに、脳神経系疾患に特化した
基礎となるセミナーも開催します。
【セミナー1】
脳神経鍼灸
開催日:2026年3月29日(日)9:00~12:00
内容:
・脳神経鍼灸のコンセプトとメリット
・頭痛、めまい、起立性調節障害への治療法
※即効性・直後効果が得られる技術をお伝えします
会場:東京都目黒区自由が丘
▼詳細はこちら
https://muto-shinkyu.biz/lp/202603oneday/
________________________________________
パーキンソン病の治療は、
「難しい」で終わらせるか、
「変化を出せる領域」にするかで
鍼灸師としての価値は大きく変わります。
この分野で結果を出せるようになると、
確実に他院との差別化につながります。
ぜひこの機会に、
神経疾患に強い鍼灸師としての一歩を踏み出して下さい。
________________________________________

 

こんにちは。
今回は「不眠症の治療」について、私の考えをお伝えします。

現在、不眠症の治療は
睡眠導入剤の服用が主流となっています。

確かに、薬を使えば「眠る」という結果は得られます。
しかし、ここには見落とされがちな重要な問題があります。

それが「副作用」です。

特にベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤では、
・日中の眠気
・集中力の低下
・ふらつきによる転倒リスク
などが知られています。

さらに重要なのが
認知機能の低下です。

長期的に使用することで、
記憶力の低下や判断力の鈍化が起こる可能性が指摘されています。

高齢者においては、
これが生活の質を大きく下げる原因にもなります。

つまり現代医学の不眠治療は
「眠らせること」に重点が置かれている一方で、
身体全体への影響という視点が抜けやすいのです。

では、私たち鍼灸師はどう考えるべきでしょうか。

私は
「眠れるかどうか」だけをゴールにするべきではない
と考えています。

本来のゴールは
・寝不足でも体調を崩さない身体を作ること
・自律神経が安定している状態を作ること
です。

東洋医学における不眠の病証としては、
心脾両虚、心腎不交、肝陽上亢などが挙げられます。

心脾両虚では、気血が不足し、
精神を安定させる力が低下することで眠りが浅くなります。

心腎不交では、心火と腎水のバランスが崩れ、
精神が落ち着かず入眠困難や中途覚醒が起こります。

肝陽上亢では、ストレスなどにより肝の陽気が亢進し、
興奮状態が続くことで眠れなくなります。

また自律神経の観点から見ると、
本来副交感神経が優位になるべき夜間に、
交感神経が優位になっている状態が多く見られます。

そのため鍼灸治療では、
単に眠らせるのではなく、

・交感神経の過剰な興奮を抑える
・副交感神経を優位に導く
・五臓のバランスを整える

といった治療を行い、
自然に眠れる状態へ導きます。

さらに重要なのは、
「睡眠の質」だけでなく
「日中のパフォーマンス」まで改善できる点です。

不眠という症状を正しく捉え、
全身状態からアプローチできるかどうかが、
治療効果を大きく左右します。

なぜなら、不眠は単独で存在することは少なく、
自律神経失調症、うつ症状、神経症などと
深く関わっているからです。

つまり、不眠を診られるようになることで
対応できる患者層は一気に広がります。

そして何より、
患者さんの人生の質を大きく変えることができます。

もしあなたが
・精神疾患の患者さんにどう対応すればいいか分からない
・自律神経系の症状に自信が持てない
・再現性のある治療を身につけたい

と感じているのであれば、
今回のセミナーは大きな転機になるはずです。
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【精神科疾患治療セミナー】

開催日時:2026年3月8日(日)9:00~15:00

内容:
自律神経失調症・不眠・うつ病・神経症などの
治療法と患者対応を体系的に習得

▼詳細・お申し込みはこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/1832204.html
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不眠を制することは、
精神疾患治療の本質を理解することにつながります。

ぜひこの機会に、
臨床の幅を一段引き上げて下さい。
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「自律神経失調症の患者さんが増えている」
これは多くの鍼灸師が実感していることではないでしょうか。

・起立性調節障害
・過敏性腸症候群
・不眠
・慢性的な倦怠感
・動悸、めまい、不安感

これらの症状の背景には、自律神経のアンバランスが存在しています。

しかし、自律神経失調症は単に「自律神経を整える」という曖昧な治療では、十分な改善に導くことはできません。

重要なのは、その患者さんの自律神経失調症が、どのタイプなのかを正確に診断することです。

自律神経失調症の対処法は、主に3つあります。

――――――――――――――――――――――
1.交感神経優位か、副交感神経優位かを判定し治療する

自律神経失調症には、大きく分けて

・交感神経優位タイプ
・副交感神経優位タイプ

の2つがあります。

交感神経優位では
・不眠
・緊張
・動悸
・不安

などが起こりやすくなります。

一方、副交感神経優位では
・倦怠感
・無気力
・起立性調節障害
・日中の眠気

などが起こります。

これらは治療法が全く異なります。
タイプを誤れば、症状を悪化させる可能性もあります。

まず、自律神経のどちらが優位なのかを正確に診断することが重要です。

――――――――――――――――――――――
2.寒熱の調整を行う

自律神経失調症の患者さんの多くは、寒熱のアンバランスを起こしています。

例えば

・手足が冷えているが、顔はほてる
・上半身は熱いが、下半身は冷たい
・冷えとのぼせが同時に存在する

などです。

これは東洋医学でいう寒熱夾雑の状態です。

寒熱を正確に診断し、調整することで

・睡眠の改善
・消化機能の改善
・精神状態の安定

が得られます。

――――――――――――――――――――――
3.五臓のどこに問題があるかを診断し、治療する

自律神経失調症は、五臓の失調として現れます。

例えば

肝の問題
→ イライラ、不眠、自律神経の過緊張

心の問題
→ 不安、動悸、不眠、 起立性調節障害

脾の問題
→ 過敏性腸症候群、倦怠感

腎の問題
→ 冷え、不眠、慢性疲労

このように、どの臓に問題があるかによって、使用する経穴は大きく変わります。

五臓を正確に診断し、適切に治療することで、自律神経は安定していきます。

――――――――――――――――――――――
自律神経失調症は、正確に診断できれば改善できる疾患です

「自律神経失調症は治りにくい」
と思われがちですが、それは診断が曖昧なまま治療されているためです。

・交感神経か、副交感神経か
・寒か、熱か
・どの臓に問題があるか

これらを明確にすることで、改善へと導くことが可能になります。

そして、この診断と治療法は、不眠・うつ病・神経症などの精神疾患にも応用することができます。

【精神科疾患治療セミナーのご案内】

精神疾患の患者さんは、今後ますます増加していきます。

そして、これらの患者さんを改善できる鍼灸師は、まだ多くありません。

本セミナーでは

・自律神経失調症
・不眠
・うつ病
・神経症

に対する診断法と治療法、さらに患者対応まで体系的に習得することができます。

【精神科疾患治療セミナー】
開催日時:2026年3月8日(日) 9:00~15:00

内容:
自律神経失調症・不眠・うつ病・神経症などの治療法と患者対応を習得
▼詳細・申し込みはこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/1832204.html

――――――――――――――――――――――
精神疾患を治療できる鍼灸師は、今後ますます求められます。

この分野の診断力と治療力を身につけることが、鍼灸師としての大きな強みとなります。

ぜひこの機会に、精神科領域の治療技術を習得してください。

五枢会
武藤由香子
 

関節リウマチの患者さんを診ていて、
「症状が多すぎて、治療の軸が定まらない」
そんな経験はありませんか?

関節リウマチは、
・複数関節の痛み
・腫脹
・可動域制限
が同時に存在する疾患です。

そのため、対処法を整理せずに治療を行うと、
効果が分散し、再現性の低い治療になりがちです。

私が考える関節リウマチの対処法は、主に次の3つです。
1.瘀血証・痰飲などの改善
2.慢性炎症の改善
3.関節の痛み・可動域制限の改善

まず重要なのが、
瘀血証・痰飲といった体内環境の是正です。
血流や水分代謝が悪い状態では、
関節の炎症や腫れはなかなか引きません。

次に、見落とされやすいのが
慢性炎症の存在です。
ここで言う慢性炎症とは、
副鼻腔炎・上咽頭炎・扁桃炎・歯周病など、
体内に長期間存在している炎症巣を指します。
これらの慢性炎症は
病巣感染となり、抗原抗体反応が惹起されることが分かっています。

関節だけを治療しても、
・腫れが引ききらない
・痛みがぶり返す
・改善に時間がかかる
といったケースでは、
この慢性炎症が背景に存在していることが少なくありません。

鍼灸治療では、
瘀血証・痰飲の改善と同時に、
慢性炎症を意識した全身的アプローチを行うことで、
関節症状の安定性と改善スピードが大きく向上します。

そして3つ目が、
関節の痛み・可動域制限への直接的アプローチです。
関節リウマチの患者さんは、
1つの関節だけでなく、複数の関節に症状を抱えています。
そのため、
1症状につき1穴
という治療では、どうしても非効率になります。

そこで私が開発したのが、
**1穴で10の症状を緩和する「マルチポイント」**です。
このマルチポイントは、
・関節痛
・可動域制限
・筋緊張
などを同時に改善できるよう設計されています。

関節リウマチはもちろん、
顎関節症、五十肩、手指の痛み、膝関節痛、外反母趾など、
多症状を抱える患者さんへの応用も可能です。
短時間で、再現性の高い治療を行いたい鍼灸師にとって、
大きな武器になる技術です。
──────────────────
【セミナーのご案内】
セミナータイトル
マルチポイント習得セミナー
開催日時
2026年2月22日(日) 9:00~12:30
内容
1つの部位で10の症状を改善できるポイントを習得。
顎関節症から外反母趾まで多症状に対応可能となり、
短時間での効果的な治療が実現します。
詳細・お申し込みはこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/1832204.html

症状が多い患者さんほど、
治療は「複雑」ではなく「整理」することが重要です。
その整理の方法を、セミナーでお伝えします。
五枢会代表
武藤由香子

日々の臨床で、
「肩こり・腰痛・膝痛・頭痛・冷え・不眠・胃腸不調…」
と、症状がいくつも並ぶ患者さんに遭遇することはありませんか?

このような患者さんに対して、
「全部に対応しようとして治療が散漫になる」
「結局、どこから手を付ければ良いかわからない」
と感じた経験をお持ちの先生も多いと思います。

症状が多い患者さんへの対処には、
大きく分けて3つの考え方があります。

【1】辛い症状からいくつか選んで治療する

患者さんが「今一番つらい」と感じている症状を優先する方法です。
主訴が軽減すると満足度が高まり、信頼関係も築きやすくなります。

【2】重要な症状からいくつか選んで治療する

将来的に悪化しやすいもの、
全身状態に影響を与えている症状を見極めて優先します。
臨床経験と評価力が問われる方法です。

【3】1穴で複数の効果がある経穴を用いる

例えば三陰交は、生理痛・冷え・のぼせなど、
複数の症状に同時にアプローチできる代表的な経穴です。

この「3番目」の考え方をさらに発展させ、
私は**「1穴で10の症状を緩和する経穴」**を開発しました。

1つの部位で、
それぞれの関節の痛み・可動域制限に働きかけることが可能です。

このポイントを使うことで、

・顎関節症
・腰痛
・五十肩
・股関節痛
・外反母趾
などの整形外科疾患の他

・関節リウマチ
・パーキンソン病など
多症状の患者さんにも短時間で対応可能になります。

【マルチポイント習得セミナー】

開催日時:2026年2月22日(日)9:00~12:30

内容:
・1つの部位で10の症状を改善できるポイントを習得
・臨床で即使える評価法と刺鍼法
・多症状患者さんの治療時間を短縮する考え方

「症状が多い患者さんが来ると構えてしまう」
そんな状態から、
「むしろ来てほしい患者さん」へ変わるセミナーです。

▼詳細・お申し込みはこちら
https://5su.muto-shinkyu.com/category/1832204.html

多症状に対応できる技術は、
先生の臨床の幅と価値を一段引き上げます。

ぜひご参加ください。
――――――――――――
五枢会代表
武藤由香子