39才の女性が「歩行困難があり、走れない。」という事で来院しました。
他に胸背部痛、ふらつき、下肢のしびれの症状もありました。
腱反射亢進、病的反射(-)、ロンベルグ徴候(+)、下肢の振動覚低下。
筋力テストを行うと上肢・下肢とも全体的に筋力低下がみとめられました
走れないほどの筋力低下や身体所見の異常は何らかの疾患が根底にあると考え、整形外科と神経内科を受診していただきました。
MRIによる診断は「手拳大の神経鞘腫(胸椎7-8レベル)による脊髄の圧迫」でした。
すぐに手術をして回復したとのことです。
気をつけなくてはいけないのは、鍼灸で胸背部痛・ふらつき・筋力低下がある程度改善したことです。
そうすると鍼灸の適応疾患と考えがちですが、疾患を改善するには至らないレベルでした。
治療直後には症状が改善するものの、経過を見ていくと増悪していくという状況でした。
また、下肢のしびれは全く改善しませんでした。
この患者さんは最初鍼灸で完全に良くなると思って来院したそうです。
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