ギックリ腰―急性腰痛の中でも重症タイプの治療は結構難しいと思います。
難しい理由として以下のことが挙げられます。
1)    患者さんの期待値が高い
患者さんは1-2回で治ると思って来院することが多いです。
2)    痛みのために動作が制限されており、理学テストなどが行いにくい。
そのため病態が把握しにくい。
3) 急性腰痛では複数の病態が存在するため、病態にあった鍼灸治療を行う必要がある。

すなわちギックリ腰では制限のある状況で最大限の効果を出さなければならないという事になります。

複数の病態としては筋・筋膜性腰痛、椎間関節型腰痛、腰椎椎間板ヘルニアが挙げられます。
したがってギックリ腰の原因が上記の中のどの病態なのか、合併しているのか把握して治療する必要があります。