鍼灸治療をしていると、注意をしないと大変なことになる患者さんがいらっしゃいます。
今回の症例は81才の女性です。
訴える症状が非常に多く、心気症の傾向が強い方です。
したがって精神的なところから症状が出ているととらえがちです。
実際は2回癌(腎臓と肺)で手術をしています。
とても体のことを気にする方なので、自分で病院を受診して癌が見つかっています。
足のしびれを訴えていますが、腰部脊柱管狭窄症が原因と診断を受けています。
強く訴えていることの多くは特に問題がないのですが、あまり本人が気にしていないことに問題がありました。
不眠症のために睡眠導入剤を常用していました。
「最近物忘れが強い。」ということを言われて確認したことで判明しました。
この症例を通して以下の事の重要性を改めて認識しました。
1) 精神的要素が強い場合も器質的疾患がある事を念頭に置く。
2) 多くの症状を強く訴えている場合、患者さんの訴えの強さと症状の重要度は相関しないことに気をつける。
訴える症状が非常に多い方を治療されている先生に参考になれば幸いです。
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