今回取り上げる注意を要する患者さんは糖尿病の方です。
糖尿病の方は皮膚が化膿し易いため、直接灸は避けた方が良いと思います。
私は灸点紙で施灸を行っています。

血糖降下剤(インスリンを含む)が処方されている場合は、低血糖に気をつける必要もあります。
実際鍼灸治療中に低血糖発作を起こしたケースを聞いています。

更に3大合併症である網膜症・腎症・神経障害のチェックをしているのかの確認も重要です。

高齢の糖尿病の方は食後の血糖が高くなる傾向があります。
そして低血糖になっても、発汗、動悸、手のふるえなどの症状が出現しにくくなり、糖分をとるなどの対応をしないうちに重症の低血糖になることがあります。
重症の低血糖は転倒・骨折や、認知症、心血管疾患の発症につながるといわれています。
高齢の糖尿病の患者さんは要注意です。
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