見た目がかっこいいから?
昨日の記事で、
問いを発することの大切さについて書いた。
思い出したのが、先日の記事。
面接での自己PR課題をやろうとしないTくん。
「お父さんに考えてもらうから、大丈夫。」
いやいや、そうじゃないだろ(笑)
他の生徒がよく使うパターンとして、
「ネットで探すから、大丈夫。」
いまの子は、こちらが主流。
自己PRの例文を検索。
コピペして、適当に置き換える。
ネットに「答え」がある時代。
自分で知ってる必要はない。
知識を増やすことより、
うまく検索することのほうが重んじられる。
幼い頃からネットが当たり前の世代。
ラクする方法もわきまえてる。
ただ、そこには落とし穴がある。
確かに、検索すれば答えがある。
裏を返せば、検索しなければ何も得られない。
「検索」という行動は、「なぜ?」が前提。
やはり好奇心が必要。
コンビニも無人化されようとしている時代。
何でもAIに取って代わられてしまうの?
ヒトにしかできないことって?
そのひとつが、
「なぜ」と問いを発する
ことなのだ。
『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』
山口揚平 プレジデント社
> 「AIが台頭すれば、考えるだけでは
> やっていけないのではないか」などと、
> AIを脅威に感じる人も多いだろうが、
> それは問題にならないと思っている。
> AIは計算は行うことはできるが、
> 思考はしないからだ。
> 思考とは意識を概念と情報の海に漂わせ、
> それらを有機的に結合させる作業のことだ。
> 情報を取り入れ続けるのではなく、
> 取り入れた情報をもとに、
> 意味を見出すべく、つなぎ合わせるのである。
> この意識を使って
> 多次元的に情報を結合できるのが
> 我々人間ということだ。
ヒトを人たらしめるのは、思考するがゆえ。
思考の源は、「なぜ?」。
問いのないところに思考はない。
もうひとつ、こちらの本から。
『子どもは40000回質問する』 イアン・レズリー 光文社
アトランタにある言語学研究センター。
2~3歳児レベルの言語能力を有する
チンパンジーの「カンジ」。
人が話す言葉を理解して、
口頭の指示に従うこともできる。
> カンジが絶対にしないのは、
> なぜかと問いかけることだ。
> 一緒にいる人間がサルの生態を
> 知ろうと夢中になっていても、
> カンジには人間の生態を知ろうとする
> 好奇心はみられない。
> そもそも、サルであることの意味を
> 探求することもない。
> カンジが「自分は何者か」と
> 問うことはけっしてないのである。
AIだけでなく、他の霊長類との違いも
「なぜ?」と問いを発すること。
問いを発することの大切さについて、
山口揚平氏の前述の著書では、
「なぜ、大半の高層ビルはガラス張りなのか?」
読者への問いから始まる。
デザイン的にかっこいいから?
取り替え可能だから?
それらも間違いではない。
けど、本当の理由は・・・?
はい、答えはこちら ↓
ビル全体を軽量化でき、
コストを下げられるから。
コンクリートだとビル全体が重くなり、
支えるために膨大なコストがかかる。
なるほどね~。
わかりました?
私はわかりませんでした(笑)
けど、著者の真意は、こちら。
> ただ毎日をなんとなく暮らしている都会人は、
> この素朴な疑問に答えられないだろう。
> ビル自体が日常に溶け込み、
> 疑問にすら思わないからである。
> しかし、地方から東京に遊びにきた子どもが
> 高層ビル群を眺めたら、
> 「なんでガラス張りの建物ばかりなの?」
> と思うだろう。
> そしてその解を手元のスマホで探すことになる。
> 今の時代、解はすぐにわかる。
そもそも、「なぜ」と問わないかぎり、
答えにアクセスできない。
問いと答えはセット。
問いが生まれないと、
必要なことしか調べなくなる。
いつでもすぐにアクセスできる
無限にある「知」を活かせない。
> 日本全体の問題は、少子化でも高齢化でもない。
> 私たち現役世代の、
> 正しく問いを立てる力の低下にある。
> 「解を問う」のが20世紀の教育だったならば、
> 「問いを問う」のが21世紀の教育であろう。
> グーグルはいつでも解を教えてくれるが、
> 問いは教えてくれないからだ。
人がネットを使うのであって、
ネットに人が使われるのは、寂しい。
「なぜ?」を発することから、始めよう。
今日は、ここまで。
また、明日。
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