注意力が足りない?
週イチ非常勤の私立高校。
休憩時間。
3年生の教室は、表情が多様。
すでに進路が決まり、
余裕モードの生徒もいれば。
年明けに一般入試。
模試で現在地を確認しながら、
休み時間も臨戦モード。
Eさんも、参考書と格闘中。
・・・おー、いつも頑張ってるね。
「いちおう、模試では手ごたえが。」
それは何より。
「けど、不安なのが。」
なのが?
「ぽかミスです。」
ケアレスミスが多いの?
「多いっていうか。」
「時々、やらかします。」
ああ、あるよね。
自分でも、「何でこんなミスを」って。
「ミスした直後は、落ち込んで。」
「二度と繰り返すまいと。」
思うよね。
「けど、気づけば、同じミスを。」
繰り返すよね、やっぱり。
「先生も、あるんですか?」
めちゃあるよ。
50代のいまでも。
「対策とか?」
したけど、ムリだったわ。
「ですよね。」
まあ、「間違い探し」を楽しむかんじで。
もう一度、見直すとか。
「ありますよね。」
「いろいろやってるんですけど。」
やっぱりやっちゃうよね。
「そうなんです。」
じゃあ、ちょっと違った視点で。
「あるんですか?」
まあ、万人ウケしないやり方だけど。
「ぜひ、教えてください。」
ミスには、対処せず。
「えっ、対処せず?」
苦しみに対処するの。
「苦しみ?」
そんなことより。
ミスを減らしたいよね?
「正直言えば。」
まあ、結果的にミスも減るんだけど。
「だったら、聴きたいです。」
はは、正直やなあ~。
これも2つあってね。
「ふむふむ。」
1つは、メリットに気づく。
「メリット?」
すべてに陰陽あり。
何事にもメリットとデメリットが。
「なるほど。」
「ああ、なぜこんな単純なミスを」と。
自分にため息をつきたくなる時。
それでも、何らかのメリットがあるとしたら?
「えっ、何だろ?」
「うーん・・・何もないような気が。」
するよね。
例えば、マンガの吹き出しでさ。
ミスをした主人公が「ミスをしたおかげで・・・。」と。
後に続くセリフは?
「なるほど・・・だったら。」
だったら?
「完璧でいようという緊張から解放されるかも。」
そうそう、そういうの。
「合ってるんですか?」
どれが正解なんてないよ。
人の数だけあるんだから。
「他にもあるんですか?」
例えば、同じようにミスをした人に優しくなれるとか。
「ああ、たしかに。」
自分では、「そんなことはない」って思っちゃうんだけど。
「なりますね。」
「わざわざミスなんてしたくないです。」
だよね。
そこで、「マンガの主人公なら?」とか。
他人ゴトで考えることで。
ブレーキがかからず。
本音が浮かんできやすくなるよ。
「で、それが自分の本音かどうかって?」
ああ、アタリなら反応するから。
「反応?」
心がザワザワしたり。
そんなわけないって反発したり。
「それもアタリなんですね。」
そう、見過ごせない。
逆に、ハズレはスルー。
何にも反応しない。
「そういう意味では。」
「完璧であろうという緊張から解放されるっていうのは。」
いうのは?
「アタリですね。」
「解放感があります。」
何事もキッチリやりたいのかもね、Eさん。
「それ、めちゃあります。」
「子どもの頃から。」
いつの間にか、インストールされてたのかも。
「何事もちゃんとしなければ」って。
「うちのお母さんが、そんなかんじで。」
だったら、コピペしちゃうよね。
無意識に。
「どうしたら、いいんですか?」
どうもしないよ。
「えっ?」
そのことに気づいておくだけ。
「それだけ?」
ネタバレしちゃうとね。
同じようにはできないの。
「たしかに。」
自ずと変化していくから。
「意識的に何か変えなくてもいい?」
うん、ムリに変えると。
必ず反動が来るから。
「そういうもんなんですね。」
よかったら、一度、自分で確かめて。
「いえ、しんどそうです。」
はは、まあ、体験すべき時は。
何をどうあがいても、することになるから。
「えー。」
ってことで。
1つめは、デメリットと同時に。
自分自身が深いところでは、
メリットも感じているから。
「なるほど。」
「じゃあ、2つめは?」
1つめにも通じるんだけど・・・。
続きは、明日です。
今日は、ここまで。
また、明日。
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