視点が同じになるから。
『ボーッと観る会』、昼の部。
広島のYさんが山形のYさんに。
「Yさんの会話のテンポが心地いいわ。」
と言うと?
「私の言葉を遮らないし。」
「じっくり待ってくれる安心感。」
「つい『こんなことまで』って。話してしまうんです。」
あら、褒められちゃってますよ。
山形のYさん。
「ありがとうございます・・・けど。」
けど?
「ボー観の場では、大丈夫なんですが。」
ですが?
「仕事として、相談にのると。」
「途端に余裕がなくなります。」
あら。
「一刻も早く問題を解決したくて。」
「突破口を開こうと、やきもきします。」
わかるなあ~。
お金を払って、自分に依頼してくれた。
これは、期待に応えなければ。
使命感が芽生えますよね。
「けど、焦ってひねり出した答えって。」
「いまいち、説得力がなくて。」
それもわかる。
アタマで辻褄を合わせちゃうんですよね。
思考だけだと、エネルギーがのらない。
理屈は成り立っててもね。
「そうですか」で終わってしまう。
「相手に響いてないのがわかると。」
「余計に焦ってしまって。」
何とかスッキリしてもらわなければ。
意識を集中して、一点突破。
突破口を開きたくなりますね。
「そんな時、どうされてます?」
開かないですね、突破口。
「では?」
引いて、全体を観ます。
「あっ、なるほど。」
物事には、すべて陰陽あり。
「突破口モード」は、一点集中。
ここぞという時、エネルギーが高まります。
しかーし。
目の前の一点に意識が釘付け。
他は、見えなくなります。
「たしかに。」
引いて全体を観るとね。
他に道があることも。
「けど、一刻も早く解決したいと思うと。」
引けないでしょ。
前にしか進めなくなります。
「突破口モード」では。
「後戻りできないかんじです。」
しかも、「突破口モード」だとね。
視点が同じなんです。
「同じ?」
相談者さんと。
「ホントですね。」
相談者さんが、散々考えて考えて。
沼から抜け出せないのと同じ視点に。
アインシュタイン博士も言ってるでしょ。
> 問題は、発生したのと同じ次元では解決できない。
相談にのるこちらはね。
言っちゃ悪いけど、他人ゴト。
本人は、執着があるので、引けないんです。
他人ゴトの強みは、「引いて観られる」こと。
(必ず解決しなければ・・・。)
こっちまで、執着しちゃうと、ドロ沼に。
ピピッときたのが、こちら。
「〇〇様との対話 相談事例集 第3巻」
ハヤシ ムネヒロ Kindle電子書籍
> どんなに大切に見えるものでも
> それを掴んでいることは
> あなたにとって、重大な重荷になっている。
困っている人が、私を頼ってくれている。
これは、何としてでも解決しなければ。
大切な使命感。
けど、重い。
その時点で、軽やかな視点は持てない。
「けど、引いてどうするんですか?」
えっ?
「引いたところで。」
「結局、考えるんですよね?」
いえいえ、観じるんですよ。
まずは。
考えるのは、後から。
言語化する時にね。
執着から解放されると、引いて観られます。
心身ともに、ゆるむんです。
思考と感覚は、拮抗関係。
思考がおとなしくなる分、
観じやすくなるんです。
「ふむふむ。」
で、全体を意識しながらね。
気になるポイントは、どこかなって。
観じたところを深堀りします。
> 自分の外側の出来事ではなく、
> 自分自身の内側に意識を向けて下さい。
> 常に自分を観察し、
> 常に自分に気づき続けて下さい。
違和感は、相手ではなく、自分に起こります。
相手の相談にのってるように見えてね。
実は、自分を観てるんです。
でないと、違和感に気づけませんから。
「なるほど。納得です。」
ボー観の場で、できてますから。
お仕事でも、すぐにできますよ。
突破口を開くのもヨシ。
引いて観るのもヨシ。
手札は、多いほうがイイよね。
今日は、ここまで。