どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとして活動を始めました。

日本ファルコムのアクションRPG「東亰ザナドゥ」の音楽についてPhile-webに記事執筆

OTOTOYにて『Suara / キミガタメ / 君のかわり DSD11.2MHz録り下ろし音源』のレビュー。

e-onkyo musicでアニメ「トリニティセブン」のハイレゾ音源紹介コメント。(全7枚)
1/2/3/4/サウンドトラック/リミックスアルバム/5


私が参加しているハイレゾ音楽制作ユニット、Beagle KickがDSDの新譜を配信開始しました。
DSDというと、以前はスタジオのコントロールルームで収録したカルテットでしたが、今回はついにホール録音!
ピアノソロをDSD 5.6MHzで収録し、3chのマスター音源を元にアナログコンソールでミキシングして2mixを作成しました。
編集過程で一度もPCMになっていない、アナログ感満載のハイレゾ音源が完成です。
サウンドチェックをしていてホールで生で体感した響きの美しさ、包囲感、音の厚みといった要素が実にリアルに再現されています。

1曲250円(税抜き)で配信販売されていますので、よかったらぜひ試聴してみてください!(2.8MHz版もあります!)


さて、久しぶりのハイレゾ音源紹介です。
2ヶ月ぶりということに驚きました。そんなに書いてなかったのか……
ちなみに、その間取り組んでいた「東亰ザナドゥの記事」は本Blogで散々紹介してきたファルコム音楽を、「ゲーム音楽が音にこだわることとは」という視点で捉えた入魂の内容になっています。
ぜひ読んで頂きたいです。


さて、今回の音源はこちら!

【楽曲紹介】
アルバム名:BUONO!! BUONO!!
アーティスト:Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends



フォーマット:48kHz/24bit(WAV/FLAC)



Beagle Kickでも演奏に参加いただいているギタリスト、和泉聡志さんがメンバーに加わるYuji Ohno & Lupintic Five。
新テレビシリーズが日本でも放映開始され、それに合わせてサントラが発売されて今でも大人気だ。
本アルバムは、その劇伴をYuji Ohno & Lupintic Fiveがアレンジしたものだ。
全体として小難しくないジャズ。気楽に聴いて楽しめる。
適度に渋くてカッコいい、そしてどこかひょうきんなルパンミュージックとなっている。

48kHzを選択したのは、おそらく意図的だろう。
96kHzを選べば圧倒的なリアリティーはもちろん、高域の透明感、空間の広がりは得られたかもしれない。しかし、上品な音になりすぎる面も否めない。
パンチがあるというか、音の力強さ、押し出しの強さは48kHzの方がより生きてくるように思う。

ほとんどが生楽器・生演奏で録音は極めてクリアだ。
音作りは変に高域を丸めていない、ストレートな印象。
ローファイよりはこのワイドレンジで分離もいい現代的なミックスの方が私はありがたい。

愉快でムーディーな雰囲気はルパンの劇中音楽を聴いてる人にはお馴染みだろう。
本作は、それを本気のジャズに落とし込みさらに発展させている。
ぜひライブでも聴いてみたいと思わせてくれる良作だ。


お次はこちら!

【楽曲紹介】
アルバム名:クロノ・トリガー&クロノ・クロス アレンジアルバム/ハルカナルトキノカナタへ
アーティスト:光田康典



フォーマット:96kHz/24bit(WAV/FLAC)


クロノトリガーのサントラは私が初めて購入した音楽CDだ。
何を隠そう私の音楽の原体験はゲーム音楽である。
その原点でもある光田氏のハイレゾ版は本当に切望していた。
なぜなら光田康典は私が最も愛する作曲家だからだ。
近年は生演奏の伴う作品づくりに力を入れており、アニメ・NHK特番・ドラマと活躍の場はゲームを超えて大きく広がっていた。

そんな中、満を持して発売されたハルカナルトキノカナタへは、期待を遙かに超える圧倒的な音質だったことをまず報告しておきたい。

まず、ダイナミクスがとても広い。
音量が小さいのでボリュームを上げてから聴き始めたところ、ライブかと思うくらいドドッと盛り上がって驚いた。
ハイレゾはこうでなくてはと思った。
優れたオーディオ機器で、かつスピーカーで聴きたくなる音源である。

楽器の録音状態も素晴らしく、生の質感を大事にしたミックスには非常に好感を覚えた。
リバーブやEQも使っているのだが、実に最小限かつ効果的だ。
素材の味を大事にした上質な料理を味わっているような感覚である。
音量を上げてもうるさくない。

96kのポテンシャルを限界まで生かしたワイドレンジは、もはや癒やしの波長である。
低域は量感豊かに引き締まり、中域は楽器の実在感を余裕を持って描き出す。
高域は実にナチュラルで伸びよく空気感や透明度にも貢献している。

光田氏のゲーム音楽として初めてのハイレゾ版。
もちろん期待していたが、まさかここまでとは思わなかった。
オーディオチェック用のリファレンスとしても十分にオススメできる究極の一枚と言っていい。

ハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickのメンバーとして、身の程知らずを承知で申し上げる。
全力で嫉妬した!音の良さに悔しさを禁じ得ない!
曲もアレンジも最高すぎる。
自分の青春時代は、光田氏の音楽とともにあった。それを改めて思い知らされた。

海外の音楽に比べ、日本の音楽は音が悪いと言われる。
自分はそれでも、日本のアニソンやゲーム音楽、同人音楽、インディーズが好きだ。
しかし、作り手は諦めてはいけないと思う。日本人もやればできる。
「ハルカナルトキノカナタへ」はゲーム音楽の世界から発表された一つの理想のように思えた。

ともかくハイレゾ版を聴いてみてほしい。
アナログ(LP)も11月末まで受注受付している。



以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
じっくりと聞き込み、確かに感じたことのみを記事にしています。
日々精進中の身ですので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。

ともあれ、ハイレゾ音楽の面白さが伝われば嬉しいです。

ハイレゾ再生は、対応ポータブルプレイヤーからはじまり、
ネットワーク対応のミニコンポ、専用ポータブルプレイヤー、対応AVアンプなどドンドン広がっています。
スマホに対応機器をくっつけることでそのクオリティーを手軽に楽しめるようにもなりました。対応スマホも続々発表されています。

パソコンにUSB-DACを付けてヘッドフォンやスピーカーで聴くという簡単な方法から、やはりオーディオはオーディオとして独立させたいという願いにも答えることができます。

ぜひ、高音質音源の再生にチャレンジしてみてください!
音楽生活がもっと豊かに楽しくなることでしょう。


現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』
『Anison Strings~弦楽四重奏で聴くランティスの歴史』
『僕らは今のなかで』『きっと青春が聞こえる』ラブライブ!
『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
『軌跡 jdk アクースティックス』前編後編
『Beyond the Sky (日本語版)』
『「英雄伝説 閃の軌跡II」サウンドトラック・オリジナルマスター』
深窓音楽演奏会其ノ壱
ソナタとインターリュード
UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five
Aurora Days
いつかの、いくつかのきみとのせかい
『Blu-ray Audio版『Star!!』』
『『Wake Up, Best!』をワグナーと聴いてみた』
Hey World,恋は混沌の隷也,Go Fight!
DREAM SOLISTER,CANDY MAGIC
「英雄伝説空の軌跡FCEvolutionOST」「SAXES STREET」
Blu-ray Audio版『Shine!!
「Seize the day」「朝焼けのスターマイン」
「FIRST*MODE」

どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
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私がプロデュースを勤めるBeagle Kickでは、10/25に行われる音系即売会M3にサークル参加します。

当日、私と作曲家の和田貴史でブースに立ちます。
もし、関東近郊の方で新しい音楽を求めている方は「同人音楽」という世界をぜひ視野に入れていただきたいです。

こちらでBeagle Kickのインタビューが載っています。
同人音楽についても触れているのでぜひ読んでみて下さい。

Beagle Kick 1st.アルバム BRAND NEW KEYS発売記念 インタビュー記事


会場で頒布する新作はデータDVD-R。
シューボックス型のホールで録音した生ピアノ演奏のDSD音源を始め、お楽しみハイレゾ音源を多数収録してます。
総容量は何と3GB!
1枚焼くのに何分掛かるんだ!(爆)

告知ムービーがアップされてます!



新作となるピアノ音源は、アルバム1曲目のピアノソロアレンジです!



このピアノ演奏、メインはDSD録音です。
ホールの響きを何よりも大切に録り、マスターもまるでホールの中にいるような臨場感を目指して制作しています。

一方で橋爪自前のポータブルレコーダー、R-05で近接録音した音源も収録されるとか!
整音も僕がやってます。
これでも音響エンジニアのはしくれなんで、Protoolsは使えるんですよ♪
(ここだけ(?)の話、DSD版とは違う別テイクも収録されるとかされないとか!)

アルバムのCD版をお持ちでない方もイベント価格で頒布しますから、ぜひブースにお越し下さい!

25日は東京TRCで僕と握手☆


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M3-2015 秋
日時:2015/10/25(日) 11:00~15:30
場所:東京流通センター TRC
スペース番号 コ-05b(第二展示場2F)
入場料:カタログ代 1000円
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ハイレゾ版も配信中です!
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DLsite.com(同人作品配信サイト)
(FLAC版 アルバム購入)


同人音楽の森(同人音楽作品配信サイト)
(FLAC版 単曲購入)
BRAND NEW KEYS

OTOTOY(高音質音楽配信サイト)
http://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/87203
(WAV・FLAC・ALAC版)
BRAND NEW KEYS発売記念 インタビュー記事
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どうも、ハイレゾ音楽制作サークルBeagle KickのサウンドPをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。
7/9に1stアルバムを発売しました。ぜひ試聴してみて下さい。

ハイレゾ版も配信中です!
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DLsite.com(同人作品配信サイト)
(FLAC版 アルバム購入)


同人音楽の森(同人音楽作品配信サイト)
(FLAC版 単曲購入)
BRAND NEW KEYS

OTOTOY(高音質音楽配信サイト)
http://ototoy.jp/them/index.php/ARTIST/87203
(WAV・FLAC・ALAC版)
BRAND NEW KEYS発売記念 インタビュー記事
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ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとしても活動を始めました。

アコースティックデザインシステム主催のオーディオフォーラムの第22回にてレポート執筆。

OTOTOYにて『Suara / キミガタメ / 君のかわり DSD11.2MHz録り下ろし音源』のレビュー。

e-onkyo musicでアニメ「トリニティセブン」のハイレゾ音源紹介コメント。(全7枚)
1/2/3/4/サウンドトラック/リミックスアルバム/5


前回は、PLENUE Mの特徴とハイレゾ対応DAPを選ぶポイントについて、お伝えしました。
後編ではいよいよ、製品の使用レビューをお送りします!

まずは開封の議!


これがPLENUE Mの外箱。
お菓子や貴金属でも入っていそうなしっかりした紙箱。


箱を空けるとまずは本体。
本体を取り出すと……


USBケーブルと印刷物一式が紙ケースに梱包されて収納されています。


これがPLENUE M本体です。

本体デザインは、いたってシンプルです。
特に言うことが無いくらい無個性で無駄がありません。
これこそがむしろ個性だと言えるでしょう。
無骨でオーディオ然としていない筐体は、女性が使ってもスマートに見えるのでは無いでしょうか。

本体はアルミです。ヘアライン加工を施された手触りは実に素晴らしく高級感を演出しています。
見易く発色のいい画面は、10段階で明るさが調整できます。(普段は最も暗い「1」で十分でしょう)
ボタンは片手で持って押しやすい位置に最低限の配置。手応えが十分にあるボタンとなっており、誤って押すことはないでしょう。
もちろんホールドもできます。

ポーチが付属していないのは、非常に残念でした。
イヤフォンに付属してるような簡易ポーチがあると便利だったのに…
公式のケースは5000円を超える皮ケースのみ。できればエントリークラスのケースが欲しいところです。


電源投入
電源を入れるとこんな画面です。
横縦で画面が瞬時に切り替わります。(固定も可能)






横の場合は、アルバムアートを直接並べて検索できます。
縦は、ネットワークプレイヤーを使っている方にはお馴染みの
アーテイスト検索⇒アルバム検索⇒曲名検索、という流れです。
もちろん、フォルダー階層を直接見ていくことも出来ますし、なんと曲名を文字入力して探すことも出来ます。
曲探しで戸惑うことはないでしょう。

レスポンスも非常に高速です。実にストレスフリー。
さすがにDSD5.6MHzの再生時は少しだけもっさりしますが、十分許容できるレベルでした。


設定メニューは、曲の再生中に開くことが出来ます。
項目は多岐に渡り、人によって使う機能と、まったく不要な機能と大きく別れそうです。
いろいろ試してみると面白いですね。

ファイル再生中の表示は以下のようになっています。
それぞれ細かくファイルのフォーマット形式を表示してくれますが、32bit-floatは24bit表示になります。(実際耳で聴くときのダイナミクスとしては24bitなので、理屈上は間違いでないと思います。)
ビットレートは96/24よりも多い数値が表示されていますから、32bit-floatを認識しているかどうかは、数値の違いで判断できます。



96kHz/32bit-float


96kHz/24bit


DSD 2.8MHz


DSD 5.6MHz

パソコンとの接続
PCに繋げるとリムーバブルドライブとして認識されます。
MUSICフォルダがありますから、そこに楽曲管理ソフトのライブラリをそのままコピーすれば転送完了です。
メーカー純正の転送アプリはありません。
個人的にはこの方が分かり易く、変な不具合も起こり得ないので好印象ですね。

USB-DACとしても利用できますが、専用ドライバはありません。
そのため、PCMは最大で96/24まで。ASIO非対応のためDSDのネイティブ再生もできません。
ただ、WASAPI排他には対応しているため、x-アプリなどのハイレゾ再生ソフトで設定すれば高音質の試聴は可能となります。

ネイティブ再生は脇に置いて、単純にYoutubeの動画などを試してみました。
これはかなりいいです!
デバイス設定では96/24の固定レートにしたのですが、S/Nが格段に良くなり、声のディテールも明確に描写されます。
もうPCのヘッドフォン端子は使えませんw

ファームウェアアップデートは簡単です。
PCでドライブを開いた一番上の階層(ルートフォルダ)にアップデートファイルを放り込んで再起動するだけ。
アップデートファイルは自動で削除されるから後処理も必要もありません。

拡張性/USB端子
拡張性について、ちょっと触れておきましょう。

容量を増やすためのmicroSDカードスロット。
ダミーカードが入っており、抜いて任意のカードを挿入します。
蓋が付いていると面倒なのでこの仕様は嬉しいですね。

USB端子はmicroB端子。microBですと、オーディオグレードのケーブルがほとんど存在しません。
データー転送の際はもちろん、特にUSB-DAC使用時にあると有効ですから揃えておきたいですね。
例えばテクニカ製のコレとか。


肝心の音は?
では、音質について。
比較対象は、「iPad-miniにUSBカメラアダプターとUSB-DAC内蔵ヘッドフォンアンプ(AT-HA30USB)を接続した環境」です。

いや~、すごいとしか言いようがありません。
未体験の世界です。

究極の静寂から立ち上がる楽器音やボーカル。それらは鳴動が終わると静けさの中に消えていきます。
尋常ならざるS/Nの良さは、今までどの機器でも聴いたことのない音楽世界を魅せてくれました。
音量をかなり小さくしても音が死ぬことなく、大小含めてきちんと聴き取れるのは感動的です。

音像にまとわりついていた淀みや濁りが一掃され、彫りの深いリアルな楽器のディテールが描かれます。
左右の広がりは大幅に拡大。まるでイヤフォンの外から鳴ってるみたいです。

低域は深く上品に、高域はどこまでも伸びて空気感や倍音を違和感なく再現しています。
左右のセパレーションは極めて良好。透明感が高く混濁がありません。
定位が精密過ぎるが故に、逆に違和感かもしれません。(もちろんいい意味で)

カルテットは演奏がひときわ魅力的に変化。
楽器ごとの音色の違いがとてもはっきりしており、同じフォーマットとは思えないほどです。

打ち込み系は粒子感が増大しました。
アナログシンセの質感が簡素のようで、実はシャープかつクリーンに聴くこえます。

ケルテイックはパーカッションが緻密に響きます。各楽器の分離が良いです。
演奏者の込めた抑揚が実に丁寧に表現されていると感じました。

ボーカルものでは96kと48kの違いが如実に出ます。
ハイレゾというと超高域が注目されますが、可聴帯域の再現性が高いのが一番の魅力だと思います。
それを実に分かり易く示すのがボーカルのリアリティーの違いですね。


サウンドエフェクトのBBE+は、様々な種類がプリセットされています。音的に違和感がないのは無印のBBEですね。
この他の様々なBBEは「こういう効果を演出しています」という意図が伝わってしまい、個人的には“あざとい”という印象です。(細かな設定を変更できるので、個別に再調整するのも選択肢の一つ)

絶対的なピュアさを求めるのであればOFFです。イコライザーも使わないのがよいでしょう。
しかし、外出先などで気軽に聴くときは積極的にBBEをONにすることを提案します。

というのも、とにかくリアルなんです。
特に生楽器やボーカルの音はライブサウンドに限りなく近い、思わず耳を疑うほどの空気感があります。聴覚の本能が、これは今そこで鳴っている音だと教えてくれます。
ハイレゾ音源でも十分な効果が楽しめるでしょう。
高域の倍音成分が基音よりも先に耳に届く現象に着目して調整されているBBE+。(機能詳細のページに解説あり)
その効果は原音忠実思考の方も驚かれると思います。


そして、最後に。
説明書がちょっと不親切です。

国内製品の説明書はキチンと誰でも分かるように書かれていますが、
本機の説明書は簡略化されていて、DAPに慣れてない方は戸惑うかもしれません。
メモリー内蔵のPDFマニュアルを見ても本当に最小限のことが書いてあるだけです。

まとめ
今まで私はスピーカー試聴が中心で、なかなかモバイル機器で音楽を聴くという習慣がありませんでした。
学生時代、MDウォークマンやシリコンオーディオで当たり前のようにモバイル機器を使用してきましたが、上京してオーディオを始めてからはすっかり離れてしまっていたのです。
(昔はシリコンオーディオって言っていたのですよ!2002年とかそのくらい昔!w)

それがどうでしょう。
ポータブルにハマる人の気持ち、ちょっと分かった気がしました。
ここまで音がいいならイヤフォンやヘッドフォンで聴くよねって。

オーディオに夢中になる前の自分はスピーカーの音よりヘッドフォンの音がいいって思ってました。
それは、ちゃんとしたオーディオ機器で聴いていなかっただけなのですが、当時は本気で信じていましたし、音楽ソースの真の音はヘッドフォンでしか味わえなかったのです。

音楽をスマホやハイレゾ非対応のプレイヤーで聴いている方、
ぜひ専用プレイヤーやUSB-DAC内蔵ヘッドフォンアンプに挑戦してみて欲しいです。

新しい世界が広がるかも知れません。
一度この感動を味わったら、元の音には戻れません。
人間の耳は贅沢なのです。