これまで「片頭痛の正しい知識」についてシリーズで述べてきました。
「片頭痛の正しい知識」を身につけるために・・・・
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292185412.html
その詳細は、以下のようなものでした。
慢性頭痛はどのように考えるべきでしょうか
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12290082766.html
片頭痛とは
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291258298.html
専門家の”謎”を解き明かす
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291372822.html
素朴な”疑問”集
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291383860.html
片頭痛の適切な治療とは
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291905497.html
そして、治療の進め方として、以下のように述べてきました。
治療の進め方
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12294563595.html
あとがき
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12295709470.html
以上、「片頭痛の正しい知識」にいての考え方は、専門家と私達・片頭痛経験者とは雲泥の差程の相違があることを忘れてはなりません。
専門家は、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成される「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準(教義・教典)とされることから、そもそも片頭痛そのものを治す気がまったくなく、ただ単にトリプタン製剤を処方するだけです。
片頭痛をひたすら醸成・熟成させるだけのことです。
しかし、私達・片頭痛経験者は、片頭痛そのものを治すことをひたすら希求しています。
このため、専門家のように「国際頭痛分類 第3版β版」を絶対的な基準とすることなく、自然の摂理・生物学の摂理に基づいて、慢性頭痛を考えています。
ここに、考える根拠がまったく異なっています。
脳のなかに異常のない慢性頭痛(一次性頭痛)は、東洋医学でいう”未病”の段階にあり、すなわち健康と病気の中間に位置しており、この”未病”は本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから病気へと進展するものです。
このような意味合いから、”未病”の段階にある、慢性頭痛とは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”・ミトコンドリアの機能を悪くする要因に根本的な原因があります。
片頭痛は”未病”の領域にあり、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”を基にして、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛を起点として、さまざまな生活習慣の問題点が重なることによって「いろいろな段階の片頭痛」へと進行し最終的に「慢性片頭痛」という難治な段階に至ることになります。このように進行性疾患です。
具体的には、片頭痛とは、遺伝素因である「ミトコンドリアの働きの悪さ」に、生活環境および生活習慣(とくに食生活)が原因で、エネルギーを生み出す際に生する活性酸素によって自分のミトコンドリアを傷つけることによって「さらに、ミトコンドリアの働きを悪く」させて「酸化ストレス・炎症体質」を形成することにより引き起こされる疾患と考えられます。
このミトコンドリアの働きの悪さは、ミトコンドリアDNAによって先祖代々受け継がれます。そして、ミトコンドリアDNAは生活習慣および外部の生活環境によって変化・悪化することになります。
ミトコンドリアの機能(ミトコンドリアDNA)は、生活環境によって生み出された活性酸素および有害物質などの外部の生活環境要因に、食生活上の問題点、マグネシウム不足・必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の摂取のアンバランス・鉄不足・抗酸化食品の摂取不足・過食に、睡眠不足や運動不足や不規則な生活などの生活習慣が加わることによって、低下してきます。
ミトコンドリアの機能が低下すれば、ミトコンドリアが「ホメオスターシスを制御」していることから、「自然治癒力」が低下することになります。
ミトコンドリアの機能が低下した状態に、マグネシウム不足が加わることによって「脳過敏」が引き起こされてきます。
さらに同時に、セロトニン神経系の機能低下が引き起こされ、生活習慣の不規則・ストレス・生理周期や、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なると「脳内セロトニンの低下」が引き起こされてくることになります。
特に、不規則な生活習慣、持続的なストレス、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”、運動不足は、「脳内セロトニンを枯渇」させ、これが「脳過敏」を助長してくることになります。
これら「ミトコンドリアの働きの悪さ」と「脳内セロトニンの低下」、さらに、日常的な前屈みの生活を強いられることで、「体の歪み(ストレートネック)」を引き起こしてきます。そして、これを改善・是正させることなくすれば、長期間これが持続することになり、これも「脳過敏」の原因になります。
このようにして、「脳過敏」が形成されてくることになります。
さらに、先程のミトコンドリアの機能を悪化させる諸々の要因、を取り除かなければ、最終的に「酸化ストレス・炎症体質」が形成されてきます。
このように連鎖して、次々に、悪化要因が追加されることになります。
このため、慢性頭痛発症当初の”日常的に感じる極く軽度の頭痛の段階から対処しなくてはなりません。そうしなければ、次々に、新たな要因が追加され、頭痛そのものが錯綜したものとなり、最終的に「慢性片頭痛」という対処が極めて困難な状態に至ってきます。
こうしたことから、「私達は片頭痛治療に難渋する」理由になっていました。
以上から、皆さんが「片頭痛治療に難渋しない」ためには、これまで述べてきた概略を基に、これまでの「自分の頭痛の経過」を冷静に見つめ直して、生活習慣のどこに問題があったのかを点検され、これを改善・是正させていくだけのことです。
より具体的には、片頭痛は日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛から以下のように経過を辿って片頭痛へと移行してきます。
慢性頭痛の発症様式の概略は以下のようなものです
すべての始まりは、うつむき姿勢(前屈みの姿勢)にあります。
これを起点として、体のおかしな使い方の習慣が原因となり、脊柱の捻れを引き起こし、これが「体の歪み(ストレートネック)」を形成してきます。
慢性頭痛の基本骨格となる「体の歪み(ストレートネック)」
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289574446.html
ここに、「ホメオスターシス(自然治癒力)の歪み」が加わってきます。
”慢性頭痛治療”はまず「自然治癒力を高める」ことです
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292552571.html
ストレスは、「ホメオスターシス(自然治癒力)の歪み」をもたらします。
さらに、慢性的なストレスが加われば、自律神経のなかの交感神経の緊張状態が持続し、血管を収縮させ、低酸素、低体温、高血糖をきたし、エネルギー産生系は解糖系へと傾くことになり、ミトココンドリア系の働きが悪くなってきます。
さらに、マグネシウム不足がもたらされ、活性酸素が過剰に産生され、これもミトコンドリア系の働きが悪くなってきます。
そして、慢性的なストレスが加われば、脳内セロトニンを低下させます。
このようにして、日常的に感じる極く軽度の頭痛(緊張型頭痛)が引き起こされてきます。
これに対して、テレビでコマーシャルされるように市販の鎮痛薬を安易に服用していますと、市販の鎮痛薬を繰り返して服用することによって、ミトコンドリアの機能を低下させ、さらに脳内セロトニンを低下させることによって薬剤乱用頭痛を併発させてくることになります。市販の鎮痛薬という”薬剤”が原因となった「後天性ミトコンドリア病」を作る典型例を示していることになります。
頭痛薬が頭痛の原因??
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293409311.html
ここに、「ミトコンドリアの機能を悪化させる要因」が加わってきます。
ミトコンドリアの機能を悪化させる要因
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293423922.html
このようにして、ミトコンドリアの働きが悪化してくることによって、「酸化ストレス・炎症体質」が形成されてきます。
「酸化ストレス・炎症体質」その1
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289764453.html
「酸化ストレス・炎症体質」その2
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289765984.html
このような「酸化ストレス・炎症体質」を基盤として、以下のような「脳過敏」を来す3つの要因が追加されてくることになります。
すなわち、”脳過敏”を引き起こす要因として
1.ミトコンドリアの機能低下にマグネシウム不足
2.脳内セロトニンの低下
3.体の歪み(ストレートネック)の長期間の持続
「脳過敏」を如何にして防ぐか
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293973404.html
このなかで、脳内セロトニンの低下は以下の要因で起きてきます。
「脳内セロトニンの低下」の原因は???
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291290189.html
このようにして、日常的に感じる極く軽度の頭痛から難治性の慢性頭痛へと移行してくることになります。
ここに、生まれつきミトコンドリアの活性低下という遺伝素因をもっておれば、片頭痛へと移行してくることになります。
緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は、このような「ミトコンドリアの活性低下という遺伝素因」の有無でしかありません。
片頭痛は”遺伝的疾患”
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12287979779.html
以上が、日常的に感じる極く軽度の頭痛から片頭痛へと移行する概略です。
慢性頭痛の発症過程
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289601731.html
治療の進め方
治療の進め方としては、以下のように、2段構えで行っていく必要があります。
まず、日常的に感じる極く軽度の段階で、どのように対処するのかということです。このことが最も重要なことです。片頭痛は予防がすべてです。
そして、運悪く、最悪の場合、すでに片頭痛まで移行した段階では、どのように対処するかです。
このことを順序立てて、述べていきます。
1.まず、慢性頭痛の起点(スタート)である日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の段階では・・・・、
以下のように対処していくのが原則です。
まず、慢性頭痛の起点(スタート)となるのは日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛です。
この原因には2つあり、一つは、「前屈みを強制される生活習慣」で、もう一つは「ホメオスターシス(自然治癒力)の歪み」にあります。
ですから、これを是正・改善させておく必要があります。
まず、私達は「前屈みの姿勢」を日常的にとる生活環境に置かれています。
まず、これを是正・改善させておく必要があります。
慢性頭痛の基本骨格となる「体の歪み(ストレートネック)」
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289574446.html
これを蔑ろにされますと、いずれ「体の歪み(ストレートネック)」を形成してきます。
このため、「体の歪み(ストレートネック)」を改善・是正しておく必要があります。
体の歪み(ストレートネック)の予防・改善
http://taku1902.jp/sub409.pdf
次に、「ホメオスターシス(自然治癒力)の歪み」を是正・改善することです。
”慢性頭痛治療”はまず「自然治癒力を高める」ことです
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292552571.html
これをされませんと、このなかでも述べていますように「酸化ストレス・炎症体質」を形成させてくることになります。
腸内環境を整えましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293343888.html
日頃から、デトックスを心掛けましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293333401.html
野菜・果物を十分に食べましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293120724.html
脂質の摂り方が重要になります
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293077912.html
マグネシウムの補充を・・ストレスで枯渇します
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293063136.html
早食い・ドカ喰いは慎みましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293130327.html
このような要因はすべてミトコンドリアの機能を悪くし、「酸化ストレス・炎症体質」をつくる原因となってくるため注意が必要になってきます。
以上のことを、この段階から行っておく必要があります。そうされませんと片頭痛体質である「酸化ストレス・炎症体質」を作ってきます。
「酸化ストレス・炎症体質」を改善させるには・・
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293721102.html
このような「日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛」 に対して、このような発症要因を考えることなく市販の鎮痛薬をテレビのコマーシャルが勧めるように服用されれば、以下のようなことが起きてきます。
頭痛薬が頭痛の原因??
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293409311.html
そして、ストレスそのものは慢性頭痛を悪化させる原因になります。
このため、ストレス対策として、セロトニン生活が必須になってきます。
「脳内セロトニン」を増やす
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293675472.html
さらに、こうした状況に以下のような「脳過敏」を来す要因が追加され、生まれつきミトコンドリアの活性低下という遺伝素因が存在すれば、片頭痛へと移行していくことになります。
「脳過敏」を如何にして防ぐか
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293973404.html
以上のようにして、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛から片頭痛の遺伝素因を基盤として、片頭痛へと移行してきます。
このような遺伝素因がなければ、慢性頭痛である緊張型頭痛が次第に増悪の一歩を辿っていくことになります。
2.片頭痛に移行してしまえば・・
まず、生活習慣の見直しが必要になります。その着眼点は以下のようです。
片頭痛治療を行う上での生活習慣の基本は「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、姿勢を正しくし、適当に運動し、リラックスすること」です。このような極めて単純なことです。このためには・・
”規則正しい生活”を送るためには・・
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292578157.html
十分な睡眠をとりましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292752502.html
バランスのよい食事を摂りましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292844585.html
適当に運動しましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292764534.html
姿勢を正しくしましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292776770.html
リラックスしましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292788506.html
以上が、片頭痛改善のための生活習慣の基本です。
実際、片頭痛はどのように治療を進めればよいでしょうか
以上のように、片頭痛発症には諸々の要因が関与しています。
片頭痛治療の原則は、まず「酸化ストレス・炎症体質」を改善させることです。
「酸化ストレス・炎症体質」を改善させるには・・
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293721102.html
さらに、以下の点を重点的に行っていくことが重要になってきます。
これらは、1で述べたことです。これらを是正しなくてはなりません。
ミトコンドリアの機能低下を来す要因をなくすことです。このためには・・・
腸内環境を整えましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293343888.html
日頃から、デトックスを心掛けましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293333401.html
野菜・果物を十分に食べましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293120724.html
脂質の摂り方が重要になります
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293077912.html
マグネシウムの補充を・・ストレスで枯渇します
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293063136.html
早食い・ドカ喰いは慎みましょう
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293130327.html
このようにして、ミトコンドリアの働きを悪くさせる要因をなくすことが必要になってきます。
その上で、ミトコンドリアの機能を改善させる必要があります。
ミトコンドリアを増やす
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293949648.html
さらに、実際、片頭痛治療を進めていく場合は以下のように考えて、まず、最優先課題をみつけることが大切になってきます。
片頭痛治療をどのように進めるか?
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12292488703.html
このなかで述べていますように、
1.ミトコンドリアの問題
2.脳内セロトニンの問題
3.「体の歪み(ストレートネック)」の問題
の3つのなかの何れかの要因が片頭痛発症の主要因になっているものと思われます。その見分け方もこのなかで述べました。
この何れの要因が、あなたの片頭痛の主要因になっているのかを想定することも重要になってきます。これを確認するには、日常的に感じる極く軽度の頭痛が、現在のような酷い頭痛に変化してきた間に、何か生活習慣および生活環境に何か問題がなかったかどうかを冷静沈着に想起してみることです。このようなことは、あなたでしか解らないことです。こういったことから思い出すことの責任は重大になっています。このなかには、追突事故のようなムチウチも含まれています。
1.ミトコンドリアの問題の場合は、まず以下を行って下さい。
ミトコンドリアを増やす
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293949648.html
片頭痛体質改善のための「3つの約束」
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293738074.html
2.脳内セロトニンの問題の場合は・・
「脳内セロトニン」を増やす
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293675472.html
3.「体の歪み(ストレートネック)」の問題の場合は・・
体の歪み(ストレートネック)の予防・改善
http://taku1902.jp/sub409.pdf
このように、まずターゲットを決めて、効率よく根治策を模索していくべきです。
そして、これらの根治療法を行っている最中では、どうしても片頭痛発作に見舞われることを覚悟しなくてはなりません。こうした際の「お薬の服用上の注意点」です。
お薬を服用される際の考え方・注意点
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291878637.html
さらに、女性の場合は以下の点を念頭におきましょう。
女性の片頭痛には鉄分の補充は必須です
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12293113670.html
女性と慢性頭痛
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12294317858.html
そして、子供の慢性頭痛には、以下のように対処しましょう。
子供の慢性頭痛
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12294219997.html
以上のように、慢性頭痛の段階を踏まえて、対処していくのが原則です。
最も大切なことは、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の段階で適切に対処することによって、難治性の慢性頭痛に移行させないことです。
特に、ご家族に片頭痛の方がいらっしゃれば、「片頭痛予備軍」 として、対処すべきと思われます。決して、血筋とか遺伝と諦めないことが重要です。
決して、市販の鎮痛薬でやり過ごすことは、絶対にしてはなりません。
片頭痛の段階に至ってしまえば、生活習慣の基本原則と照らし合わせることにより、現在の生活習慣のどこに問題点があるのかを冷静に見つめ直して、考えなくてはなりません。
そして、自分の片頭痛の主たる発症要因が何かを、これまでの自分の片頭痛の経過そのものを冷静沈着に内省することによって、判断していく必要があります。
このようなことが出来るのは、あなた自身しかいません。
現在の専門家はこのような考え方は一切されませんので、医師に頼っても無駄でしかありません。
現在、専門家は、片頭痛発作急性期には各種のトリプタン製剤の適切なものを選択し、発作間歇期には各種の予防薬から選択して処方されます。
こうした薬剤だけを服用していても、片頭痛そのものは根治させることはできません。これら薬剤は、頭痛を緩和させ、頭痛の起きる頻度を少なくさせるだけの作用しかありません。すべて対症療法にすぎないことを忘れてはなりません。
片頭痛を根本的に治すためには、これまで述べてきたことを着実に行っていくしかありません。
すなわち、片頭痛が日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛から、どのような要因が加わることによって起きてくるのか逐一思い起こして、これらを一つずつ改善・是正していく必要があります。
このような煩雑なことをする以前の問題として、私達が日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の段階から適切に対処することによって、片頭痛へと移行させないことが賢明・重要になってきます。
とくに、ご家族に片頭痛の方がおられる場合は、このような対処を行っていくのが原則です。
いずれにしても、慢性頭痛とは何か、さらに片頭痛が、この慢性頭痛のなかでどのような位置にあるかを理解することが重要になってきます。
こういったことから、片頭痛を根治させるためには「片頭痛の正しい知識」を身につけておくことが極めて重要になってきます。
このことは、現在、片頭痛でお悩みの皆さんの子供さんが同様に頭痛を訴え始めた場合は、必ず、脳のなかに異常がないことを確認した上で、これまで述べてきたことを子供さんにしてもらえば、片頭痛まで移行させずに済むことです。二度と、あなたと同じ苦しみを与えてはなりません。これが親としての責務と考えております。
そして、専門家は、片頭痛が原因不明の不思議で・神秘的な”遺伝的疾患”とされ、片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用して、一生お付き合いしましょう、とされます。このように申されるのは専門家だけであり、どうして、このように申されるのかは、これまで明確にしてきました。